Military personnel prepare a Singaporean Air Force F15SG fighter jet for display on the tarmac ahead of the Singapore Airshow in Singapore on Feb.18, 2024. (Roslan Rahman/AFP via Getty Images)
太平洋の重要拠点グアムで米軍とシンガポール空軍が提携
グアムにある米アンダーセン空軍基地が、シンガポールのF-15戦闘機隊に門戸を開くことになった。
フィリピン海の縁に位置する米軍施設に航空兵力を集中させる動きは、米空軍が提案する近代化計画の一環だ。
過去数年間、北朝鮮は同島を攻撃すると繰り返し脅してきた。2017年にアメリカの爆撃機が同盟国である韓国の空をパトロールするためにこの島から離陸したときもそうだった。
「アンダーセン基地は、インド太平洋の前方端から航空戦力を投射し、戦闘能力を拡大するために使用される戦略的な場所であり、私たちの意図は、この場所をさらに資源化することです」と、米太平洋空軍(PACAF)の広報担当者は、電子メールでDefense Newsに語った。
「提案されている措置の目的は、国際日付変更線の西側で米国の態勢を強化する重要なインフラを提供することです」と声明は述べている。
シンガポール関連では、最大12機のシンガポールのF-15SG航空機のベッドダウンと任務支援を伴うもので、パイロットの訓練施設を提供する計画もある。
また、飛行場と弾薬のインフラを増強する。この工事は209エーカーに影響を及ぼし、3年から7年かけて行われる予想がある。
ただし工事の開始時期は未定である。PACAFの管轄下にある10の基地のひとつのグアム基地は、西太平洋で唯一、重爆撃機を継続的にオーバーホールできる基地である。
またグアムは比較的空域が限定されていないことで知られ、北朝鮮による軍事行動の際には不可欠となると分析されているため、米空軍はこのプロジェクトのためにグアムを選んだのだろう。
さらに、爆撃訓練場として使用されている長さ1.75マイル(2.8km)の無人島、ファラロン・デ・メディニラの近くでもある。
PACAFの声明によれば、アメリカ空軍は「インド太平洋地域における戦略的能力の要件を検討し、太平洋空軍の責任範囲内にある他の5つの代替候補地を検討から除外し、能力強化のためにアンダーセン基地を特定した」という。
シンガポール空軍(RSAF)のケルビン・コン司令官は、2月20日から25日までシンガポールで開催されるシンガポール・エアショーに先立ち、声明で「F-15SGは戦闘機隊の重要な戦力として、2009年以来我々によく貢献してくれており、今後も作戦上のニーズを満たすことが期待されている」と述べた。
RSAFはまた、2030年半ば以降に退役させる計画で、2016年に中期アップグレードを開始したF-16を運用しており、まもなくロッキード・マーチンから最初のF-35Bを受領する予定だ。
「RSAFの次世代フリートはF-35とF-15SGで構成され、我々は2026年までに最初の4機のF-35Bの引き渡しを受け、翌年に残りの8機の引き渡しを受けることを期待している」とコンは述べた。
同政府関係者は、両国間の協力を強化するため、米国で最初のF-35パイロットの訓練を開始する予定であると付け加えた。■
US, Singapore air forces to team up at vital Pacific base in Guam
Feb 20, 05:32 AM
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。