ブラック案件がこの上なく好きな当方にはたまらない話題ですが、内容が浅いのはご容赦ください。 SR-91 Aurora, artist rendition. Image Credit: Creative Commons. 1 980年代にマッハ5+極超音速偵察機の構想が空軍に生まれ、最速の有人機を目指した。試作機で目撃談が相次いだが、SR-91アウロラは実在するとしても構想段階を超えたことはないようだ。 SR-71ブラックバードの老朽化が進み、維持費が年間2-3億ドルと高額なため、後継機実現を目指した。特別アクセスプログラム(SAP)と呼称された極秘「ブラックプログラム」のためSR-91で判明している事実は皆無に等しい。アウロラの名称は1985年度予算要求資料の事前削除から漏れて流布したにすぎない。 2006年5月に英国防省の報告書が米空軍の優先事業としてマッハ4から6飛行可能な超音速機に触れていた。その後15年が経過しているが、これはSR-91アウロラのことだったのか、確認したくても情報があまりにも乏しい。 SR-91 Aurora, artist rendition. Image Credit: Creative Commons. 本当に存在しているのか 何度も繰り返される疑問はSR-91アウロラ試作機は実際に製造されたのか否かだ。製造を裏付ける証拠は皆無に等しい。 FighterJetsWorld.com によればSR-91かもしれない機体の未確認目撃ガ数回あったという。中でも広く知られているのは三角形機体を1989年8月北海で石油探索技術者クリス・ギブソンが目撃した事例だが、実態はB-2スピリットだった可能性がある。 あるいは可能性がもっと高いのはロッキードF-117ナイトホークで、実際に英空軍が1980年代末に同機をテストしていた。 情報が乏しい中でマッハ5飛行が本当に可能だったのかも不明で、機体形状も確認しようがなく、極秘機扱いの同機が北海上空で目撃されるほど低速飛行していたのか疑問だ。 さらに試作機なら一体どこから離陸し、着陸したのだろうか。北海は正確には絶海ではなく高性能機材のテストとしてはありえない場...
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