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2026年6月4日木曜日

次期バンカーバスター爆弾は制式名称GBU-76と決定

 

The U.S. Air Force is already moving to lay the groundwork for the fielding of the replacement for its GBU-57/B Massive Ordnance Penetrator (MOP) bunker buster bomb.GBU-57/B マッシブ・オードナンス・ペネトレーター(MOP)バンカーバスター爆弾を試験投下するB-2爆撃機。米空軍

次世代の貫通爆弾MOPに制式名称GBU-76が決定

Next Generation Penetrator Bomb Slated To Replace MOP Has Been Designated GBU-76:The official designation comes as the Air Force plans to field the GBU-76 take shape

https://www.twz.com/air/next-generation-penetrator-bomb-slated-to-replace-mop-has-been-designated-gbu-76

空軍は、GBU-57/Bマッシブ・オードナンス・ペネトレーター(MOP)バンカーバスター爆弾の後継機種の配備に向けた準備をすでに進めている。その過程で、後継機種である次世代ペネトレーター(NGP)が、GBU-76/Bと正式に指定されたことも明らかになった。同軍はまた、MOPの改良を継続する計画も持っている。MOPは、昨年の「オペレーション・ミッドナイト・ハンマー」で深く埋設されたイランの核施設に対して史上初の実戦使用が行われて、広く知られるようになった。

「空軍ライフサイクル管理センター、兵器局、攻撃部門(AFLCMC/EBD)は、能力に関する業界分析のため市場調査を実施している」と、昨日オンラインで公開された契約公告には記載されている。「AFLCMC/EBDは、次世代貫通爆弾(NGP)GBU-76/B兵器システムの研究開発、生産、試験、および納入の全側面を支援するため、複数業者による不定数量・不定納期契約(IDIQ)を締結することを目指している。」

部分的に組み立てられたGBU-57/Bマッシブ・オードナンス・ペネトレーター。GBU-76/B次世代ペネトレーターが最終的にこの兵器に取って代わる予定である。USAF

「関心あるすべてのベンダーは、GBU-76/B兵器システムの開発、性能、維持に関連するコンポーネントおよび特定の活動の設計、生産、試験、および定着を支援する能力を示す回答を提出すること」と、通知は付け加えている。また、現時点では「計画策定の目的」でのみ情報を収集していることも強調されている。

また通知には、「本取り組みに関連し得るタスク」として幅広く列挙されている。信管の開発・製造、爆薬の充填剤の開発・試験、爆弾を目標へ誘導するための「代替航法システム」の設計・統合、およびすべての構成部品を完成した爆弾に統合することが含まれる。

本誌が常々指摘しているように、信管は深部貫通型弾薬の設計において極めて重要な要素である。これらの兵器は、地下にある標的、あるいは正確な位置や配置を特定することが本質的に困難な標的に対して使用されるよう設計されている。そのため、「階層を数えて」深度を測定したり、地下の目標空間の「空隙」を感知する高度な信管は、MOPやNGPのような兵器の破壊力を最大化するのに役立つ。また、こうした信管は、高速で非常に硬い地表に衝突した後、さらにその奥深くへと穿孔していく過程でも機能するために極めて高い信頼性が求められる

空軍は過去のNGP契約公告においても、「GPS支援環境、通信障害環境、および/または通信遮断環境において、再現性のある高精度性能を達成できる弾頭誘導システム設計への統合が可能な、新規、実証済み、または実戦配備済みの誘導・航法・制御(GNC)技術を検討する」と述べている。MOPは、尾部ユニット内に収められたGPS支援型慣性航法システム(INS)誘導パッケージを採用している。

特定の着弾点に確実に命中させる能力は、バンカーバスター爆弾、特に深部への貫通を目的としたもので不可欠である。「ミッドナイト・ハンマー作戦」において、B-2爆撃機は、地下施設への貫通を図るため、イランのフォードウ核施設にある2つの換気シャフトそれぞれに、MOPを6発ずつ連続投下した。計12発の爆弾が投下された。

「オペレーション・ミッドナイト・ハンマー」におけるイランのフォードウ核施設へのMOP投下に関する詳細を示す図。US Military

NGPの計画設計に関する詳細は、予想総重量を含め依然として不明である。空軍は以前、この爆弾の「弾頭」の重量が約22,000ポンドになると述べていたが、完成した兵器はそれより重くなる可能性がある。昨日の契約公告によると、入札希望業者は「重量約20,000~30,000ポンドの大型貫通弾頭システム(Large Penetrator Warhead Systems)のライフサイクルに関連する業務」について、一般的な理解を示さなければならない。MOPは、公称重量約27,125ポンドのBLU-127/B弾頭を含む30,000ポンド級の爆弾である。

GBU-76/Bには、その他の先進的あるいは斬新な機能が組み込まれる可能性がある。空軍は、MOPの後継機に関する過去の議論において、射程を延長する動力式設計の可能性を提起していた。追加のロケットブースターも、兵器の貫通性能をさらに向上させるのに役立つだろう。

余談だが、現在MOPを実戦運用する認定を受けている航空機はB-2のみで、各機は一度に2発しか搭載できない。GBU-76/BをMOPよりも軽量化および/または小型化すれば、B-21レイダーへの搭載において有益となる可能性がある。レイダーはB-2より小型で、一度に1発のMOPしか搭載できないと見込まれている。各B-21の搭載能力が小さいという点は、一般的に、少なくとも100機、おそらくそれ以上の規模となるはるかに大規模な機体数で相殺される予定である。B-2はわずか21機しか製造されず、うち19機が現在も現役で運用されている

新型バンカーバスターを配備する計画の進展に伴い、空軍が昨日発表したNGP(次世代爆撃機)の契約公告では、候補となるベンダーに対し、その他の関連支援を提供する能力の概要を示すよう求めている。これには、作戦計画および兵器運用ソフトウェアの提供、それらに伴う訓練用資産と手順、そして単に爆弾をA地点からB地点へ運び、待機中の航空機に搭載するための手段が含まれる。空軍はすでに、B-2爆撃機へのMOPの搭載に関する地上要員の訓練用として、実物大の模擬爆弾倉を含む専門装備を保有している。

実物大のB-2爆弾倉訓練施設内に搭載された不活性MOP。USAF3万ポンド級の爆弾を移動させ、B-2に搭載するために使用される専用トロリー上の別の不活性MOP。ミズーリ州空軍州兵

空軍が最初の運用型GBU-76/Bの配備をいつ開始する予定なのかは不明である。空軍の2027会計年度予算要求書によると、「モデリング・シミュレーション、設計、製品開発、試験を含む次世代貫通爆弾(MOP)プロトタイプ実証」は、2028会計年度末に完了する予定とある。また、当然ながら、プロトタイプ開発の目標は、「MOPと同等かそれ以上の性能を持つ空対地貫通爆弾」を実証することであると述べられている。

2025年9月、アプライド・リサーチ・アソシエイツ社(ARA)は、実物大プロトタイプの製造および納入を含むNGP関連業務の契約を獲得したと発表した。ARAは当時、「ボーイングがテールキットの開発を主導し、全装備統合を支援する」とも述べていた。ボーイングはMOPの主契約業者だ。

GBU-76/Bの配備開始で、GBU-57/Bが直ちに退役することにはならない見込みであり、空軍は当面の間、同爆弾の能力向上に向けた取り組みを継続している。2027会計年度予算案では、MOPのテールキットおよび信管に対する追加アップグレード計画が盛り込まれている。「オペレーション・ミッドナイト・ハンマー」の後、国防総省はまた、空軍がGBU-57/Bの備蓄を補充し、場合によっては拡大できるよう支援する動きを見せた。これまでに何発のMOPが調達されたかは不明である。ボーイングは過去に、同爆弾の生産能力を拡大したと報じられているが、総生産数は依然として比較的限定的であると見られている。

予算文書には、MOPの資金が「MS-34」と呼ばれる新たな試験標的の建設を支援していることも記されているが、これに関する詳細な情報は提供されていない。今日では仮想空間において重要な兵器設計作業を行うことが可能ではあるが、実世界の標的に対する試験は、一般的に見て、依然として兵器開発における重要な側面である。これらは、MOPやNGPのような高度に専門化された兵器の能力を検証する上で特に重要である。

GBU-57 MOP test thumbnail

GBU-57 MOPの試験

極めて深く埋設された、あるいはその他の方法で防護された標的を撃破する能力は、米軍にとって引き続き最優先事項である。「オペレーション・ミッドナイト・ハンマー」は成功裏に遂行されたが、イラン国内の関連標的を脅威下に置くこと自体に課題があることを浮き彫りにした。過去には、一部のイラン核施設がMOPの射程外にある可能性があるとの報告もあった。

中国、ロシア、北朝鮮を含む世界中の米国の競合国や敵対国は、すでに地下海軍基地や空軍基地、さらにはミサイルサイロ指揮統制用バンカーなど、広範な地下の強固な軍事インフラを保有している。こうした標的群は拡大の一途で、特に中国では近年、大陸間弾道ミサイル用の広大な新規サイロ群や強固な指揮統制施設の建設に向けた大規模な作業が行われている。

この状況は、現在「核抑止システム・航空投下型(NDS-A)」と呼ばれる、新たな深部貫通型核バンカーバスター爆弾の米国による開発を後押ししている。多くの場合、空軍のMOP備蓄が唯一の現実的な通常兵器による代替手段となっている。だが深く埋設された特定の施設を現実的に破壊するには、やはり核兵器が必要となるだろう。

今後数年のうちに、GBU-76/Bと指定されたNGPバンカーバスターが配備されれば、指揮官は地下深くに堅固に構築された施設への攻撃を行うため新たな通常兵器オプションを手にすることになる。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。

2026年6月1日月曜日

コロンビア級SSBNの建造が進行中―建造は12隻で最高のステルス性能を誇り、次世代の核抑止力を担う期待。ひたすら海中に潜むSSBNはハンターキラーのSSNとは全く異なるメンタリティで運用されます

 

Columbia-Class SSBN USNコロンビア級潜水艦(SSBN)のレンダリング(米海軍提供)

米海軍の新型コロンビア級ステルス潜水艦は核戦争に備え建造中

The U.S. Navy’s New Columbia-Class Stealth Submarine Is Built to Fight a Nuclear World War III

https://www.19fortyfive.com/2026/05/the-u-s-navys-new-columbia-class-stealth-submarine-is-built-to-fight-a-nuclear-world-war-iii/


海軍初のコロンビア級弾道ミサイル潜水艦は2028年に就役の予定であり、開発陣は同艦を「これまでに建造史上で最も静粛性が高く、最も破壊力のある潜水艦」と呼んでいる。電気駆動推進システム、X字型の船尾、そして16発のトライデントII D5核ミサイルを備えたコロンビア級は、今後60年間にわたる米国の核抑止力の一環として、海の暗がりに静かに潜むよう設計されている。

コロンビア級は核戦争に備える

米海軍は最初の2隻の建造に全力を注いでおり、同海軍初の次世代ハイテク潜水艦としてコロンビア級は2028年に就役する予定だ。

米国が核攻撃を受けた場合、壊滅的な「第二次攻撃」による報復を発動できる態勢で、海の暗がりに静かに、そして密かに潜むことを意図した新型コロンビア級潜水艦には新世代の水中技術を導入する。

既存のオハイオ級弾道ミサイル潜水艦は予定された耐用年数を数十年も超えて運用されているため、コロンビア級潜水艦の就役は一刻も早いほど良い。また、核三本柱の海軍部分をコロンビア級潜水艦で確保することは国防総省の最優先調達課題とされてきた。

コロンビア級潜水艦の初号機は、2080年代以降も機能し続けることを意図した、新たな時代の水中戦略抑止力の一環として、2030年代初頭に就役する予定だ。

コロンビア級潜水艦2号艦の建造プロセスも順調に進められている。

「モジュール」と呼ばれる構成要素は、コネチカット州グロトンにあるジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボートで形になりつつあり、初期の生産および科学技術関連の作業の多くは10年以上前に始まっていた。

Columbia-Class Submarine SSBN Rendering U.S. Navy Photoコロンビア級SSBN(米海軍)。画像提供:クリエイティブ・コモンズ。

早くも2014年時点で、海軍は「発射管と船体の鍛造」と呼ばれる作業に取り組み、ミサイル発射管を4連ユニットとして溶接し、開発中の艦体モジュールに統合していた。この潜水艦の技術もまた長年にわたり遡り、進行中のプロジェクトとして設計されている。つまり、技術基準を満たすよう設計されており、新たな革新技術を迅速かつ容易に統合できるようになっている。

史上最もステルス性の高い潜水艦

興味深いことに、コロンビア級潜水艦は開発者らによって、おそらく史上最も静粛性が高く、かつ最も破壊力のある潜水艦であると評価されている。

保安上の理由から同艦の技術の多くは非公開だが、この潜水艦は電気駆動推進システムを採用しており、追加の電力で艦を駆動できるだけでなく、潜水艦の音響シグネチャを大幅に低減することができる。

これまでに存在したどの潜水艦よりもステルス性が高いことは、核武装潜水艦にとって決定的な優位性となる。なぜなら、その戦術的優位性は「発見されない」ことにかかっているからだ。より静かで、より小さく、あるいは検知されにくい水中音響シグネチャを発する潜水艦であれば、当然ながら、その戦略的優位性のある位置を露呈する可能性ははるかに低くなる。

X字型の船尾

新型のコロンビア級潜水艦は、水中での機動性を向上させつつ、より小さく、あるいは検知されにくい「シグネチャ」を生成するように設計された、新しい「X」字型の船尾を備えて建造されている。

現行のオハイオ級では、原子炉プラントが熱を発生させ、それが蒸気タービンを駆動する。

蒸気タービンの回転で、艦内の電力を生成するとともに、艦体を前進させる。この推進システムは「減速機」によって実現されており、減速機はタービンからの高速エナジーを、船のプロペラを駆動するために必要な軸回転数(RPM)に変換する。

コロンビア級潜水艦は全長560フィートで、全長44フィートのミサイル発射管から発射される16発のトライデントII D5ミサイルを搭載するように設計されている。

「X」字型の船尾は、潜水艦の操縦性を回復させるものである。静粛性を高めるため、潜水艦の設計がプロペラからプロパルサーへと進化するにつれ、潜水艦は水上での操縦性を一部失っていた。

電気駆動推進技術は、依然として原子炉に依存して熱を発生させ、タービンを駆動するための蒸気を生成している。しかし、生成された電力は、いわゆる減速ギアではなく、電気モーターに送られ、それによって船のプロペラを回転させる。

海軍はコロンビア級潜水艦12隻の建造を計画

1隻のコロンビア級潜水艦が探知され、潜在的な敵対勢力に米海軍の第二次攻撃(セカンドストライク)による報復手段を阻止、無力化、または妨害される可能性が生じたとしても、海軍は12隻のコロンビア級のフリーとを編成し、海底の要所に同時に配置して攻撃を行うことで、冗長性を確保する計画である。

複数のコロンビア級潜水艦が同時に哨戒することで、たとえ1隻が敵に発見され、無力化され、あるいは核攻撃の前に撃沈されたとしても、第二次攻撃による報復能力を確保することができる。

現在、オハイオ級潜水艦は14隻あるが、コロンビア級は12隻となる。その主な理由は、最先端の「ライフ・オブ・コア(炉心寿命)」型原子炉を搭載して建造されているためであり、これにより、就役期間の半ばで乾ドックに入り、燃料交換のために一時的に就役を離れる必要がなくなる。

コロンビア級潜水艦12隻のフリートは、水中における戦略的抑止力の「プレゼンス」を大幅に強化でき、展開期間を延長することが可能となる。

新技術

また、コロンビア級潜水艦は、米海軍の次世代ヴァージニア級攻撃型潜水艦と同様に、いくつかの最先端の技術革新を取り入れて建造されている。

ブロックIII以降、米海軍のヴァージニア級攻撃型潜水艦には次世代の「光ファイバー」視覚センサーケーブルが搭載されており、これにより指揮官や航海士は艦内のどこからでも「潜望鏡」の映像を見ることができる。

また、新型の核搭載潜水艦には、「フライ・バイ・ワイヤ」方式のコンピュータ制御航法システムが搭載されており、従来の油圧式機械システムに取って代わる。

コンピュータによる自動化を活用することで、深度や速度をある程度半自律的に分析・設定しつつ、人間の意思決定者が管理することが可能となり、操船はデジタル式の「ジョイスティック」型航法システムで制御できる。■

著者について:クリス・オズボーン

クリス・オズボーンは、19FortyFiveの軍事技術編集者である。オズボーンはまた、Warrior Maven – Center for Military Modernizationの代表も務めている。オズボーンは以前、国防総省(ペンタゴン)の陸軍次官補室(調達・兵站・技術担当)において、高度な資格を持つ専門家として勤務していた。また、オズボーンは全国ネットのテレビ局でアンカーおよび軍事コメンテーターとしても活躍した。Fox News、MSNBC、The Military Channel、The History Channelには軍事専門家としてゲスト出演している。コロンビア大学で比較文学の修士号を取得している。

2026年5月22日金曜日

イラン戦争で米欧の戦略的同盟が崩壊する姿を我々は見させられているのだろうか

 French President Emmanuel Macron, Italian Prime Minister Giorgia Meloni, British Prime Minister Keir Starmer, and German chancellor Friedrich Merz, arrive at the Elysee Palace to talk about navigation in the Strait of Hormuz, on April 17, 2026.

2026年4月17日、ホルムズ海峡の航行問題について協議するため、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、イタリアのジョルジア・メローニ首相、英国のキア・スターマー首相、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相がエリゼ宮に到着した。Jeanne Accorsini/Sipa - WPA Pool/Getty Images

欧州大陸はワシントンに頼るべきではないと学びつつある

  • Defense One 

  • ファラ・N・ジャンペンシルベニア大学上級講師

  • 2026年5月19日 午後2時45分(米国東部時間)

2026年2月28日に米国とイスラエルによるイランへの攻撃が始まって数日後、スペインのペドロ・サンチェス首相は、70年以上にわたり米軍が駐留してきたロタ海軍基地とモロン空軍基地の使用を米軍に拒否した。

「我々は主権国家であり、違法な戦争には加担したくない」とサンチェスは述べた。これに対し、ドナルド・トランプ米大統領はスペインに対する全面的な貿易禁輸措置をちらつかせて応じた。

数週間後、トランプの欧州における最も親密な同盟国で彼の2回目の就任式に招待された唯一のEU首脳イタリアのジョルジア・メローニ首相が、ワシントンとの決別を公然と表明した。

「意見が合わない時は、そう言わなければならない」と彼女は述べた。「そして今回、我々は同意しない」。その後、ローマは南イタリアの基地での米軍爆撃機への給油を拒否した。

これらは些細な外交上の摩擦ではない。同盟政治と核安全保障の研究者として、筆者は戦術的な意見の相違よりはるかに大きなものを見ている。イラン戦争による最も重大な犠牲者は、テヘランにいるわけではないかもしれない。それは同盟国としての米国の信頼性であり、それとともに、大西洋横断同盟そのものかもしれない。

イラクとの比較は誤解を招く

米国とイスラエルによるイランへの空爆は、欧州同盟国との事前の協議が事実上一切ないまま実行された。トランプ政権は、NATO加盟国を戦略的意思決定の参加者としてではなく、徴用されるべき、あるいは支援を拒否した場合には懲罰の対象となる後方支援のインフラとして扱った。

欧州各国政府は、米国との関係が最も深い国々でさえ、作戦への参加を拒否した。これに対しトランプ政権は、スペインへの禁輸措置の脅しや、ドイツからの米軍5,000人の撤退をもって応じた。

「米国は決して忘れない!!!」トランプは2026年3月31日、Truth Socialにこう投稿した

ワシントンでは、これを2003年の再来と見なすのが常だった。当時、フランスとドイツはイラク戦争に反対した。2003年1月、ドナルド・ラムズフェルド国防長官は、フランスとドイツを「旧ヨーロッパ」と一蹴し、ポーランド、チェコ、ハンガリーを含むポスト共産主義の「新ヨーロッパ」に接近を図った。

一見、この類似点は説得力がある。中東での米国による一方的な戦争、欧州の参加拒否、そして大西洋を挟んだ非難合戦。

しかし、この比較は隠れているものの方が多い。2003年、米国は欧州を連合に加えたがっていた。ジョージ・W・ブッシュ政権は国連の承認を求め、同盟国を懐柔し、欧州の拒否を対処すべき問題として扱った。

2026年、トランプ政権は欧州の関与をそもそも望んでいない。同政権は同盟国をただ乗りと見なし、経済的強制で威嚇している。同盟国の躊躇を交渉の材料ではなく、報復の理由として扱っているのだ。

より根本的な違いは構造的だ。2003年当時、大西洋横断同盟は依然として、集団防衛、自由貿易、そして国際的なルールに基づく秩序への共通のコミットメントの上に成り立っていた。

今日、トランプ政権は、NATO、ロシア・ウクライナ戦争、あるいは貿易や移民を規律するルールに関しても、従来米国を欧州のパートナーと結びつけてきたコミットメントを共有していない。

2003年のイラク戦争をめぐる意見の相違を覆い隠し、ニコラ・サルコジ大統領が2009年までにフランスをNATOの指揮下へ再統合することを可能にした共有された価値観は、もはや修復の役割を果たすには存在しない。

2026年4月、ハンガリーにおけるヴィクトル・オルバーンの16年にわたる支配が崩壊したことで、トランプは主要な欧州諸国政府の中に、真剣な政治的同盟国を失った。

真の先例はスエズである

より示唆に富む先例は、さらに過去に遡る。1956年、英国とフランスは、イスラエルと連携し、スエズ運河をめぐってエジプトと戦争状態に突入したが、その計画をアイゼンハワー政権から隠蔽していた。これに対しワシントンは、英ポンドを暴落させると脅し、ロンドンとパリを屈辱的な撤退へと追い込んだ。

この危機は、英国がもはや独立した大国ではないことを受け入れた瞬間として記憶されている

しかし、そのより重要な遺産は戦略的なものであった。スエズ危機は、ヨーロッパの米国への依存の深さを露呈させた。その屈辱が、シャルル・ド・ゴールによる独立したフランスの核抑止力の追求を後押しした。また、この危機は欧州統合を加速させ、真の戦略的自律性の実現が世代を超えたプロジェクトとなるという認識を植え付けた。

イラン戦争は、その教訓の条件を逆転させている。1956年、欧州諸国はワシントンから独立して行動することはできないと学んだ。2026年、彼らはワシントンの同意が得られるとは限らないこと、そして米国が彼ら抜きで、彼らの公言した利益に反し、経済的犠牲を強いる形で行動することを学んでいる。

パターンは同じだ。米国への依存は持続不可能であり、自律的な能力はもはやオプションではない。変わったのは、欧州が今や財政的、経済的、軍事的手段を、かつては考えもしなかったような方法で活用する意思を持っているという点だ。

EUによるウクライナへの900億ユーロの共同融資は、自律的な欧州の戦略的姿勢を示している。米国による関税措置に対してEUの「反強制」貿易措置を発動する議論や、フランスの核戦力拡大、抑止力の「欧州化」の提案も同様である。

こうした戦略的姿勢については数十年にわたり議論されてきた。イランとの対立が、それらを現実のものとしている。

これはまだ欧州の戦略的自立とは言えない。欧州は依然として、米国の防空、衛星能力、情報に軍事的に依存している。

例えば、ホルムズ海峡の封鎖は、米国の液化天然ガス、ロシアのパイプライン、中東の炭化水素、そして中国が支配する再生可能エネルギーのサプライチェーンをめぐる、不快なエナジーの現実と向き合うことを強いている。エナジー安全保障への利用可能な道筋のいずれも、信頼できるパートナーを経由するものではない。

フランスとドイツは、統合をどのように進めるべきかについて、ほぼすべての詳細において依然として意見が一致していない。しかし、自律のための政治的条件――すなわち、戦略的意思決定の共有においてもはやワシントンを信頼できないという欧州共通の認識――は、過去のいかなる危機も生み出せなかった形で結晶化した。

1945年からの「大西洋横断協定」は、米国の安全保障上の保証と引き換えに、欧州が世界戦略で従属的な立場をとると定めていた。2003年のイラク戦争はその協定にひびを入れ、トランプ政権第一期は協定に亀裂を生じさせ、イラン戦争はそれを完全に破綻させた。

これに取って代わるものは、新たなパートナーシップではない。それは、時として利害が重なりつつも、戦略的展望がますます乖離しつつある二つの大国間の並行関係となるだろう。

1956年、欧州は自らがワシントンにどれほど依存しているかを学んだ。2026年、欧州はその依存がもはや持続不可能となったことを学びつつある。■

ペンシルベニア大学およびパリ政治学院(Sciences Po)の国際関係学プログラムに在籍する学生、エレニ・ロムタティゼが本記事の執筆に協力した。

Why the Iran war is breaking the US‑European strategic alliance

The continent is learning that it must not count on Washington.

By Farah N. Jan

Senior Lecturer, University of Pennsylvania

May 19, 2026 02:45 PM ET

2026年5月13日水曜日

米海軍の主要艦艇は高展開している―イラン封鎖作戦に20隻を投入

 

詳細情報

IAN ELLIS-JONES/TWZ

米海軍艦艇の配備状況(2026年5月11日現在):イラン封鎖に20隻を投入

空母「ニミッツ」は、南米一周およびノーフォークへの再配置航海の一環として、リオデジャネイロに寄港した

TWZ

イアン・エリス=ジョーンズ

2026年5月11日 午前12時56分(EDT)更新


公開されているオープンソース情報から展開中の空母打撃群(CSG)や強襲揚陸群(ARG)含む米国の空母艦隊を監視するTWZの週間空母追跡レポートです。先週の地図はこちらからご覧ください。

中央軍(CENTCOM)の責任区域(AOR)において、空母打撃群2個を含む20隻以上の米海軍艦艇が、イラン封鎖を実施している。CENTCOMはイランに関連する商船61隻を転回させ、封鎖を突破しようとした少なくとも4隻を無力化した。

海軍は先週、封鎖を支援している両空母打撃群の新たな画像を公開した。空母ジョージ・H・W・ブッシュは5月6日、アラビア海で飛行作戦を実施しており、飛行甲板上に第7空母航空団所属のF/A-18E/Fスーパーホーネット25機、E-2Dホークアイ2機、MH-60シーホーク3機が確認された。同じく同作戦区域(AOR)で活動中エイブラハム・リンカン空母打撃群と異なり、ジョージ・H・W・ブッシュには第5世代の艦載機F-35Cは配備されていない。

ジェラルド・R・フォード空母打撃群(CSG)はジブラルタル海峡を西進し、ノーフォークへ向かっている。同打撃群は5月11日時点で322日間の展開を終え、今後数週間以内に帰港する。同打撃群は2025年6月にノーフォークを出港し、当初1月に帰港の予定だったが、カリブ海および中東での戦闘作戦を支援するため、展開が2度にわたり延長された。

現在、空母打撃群3個が今後の展開に備え訓練中だ。15カ月の整備期間を終えたドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群は、AISを稼働させた状態で東海岸沖で訓練を行っている。艦船観測者によると、ジョージ・ワシントン空母打撃群は5月10日に出航し、ミサイル巡洋艦USSロバート・スモールズの護衛を受け横須賀港を出港した。セオドア・ローズベルト空母打撃群は、太平洋で「打撃群の即応性と能力を強化するための高度な訓練を実施中」である。

空母ニミッツは、5日間の寄港・上陸休暇のため、ブラジル・リオデジャネイロ沖に停泊している。ニミッツは、新たな母港ノーフォークへ向かう途中、南米を周回している。当初は今年退役する予定だったが、就役期間は最近2027年まで延長された

近いうちに、別の海兵隊空陸任務部隊が中央軍(CENTCOM)管轄区域に到着する予定だ。本稿執筆時点では、ボクサー空母打撃群(ARG)の中央軍管轄区域への展開は確認されていないが、早ければ今週にも到着の発表がある可能性がある。第11海兵遠征部隊(MEU)は、指揮部隊、地上戦闘部隊(第3/5大隊上陸チーム)、2個飛行隊からなる航空戦闘部隊(海兵隊中型ティルトローター飛行隊(VMM)163(増強)および海兵隊戦闘攻撃飛行隊(VMFA)122)、ならびに後方支援戦闘部隊で構成されている。「ボクサー」空母打撃群に搭乗する約5,000名の海兵隊員および水兵は、すでに中東に展開中の「トリポリ」空母打撃群と合流し、同地域における米国の遠征能力を大幅に強化する。


注:位置は概算です。 展開していないLHA/LHD型強襲揚陸艦は表示されていません。

イアン・エリス=ジョーンズ

オーディエンス開発責任者

Where Are The Carriers As Of May 11, 2026: 20 Warships Enforce Iran Blockade

Meanwhile, USS Nimitz has made a stop in Rio as part of its circumnavigation of South America and repositioning cruise to Norfolk.

Ian Ellis-Jones

Updated May 11, 2026 12:56 AM EDT

https://www.twz.com/sea/where-are-the-carriers-as-of-may-11-2026-20-warships-including-two-carriers-enforce-iran-blockade