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ボーイングの失速は偶然ではない。国防分野に出てくる大きな影響。エアバスの一人勝ちになっていくのか、それとも....

  Credit: Boeing ボーイングの苦境は国家安全保障へどんな影響を及ぼすか ボ ーイング で誤作動が続いている。第3四半期の業績には、主要な防衛プログラムの復活費用が含まれ、ボーイングディフェンス・スペース(BDS)の損失は2014年以来115億ドルに達している。BDSでさらにオーバーランと遅延が発生する可能性が高い。さらに悪いことに、デイブ・カルホーン・カルホーンCEOは、ボーイングが今後10年が新型民間ジェット機を発売しないと発表して、Airbusに市場シェアを保証し、ボーイングの新型機設計能力を著しく危険にさらすことになった。 ボーイングの株価は、過去12ヶ月間、そしてそれ以前から同業他社を大きく下回っており、投資家にとって良いことは何一つない。また、米国の航空宇宙産業、米国経済全体、航空宇宙産業の労働力の長期的な健全性にも良いことではない。しかし、ボーイングの苦境がもたらす結果のひとつに見過ごされがちだが、防衛への影響がある。懸念されるのは3分野だ。 第一に、米軍は運用コストの高い、信頼性の低い古いシステムを使い続けなくなる。KC-46とT-7の遅れにより、KC-135タンカーとT-38練習機は60年を過ぎても使い続けなければならない。空軍と海軍の練習機や空軍のKC-Yタンカーなど、暫定的または補足的なシステムを調達する国防総省の努力は不確かとなる。空軍のUH-1NヘリコプターやVC-25Aエアフォースワンなど、ボーイング社製航空機に置き換える予定のプラットフォームでも、後継機の実現が遅れている。 第二に、国防総省が望むと望まざるとにかかわらず、産業基盤の決定が下されたかもしれない。BDSの損失は、比較的ローテクなプログラムでの低入札額を反映している。ボーイングが、より高度なエンジニアリングを必要とする新しいプログラム、過去の実績が重要な選考要素となる場合、より高度なエンジニアリングを必要とする新しいプログラムへの入札をボーイング社が望めるかは不明である。 また、ボーイングの社内設計能力に対する国防総省の懸念も、ボーイングに不利に働く可能性がある。ボーイングが2015年にノースロップ・グラマンに負けたのは、設計作業の多くをロッキード・マーチンに依存するボーイング戦略への空軍の懸念が一因である。T-7の設計の多くをサーブに依存することも、危険な戦術

F-15>EW装備の近代化で残存性向上をめざす

F-15も息の長い機体になりそうです。機齢50年を超える機体になった場合、構造的に大丈夫なのでしょうか。電子戦装備は防御性を重視した内容のようですが、ステルス性に関心を奪われるあまり攻撃能力が減少してしまうF-35を補完する機体として運用する構想のようですね。 Boeing, BAE Will Develop EW Suite For F-15 By Lara Seligman 2:54 p.m. EDT October 1, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/10/01/boeing-bae-develop-ew-suite-f-15/73154468/ WASHINGTON — 米空軍は ボーイング を主契約企業に選定し、新型完全デジタル方式の電子戦装備をF-15に搭載する。 BAEシステムズ が開発にあたる。 ボーイングが10月1日発表した声明文ではEPAWSS(イーグル・パッシブ・アクティブ警戒残存システム)により脅威対象に対応してF-15乗員を守ることをめざす。空軍保有のF-15CおよびF-15E合計400機に搭載し、旧式化した戦術電子戦装備(1980年代より使用)を置き換える。 EPAWSS事業は40億ドル規模。 「今日そして明日の戦闘には最新のジャミング、目標捕捉、赤外線探知、高性能のおとり能力が必要」とマイク・ギボンズ(グローバルストライクF-15担当副社長)は声明文で語る。「EPAWSSでF-15は2040年代の先まで有効性を維持できる」 ボーイングはBAEシステムズをEPAWSS開発担当企業に選定した。BAEシステムズが10月1日に発表した声明文ではEPAWSSを高性能電子戦能力を実現し、F-15の「拡大成長可能性」を開くものと表現。同システムにより機体の防御能力が格段に向上し、高性能電子対抗手段、レーダー警報、チャフとフレアの能力アップで実現する。 「完全デジタル化で空軍は次世代電子戦能力をF-15CおよびF-15Eに搭載し、現在および将来の脅威対象に有効に対応できる」とブライアン・ウォルターズ(BAEシステムズの電子戦ソリューションズ部長)■

F-15は新型EW装備で2040年代以降も運用可能へ

F-15も息の長い機体になりそうです。機齢50年を超える機体になった場合、構造的に大丈夫なのでしょうか。電子戦装備は防御性を重視した内容のようですが、ステルス性に関心を奪われるあまり攻撃能力が減少してしまうF-35を補完する機体として運用する構想のようですね。 Boeing, BAE Will Develop EW Suite For F-15 By Lara Seligman 2:54 p.m. EDT October 1, 2015 WASHINGTON — 米空軍はボーイングを主契約企業に選定し、新型完全デジタル方式の電子戦装備をF-15に搭載する。BAEシステムズが開発にあたる。 ボーイングが10月1日発表した声明文ではEPAWSS(イーグル・パッシブ・アクティブ警戒残存システム)により脅威対象に対応してF-15乗員を守ることをめざす。空軍保有のF-15CおよびF-15E合計400機に搭載し、旧式化した戦術電子戦装備(1980年代より使用)を置き換える。 EPAWSS事業は40億ドル規模。 「今日そして明日の戦闘には最新のジャミング、目標捕捉、赤外線探知、高性能のおとり能力が必要」とマイク・ギボンズ(グローバルストライクF-15担当副社長)は声明文で語る。「EPAWSSでF-15は2040年代の先まで有効性を維持できる」 ボーイングはBAEシステムズをEPAWSS開発担当企業に選定した。BAEシステムズが10月1日に発表した声明文ではEPAWSSを高性能電子戦能力を実現し、F-15の「拡大成長可能性」を開くものと表現。同システムにより機体の防御能力が格段に向上し、高性能電子対抗手段、レーダー警報、チャフとフレアの能力アップで実現する。 「完全デジタル化で空軍は次世代電子戦能力をF-15CおよびF-15Eに搭載し、現在および将来の脅威対象に有効に対応できる」とブライアン・ウォルターズ(BAEシステムズの電子戦ソリューションズ部長)■

KC-46>ボーイングの自社追加負担が10億ドル超える

メーカーにとってはつらいのですが、これまでの事例で予算超過があまりにも多いためKC-46では空軍負担の上限額を超えれば即メーカー負担という契約になっているのですね。負担支出分は輸出機材に上乗せされるはずなので、エアバスにとっては有利に、日本のように米国装備の購入を第一に考えているような国には高い買い物になるのでは。この契約形態をF-35に適用していたら今ごろどうなっていたでしょうか。 Boeing’s Tanker Cost Overruns Exceed $1 Billion Jul 17, 2015 Amy Butler | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/boeing-s-tanker-cost-overruns-exceed-1-billion Boeing / John D. Parker ボーイングは再度自社負担で空軍向けKC-46給油機開発を続けることになった。 税引き後負担額536百万ドルは税引前は835百万ドルになる。そのうち最大の部分はボーイング・コマーシャルエアプレーンズの拠出する513百万ドルだが、ボーイングミリタリーエアクラフト(ボーイング・ディフェンススペースアンドセキュリティ傘下)が322百万ドルを負担する。7月22日には第二四半期営業報告の発表があり、その場で詳細が判明するだろう。 この二年間でボーイングがKC-46事業に投入した自己資金は税引前12.6億ドルに上る。 直近の事例では機内の複雑な燃料系統の技術問題が理由だった。燃料系統は給油機の中核機能であり、ボーイングが給油機多数を製造している実績がエアバスにKC-X競合での大きな売りであった。この問題が発生したのは同社が「テスト準備をし、実施しシステム認証を第二四半期に」目指していた最中のことだったと7月17日に案内されている。ボーイング広報部門は第二四半期の4月から6月とだけ発表しているが、具体的なテスト実施日を口にしていない。 このことから設計上の不備がいつ明らかになったのか、また社内上層部に報告がいつされたのかという疑問が生じる。広報はこの件について語っておらず、次回営業報告の機会を待ってほしいという。 「ボーイング

★★ A-10海外販売を目論むボーイング

時代遅れみたいな格好をしたA-10ですが、現在は中東方面で結構活躍しているのはご承知の通り。米空軍は予算節約でまずA-10を処分従っています。一方で同機の威力に惹かれる市場もあるわけですね。そこで商売上手なボーイングがこの通りの改修を加えればA-10はさらに強力になります。一体どこが関心を示しているのでしょうか。またその導入国はどんな作戦コンセプトを持っているのでしょうか。ヒントとしては強力な制空権確保砲能力があり、高密度の(戦車機動部隊等)地上兵力の脅威に直面する国でしょうか。韓国という線はないでしょうかね。(ないか) Boeing touts A-10s for international customers should USAF divest fleet Gareth Jennings, San Antonio, Texas - IHS Jane's Defence Weekly 20 May 2015    http://www.janes.com/article/51570/boeing-touts-a-10s-for-international-customers-should-usaf-divest-fleet A-10が米空軍の第一線を退けば、同機取得の絶好のチャンスとなる国があらわれる。 Source: US Air Force ボーイングは米空軍(USAF)とフェアチャイルド・リパブリックA-10サンダーボルトII対地攻撃機の対外販売を協議中。これは空軍が同機運用を中止した場合の想定と5月20日に明らかにした。 ボーイングのグローバルサービス支援部門(テキサス州サンアントニオ)でボーイング社外機材担当の主任エンジニア、ポール・セハスは記者団にUSAFと余剰A-10を海外顧客(複数)へ売却する案を初期段階で打ち合わせ中と明らかにした。ただし国名は明らかにしていない。 ボーイングがA-10の事実上の主契約企業になっており、USAF運用中のおよそ300機のうち173機で主翼取替作業の契約を実施中だ。すでに105機の作業が完了しUSAFに納入済みで、契約は2017年第一四半期で完了する。 USAFはA-10退役を望んでいるが、そのとおり実施されれば(ただし米議会に根強い反対

KFX 第一回入札不成立に終わる

うーん、これは今後難航しそうですね。F-35選択でも何回も入札を繰り返し、各メーカーの忍耐を試すような展開がありましたが、大韓航空はやはり無理と判断したのでしょうか。 ボーイングもやる気の無さが見え見えです。この先どうなるか注目ですね。 IHS Jane's Defence Weekly KFX stalls after only one bidder meets development deadline Jon Grevatt, Bangkok and James Hardy, London - IHS Jane's Defence Weekly 08 February 2015    http://www.janes.com/article/48797/kfx-stalls-after-only-one-bidder-meets-development-deadline Only one company has lodged a bid to develop the KFX aircraft, according to South Korea's defence procurement agency. Source: IHS/James Hardy 韓国のKFX(韓国次期戦闘機調達計画)が2月9日に失速した。入札企業数が予定に達せず契約が成立しなくなったためだ。 韓国防衛事業庁Defense Acquisition Program Administration (DAPA) は IHS Jane's に締め切りまで応募したのは一社だけと述べた。r. 韓国航空宇宙産業(KAI)を指していると思われる。同社はロッキード・マーティンと共同でKFX事業参画を画策していた。 DAPAからは再入札は2月10日に開始され、月末で締め切ると追加情報が入った。最低でもあと一社の入札を求める。韓国の国防調達ルールでは一社入札での契約締結を禁じている。 大韓航空がエアバスと協力して入札をする準備中との報道があったが、締切日までに動きはなかった。韓国聯合通信はDAPA関係者が同社は2月末までに応募すると見ているとの発言を伝えている。KAIおよび大韓航空からはコメントが出ていない。 現地報

★韓国KF-Xの行方:大韓航空の動きに注目

何かと騒がしい韓国の話題ですが、この件もまた紛糾しそうですね。そもそも大韓航空が製造部門をも有している事実はあまり知られていませんが、あまりにもタイミングが悪い。いっそのこと別企業として独立させ、しかもKALのイメージがつかない形にできませんかね。F-35導入を決めたものの機体整備は日本には任せたくない韓国空軍にとって実用的なKF-Xの実現は絶対必要なはず。それが政治問題化して紛糾すれば開発実用化は更に遠のきます。国防=国民の幸福のために行動を変容してもらわないと日本としても隣国の不安定化は見たくないところですね。 Price Factor Seen Favoring Korean Airlines For South Korea’s KF-X Fighter Jan 26, 2015 Bradley Perrett | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/price-factor-seen-favoring-korean-airlines-south-korea-s-kf-x-fighter 韓国の国産戦闘機KF-X選定の決め手は価格になりそうで、大韓航空(KAL)が有利になる、と韓国政府関係者が明らかにした。 理由はKALはボーイング技術の利用で韓国航空宇宙工業(KAI)より安く提案できるから、と産業界に詳しい同上関係者は述べた。 エアバスもKAL、ボーイングと組み米国の技術移転規制の対象分野を担当する予定と以前にAviation Weekが伝えていた。 韓国国防省は昨年12月23日に企画案提出を要請したが、実質上KAIとKALの二社競合になる。ただし国会は全面開発を承認していない。 企画案は性能要求水準を満たした上で提案企業の実績など技術力および提示価格からに審査すると政府関係部門は説明。100点満点で技術点が80点相当だ。 そうなるとKAIが有利だ。だがKALの製造部門は海外からの技術支援でKAIとの技術ギャップを埋められると主張していると同上政府関係者は説明。もし、KAIとKALで技術点に差が発生しないと、残る価格点が決め手となるが、ここではKALが有利だ。 KALはボーイングF/A-18E

★ボーイング・エアバス・大韓航空連合が韓国KF-X受注を狙う

しかし、なぜ大韓航空なのか。ナッツリターン事件で大きくイメージを傷つけたのに?実は同社はF-5の国産生産の実績があり、航空会社と言う側面だけでは理解できない企業のようです。しかし、ボーイングはこんな会社と組んで大丈夫なのかなあと思わざるを得ません。 Boeing, Airbus, Korean Air Join To Bid For KF-X Dec 29, 2014 Bradley Perrett | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/boeing-airbus-korean-air-join-bid-kf-x Super Hornet: USAF 韓国が目指すKF-X国産戦闘機開発で エアバス と ボーイング が ロッキード・マーティン にみすみす落札させないよう、ヨーロッパでしか提供できない技術内容を提案する準備中と業界筋が明らかにした。 大韓航空 を現地提携先として、ボーイング F/A-18E /Fスーパーホーネットを原型に機体を開発する構想だ。 韓国国防省の調達機関である国防事業庁 Defense Acquisition Program Agency (DAPA)から12月23日にKF-X開発の提案要求が発出されている。 国防省の国防開発庁Agency for Defense Development (ADD)は韓国航空宇宙工業にロッキード・マーティンからの技術支援で機体開発させる構想だが、ボーイング-エアバス組の提案は経済効果が高い代替策をめざすもの。 合衆国は自国企業に海外移転できる技術内容で制限をかけている。韓国には多くの分野で国産化できない技術があり、エアバスにはステルス性能のノウハウをボーイングが期待しているのだろう。 総費用8.6991兆ウォン(約79億ドル)が財務省から認可されてADDのKF-X開発に目処が着いたといえる。しかし韓国国会は正式開発を認めておらず、来年12月の時点でも見通しは暗い。そこで大韓航空が安上がりな代替案を提出し、DAPAが反応するのを期待する構図だ。 以前から業界筋からボーイングが高性能版スーパーホーネットを提案するとの話が出ていた。別の筋からはボ

ボーイングのファントムアイにミサイル防衛庁が極秘ペイロード搭載契約を与える

Phantom Eye Gets $7M Missile Defence Payload Contract                                             UAS Vision, Posted on June 11, 2013 by The Editor                                                                 ボーイング の高高度実証無人機ファントムアイに初の顧客ができた。米ミサイル防衛庁(MDA)である。 MDAはファントムアイに情報非公開のペイロードを搭載し飛行させる契約を6.8百万ドルで交付した。ボーイングは同機三回目の飛行を完了したところで、四回目では性能限界を伸ばそうとしてる。 ファントムアイは液体水素動力技術の実証機で合計8回ないし9回の飛行を予定している。 「MDAが最初のペイロード顧客となり、フライト5から搭載します」とボーイングは発表。「フライト5以降は今年後半から来年にかけ実施します」 ファントムアイのペイロード最大搭載量は204kg (450lb) 。 「ファントムアイは大きな関心を集めています。需要がないとしたら当社としても実証飛行はしません。国防関連、民生部門の両方から高い関心を示す向きがあります。』(ボーイング) . ファントムアイの初飛行は2012年6月でその後着陸に失敗してから一年近く地上大気のままだった。設計上の飛行性能は4日間連続飛行可能で高度65,000ft (19,800m)まで上昇できる。MDAからは事実照会への回答はない。