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動き始めたAUKUS。豪海軍乗員が新鋭英原潜で訓練。豪州向け原潜建造にむけ、人材養成へ

  オーストラリア海軍の潜水艦乗員が英海軍に加わる。AUKUSで英豪両国の国防面手のつながりが深まっている象徴だ (Picture UK MoD/LPhot Kevin Walton) オーストラリア海軍の乗組員が、新鋭艦HMSアンソンはじめ とするアストゥート級英潜水艦で訓練を行う   英国海軍プレスリリースより 英 国首相は、ベン・ウォレス国防長官とともに、駐在武官リーランド大佐を代表する米国との三国間協力関係(AUKUS)を発展させ、英国=オーストラリア間の国防面での深いつながりの重要性を強調した。  首相と閣僚は、オーストラリアの新政権発足後初めて英国を公式訪問したリチャード・マールズ副首相Deputy Prime Minister Richard Marlesを迎え、英国海軍アスチュート級潜水艦の5隻目、HMSアンソンの引渡式に出席した。  海軍力は両国の将来の防衛関係の中心となり、今回の訪問は、統合見直しの優先事項と、インド太平洋地域の安定を促進する英国、米国、オーストラリアを結ぶAUKUSパートナーシップの重要性を補強するものだ。  英米両国は、すでにオーストラリア海軍の原子力訓練コースに要員を受け入れており、来年はさらに多くが参加する予定だ。この訓練と交流は、AUKUS3カ国による多世代にわたる海軍のパートナーシップの始まりを意味する。  「本日は、自由民主主義秩序、特にインド洋において増大する脅威に立ち向かうため、英国とオーストラリアの準えで重要な節目となる」。  ベン・ウォレス国防相は、「我々は防衛計画を進展させただけでなく、マールズ大臣が最新の攻撃型潜水艦の就役式に参加し、今後数年間で両国の共有能力を発展させるため、オーストラリア海軍の潜水艦乗員が乗り込む」と述べた。  HMSアンソンは、最も高性能な潜水艦で、英国が13億ポンドを投じ建造した。国内外で英国の国益を守るHMSアンソンは、最大38本のスピアフィッシュ魚雷とブロックVトマホーク陸上攻撃ミサイルを搭載し、射程距離1,000マイルまでのの目標に対処する。  HMSアンソンの完成は、英国産業の強さと世界をリードする原子力技術を実証するもので、米国、英国、オーストラリアの3カ国によるAUKUS防衛・安全保障パートナーシップの実現に活用される。  11年以上をかけ、 BAEシステムズ のバロウ

オーストラリア海軍の目指す原子力潜水艦はどう実現するのか。現実的な5案を比較してみた。

    オーストラリアが原子力潜水艦取得をめざしているが、どんな選択肢があるのだろうか。以下五つが浮上している。   オーストラリアが原子力推進方式潜水艦建造をめざすと9月15日発表するや、その内容の観測が盛んとなった。AUKUSは18カ月かけを検討する。   発表後に出てきた情報は少ない。当然疑問が残る。オーストラリア海軍(RAN)が取得する原子力潜水艦はどんな型になるのか。   まず、同艦が英国あるいは米国設計となるのは確実なようだ。そこで、以下5案が想定される。   最初に来るのが米海軍、英海軍の既存設計の流用で、(1)ヴァージニア級 (2)アスチュート級、そのあとに次世代艦として(3)SSN(X)と(4)SSN(R)がある。最後に(5)として英米の既存技術の応用案がある。   英米技術の流用を最小限にした国産設計案がより大胆な選択となる。あるいは次世代艦として三国で同時建造する案もある。ただし、ともに現時点では可能性は低い。   その他としてフランスやインドの設計案を採用する選択肢もある。中古潜水艦の導入はどうか。あるいは旧型弾道ミサイル潜水艦(SSBNs) を攻撃型潜水艦に転用する構想はどうか。ただ今回の発表内容からはこうした選択肢はかけ離れており、今回はその可能性について言及しないこととする。   1. ヴァージニア級 – 信頼性実証済みの米製攻撃型潜水艦 筆頭に来るのが米海軍のヴァージニア級だ。性能面、装備の共通化が大きな利点で、米海軍としても乗員訓練や運航支援で協力を惜しまないはずだ。 Mk.48 ADCAP魚雷など米製装備品はすでにオーストラリア海軍が導入済みだ。   また垂直発射管システム(VLS)でトマホーク巡航ミサイルの運用が可能となる。オーストラリアはすでに同ミサイル取得に動いているが、水上艦搭載を想定している。ヴァージニア級への搭載は自然だろう。   ヴァージニア級のVLSにトマホークを搭載しないのなら宝の持ち腐れだ。VLSは現行のブロック-IV艦で12本だが、ブロック-Vでは40本に増える。ブロック-IVで十分に見える。ただし、ブロック-Vではその他性能も向上している。   ヴァージニア級案の課題はオーストラリア国内建造立ち上げのコストだろう。オーストラリアが米国建造艦をそのまま取得する案も取りざたされているが、共同声明では読み取れない

オーストラリア>水上艦艇国内建造方針、次期潜水艦調達決定は数ヶ月以内

ここのところオーストラリア向け潜水艦案件はおおきな動きがありませんでしたが、まず水上艦は国内建造になりました。ということは国内での潜水艦建造は断念するのではないでしょうか。背景には複雑な国内事情があることがわかりますね。 Australia To Build New Naval Fleet in $65B Package Agence France-Presse 4:14 p.m. EDT August 4, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/naval/ships/2015/08/04/australia-build-new-naval-fleet-65b-package/31107267/ SYDNEY — オーストラリアは890億オーストラリアドル(650億ドル)で新型フリゲート艦、巡視船を国内建造することを発表した。なお、次期潜水艦の海外調達先は「数ヶ月以内に」決定するとしている。 「建造継続」案ではフリゲート艦、巡視船、潜水艦の後継艦を今後20年で整備するとしており、国内で2,500名の雇用を実現する内容でトニー・アボット首相の言では「歴史的な発表」だという。 「歴代のオーストラリア政権は国内建造を続けると表明してきた」とアボット首相は報道陣に語った。「基本的に艦隊建造は国内で行い、中心は南オーストラリアとする」 ただし首相は進行中の次世代潜水艦の海外調達先については多くを語らなかった。現行のコリンズ級潜水艦の退役は2026年から始まる。 オーストラリア向け潜水艦はフランス、ドイツ、日本が受注を狙い、総額500億ドルとオーストラリアで史上最大の防衛調達事業になる。 ただし、海外建造とした場合は国内産業の保護をめぐり国内で議論を巻き起こしていることもあり、契約交付は一筋縄ではいかない。 「これまで各国に国内建造にした場合の費用総額、国内国外建造を組み合わせた場合の価格、完全海外建造の価格開示を請求している」(アボット首相)「回答が今後数ヶ月で到着すれば、最終決定に入る」 今回の建艦事業は「次世代フリゲート」により現行のアンザック級を2020年に交代させるもの。また巡視船はアーミデイル級の後継艦となる。またケビン・アンドリュース国防相によれば「

オーストラリアへのそうりゅう型潜水艦導入で200億ドル商談が現実に近づく

記事通りなら大きな商談になりますね。海上自衛隊が計画中の建造隻数と同等の規模になると建造ドックが明らかに不足してしまいますがどうなのでしょう。訓練、運用でも日豪のつながりが強くなりそうです。一方、現地では造船所労働者が猛烈な反対をしていくでしょうね。今年中は目が離せないニュースになりそうです。 Report: Australia Moving Ahead With $20 Billion Japanese Sub Buy By: Sam LaGrone Published: September 9, 2014 12:02 PM Updated: September 9, 2014 12:02 PM 海上自衛隊の潜水艦そうりゅう(SS-501)  オーストラリアがそうりゅう級潜水艦を日本から導入し、老朽化すすむコリンズ級に代替させる検討をしていることが現地報道news.com.au. で明らかになった。導入すれば10隻から12隻、200億オーストラリアドル(約2兆円)相当になる。 匿名政府筋を引用として同記事ではアボット政権は今年末までにディーゼル電気推進攻撃型潜水艦 (SSKs) 導入商談を発表するとしている。国産コリンズ級各艦は2026年までに退役させる。 「政府としては潜水艦建造能力のギャップをコリンズ級解体が現実のものとなる2026年以降放置できない」と同上国防筋は発言している。 . これは7月の日豪両政府で決まった海洋流体工学分野での協力合意に基づくものであり、集団的安全保障に道を開く日本の憲法解釈見直しも踏まえたもの。協力関係から一気にオーストラリアによる潜水艦購入に展開する形だ。 そうりゅう型SSK輸出が実現すれば、日本の海外軍事販売 foreign military sales (FMS) では大きな一歩となるが、オーストラリア国内の造船産業には打撃となる。 アボット政権は以前はコリンズ級後継艦を国内建造するとしていたが、官営のASC Pty Ltd.(旧オーストラリア潜水艦会社)によるオーストラリア海軍向けホバート級駆逐艦建造で示した納期遅延、予算超過の実態からそうりゅう級購入に踏み切ることにしたもの。     HMAS シーアン Sheean (SSG-