注目)グアム初のイージス・アショア・ミサイル防衛テストで、傾斜式Mark 41ランチャーが登場(The War Zone)―テストには海上自衛隊も参加していた模様。グアムの守りはこれから強化されるが中国の飽和攻撃に耐えられるか
Missile Defense Agency SM-3が標的を撃墜したテストは、グアム島に設置された巨大な防空システムにとって大きな前進となった 米 ミサイル防衛局(MDA)は火曜日、グアム島から弾道ミサイルを初めて実弾で迎撃した。このテストの成功で新しいイージス・グアム・システムで使用される発射機に関する詳細も明らかになった。 Flight Experiment Mission-02(FEM-02)と名付けられたこの試験発射は、戦略的前哨基地を360度保護する重要なステップと考えられている。イージス・グアム・システムは、空中発射された模擬中距離弾道ミサイル(MRBM)を迎撃するために、スタンダード・ミサイル-3ブロックIIA(SM-3ブロックIIA)を発射した。MDAと米軍のミクロネシア統合任務部隊によると、標的のMRBMは島の北東200海里以上の地点で命中させることに成功した。 グアム沖で弾道ミサイルの迎撃に成功した米ミサイル防衛局。 (米ミサイル防衛局) イージス・グアム・システムは、Mk41垂直発射システム(VLS)をベースとした発射装置からSM-3ブロックIIAを発射した。MDAとロッキード・マーティンが発表した写真(下)を見ると、発射台は少なくとも一方向に傾けることができ、武器の搭載や整備のために垂直にすることができることがわかる。これは、既存のイージス・アショア・システムで使用されている固定式ランチャー・タワーとは異なる。本誌は、この発射システムを開発したロッキード・マーティンに、この発射システムの利点等詳しい情報を求めている。 ランチャーを主に脅威が発せられるであろう西側に傾けることで、一部兵器の射程距離を伸ばせる可能性がある。 多層的なミサイル攻撃から島を守るためには、1マイル(約1.6キロ)でも重要なのだ。 (米ミサイル防衛局) Missile Defense Agency(米ミサイル防衛局) 今回のテストはまた、弾道ミサイル防衛の実戦テスト中にAN/TPY-6レーダーを利用した初のエンド・ツー・エンドの交戦となり、島を覆うことになる重層的かつ統合的な防空・ミサイル防衛網の拡大を示す最初のデモンストレーションである、とMDAは述べている。 製造元のロッキード・マーティンによれば、AN/TPY-6は...