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2015年の当ブログ記事への人気度不人気度から見えてくる傾向 今年もお世話になりました。

今年も本日一日になりました。いろいろな出来事があり退屈することはなかったのですが、時間の経過が加速化していると感じるのは当方だけでしょうか。 さていつもお世話になっている皆さんが当方のつたない記事にどう反応されたかを以下リストアップしましたので暇つぶしにでもご覧いただければ幸いです。なお、データは12月30日現在のものです。 まず今年注目をあびた記事を上位から見ていきましょう。 第一位  航空自衛隊>F-35導入しても戦闘機不足は避けられない見通し(6月) 第二位 今年の軍事航空はこうなる 注目すべき機体・動向をご紹介(1月) 第三位 米空軍の主力機が大型機に統一される日が来る?:Battleplane,CBSA, F-X, John Stillion, LRSB (4月) 第四位 川崎P-1の国際デビューと現地での反応をご紹介しましょう:エアタトゥー, 川崎P-1(7月) 第五位 ステルス機に有効な空対空ミサイルの新誘導方式を日本が開発中:TRDI技術研究本部, ミサイル誘導方式, 対ステルス機戦闘技術 (9月) 第六位 AC-130の最新J型に105ミリ砲をまず搭載、レーザー兵器は後日装備:105 mm cannon、米空軍特殊作戦軍団, Gunship、AC-130(2月) 第七位 米空軍の考える近接航空支援の新しい姿とは:A-10, CAS, F-35A, USAF (4月) 第八位 ズムワルト級駆逐艦でレイルガン搭載の可能性が出てきました:DDG-1000, railgun, USN, Zumwalt Class(2月) 第九位 ファイターギャップを埋める役割が期待されるF-15:F-15C, F-22, F-35, USAF(9月) 第十位 潜水艦ステルス性が危い: 対抗策は新しい発想による戦術と技術の利用だ新技術, 潜水艦, 潜水艦探知技術(2月) 番外 LRS-BあらためB-3はこんな機体になるC2, C5ISR, LRS-B>B-3 (5月) 皆さんのご関心領域がこのトップクラス記事から見えてきますね。まず有人戦闘機関連ですね。一方で大型機にも一定のご関心があることがわかります。ズムワルト級と潜水艦の記事も上位に入りましたが、海軍作戦というよりも指向性エネルギー兵器やステルスなどの技術

★F-35>2015年の納入実績は合計45機に終わる

自画自賛で締めくくりとしたロッキード・マーティンですが未だに第一線に配備可能な機体は一機もない状態が続いています。巨大プロジェクトすぎてつぶせない、と腫れ物に触る状態になっていくのではないですかね。データ融合という機能を早く見たいものです。一方で日本で組み立て作業が始まっていますが国内でこっそりとしか報道されていないのはどういうことなのでしょうか。 Lockheed Martin Delivers 45 F-35s in 2015 By Lara Seligman 3:11 p.m. EST December 21, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/industry/2015/12/21/lockheed-martin-delivers-45-f-35s-2015/77705172/ (Photo: Senior Airman Solomon Cook / US Air Force) WASHINGTON —2015年のロッキード・マーティンは米国他各国向けにF-35を合計45機納入し、年間目標を達成した。 「これまでで最大の機数のF-35を納入したことは当社の事業が軌道に乗り、安定していることの現れです」とロレイン・マーティン(ロッキード・マーティン、F-35事業管理者)が声明文で述べている。「45機納入を達成した政府・産業界のチームワークに謝意を送りたい」 45機のうちF-35Aは米空軍向け26機、ノルウェー空軍(2機)、イタリア空軍(1機)、F-35Bが米海兵隊向け8機で米海軍向けF-35Cが8機あった。 F-35の年間生産数は昨年比で25%増加していると共同事業管理室がまとめている。同室室長クリス・ボグデン中将はロッキードは更に増産し、今後数年間にわたりペンタゴン向けだけで毎年120機を生産すると発言している。 増産はさらにつづき、2019年末時点でJPO試算では世界中で493機が第一線に配備されているはずだという。現在は126機。今後四年間でJPOは世界17箇所に同機が配備され、そのうち半数以上が米国外だという。 これまでのロッキードの納入合計は154機だという。 「機体生産の目標達成は大事な一歩で事業

2016年を展望する①ケンドール国防副長官 技術優位性の維持と調達業務の改善に立ちふさがる予算環境

DEFENSE NEWS   Kendall: The Specter of Sequestration Will Haunt Us By Frank Kendall 1:15 p.m. EST December 13, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/commentary/2015/12/13/kendall-specter-sequestration-haunt-us/76906458/ (Photo: Staff illustration) 新年が間近に迫る中、小職の最大の関心事は米国の軍事技術上の優位性が衰退していること、とくにハイエンドの敵性国家の前に兵力投射を実施する能力が低下していることである。この懸念は次第に広く認識されつつあり、とくにアシュ・カーター国防長官やボブ・ワーク副長官の支持ならびに米議会からも同意を得ていることに心強くしている。ただし、現行の予算水準特に研究開発支出の現状を見ると、方向性は依然として誤っていると言わざるをえない。この点が現時点で現実かつ明白な問題であると断言できないものの、将来に禍根を残しかねない問題であるのは明らかだ。研究開発予算を他の支出項目と同様の比率で一律削減する傾向があるが、そもそもR&Dとは固定費であり、妥当なR&Dがないままでは将来の装備能力を自ら奪うことになりかねない。 短期的に予算環境は好転しており、16年度、17年度をずっと安定的に展望できるようになったことを評価したい。17年度予算規模は予定計画想定を大幅に下回っているため、きびしい選択と予算削減を迫られ、装備近代化にも影響が出そうだ。予算強制削減の不安はまだ残っており、来年に入ると18年度の予算編成で再度浮上しそうだ。この不確実性のため維持不能な水準の戦力構造を維持しがちになり、装備整備で均衡を欠くことになりかねず、装備近代化が犠牲になれば、将来の部隊編成で欠陥を生みかねない。 省内では調達業務の効率改善を続けており、Better Buying Power構想としてイノベーションと技術優位性の実現をBBP3.0で希求している。この5年間の努力が実を結んでいる証明は明白だ。主要契約案件における開発・初期生産段階の費用膨張傾向が大きく減少しており、こ

★中国>J-16電子戦型を開発中

ますます中国軍は米軍と同様の装備を開発しています。その性能は疑問ですが、技術優位性が米国からすり落ちていく構図が見えてきます。 Possible J-16 EW variant makes its first flight Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 23 December 2015    http://www.janes.com/article/56855/possible-j-16-ew-variant-makes-its-first-flight A new electronic warfare variant of the SAC J-16 reportedly first flew on 18 December 2015. Source: Via Chinese Internet 瀋陽飛機工業集団 J-16双発戦闘攻撃機で電子戦(EW)用改修型と思われる新型機が12月18日に初飛行した。実戦化すれば人民解放軍空軍(PLAAF)に効果的な攻撃能力が加わる。 新型機の写真が中国国内軍事専門インターネット記事にあらわれ、12月21日には中国で人気高い鳳凰網Ifeng.comで映像が公開されている。機体で一番目立つのは両主翼端についたポッドでE/A-19Gグラウラー電子攻撃機が搭載する ノースロップ・グラマン 製AN/ALQ-218戦術ジャミング受信機と類似している。 J-16EW試作機には胴体搭載機関銃や赤外線捜索追跡システム(IRST)が見られないが、J-16はロシア製 スホイ Su-30と外観が似ており、主翼・胴体には最大10箇所のハードポイントがあり、各種装備やアクティブジャミングポッドを装着する。 SAC製電子戦用途J-16の翼端にある戦術ポッドはノースロップ・グラマン AN/ALQ-218戦術ジャミング受信機と似ているのがわかる。(鳳凰網から転載) 人民解放軍は電子戦ポッドを三型式開発していることが判明している。まず EDO コーポレーション製AN/ALQ-99と寸法が似ている受信送信用装備を 西安飛機工業公司 のJH-7戦闘攻撃機に搭載したのが2007年に確認されている。これより

イスラム国の拡大を止める方法は軍事作戦以外にない

結局オバマ政権はISISあらためダーシュを野放しにしたまま有効な対策を講じることはできなかったと後世の歴史家は総括するのではないでしょうか。有効な対策は各国が協調して兵力を効果的に投入し四方八方から攻撃を同時に加え組織壊滅を図ること、というのが退役軍人の見方のようです。果たしてうまくいくでしょうか。   How To Stop Islamic State’s Escalation Dominance By JAMES KITFIELD on December 23, 2015 at 6:00 AM http://breakingdefense.com/2015/12/how-to-stop-islamic-states-escalation-dominance/ バラク・オバマ大統領から米国はイラク・シリア・イスラム国を「これまでにまして」攻撃すると宣言があり、弱体化・撃破を目指す作戦は「どんどん加速化する」としているが、大統領は政府に時間が足りないことを露呈してしまった。米政府関係者は対ISIL戦略およびこの一年半の軍事作戦は手詰まり状態と認める。ISILはシリア、イラクの大部分を支配下においており、動きは逐一把握されているとはいえ、米主導の有志連合は過激集団の支配地を奪回できていない。 ISIL(以下ダーシュとする)はシリア国外の「エスカレーション地区」を再奪取しており、エジプト、レバノン、フランス、米国の各国内で甚大な被害を生んだテロ攻撃を実施しながら、その影響力・支配力は増大し続けている。シリア内戦で第二次大戦後最大規模の難民が発生したことが西側諸国の国内政治地図を右寄りに変え、トルコがロシア軍用機を撃墜しNATO諸国とロシアの間も険悪だ。 事態急変を受け国内専門家の中からオバマ政権に戦略見直しを迫り、これまでより強力なダーシュ対策を迫る動きが出ている。対策には飛行禁止地帯と安全地帯をシリア国内で設置することから、米地上部隊の投入でダーシュが支配する人工稠密地点の奪取まで幅がひろい。それぞれのオプションでリスクがついてまわる。だが現状でも主要国がシリア問題に右往左往させられている。 ライアン・クロッカー 「中東はこの100年で最悪の状況で、武力衝突がここまで発生した事例は現代アラブ史上前例がない」と解説するのは

28年度防衛予算のあらましを米海軍協会が速報しています

新聞発表では5兆541億円と初めて5兆円台になったことが記録更新ということでしょう。米海軍協会が早速紹介しています。ドル表示にすると421億ドルとなり、ちょっとインパクトが減りますが、相当の規模だと行っていいでしょう。中身が問題で政策に呼応しつつやっとUAVの導入も決まり、ISRを重視する本来の方向に向かいつつあると評価します。 Cabinet Approves Record $42.1 Billion 2016 Japanese Defense Budget By: Sam LaGrone December 24, 2015 3:01 PM http://news.usni.org/2015/12/24/cabinet-approves-record-42-1-billion-2016-japanese-defense-budget Mitsubishi F-15J. Photo by Toshi Aoki via Wikipedia 安倍内閣は平成28年度防衛省予算に記録を更新する421億ドルを計上した。これは中国の軍事力整備、とくに人民解放軍海軍(PLAN)を念頭においた措置と見られる。 今回の予算措置で日本は兵力投射の手段を整備し、新装備導入で前方配備米軍部隊との共同作戦体制を更に進めることになる。 「今回の予算では日米安保協力をとくにISR(情報収集監視偵察)分野で進める」と防衛省関係者がAP通信に語っている。 次年度予算の調達装備は空ではロッキード・マーティンF-35AライトニングII共用打撃戦闘機(6機)、ベル・ボーイングV-22オスプレイティルトローター機(4機)、三菱重工SH-60Kヘリコプター(17機)に加え、ノースロップ・グラマンRQ-4グローバルホーク無人機(3機)とボーイングKC-46Aペガサス空中給油機の複数年度調達も始まる。 海では新型イージス誘導ミサイル駆逐艦1隻とそうりゅう級ディーゼル電気推進攻撃潜水艦(SSK)12号艦を調達する。 その他艦船航空機の性能改修、弾薬類の調達、普天間海兵隊航空基地の移転関連、沖縄からグアムへの米海兵隊移動関連が含まれる。 新規調達装備の多くが東シナ海の尖閣諸島防衛と関連し、遠隔地島しょ部分の防衛が予算支出上で大きな比重を

★イスラエル>デイビッズ(ダビデ)スリングが配備前の迎撃テストに成功

いまやイスラエルはミサイル防衛(イスラエルの場合は迫撃砲弾や初歩的なロケット弾への対応も含む)を磐石の態勢で整備しつつあり、世界最先端の防衛体制を構築しようとしています。その背後には優秀なイスラエル技術を活性化している米国の支援があるのはいうまでもありません。イスラエル技術が今後どこまで発展するのか、他の地域にも有効活用されるのかが注目ですね。 David’s Sling System Shows Ability To Destroy Rockets, Missiles By Barbara Opall-Rome 2:58 p.m. EST December 21, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/air-force/2015/12/21/davids-sling-system-shows-ability-destroy-rockets-missiles/77703938/ (Photo: Courtesy photo) TEL AVIV, Isreal — 高い命中精度を誇る米イスラエル共同開発のデイヴィッズスリングウェポンシステム David’s Sling Weapon System (DSWS)が12月21日に大型長距離短距離あわせたロケット連続発射に対応し迎撃に成功した。 . テストは主契約企業ラファエル社のネゲブ砂漠にある試射場で実施され、開発期間中のテストは4回目となりこれが最終となる。2016年第一四半期に実戦装備がイスラエル空軍に引き渡される。 テストには米側、イスラエル側の関係者数百名が立会い、作戦シナリオを組み合わせ多数の目標を飛翔させ「現実の脅威を再現した条件」だったとシュロモ・ヘス Shlomo Hess (ラファエルの統括責任者)が語る。「DSWSはこれで実用化に向かう」 「これだけ複雑な条件のテストで成功したのはまれなこと。長距離を飛翔する目標には強力な弾頭がつくもので、命中すれば付随被害の発生は避けられない。関係者は今回の成功で興奮している」 イスラエル国防省はテストに投入された標的の詳細を一切公表していないが、DSWSが高度なまでに制御可能で命中即破壊になる率が高いとだけ

中国:ICBMの鉄道利用の実用化に向かう

ICBMを移動させて敵の攻撃から残存性を高める方法は鉄道網の利用で実現可能ですが、大型のミサイルだけに鉄道線路や車両の改造が必要になります。日本ではとても無理ですね。中国はかねてからウクライナと軍事技術でつながりが強いのですが、またひとつ有効な技術を入手したようです。 IHS Jane's Defence Weekly China developing new rail-mobile ICBM, say US officials Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 23 December 2015 http://www.janes.com/article/56860/china-developing-new-rail-mobile-icbm-say-us-officials An image of an RT-23 (SS-24) missile train could give some indication of the configuration of China's rail-mobile DF-41. Source: Russian Internet 中国が中国航天技集団(CASC)製DF-41大陸間弾道ミサイルの鉄道移動型の打ち上げテストを12月5日に実施していると米関係者が明らかにした。 テストでは、「cold launch」システムの試行として、DF-41を発射管にガスを充填し打ち上げたが、エンジンは点火されていない。このことから発射管を鉄道車両に搭載した場合の作動状況確認が目的だったと思われる。DF-41では12月4日に完全飛翔テストが先に実施されている。 この2回のテストについて米当局がワシントンフリービーコン紙に情報を伝え、同紙は12月21日付で伝えている。 これまでも中国が道を利用してICBMの残存性を高めようとしているとの報道があったが今回のテストで裏付けられた格好だ。2012年5月にはロシア戦略ロケット軍を退役したV.エシン将軍が鉄道移動型DF-41の存在を指摘していた。 2013年にはジョージタウン大学軍備管理プロジェクトから中国がウクライナより鉄道運用型ICBMの技

★AC-130に150kWレーザー砲が搭載されるとどうなるか

今年2015年はレーザー兵器の開発が相当進展していることがうかがわれた年でした。ここまで外部に漏れてくるということは実はもっと先を行く開発が進んでいるのでしょう。2020年代になる前に一部実用化されそうで、戦場のルールを一変するかもしれません。いよいよ航空機でも電力使用が前面に出てきそうですね。 General Atomics Plans 150kW Laser Tests; Eye On AC-130, Avenger By Richard Whittle on December 21, 2015 at 6:00 AM http://breakingdefense.com/2015/12/general-atomics-plans-150kw-laser-tests-eye-on-ac-130-avenger/ MQ-1プレデターで世界を変えた企業 ジェネラルアトミックス が革命的な変化をもたらす可能性のある兵器を来月にテストする。150キロワット級レーザーだ。 レーザー兵器を開発中の企業は他にもあるが、「各社の動向を注視しています」とブラドリー・ハイトホールド中将(米空軍特殊作戦軍団(AFSOC)司令官)がBreaking Defense取材で述べている。「AC-130への搭載に技術的に成熟してきた」 ジェネラルアトミクスはAFSOCがAC-130ガンシップにレーザー兵器を数年以内に搭載すると見ている。また同社のジェット推進式新型プレデターCアヴェンジャーにもレーザーを同社の高エネルギー液体レーザー地域防衛システムHigh Energy Liquid Laser Area Defense System (HELLADS).から流用して搭載する企画がある。 空軍研究所(AFRL)および国防高等研究プロジェクト庁(DARPA)はホワイトサンズミサイル試射場でレーザー実弾射撃実験を行う。HELLADSのビームを多数の飛行目標へ照射する実験をこれから18ヶ月続ける。無音、不可視だが高温のビームは電力をレアアースに通過させ電子を励磁させることでエネルギー変換をすることで実現する。 HELLADSはもともとロケット弾、砲弾、迫撃砲弾、巡航ミサイル、航空機を対象に地上防衛手段として構想された、と同社副社長マイケル・ペリーが語

近未来の戦闘形態②>米海軍はネット化でより遠くから攻撃力を増強させる

米海軍の構想はネットワーク技術で艦船、航空機を結び、さらに米海軍所属部隊以外に同盟国部隊も接続していくというものです。さらに訓練も仮想空間含め多様な環境を再現し、実効性を高めていくというもののようです。このあたりは人体改造などというキワモノとはちがい、健全な精神を感じさせるものがあり、読者のみなさんも不快感なく目をとおせるのではないでしょうか。 Reach & Punch: RADM Manazir On The Future Of Naval Airpower By Robbin Laird and Ed Timperlake on December 20, 2015 at 8:00 AM http://breakingdefense.com/2015/12/reach-punch-radm-manazir-on-the-future-of-naval-airpower/ 米軍部隊にとって海と空は一層危険な場所になりつつある。ヒズボラやイスラム国と言ったテロリスト集団は対艦ミサイルや対空ミサイルを手に入れられる位置にあり、ロシアや中国と言った大国もある。だが米海軍・海兵隊は「接近阻止領域拒否」への対応を部隊再編で臨もうとしている。今回、当誌は海軍航空戦部長のマイケル・マナジル少将とこの問題を論じる機会を得た。 マナジル少将の視点ははるかに広範囲で、空母航空戦力の改変や新型フォード級空母の編入と言った話題を超えている。米軍が他国と連携する前提で海洋関連各部隊をどのように改変させていくのかという点が中心だ。国防関連の議論で特定装備に関心が集まりがちであるが、新型装備が軍事力全般をどのように変えていくのかを論じることはあまりない。 Rear Adm. Mike Manazir ネットワーク化戦に対応したネットワーク化演習を この統合軍は演習からはじめるべきだ。海軍打撃航空戦センター(NSAWC)(ネヴァダ州ファロン)を訪ねた本誌が目にしたのは米海軍が戦術訓練の世界の中心になっている事実だった。展開中の空母打撃群がこのNSAWC指導官からほぼリアルタイムで戦術改良の助言を受けることができる。反対にファロンで訓練中の航空隊は各地に展開中の航空隊からのフィードバックをリアルタイムで受けて次の空母配備にそなえることができ

★★近未来の戦争形態>人体改造まで行う中ロに米技術戦略は勝てるのか

ちょっと重い話題です。陸上競技のドーピングなんて問題じゃない人体改造までロシア、中国が行っていることを米国はすでに把握している模様です。完全機械化された戦闘部隊に対し米側は人マシンの一体運用で対抗するということでしょうか。よくわかりません。ともかく今や米国でMoT技術経営を真剣に考えているのはDoD国防総省であることがよくわかります。 UDGET , INTEL & CYBER , LAND , STRATEGY & POLICY Will US Pursue ‘Enhanced Human Ops?’ DepSecDef Wonders By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on December 14, 2015 at 6:46 PM http://breakingdefense.com/2015/12/will-us-pursue-enhanced-human-ops-depsecdef-wonders/feed/ WASHINGTONーーー 国防総省の第三相殺戦略ではロシアや中国が開発中のステルス戦闘機、サイバー兵器、精密ミサイルに対抗可能な優位性を新規に確立しようとする。研究は緒についており2017年度に150億ドルを予算要求する。見え始めたその実現方法は人工知能と関係するようだ。 だが優位性が長く続く保証はないと国防副長官ボブ・ワークは警告する。人工知能やロボットの新時代が民間部門で幕を開けようとしているが、ソフトウェアに国境は無意味で、ロシアや中国がこちら側の技術を盗み取ることは可能とワークは言う。事実、相手側の倫理基準はずっと柔軟なので、技術を盗まれてもこちらが盗めにくい。 国防総省による相殺戦略の二段目は精密誘導兵器、ステルス、ネットワーク技術だった。1975年ごろの話で「ロシア、当時はソビエトが追随できないとわかっていた」とワークは言う。だが現在は「同じ仮定は成立しない」という。「今は大戦間の時期に似ている」と1919年から1939年までの時期をさし、ドイツが電撃戦を編み出し日本や米国は空母戦力を整備していたが、技術が普及するや最良の要素を組み合わせて整備できた側に優位性が移ったことを言及している。 少なくとも一分野では敵方が先を行っており、身体や頭脳の一部に手を加