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中国海警の大型巡視船2隻(海軍フリゲート艦の派生型)の遠洋航海は沿岸警備の新しい任務を反映している(War On The Rocks)―第二海軍として拡大解釈による海域で中国権益を守る姿が今後展開されそうだ

    中 国海警局の巡視船「眉山」Meishanと「秀山」Xiushanが35日間にわたる展開を終え10月17日再び戻ってきた。両艦は東シナ海から日本海、北太平洋、ベーリング海、最終的に北極海へと進出した、。 今回の派遣は、ロシア海上国境警備隊との二国間協定の一環で行われたもので、中国国内では主に2つの理由でニュースとなった。ともに大げさな表現である。両国の沿岸警備隊が合同パトロールを実施したのは初めてであり、中国海警局が北極海で活動したのは初めてとなった。2つの画期的な出来事は、中ロ関係が深まっていること、北京が北極圏で活動を拡大していること、といったわかりやすい物語を想起させるものであり、中華人民共和国政府が物語を大いに後押ししている。 しかし、眉山と秀山両艦の航海は、さらに重要な別の画期的な出来事であった。中国海警局が「外洋」での準軍事作戦を実施したのは初めてのことだった。任務部隊の編成(改良型フリゲート艦)、その指揮(現役海軍士官)、そしてその活動の機密性は、いずれも過去の管轄外における沿岸警備隊のパトロールと異なっていた。これらの事実と、中国がこの任務をどのように位置づけているかを併せて考えれば、この派遣を海外における自国の利益を守り、拡大するための作戦と北京が見なしていることが示唆され、それは「白」(沿岸警備隊)というよりも「灰色」(つまり海軍)である。 次に、眉山・秀山は、ロシアのP. KamchatskiyとKamchatkaの2隻を伴い、北太平洋で合同パトロールを実施した(9月21日~27日頃)。中国側の報告によると、彼らは作戦を「公海」にほぼ限定した。公海とは、国家の管轄権が及ばない海域を指す法律用語である。そこへ向かうため、艦船は日本海とオホーツク海を通過した。北太平洋に滞在中、合同任務部隊は消火・被害制御訓練と、海難訓練を実施した。 最後に、タスクフォースは北極圏へ北上した(9月27日~10月1日)。この間、ベーリング海、ベーリング海峡、チュクチ海を通過した。艦船は北極海には長く留まらなかった。9月28日、米国沿岸警備隊がベーリング海峡の南の入り口であるセントローレンス島の南440マイルの地点で、北極海に向かう艦船を発見した。しかし、10月1日にはすでに任務を終え、海峡を通って南下していた。それからおよそ2週間後、艦船は浙...

フリゲート艦改造巡視船、房総沖に情報収集艦、人工島滑走路にテスト飛行...懸念広がる中国の海洋活動

Chinese operations prompt protests from Japan and Vietnam Andrew Tate, London - IHS Jane's Defence Weekly 05 January 2016    http://www.janes.com/article/57013/chinese-operations-prompt-protests-from-japan-and-vietnam 12月末に尖閣諸島に接近した中国沿岸警備隊所属の巡視船は元PLAN所属タイプ053H2G江滬1級フリゲートを改装したもの。海上保安庁撮影 昨年12月末、中国沿岸警備隊所属の艦船3隻をめぐり日本が懸念する事態が発生した。3隻は尖閣諸島の12カイリ以内海域に侵入した うち1隻は改造したタイプ053HG江滬1型フリゲート艦で人民解放軍海軍(PLAN)が譲渡したものだった。中国沿岸警備隊で初の武装艦が問題地帯で航行したと日本では報道された。実際は一時間ほど該当海域を航行していた。沿岸警備隊所属となり31239の艦番号をつけた同艦は2015年7月に改装工事を終え、ミサイルと100mm砲塔は除去したが37mm機関砲二門を四カ所に残したままだ。 インターネットの PLA Daily サイトは日本側の懸念を一蹴し逆に日本の海上保安庁艦艇はすべて武装しており、中国が同様の装備を有することに何ら問題はないとする。 また12月末にはPLANのタイプ815東調級情報収集艦(艦番号851)が房総半島沖を航行しているのが発見された。国際海域であるが、日本の海岸線からは比較的近い地点で数回折り返し航行し、三日間に渡り同じ海域にとどまっている。 一方、南シナ海の領有問題を巡り、ベトナム政府は1月2日に中国がスプラトリー諸島(中国名永暑)で埋め立てた人工島上の滑走路に民間機が初めて着陸したことに抗議した。■ 確かに海上保安庁の各艦船は軽微な武装をしていますが、フリゲート艦を改造して巡視船だと主張するのはいかにも中国流ですし、首都圏に近い海域で情報収集活動を展開していることも気になりますね。 sin