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カナダの次期潜水艦調達計画の進展について(Breaking Defense)

  ヴィクトリア級潜水艦 HMCS CORNER BROOK、OP ナヌークで北極パトロール中、氷山を通過した。2007 年 8 月 14 日Photo : Cplc Blake  2 024年9月24日 カナダ公共サービス・調達カナダのプレスリリース カナダは世界最大の海岸線を有し、安全と主権を維持するためには、カナダ海軍RCNが優れた水中監視能力を備えることが不可欠であると述べた。RCNの現有ヴィクトリア級潜水艦は、2030年代半ばに退役する予定だ。カナダ国防省(DND)に代わり、カナダ公共サービス・調達省(PSPC)は、現在就役中または生産中の潜水艦の利用可能性、およびカナダに最大12隻の潜水艦を建造・納入するための業界の能力とキャパシティに関する詳細情報を得るため、業界関係者に情報提供要請書(RFI)を発行した。 RFIに加え、カナダはこの調達プロセスの一環として、同盟国やパートナー国の政府関係者、カナダの要件を満たす可能性のある潜水艦を現在保有している、または建造過程にある欧州やアジアの企業や海軍との会合を続けている。  回答者は、2024年11月18日までに最初のフィードバックを提供することが奨励される。カナダの潜水艦能力に空白が生じるのを避けるため、カナダは2028年までに契約を締結し、遅くとも2035年までに最初の代替潜水艦を引き渡したいと考えている。これらの努力は、国内総生産(GDP)に対する国防支出比率を高めるカナダの計画の一環となる。「北極圏、大西洋、太平洋に面し、世界で最も長い海岸線を持つ国として、カナダは新たな潜水艦艦隊を必要としている。カナダ海軍に最大12隻の通常動力型氷点下対応潜水艦を調達することで、カナダは海洋の脅威を探知・抑止する能力を強化し、海洋進入路を制御し、海岸から遠く離れた場所に戦力と打撃能力を投射することができる。 カナダのビル・ブレア国防相は、「『わが北方、強く、自由な国』(Our North, Strong and Free)に示された優先事項を支援するため、産業界のパートナーと協力してこの重要なプロジェクトを実施することを楽しみにしています」と述べ、「カナダ北極圏へのアクセスがますます厳しくなる中、カナダはわが国の安全保障を維持するために信頼できる海上能力を必要としています。そのため、我々...

東アジア東南アジアで潜水艦の調達が加速中。各国別の状況をまとめてみた。だが、そもそも潜水艦を求める動きの背景の理由とは

  Breaking Defenseがアジア太平洋地区での潜水艦調達のブームを短くまとめています。もっとなっているのが中国の軍拡であることに注目すべきでしょう。潜水艦運用は選択肢としては魅力的ですが、運用には相当のレベルの技術と経験が必要ですので、一部国にとってはハードルが高いと言わざるを得ません。この動きがあと20年後にどんな結果を生んでいるかが楽しみですね 。 2023年9月28日木曜日、台湾・高雄のCSBC Corp.で行われたイベントで公開された台湾海軍のハイクン潜水艦。台湾は、中国による侵略を食い止める準備として、自国建造で初の潜水艦を公開した。(I-Hwa Cheng/Bloomberg via Getty Images) 今年、新しい潜水艦を進水させる地域内の同盟国がある一方で、購入計画を立てている同盟国もある 中 国の潜水艦艦隊の増強やAUKUSの議論が長引く中、東アジア諸国が潜水艦への投資を続けている。地域で緊張が高まる中、ライバルに対抗し、自国の国益を守るため、潜水艦を増設したり、取得する動き我見k著だ。  こうした計画の多くは以前から動き出していたが、東アジアの安全保障の見通しが悪化するにつれ、その関心は強まるばかりだ。北東アジアと東南アジアによる大規模な投資によって、この地域は「海底戦争開発の温床」となっていると、国際戦略研究所(IISS)は2月に発表した最新の軍事バランス報告書で述べている。  世界最大の群島国が存在するこの地域では、潜水艦はシーレーンの制海権と防衛に役立つため、特別な関心を集めている。差別化を図る海軍にとって、潜水艦は威信の問題であったり、近隣諸国と歩調を合わせる手段であったりする。IISSの報告書によれば、この地域のある国々は「既存の能力を向上させるため」に、また「政治的な不確実性に対する保険として、海軍の海中兵力を増強するため」に、新たな潜水艦を望んでいる国もある。これらの国が運用している、あるいは建造している潜水艦の能力はさまざまだが、海へのアクセスによって定義される地域において、これらは大きな意味を持つ増強である。  北東アジアでは、アメリカの最も親密なパートナー数カ国が、先進的な潜水艦を海に投入している。その中で最も注目を集めたのは、 台湾 初のハイクン級潜水艦だ。2月下旬の海上公試開始まで港湾受け入れ試...

台湾が潜水艦国内建造に乗り出し、戦術・戦略地図はこう変わる。日米など同盟国も台湾の自助努力を見て、台湾支援へ動きやすくなる。そうなると中国には不利な状況が増えるばかり。

    台 湾の潜水艦建造は大歓迎だ。   米国政府が台湾向け潜水艦の艤装兵装品輸出に課していた制限を解除したため建造が可能となった。台湾国内の建造所で8隻建造し、海外提携先がセンサー、戦闘システム、兵装を技術支援とともに提供することになりそうだ。末広がりで縁起の良い八隻がそろえば、現有の老朽艦2隻、旧式化が進む2隻にかわり、政治戦略的な効果を台湾にもたらす。   台湾は自国の運命を自らの手で開くことが可能となる。なんといっても世界では自助努力をする側が救われる構図となっている。賢明な社会は自らの手で安全と権益を守る傾向があり、頼りにならない海外同盟国に任せることはない。   自助努力が国際関係の基礎となるかは人間の特性を見ればわかる。ジョージ・S・パットン将軍は人間観察に優れ、人は勝者には惜しみない賛辞を送り、敗者には軽蔑を送るものと述べた。実際その通りだ。勝ち目のない側にわざわざ寄り添うものがいるだろうか。   ウィンストン・チャーチルの下で英国は1940年から1941年にかけ枢軸側に単独立ち向かう状態となったが、勇気を示した。それだけの価値があった。台湾の潜水艦部隊は英国の戦いにおける英国空軍に匹敵する。台湾海軍(中華民国海軍ROCN)は本国をめざす敵部隊の接近を拒みつつ、同盟諸国による台湾支援に勢いをつけるだろう。   軍事の賢人カール・フォン・クラウゼビッツは優先事項が競合すれば同盟軍は集中できなくなると述べている。相互に支援しあっていても対象国の主張を自国のものととらえなければ効果が生まれない。中途半端な対応のまま外交、経済、軍事各面で資源を使ってしまう。   事態が悪化すると、体力のない同盟国が姿を消すことになるとクラウゼビッツは警告していた。台湾住民はこの現象を骨身にしみて知っているはずだ。外諸国には台湾防衛にかけつけないよう中国本土が外交、経済、軍事で露骨な脅かしで求めているからだ。   このため台湾は台湾海峡をはさむ強大な兄弟国に対する防衛体制を自らの手で強化する必要がある。海軍作戦に関しては、「制海」から「海上拒否」戦略に移行することである。制海とは強者の戦略だ。制海任務にあたる海軍部隊は対抗勢力を重要水域から排除し、兵力展開の航路を制御するべく水域を確保す...

イラン潜水艦部隊はホルムズ海峡封鎖で脅威となるのか、ここでも北朝鮮の関与

Iran's Mini-Submarine Fleet Can Sink Warships (Thanks to North Korea) イランの小型潜水艦部隊は戦闘艦艇を沈める能力がある(北朝鮮がこれに貢献している) by Mark Episkopos June 15, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Iran Military Technology Navy Submarines https://nationalinterest.org/blog/buzz/irans-mini-submarine-fleet-can-sink-warships-thanks-north-korea-62797 米 イラン間の緊張は高まる一方で新事態が毎週発生している。 イラン議会で革命防衛隊司令官ホセイン・サラミ少将が米空母の「脆弱性」のため米軍はペルシア湾でイラン軍に対抗できなくいとの棘のある発言した。このような発言はイラン政府関係者や国営通信では日常のことでイラン軍事力に絶大な信頼を示している。 だがイラン通常戦力に威力がどこまであり、米攻勢にどこまで抵抗する実力があるのだろうか。 The National Interestではこの疑問にイラン空軍 air force と水上艦 surface navy . について考察した。今回はイラン通常戦力の中核ともいうべき世界第四位の実力を自負する潜水艦部隊に焦点を当てる。 イラン潜水艦部隊で特筆すべきは隻数で、同国海軍の中でも突出している。イランの海防艦、フリゲート、駆逐艦あわせて10隻にもならないのに潜水艦はなんと34隻もある。その大部分は小型潜航艇で「沿海域用」ディーゼル電位推進式だ。さらに20隻あまりは国産のガディール級で一部は北朝鮮製ユーゴ級で構成する。ガディールは小型ながら相当の攻撃力を有し、533ミリ魚雷発射管の数は大型キロ級の6本に対し2本を搭載している。 イランのミニ潜水艦集中整備は米国やロシアの充実した潜水艦部隊の域に達しないのは確かだ。だがイランの戦略目的で考えると小型潜水艦部隊は合理的な存在だ。イランは海洋兵力投射を全世界で展開する必要がないし、中東...

あなたの知らない戦史シリーズ、太平洋戦線で米潜水艦が果たした特殊任務とは

Some of the Top Secret Ways Submarines Helped Win World War II 第二次大戦勝利に米潜水艦が果たした秘密任務とは Especially in the Pacific. by Warfare History Network May 10, 2019   Topic: Security   Region: Europe   Blog Brand: The Buzz   Tags: World War II Submarines U.S. Navy Royal Navy Nazi Germany Battle For The Atlantic https://nationalinterest.org/blog/buzz/some-top-secret-ways-submarines-helped-win-world-war-ii-56937 マ ニラ湾 の夕日は感動的だった。太陽が水平線の下に沈むと空は色を変えていき、ついに暗黒になった。だが1942年1月のUSSシーウルフ乗員には空の変化を楽しむ余裕はない。湾の海底に潜み夜の帳が下りるのを待っており、これで安全に浮上できる。 7:30 pmにフレデリック・ワーダー少佐が下令し潜水艦は静かな海面に現れコレヒドール島に慎重に接近し南ドックに向かった。シーウルフは係留され乗員が貨物を搬送した。対空砲弾36トンで同島の防衛に使う。 真珠湾攻撃から一ヶ月未満で、シーウルフは三回目の戦闘哨戒についていた。同艦が第二次大戦中に米潜水艦隊が実施した300回近くの「特殊任務」の口火を切った。 貨物を下ろすとシーウルフは25名の乗客を乗せジャワ島東部沿岸のスラバヤまで搬送した。ワーダー艦長は自艦がトラック扱いからバスになったと感じただろう。だが乗客はVIPで開戦初頭に航空機移動が不可能になった航空搭乗員を運び新たに戦闘に加わるようにするのが任務だった。 惨憺たる開戦初頭の日々にアジア艦隊所属潜水艦各艦は同様の任務に忙殺されて司令官トーマス・ハート大将がワシントンに文句を伝えたほどだ。「潜水艦が退避や輸送など各種任務に使わされている」とし高官の移動、パイロットの輸送、極秘無線傍受部隊やフィリ...