ラベル F-35C の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル F-35C の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年2月4日水曜日

米空母リンカンのF-35がイラン無人機を撃墜(更新) ―その他ホルムズ海峡の通行を巡り不穏なイラン革命防衛隊の動きに注意

 

米空母リンカンのF-35がイラン無人機を撃墜(更新)

イラン無人機が接近してきたため、F-35Cは空母を防衛するため行動した

TWZ

ジョセフ・トレヴィシックハワード・アルトマン

2026年2月3日 午後2時08分(EST)更新


A U.S. Navy F-35C Joint Strike Fighter flying from the supercarrier USS Abraham Lincoln has shot down an Iranian drone said to have “aggressively approached” the ship.2026年1月24日、F-35C ジョイントストライクファイターが空母エイブラハム・リンカンに着艦する様子。米海軍


母USSエイブラハム・リンカンから発進したF-35Cジョイントストライクファイターが、艦船に「攻撃的に接近してきた」イランのドローンを撃墜した。これと別に、米当局者は、ホルムズ海峡を通過中の米国籍商船に対し、イラン革命防衛隊(IRGC)所属の小型艇とドローンが妨害行為を行ったと発表。一連の事態は、イランを直接的な標的とした米軍の大規模な増強が同地域で進行中であることに加え、米当局者が今週後半にイラン側と会談する可能性が報じられる中で発生した。

ロイター通信が最初に報じたところでは、F-35Cがイランの無人機(シャヘド-139と報じられている)を撃墜した。シャヘド-139は設計上、小型弾薬を搭載可能な米軍MQ-1プレデターとほぼ同クラスの機体である。ニミッツ級空母「エイブラハム・リンカン」打撃群の一部は、太平洋から同地域へ向かうよう命令を受け、米中央軍(CENTCOM)の責任区域に先月到着していた。

「エイブラハム・リンカン」所属のF-35C戦闘機は、自衛および空母と乗組員の保護のため、イランのドローンを撃墜した。米軍に被害はなく、装備品の損傷もなかった」と米中央軍(CENTCOM)報道官のティム・ホーキンス海軍大佐は本誌に述べた。「無人機は不明瞭な意図で米海軍空母に攻撃的に接近した」

ホーキンス大佐は「イラン南岸から約500マイル離れたアラビア海を航行中の空母『エイブラハム・リンカン』(CVN 72)に対し、イランのシャヘド-139ドローンが不必要に接近した」と説明。「国際水域で活動中の米軍が緊張緩和措置を講じたにもかかわらず、イランのドローンは艦船へ接近を継続した」と付け加えた。

F-35Cがイランのドローンを撃墜した際に使用した兵器は不明である。空母搭載型のジョイントストライクファイターは、AIM-9XサイドワインダーAIM-120アドバンスト・ミディアムレンジ・エア・トゥ・エア・ミサイル(AMRAAM)、25mm砲ポッド、および各種対地兵器を装備可能である。F-35Cは過去に同地域で対ドローン任務に投入され、昨年イエメンではイラン支援のフーシ派武装勢力による無人航空機脅威を撃墜した実績がある

米海兵隊も2019年、ホルムズ海峡を通過中のワスプ級強襲揚陸艦「ボクサー」艦上に固定された対ドローン車両を使用し、イラン製ドローンを撃墜した事例がある。この際、無人機は「脅威圏内」に接近したと報告されていた。

一般的な補足として、ドローンは乗員が搭乗していないため、本質的にエスカレーションリスクが低い。これは無人航空システムを挑発的に運用する際のリスク計算や、撃墜判断にも影響を及ぼす。

一方で、近年における紅海周辺での米軍作戦は、ドローン(特にイラン起源のもの)が米空母やその他の軍艦に及ぼす現実的な脅威を浮き彫りにしている。イエメンのフーシ派は過去において、自爆ドローンや対艦弾道ミサイル・巡航ミサイルを用いて米海軍艦艇を積極的に標的としてきた

「数時間後、ホルムズ海峡で発生した別の事件では、イラン革命防衛隊(IRGC)が、国際航路を合法的に航行中の米国籍・米国人乗組員の商船を妨害した。2隻のIRGC艇とイラン製モハジェル無人機が高速でM/Vステナ・インペラティブに接近し、タンカーへの乗船・接収を脅迫した」と、中央軍司令部(CENTCOM)報道官ホーキンス大佐は本誌への声明で述べた。「ミサイル駆逐艦「USSマッコール」(DDG 74)が同海域で活動中で、直ちに現場へ急行。米空軍の防空支援を受けながら「ステナ・インペラティブ」の護衛にあたった」

アーレイ・バーク級駆逐艦「USSマッコール」のストック写真。米海軍(USN)

「これにより事態は収束し、米国籍タンカーは安全に航行を続けています」。ホーキンス報道官はさらに「中央軍司令部(CENTCOM)部隊は最高水準の専門性をもって活動し、中東における米軍要員・艦船・航空機の安全を確保している」と述べた。「国際水域及び空域におけるイランの継続的な嫌がらせや脅威は容認されない。米軍、地域パートナー、商船付近でのイランの不必要な挑発行為は、衝突・誤算・地域不安定化のリスクを高める」

英国海上貿易作戦(UKMTO)事務所の合同海上情報センターも、同様の事件と思われる事案に関する通知を発表したが、こちらも嫌がらせを受けた船舶の名称は明記されていない。イランはペルシャ湾内外において、特に米国との地政学的摩擦が高まる時期に、外国商船海軍艦艇に対する嫌がらせ(さらには拿捕)を長年繰り返してきた。

すでに述べたように、これはすべて、米軍が中東に流入し続けている中で起こっている。ここ数週間、少なくとも部分的には、イランによる全国的な抗議活動に対する暴力的な弾圧への報復として、米国がイランに新たな攻撃を行う可能性について報じられている。さらに最近では、ドナルド・トランプ米大統領が、イランの核開発計画の将来を含め、イラン当局と何らかの合意に達することに関心を示している。米国とイランの当局者が早ければ金曜日にもトルコで会談する可能性があるとの報道もある。

「現在、イランに向けて大型艦艇、つまり最大かつ最高の艦艇を派遣している。イランとは協議を続けており、その成果を待つつもりだ」と、トランプ大統領は昨日、ホワイトハウスで記者団に語った。「合意に至れば素晴らしいが、実現しなければ、おそらく悪い事態が起こるだろう」

本日の出来事が今後の米国の意思決定にどう影響するかは、まだ見通せない。

更新:東部時間午後2時52分 –

ホワイトハウスによれば、本件にもかかわらず、トランプ大統領はイランとの緊張緩和に向け外交的解決を依然として優先している。

トランプ大統領は「常に外交を最優先に追求する姿勢を堅持している」と、ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官がフォックスニュースに語った。「ただし外交が機能するには、当然ながら双方の合意が必要だ。対話に前向きな相手国が求められる。大統領とウィトコフ特使は現在、その可能性を探り議論中だ」

ウィトコフ特使は「今週後半にイラン側と会談を予定している。現時点では予定通り実施されるが、大統領は常に様々な選択肢をテーブルに載せており、軍事力行使も含まれる。イランは誰よりもそのことを理解している」と付け加えた。昨年初頭に実施された「ミッドナイト・ハンマー作戦」の成功を見れば明らかだ。この作戦はイランだけでなく全世界を驚かせ、同国の核能力を完全に破壊した」

更新:東部時間午後3時35分 –

イラン国営タスニム通信は、問題のドローンはシャヘド-129型であると報じた。本誌が以前報じた通り、これはMQ-9プレデタードローンに類似している。

「シャヘド129ドローンは国際水域において通常の合法任務(偵察・監視・撮影)を遂行中であり、これは正常かつ合法的な行動とみなされる」とタスニム通信は主張した。「同ドローンは偵察・識別画像をセンターへ正常に送信したが、その後通信が途絶えた。通信途絶の原因は調査中であり、詳細が確認され次第公表する」

本誌はタスニム通信の主張を独自に検証できない。■


ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『ザ・ウォー・ゾーン』チームの一員である。それ以前は『ウォー・イズ・ボーリング』のアソシエイト・エディターを務め、その署名記事は『スモール・アームズ・レビュー』『スモール・アームズ・ディフェンス・ジャーナル』『ロイター』『ウィー・アー・ザ・マイティ』『タスク・アンド・パーパス』など他媒体にも掲載されている。


ハワード・アルトマン

シニアスタッフライター

ハワードは『ザ・ウォー・ゾーン』のシニアスタッフライターであり、『ミリタリー・タイムズ』の元シニアマネージングエディター。それ以前は『タンパベイ・タイムズ』のシニアライターとして軍事問題を担当。ハワードの記事は『ヤフーニュース』『リアルクリアディフェンス』『エアフォース・タイムズ』など様々な媒体に掲載されている。


F-35 From USS Abraham Lincoln Shoots Down Iranian Drone (Updated)

The F-35C acted to defend the supercarrier from the drone after it approached the ship while operating far out to sea.

Joseph Trevithick, Howard Altman

Updated Feb 3, 2026 2:08 PM EST

https://www.twz.com/air/f-35-from-uss-abraham-lincoln-shoots-down-iranian-drone


2025年2月13日木曜日

米海兵隊が空母艦載F-35Cの購入を増やし、B型調達を減らす方針を示す(Defense One)―B型削減分はC型調達追加に回し、ロッキードを心配させない配慮なのでしょうか。

 


海兵隊の新航空計画ではUAVの購入計画が拡大しないことに疑問の声が出ている


海兵隊の新しい航空戦力計画では、空母搭載型のF-35C調達を倍増し、短距離離陸垂直着陸型のF-35Bの購入を縮小する。

 月曜日に発表された2025年海兵隊航空計画によると、海兵隊のF-35購入総数420機は変わらないが、F-35Bは353機の予定が280機へ、F-35Cは67機の予定から140機を購入する。これは、海兵隊がF-35Bを12個飛行隊、F-35Cを8個飛行隊配備することを意味する。注目すべきは、この計画ではF-35飛行隊の規模も10機から12機に拡大していることだ。

 ロッキード・マーチンは声明で「当社は、世界最先端の航空機で重要任務を遂行するのに最適なF-35の機種構成を調整するという米海兵隊の決定を支持する」と述べた。

 フォーキャスト・インターナショナルの軍事航空宇宙アナリスト、ジョン・ヘムラーは、F-35Cを追加購入する決定は、「空母艦載機による作戦をより優先させる」こと、そしてインド太平洋地域の各国部隊との統合を迅速に進めたいという願望を示唆している、と語った。

 しかし、戦略国際問題研究センターの上級顧問マーク・カンシアンは、この計画には驚クべき点があると語った。F-35のコストと脆弱性から、フォース・デザイン2030にはふさわしくないとデビッド・バーガー前司令官が示唆していたにもかかわらず、計画でF-35の購入全体の削減を要求していない点だと言う。

 この計画には、無人航空機の購入計画の拡大も欠けている、とカンシアンは言う。「一時期、海兵隊は航空機の40%を無人機にすると言っていた。 陸軍が約200機、空軍が約250機のMQ-9を保有しているのに対し、海兵隊は18機しか保有していない」と指摘する。

 この文書は、海兵隊が3年ぶりに航空計画を公に更新したもので、「プロジェクト・イーグル」と呼ばれる取り組み、つまり今後15年間の海兵隊航空に関する「戦略的道筋」を詳述したものだ。

 「プロジェクト・イーグル戦略は、海兵隊が信頼し、頼りにする航空能力の維持と強化に重点を置くことを必要とする、海兵隊航空の将来の道を示すものである。 ブラッドフォード・ゲーリング中将(航空担当)は文書の中で、「複数のプラットフォームが移行する中、戦闘指揮官が必要とする持続的な到達力と殺傷力を提供するため、固定翼機、回転翼機、無人機材の近代化を続けていく」と述べた。■


Marines aim to buy more carrier-based F-35s, fewer VTOLs

Corps’ new aviation plan also expands squadrons—but not UAV-buying plans.

BY AUDREY DECKER

STAFF WRITER

FEBRUARY 4, 2025

https://www.defenseone.com/policy/2025/02/marines-aim-buy-more-carrier-based-f-35s-fewer-vtols/402759/?oref=d1-homepage-river


2020年5月12日火曜日

超音速飛行に制限がついたF-35C....問題の山はいつ解決される?


ひとつひとつ問題を解決しているようですが、それだけF-35では各種の問題が発生しているのでしょう。しかし、同機はこうして実戦で本来の性能を発揮できるようになればいいのですが....
 

攻撃戦闘飛行隊VFA101所属のF-35CライトニングIIの初号機がエグリン空軍基地を離陸している。設計上の問題のため海軍、海兵隊のF-35で超音速飛行に制限がついている。 (Samuel King Jr./U.S. Air Force)


F-35で超音速飛行を続けると機体後部に破損が発生するリスクがあるが、運用面の条件変更で対応可能だとF-35共同事業室(JPO)がDefense Newsに伝えてきた。
この欠陥はDefense Newsが2019年に初めて報じ、米海軍・海兵隊仕様のF-35が高高度で超音速飛行すると機体構造の損傷あるいはステルス性の喪失につながるというものだ。
この問題のため海軍のF-35Cは超音速迎撃が実施できなくなる。
「この問題は2019年12月17日時点で特に対応不要かつ米軍での供用で発生していないと判明」とF-35JPOの回答文書にある。「欠陥報告は『修正作業不要』と分類され、複雑な作業による費用増加を正当化するだけの内容ではないと判断した」「解決しようとすると素材表面の塗装が長時間の飛行に耐えられるのか、同時に制御面の重量増ほか要求水準に合致するかの長期にわたる開発、飛行テストが必要となる」
空母運用仕様のC型、短距離離陸垂直着陸のB型で修正せずミッションは実施可能とJPOは述べた。
高速飛行を継続した場合に発生する可能性がある損傷のためF-35の機体以外に低視認性用の塗装に影響が出るだけでなく、機体背面の各種アンテナも損傷に弱いとDefense Newsが独自入手した文書に記述がある。
JPOではB型、C型の問題をそれぞれカテゴリー1の欠陥と分類し、重要ミッションの実施で障害になりうるとしている。カテゴリー1とは深刻度が最大の欠陥を意味する。
配備済みの機体で超音速飛行を続けて障害が発生すれば深刻だが、実はF-35では超音速飛行の頻度は低い。
F-22で超音速飛行は普通だが、F-35の超音速飛行は「緊急時対策」と、ハドソン研究所のブライアン・クラーク(退役海軍士官)は述べている。「超音速飛行はF-35では重要機能ではない」「実施はできるが、F-35パイロットからは超音速飛行は限られた場合のみで、その性能はなにかから高速で退避する場合に必要となるが、通常の戦術では必須ではないと聞いている」
実際に超音速飛行ではF-35の優位性が犠牲になるとクラークは解説する。「F-35の長所を捨てるようなものだ。ステルス性が下がり、燃料は急速に減り、アフターバーナーまで使えば、機体周囲の温度を上げるだけだ」存在を知らせる特徴を敵に発見させるだけとクラークは言う。
だがある退役海軍航空士官はアフターバーナー使用を制限すれば近接戦闘の場合に不利だとDefense Newsに話してくれた。
F-35運用のコンセプトは相手に探知される前に敵機を撃破することだが、長距離での攻撃には海軍航空部隊は歴史的にも文化的にも不信の目を向けている。ベトナム戦争では航空部隊はミサイルを過信し機関砲を廃止したことで空中戦での損失を急増させた。
海軍航空部隊が得た教訓は最新技術に依存し基本条件を犠牲にしないことで、このためトップガンが50年前に結成され、海軍攻撃戦闘機の戦術開発訓練教程が生まれた。
「解決策は『アフターバーナー使用は一分未満に』すること」と別の退役海軍航空士官は語っている。「機体が高性能でも深刻な制約になる」
機体がミサイル攻撃を回避する場合やドッグファイトで生き残るために高速飛行を迫られると深刻な問題になる。
この問題は海軍にとって複雑で、前方配備で機体を数ヶ月も連続稼働させると塗装や機体構造に重整備対応が必要となる。また損傷を受けた機体が発生しても運用艦が母港に戻るまでは修理できず、航空戦力の低下になりかねない。
「8ヶ月の海上運用で第一週に損傷機材が発生したら、以後損傷機材のまま残るんです。そうなると該当機材は完全修理が終わるまで戦力外ですよ」(上記退役海軍航空士官)
その他の欠陥
カテゴリー1の欠陥はその他3点あるがJPOはすべて公式に「解決済み」としており、改良されたか、現状のまま受容しているという。
緑色の発光問題といわれるものは昨年7月に解決済みとなった。ヘルメット搭載ディスプレイのLEDからの発光を指す。空母甲板の照明の視認を妨げる問題が夜間で発生していた。
この問題については「改良型有機発光ダイオード(OLED)のヘルメット搭載ディプレイ(HMD)で解決した」とJPOはDefense Newsに説明している。
「第三世代のF-35用OLEDヘルメットディスプレイユニット(HDU)では夜間の緑色発光を大幅に減らしている。米海軍、海兵隊向けのOLED式HDU第一次分をJPOは受領ずみで、第二次発注も行っている」(JPO)
F-35A、F-35Bでタイヤ破裂が発生した問題は油圧線の切断につながり、まだ解決に至っていないとJPOは記述しているが、タイヤ品種を変更してからは再発していない。
「DR(不良報告)は『修正予定なし』の分類で解決済みとされており、降着装置の設計はF-35の安全要求をすべて満たすもの」と文書にある。「初期に発生したタイヤ破裂問題は初期開発段階での設計変更で解決し、二重油圧系統の低下がタイヤ破裂で発生した問題は以後見つかっていない」
A U.S. Air Force F-35A sits on the flight line before testing and evaluation on Jan. 23, 2018, at Eielson Air Force Base, Alaska. All three variants of the F-35 were brought to Eielson to test their ability to operate in an extreme cold-weather environment. (Airman 1st Class Isaac Johnson/U.S. Air Force)
米空軍向けF-35Aがイールソン空軍基地(アラスカ州)のフライトラインで待機中。2018年1月23日。F-35の3型式はすべてイールソンで超低温環境での機能を試している。(Airman 1st Class Isaac Johnson/U.S. Air Force)

寒冷気候でバッテリー不調のまま着陸を迫られた事例が発生したがこれも解決済みとJPOは説明。この問題は超低温で機首の降着装置扉を開放した際に警告ベルが鳴って発生したとDefense Newsが独自に入手した「内部資料」に記載がある。
冷気が機内に入り、バッテリーを包むヒーターブランケットを圧倒した。28ボルトバッテリーを最適条件に保つためにヒーターブランケットがついている。バッテリーは停止しなかったが、冷気のため想定どおりの暖房ができず、警告ライトが点灯し、バッテリーが停止寸前と伝えてきた。
この問題ではソフトウェアを改良したとJPOは説明。
「この問題は2019年7月22日に解決した。バッテリー充電器のファームウェアを改良した」とある。「ファームウェア改良はバッテリーチャージャーのメーカーが担当し、ロッキード・マーティンが統合の上、JPOとともに実証した」■
この記事は以下を再構成したものです。

The Hidden Troubles of the F-35


2020年4月27日月曜日

いずもを正規空母に改装しF-35C運用を可能にしたらどうなるか大胆に想像


海上自衛隊艦艇は数隻ずつ建造され、確実に進化させており、いずも級のあとに本格的空母が建造されると見る向きも多いと思います。その中でいずもを正規空母にしたらどうなるか、というのが今回の大胆な記事の趣旨です。が、3万トン弱の艦容では意味のある機材運用は無理では。やはり次世代の大型「空母」を最初から建造するのを待つべきなのでしょうか。

これがリークされたいずも改装案のスライドの一部のようです。



本のいずも級「ヘリコプター駆逐艦」2隻はヘリコプター空母から小型航空母艦に改装され、スキージャンプ方式飛行甲板でF-35を運用するはずだ。

では、いずも級をカタパルト式空母にしたらどうなるか

国防関係のウェブサイトに1枚の写真が掲載された。明らかにリークのパワーポイントスライドでいずもが小型正規空母としてF-35Cをカタパルトで運用する姿となっている。

興味をそそられるのはスライド下部にジェネラルアトミックス・エレクトロマグネティックスの社名がついていることだ。リーパー、プレデター無人機のメーカーとして有名なジェネラルアトミックスは電磁航空機発艦システム(EMALS)や高性能拘束装置(AAG)のメーカーでもあり、EMALS、AAGは従来の蒸気カタパルトや拘束装置に代わり新型フォード級空母に採用されている。

スライドに詳細情報はない。(ジェネラルアトミックスにNational Interestが照会したが現時点で無回答)だが上部には「JMSDF(海上自衛隊)の航空機:E-2C/E-2Dホークアイ、F-35CライトニングII、H-60シーホーク、V-22オスプレイ、その他?」の表記がある。改装後のいずもの上面図・側面図は空母らしくなり、F-35の二機が前方でカタパルト発艦に備え、その他7機のF-35、E-2一機が駐機し、ヘリコプターがブリッジ近くに、さらにV-22らしき機材が後部に見える。

いずも、かがの2艦は異色の艦艇だ。スキージャンプではなく全通型の飛行甲板を備え、短距離離陸機の運用ができない。だがカタパルト、拘束装置も搭載せず、通常型艦載機の発艦着艦にも対応できない。

ただし、F-35Cとカタパルトでいずもが劇的に変わるというのは決して誇張ではない。F-35Bは短距離離陸垂直着陸(STOVL)により短い飛行甲板から発艦し、ヘリコプターのように着艦できる。これでカタパルトや拘束装置は不要となる。その意味で陸上運用型のF-35Aやカタパルト発艦式のF-35Cよりも運用は柔軟となる。だが代償もある。F-35Bでは性能、飛行距離、ペイロードがいずれもF-35Cより劣る。

スキージャンプ式でF-35B十数機とヘリコプター数機を運用するのと、通常型空母でF-35CさらにE-2早期警戒機を運用するのでは空母航空戦力の使い方としてどちらがよい効果をあげるだろうか。

ジェネラルアトミックスが事業獲得をねらい構想を立てたのか、それとも日本政府がもっと戦力の高い解決策を積極的に模索しているのか現時点では不明だ。いずも級の改修工事が来年始まるが、スキージャンプ方式を採用する可能性が高い。日本はF-35Bの42機調達を決定している。日本政府としては存在感を高め戦闘能力も向上してきた中国海軍へ対抗手段がほしいところだ。

とはいえ、カタパルト発艦方式に改装したいずもへの疑問も残る。EMALSカタパルトは問題解決が必要な装備だ。電磁式で軽量化が可能で短い間隔で機体を発艦させられるが、信頼性が障害で、トランプ大統領もフォード級空母を蒸気式にもどすよう要求しているほどだ。

もっと大きな問題はフォード級が満載排水量10万トン、英国のクイーンエリザベス級空母(スキージャンプ方式、F-35Bを36機搭載)が65千トンなのに対し、いずも、かがはわずか27千トンで甲板長も800フィートしかない。フォードは1,100フィートだ。いずも級に電磁カタパルト装置を搭載する艦内余裕はあるのだろうか、拘束装置や十分な機数の航空団を収容できるのだろうか。

フォード級の建造単価は130億ドル、クイーンエリザベスは60億ドルだが、いずも級ヘリコプター空母は10億ドルをわずかに上回る。通常型空母に改装し機材もそろえるといくらかかるのか。その数字に興味を覚える。■

この記事は以下を再構成したものです。


April 26, 2020  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35CJapanNavyMilitaryTechnologyWorld

2019年6月10日月曜日

米海軍空母でF-35C運用ができない...とはどういうことなのか

コメントは下にあります。

Nimitz and Ford Carriers Need Upgrades to Deploy With F-35Cs ニミッツ級フォード級空母にはF-35C供用に改修が必要


June 6, 2019 3:37 PM • Updated: June 7, 2019 6:09 AM
An F-35C Lightning II assigned to Strike Fighter Squadron (VFA) 101 is positioned on the bow catapults of the Nimitz-Class aircraft carrier USS Abraham Lincoln (CVN-72) March 17, 2018, in the Atlantic Ocean. US Navy photo
.

時点でF-35CライトニングII供用打撃戦闘機の運用が可能な米海軍空母は1隻しかないとUSNI Newsが6月6日に報じている。

今週はじめに議会が海軍へ不満を表明した。フォード級空母をF-35Cの運用体制がないまま受領し2020年度国防予算認可法の成立を期待しているからだ。F-35C運用可能な艦はニミッツ級空母USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)のみだ。

「ニミッツ級、フォード級の空母はもともとF-35C運用に対応した設計なのですがF-35の性能をフルに引き出すためには艦内に専用区画を設けたり強力なジェット排気を偏向させるなど改修が必要なのです」と海軍報道官ダニエル・ヘルナンデス大佐がUSNI Newsに伝えてきた。

現状でも各空母でF-35Cの離着艦は可能だが機体を艦内で長期運用する設備が未整備のままといことである。

「F-35C用にCVN-78、CVN-79の改装が引き渡し後の整備時に予定されているが実施時期はF-35Cの第一線就役時より前となる」とヘルナンデス大佐は述べている。「CVN-78、CVN-79では予算サイクルで盛り込み済みだがCVN-80、CVN-81では建造時から盛り込むため後日改装は不要となる」

下院軍事委員会シーパワー兵力投射小委員会は海軍の想定改装日程を前倒しし2020年度国防予算支出認可法でフォード級二号艦ジョン・F・ケネディ(CVN-79)ではF-35運用能力を付与しないままの引き渡しを禁止させようとしている。
.
各艦が搭載するカタパルトや着艦装備は現状のままでもF-35C運用に問題はない。

F-35Cの拘束着艦はニミッツ級空母で2014年11月3日に実施されている。

海軍は必要な空母改修は今後数年以内に実施したいとする。F-35Cで初の実戦部隊VFA-147はUSSカール・ヴィンソン(CVN-70)に2021年に配備される予定だ。同艦は現在ワシントン州ブレマートンのピュージェットサウンド海軍工廠で34.3百万ドルの整備中で工期は2020年7月までと海軍は公表している。■
  

Like What You've Been Reading? Get Proceedings Today

一部に電磁カタパルトの不具合などが取り沙汰されていますが、記事が本当なら実態は違うようですね。単に離着艦させるのは可能だが、空母で運用体制がまだ未完ということでしょうか。でも考えてみれば変な話でF-35Cの採用波及に決まったわけではありません。つまり米海軍としてはF-35Cの導入に積極的ではないというこでしょう。F-111でも海軍は採用を見送りましたが、F-35Cも電子支援に使うなど積極的に投入するつもりはないのでしょうか。