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AUKUS協定でオーストラリアは米国からヴァージニア級SSN合計3隻を受け取ることが明らかに。2隻は現在稼働中、1隻は完全新建造の艦。ただし、弱体化シている米国内の建造力でこれが無理なく実現できるのだろうか。

  AUKUSの目玉である原子力潜水艦のオーストラリアへの大工程表が米海軍高官の口から明らかになりました。Breaking Defense からのご紹介です。 オーストラリアへのヴァージニア級潜水艦は2032年、2035年に就役中の艦を、そして新たに建造される艦が2038年に売却される 米 海軍高官によると、AUKUS安全保障条約の最適な道筋は、米国がヴァージニア級潜水艦3隻を2032年、2035年、2038年にオーストラリアに売却することだという。  潜水艦部隊司令官であるビル・ヒューストン中将は火曜日、海軍潜水艦連盟で記者団に対し、2032年と2035年の売却は就役中の潜水艦を予定しており、2038年の売却は米国の生産ラインからの新造艦を予定していると語った。  新造艦はブロックVII仕様で、ミサイル搭載能力を高める中間胴体部分のヴァージニア・ペイロード・モジュールは装備されないとヒューストンは述べた。  AUKUSの安全保障協定で目玉となる原子力潜水艦の供与は3月に大々的に発表されたが、それ以来、この野心的なプロジェクトの実行可能なスケジュールは断片的にしか明らかになっていなかった。 SSN-AUKUSと呼ばれるクリーンシート設計の原子力潜水艦は、ヴァージニア級に続いて建造される予定だ。  ヒューストンは売却の予備的なスケジュールを示したが、ホワイトハウスも国防総省も、オーストラリアの海軍と産業基盤の準備が整うまでは取引が行われないと強調している。  米国、英国、豪州3カ国による安全保障協定のAUKUSは、連邦議会では超党派の支持を得ているが、議員たちはこの協定が米国の潜水艦産業基盤に与える影響について懸念を示している。  ヴァージニア級潜水艦の最近の生産量は、年間2隻という米海軍の目標に対し、年平均1.2~1.3隻となっている。ヴァージニア級潜水艦2隻とコロンビア級潜水艦1隻を合わせて、海軍は "1+2 "と呼んでいる。  海軍首脳は10月25日の議会証言で、「1+2方式を実現するための再資本化プロセスは、2028年までに米国(の潜水艦産業基盤)に対する需要を "仕事量に相当する "5倍に増加させる」と述べている。  その上、豪州の米国産業への投資は、海軍のヴァージニア級潜水艦の生産要件を年間2.0隻から2.33隻に引

これからの海底秘密活動に備えヴァージニア級で特殊改装艦の開発が現実に。広大な海洋資源を有する日本こそこういう艦種が必要なのではないでしょうか。

  今週は中国が永久磁石技術の国外流出を禁止する措置を発表しました。レアアース埋蔵量で世界をリードする立場があっての戦略でしょう。しかし、日本の広大なEEZにはさらに多くのレアアース埋蔵量があるとされ、すでに採掘回収技術の実証も行われています。となると、論理的には日本でも海底での安全保障が話題になりますね。ロシア、中国、米国が海底での秘密作戦用プラットフォームを保有する中、日本も対応を迫られそうです。The War Zone記事からのご紹介です。 USN . ヴァージニア級原子力潜水艦の新型が、海底諜報活動用に開発されている こ れまで海底戦争seabed warfare は、国家安全保障の世界やスパイ小説、そしてあなたが読んでいるこうしたウェブサイトだけに許された、よくわからない話題だった。しかし、ここ数年、海底戦争は世界的に注目されるている。背景には、重要な海底インフラを破壊するロシアの明確な構想がある。また、中国もこの分野で積極的だ。そしてパイプライン「ノルドストリーム2」をめぐる事件によって、この戦争領域は一般的な話題となった。 米国もこの影の領域で能力を発揮しており、ヴァージニア級原子力高速攻撃型潜水艦の改装型で能力を拡大しようとしているようだ。 ほぼ完成した進水前のブロックIVヴァージニア級USSニュージャージー。(HII) 海底戦争は、重要な光ファイバー通信ケーブルの切断や盗聴、パイプラインの破壊にとどまらず、他の形態のスパイ活動も含む。 海底で物体を調べたり、場合によっては回収することは、外国の物資開発および情報収集活動にで重要な役割を担ってきた。同じことが、軍が敵の手に渡らないようにするために、失った機密技術を回収する場合にも言える。アイビーベル作戦やアゾリアン計画など、信じられない過去の話があるが、大部分は深く機密化されたままだ。冷戦時代に広大なセンサーネットワークを海底に展開したが現在も使用されている。 これらはレガシーミッションセットだ。海底戦争の将来には、新しく革新的なセンサーネットワーク、待機したままのスマート誘導機雷、海底ドッキングステーションを備えた長寿命の無人海底ビークル、海底原子炉、その他多くの種類の脅威や革新的技術への対抗が含まれる可能性がある。つまり、海底戦争の性質は急速に変化しており、運用能力も同様に変化している。 特にロシ

ヴァージニア級攻撃型潜水艦の後継艦はコロンビア級並みに大型化し、重武装、ステルスを前面に出すのは中国、ロシアへの対抗のため。

  ヴァージニア級高速攻撃型潜水艦USSミズーリ(SSN-780) on May 31, 2018. US Navy Photo   米 海軍の次期攻撃型潜水艦はコロンビア級で採用した技術を流用し、艦体も現行ヴァージニア級より相当大型化すると BWXテクノロジー社 のCEOが11月2日第三四半期営業報告の席上で述べている。同社は空母、潜水艦用の原子炉を製造している。▼「潜水艦としては大型となり、コロンビア級並みになるとみているが、これ以上お話しできない。ただし、米海軍と検討中であり、製造に移すことになる」とレックス・ジヴェーデンが述べた。▼「正式名称が決まるまではSSN(X)とされるヴァージニア級高速攻撃潜水艦後継艦は2030年代末に登場する」   ジヴェーデンが言及しているのは潜航時排水量ではなく艦体の直径だ。コロンビア級は20千トンと、現行のオハイオ級弾道ミサイル潜水艦より2千トン増える。ヴァージニア級の排水量は約8千トンだ。コロンビア級の直径は約42フィート、ヴァージニア級は36フィートだ。▼艦体の幅が広がるとステルス性があがり、設計時にノイズ低減技術を大幅に導入できるし、速力を増やす装備の収納容積も増える一方で、建造が大掛かりになる。 同CEO発言と軌を一にしてマイク・ギルディ作戦部長が将来の艦隊戦力の主軸として大胆な戦力を有する攻撃型潜水艦の開発を求めている。 「水中で有利になれば優位性が拡大する。水中からの攻撃力を高めたまま永遠にこれを維持したい」(先月の発言)「攻撃型潜水艦は司令官の思いのままに動き、敵標的をどおりに攻撃する。そのため高速移動可能な艦が必要だ」   冷戦後の米潜水艦部隊は深海潜航可能で強力な兵装を有するシーウルフ級攻撃型潜水艦からヴァージニア級に主役が移った。ヴァージニア級は情報収集や特殊作戦運用の沿海域での実施に特化している。▼「次世代攻撃型潜水艦は高速、ステルス、魚雷搭載数のいずれもヴァージニア級を上回る性能が必要となり、シーウルフ級に近くなる」との発言も2018年に出ていた。▼重武装の高速潜水艦への回帰は国家安全保障戦略構想でロシアや中国を脅威リストのトップに掲げたことに合わせている。 ジヴェーデンCEOは同社が今後も空母、潜水艦用の原子炉作成を続けられると楽観視している。   BWXTに海軍から年間3隻建造の方針はまだ伝えられて

ヴァージニア級攻撃型潜水艦のISR機能へ期待が高まる

      潜 水艦が今後不足するとの予測がある中、米議会にはペンタゴンに予算を十分に与え、ヴァージニア級攻撃型潜水艦建造をより迅速に進めさせるべきとの声がある。これにはヴァージニア級が搭載する高度技術を応用し、水中偵察ミッションに最適化させるねらいもある。 .  下院軍事委員会のシーパワー兵力投射小委員会から2021年度国防予算認可法案の補正提案が出ており、一隻追加要求の復活とともに年間二隻建造体制の維持のため事前調達を求めている。   攻撃型潜水艦で追加建造が実現すれば水中戦力の水準があがり、無人水中機やステルス偵察技術が一層現実のものになる。         ヴァージニア級潜水艦では攻撃力の整備にまず関心が行くのが普通だが、ISR(情報収集監視偵察)ミッションの範囲が新技術で広がっていることも海軍並びに議会関係者が攻撃型潜水艦の整備に熱心な理由になっている。   水上艦では内陸部に配備された兵器、港湾内の活動ぶりなど敵の沿岸部や島嶼部の活動がつかみにくいため、監視偵察に支障がある。無理すれば艦を危険にさらすことになる。水上艦、無人機、航空機はそれぞれ活動環境が異なるが、「被探知性」で共通しており、攻撃型潜水艦に比べレーダーやセンサーに見つかりやすい。こうした条件等を勘案すれば、ヴァージニア級が高リスク地帯の水中で極秘「情報」ミッションを遂行することの重要さがわかる。   ヴァージニア級潜水艦には「フライバイワイヤ」性能があり、浅い海域でも音を立てずにとどまることが可能だ。この技術で深度速度を指定し、ソフトウェアが潜航舵を操作し一定の深度進路が維持できる。各艦はソフトウェアや電子装置による航行が可能であり、乗組員が逐一微調整する必要がなくなった。油圧系統に頼ったロサンジェルス級から大きな進化で浅海域で威力を発揮する。   アップグレードを前提としたソフトウエアに加え、急速に発達するAIを応用した技術により攻撃型潜水艦のミッション範囲がひろがり、ISR用途への期待もふくらんでいる。リアルタイムの分析力や莫大なデータベースから一瞬で検索する能力さらにセンサー探知能力により、これまで人員操作に頼ってきた各種任務が自動化されている。これを応用し、攻撃を受けても攻撃型潜水艦は従来より迅速に進路変更、深度変更、速力も変更できるようになっている。   米海軍の2018年度版「

ヴァージニア級新型艦へ極超音速ミサイル搭載が決まる

攻撃型潜水艦にさらに攻撃力が加わるわけですが、世界いかなる場所も一時間で攻撃可能というのはカタログスペックでしょう。とはいえ、米国がこの機能を実現すれば、中露もいずれ獲得し、潜水艦の攻撃手段としての地位が高まるとともに、ASWが一層重要になるのでは。 Rendering of Block V Virginia-class submarine with Virginia Payload Module. General Dynamics Electric Boat Image 米 海軍は通常弾頭付き極超音速兵器をヴァージニア級攻撃型潜水艦に搭載する。オハイオ級誘導ミサイル潜水艦(SSGN)への搭載案も検討されていた。 2021年度予算案で海軍は研究開発を5%増額し、215億ドルで「コロンビア級建造、F-35、海上型トマホーク、通常型迅速攻撃手段(極超音速兵器)、無人装備、レーザー各種、デジタル戦、人工知能、海兵隊遠征運用能力装備」の開発を進める。 このうち、通常型迅速攻撃手段Conventional Prompt Strike(CPS)の研究開発に10億ドルを投じる。 「CPSのねらいは精密かつ迅速な攻撃能力を水上艦、潜水艦に与えること」と予算書にある。「CPSは共通極超音速滑空体Common Hypersonic Glide Body (C-HGB) および34.5インチ二段式ブースターをもとに構成する。2028年度に初期作戦能力獲得をめざし、ヴァージニア級潜水艦のペイロードモジュールに導入する」 通常型迅速汎地球攻撃能力が実現すれば世界いかなる場所を1時間未満で精密攻撃できる。迅速攻撃能力手段は水上艦艇、潜水艦、地上から発射可能となる。 2017年秋に海軍、国防総省は共同で「初の通常型迅速攻撃ミサイル」をテストしたと、テリー・ベネディクト中将(退役)は述べる。「画期的成果となった」 誘導ミサイル潜水艦SSGNに改装ずみのオハイオ級SSBNのうち4隻、またはヴァージニア級攻撃型潜水艦でヴァージニア・ペイロードモジュール導入ずみの艦への搭載を想定していたと海軍はUSNI Newsに伝えていた。 ヴァージニア・ペイロードモジュールとはヴァージニア級の艦体中央に追加されたミサイル発射管28本を指し、40発のミサイル運用が可能。ブロッ

最新ヴァージニア級で攻撃型原潜の作戦内容はこう変わる

Navy Block V Submarine Deal Brings New Attack Mission Ops By Kris Osborn - Warrior Maven https://defensemaven.io/warriormaven/sea/navy-block-v-submarine-deal-brings-new-attack-mission-ops-Qsz78KWSoUCKcYsSq0rgEQ 大 量の火力を敵目標付近から投入する、脅威環境で「情報」活動を秘密裏に行う、水中から攻撃・偵察用無人機を発進させる...これが米海軍がヴァージニア級攻撃潜水艦ブロックVに期待する内容だ。 9隻が建造されると潜水艦による攻撃戦略や作戦構想に変化が生まれる。総額220億ドルのブロックV建造では全長80フィートの兵装部分が艦体に追加されトマホークミサイルが従来の12発から40発へと大幅に攻撃力を増強する。 「ブロックVヴァージニア級のヴァージニアペイロードモジュールは潜水艦戦力で画期的な進歩となる」と潜水艦部門の計画主管デイヴィッド・ゴーギンス少将が述べている。「新設計で艦隊は米国の海中優越性を維持できる」 海軍はブロックV各艦は「音響面で優越性を実現する設計変更」を搭載と伝えている。 「ブロックVには開発中の装備を搭載し、USSサウスダコタが1号艦となる」とクリストファー・ハンソン大佐(ヴァージニア級計画主任)が2019年4月に海軍連盟主催のシンポジウムで述べていた。 新規建造艦の技術的詳細は保安上の理由で不明だが、USSサウスダコタは各種新技術が導入され今までにない性能の攻撃型潜水艦になるとハンソン大佐は述べていた。同艦は供用を開始しており、テスト艦として新技術の実証に使われる。新技術はブロックVに加え2024年から始まるブロックVIにも応用される。やはり詳細は不明ながらUSSサウスダコタにはエンジン静粛化技術が導入され、偵察用の高性能アンテナ、低視認性船体塗装を採用と海軍技術陣は説明している。 ヴァージニア級の各ブロックではその時点での新規技術が都度導入されてきた。例としてブロックIIIでヴァージニアペイロードモジュールが導入されており、攻撃力が大幅に強化され、トマホーク6本単位の発射管が追加された。またブ

攻撃型潜水艦の建造ピッチを上げる米海軍の想定は対中国作戦にあるのは自明の理

コメントは下にあります Submarine Surge: Why the Navy Plans 32 New Attack Subs by 2034 潜水艦建造急増 米海軍が攻撃型潜水艦32隻を2034年までに建造する理由 US Navy photo by Kris Osborn https://defensemaven.io/warriormaven/sea/submarine-surge-why-the-navy-plans-32-new-attack-subs-by-2034-SD78KW_lCEChnjwmLMZERg/ 敵 水上艦・潜水艦の撃破、敵地に接近し「スパイ活動」、重要目標に大量の火力を投入し強力な水中無人機を発進させる...全て海軍がこれから実現するミッションの一部で、米海軍は今後15年に攻撃型潜水艦を最大32隻建造する。 攻撃型潜水艦追加建造は海軍が進める355隻体制の一部となる。 「2020年に301隻、2034年に355隻の戦闘部隊規模となる」とケヴィン・チェンバース少佐がWarrior Mavenに語る。 新規建造潜水艦には将来につながる新技術が搭載される。たとえばトマホークミサイルや魚雷に代表される火力の増強、発電容量の強化で無人機やAI利用のセンサーに備える、航法や自艦防御も更新する。 海軍による今後30年間の建艦予定ではヴァージニア級攻撃型潜水艦3隻の建造を前倒しし、今後予想される潜水艦不足に先手を打つ姿勢が見られる。投入可能な攻撃型潜水艦が少ないとの危機意識は各方面司令官がここ数年感じており、海軍は議会の協力のもとで潜水艦建造を強化する。 以前は毎年2隻のヴァージニア級建造を2020年代はじめに年間1隻に落とし、コロンビア級核ミサイル潜水艦建造に備えるとしていた。その後ヴァージニア級2隻とコロンビア級1隻になった。 新計画ではコロンビア級建造がない年にヴァージニア級3隻建造体制とする、と海軍は議会に伝えてきた。 攻撃型潜水艦の需要が高まる背景の理由は多数ある。偵察活動では水上艦より敵地に接近できる。前方配備すれば沿岸近くで「ステルス性が増す」。トマホーク・ミサイルで標的近くから強力な火力を提供できる。 海軍では火力増強もさること