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米国議員に配布の一帯一路に関するレポートの要旨をご紹介。米国の議員はこんな資料を目にしているのに対し,我が国では?

毎回同じセリフで恐縮ですが、米国の連邦議会議員にはこのような上質な情報を整理したレポートを目にしているのですが、我が方の「選良」の皆さんは何を根拠に判断しているのでしょうか。週刊誌ですか? USNI Newsが定期的に議会調査局レポートの抜粋を紹介しています。 中国の「一帯一路」構想に関する議会報告書 以下は、2024 年 5 月 16 日に米国議会調査局が発表したイン・フォーカス・レポート「中国の「一帯一路」構想」の 経済問題」よりの抜粋。 報告書より 中華人民共和国(PRCまたは中国)は2013年、野心的で多面的な対外経済政策構想「一帯一路」を打ち出し、中国の世界的な経済的範囲と影響力を拡大した。2015年、中国のは英語名をBelt and Road Initiative:BRI)に変更したが、これはおそらく、中国を中心とし、ハブ&スポーク方式で世界的な結びつきをコントロールしながら発展させるというこの構想の焦点から目をそらすためだろう。中国共産党(CPC)は2017年にこの構想を憲章に盛り込み、2022年の第20回党大会でこの取り組みの意義を再確認した。参加国政府の中には、インフラの格差を埋めるこのイニシアチブを高く評価しているところもあるという。他の政府や議会の一部は、一帯一路プロジェクトが中国の地政学的・経済的目標を推進する一方で、米国の影響力と利益を損なうと評価している。 範囲と目的 一帯一路は、中国が中心となって管理する世界的なインフラ、輸送、貿易、生産ネットワークを発展させることが目的だ。当初はアジア、ヨーロッパ、アフリカに焦点が当てられていたが、その範囲は世界規模となり、米国を含む100カ国以上に及んでいる。陸上の「シルクロード経済ベルト」、「21世紀海上シルクロード」、中国の情報通信技術(ICT)サプライチェーン、光ケーブル・衛星ネットワーク、「健康シルクロード」を推進する「デジタル・シルクロード」などが含まれる。この取り組みでは、政策協調、貿易・投資の円滑化、紛争解決、観光、学生・人材交流、中国の第14次5カ年計画(2021-2025年)における優先課題(健康、研究、基準設定など)が重視されている。 エネルギー、ICT、製造(工業団地や貿易ゾーン)、輸送(鉄道、道路、港湾、空港)における一帯一路プロジェクトは、中国の生産サプライチェーン、技術イ...

★★中国軍事力はどこまで米軍に追いつているのか、 特異な軍事思考は要注意

こういう記事がビジネス誌にも載るのがアメリカらしいところですね。もちろん背景には議会付属の調査機関があることがあるのですが。中国の理解はアメリカにとってもソ連時代とは違う難しさがあるのでしょう。そういうことを言えば日本も他人のことは言えませんが。東シナ海での情勢がまた懸念されるようになってきましたが、改めて中国の軍事思考を理解していく必要がありますね。 Business Insider How China's Military Stacks Up to the U.S. ALEX LOCKIE Yesterday at 11:34 PM http://www.scout.com/military/warrior/story/1693814-how-china-s- By Alex Lockie, Business Insider 米議会調査局による最新報告書は中国軍230万名体制のあらましとともに西側軍事分析の誤りに光を当てている。 端的に言えば、報告書は中国の戦争哲学、文化を知らずに中国の国防、外交面での決定に西側が勝手な解釈をすることを戒めている。 中国メディアが国家統制にある点が米国と異なり、必然的に中国の軍事報告には透明性が欠落しているのは報道の自由がないためだ。 また中国の侵略の定義も全く異なっている。中国人からすれば平時と戦時でサイバースパイ活動に違いはなく、米国等から軍事機密を盗むことも能力があるのだから当然と考えている。 報告書をまとめた議会調査局のアジア問題専門家イアン・E・ラインハートは議会と軍上層部に「中国式の戦争の進め方」のを検討するよう求めている。 以下報告書から中国が米軍事力に対抗できるまでに拡充してきた経過を見てみよう。 中国の戦力の全体像 Congressional Research Service 中国の人口は13億人と、米国の四倍以上の規模で、これを背景に中国軍は正規軍230万名、予備役及び武装警察110万名の陣容を誇る。これでも人民解放軍は1992年当時の3百万名規模から縮小している。 これに対し米軍正規軍は140万名で人数は低いが人口比では高い。 一点重要な点は中国の最後の戦闘はヴィエトナム相手の1979年で終わっている点だ。朝鮮戦争...