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米空軍OA-X比較検証の行方---第二段階は実戦投入テスト

そもそも米空軍が目指すOA-XはISISやタリバン等の戦闘員対策以外の各種任務まで想定するなら機体は多様なミッションに耐える余地の大きいスコーピオンかなと思いますが、A-29が実績で一馬身以上先に行っており、どうなるかわかりません。スコーピオンはなかなか空軍の高性能指向では理解が難しいのかもしれませんね。 Air Force Nears Decision-Which Light Attack Plane Goes to Combat 米空軍の軽攻撃機選定が近づく-次段階は実戦テスト Firing laser-guided rockets at enemy ground locations, dropping precision-guided bombs from thousands of feet up in the air and coordinating closely with ground-attack レーザー誘導ロケット弾を地上標的に発射し、精密誘導爆弾を低空で投下しながら対地攻撃を連携しながら行う Scout Warrior - Nov 4, 11:30 AM By Kris Osborn https://scout.com/military/warrior/Article/Air-Force-Nears-Decision-Which-Light-Attack-Plane-Goes-to-Combat-109916473 米空軍が想定する軽攻撃機構想ではテロ集団戦闘員相手の戦闘で米空軍が航空優勢を確保している前提で多用なシナリオが想定され、機体操縦性を確保しつつ近接航空支援や精密地上攻撃能力が求められる。 Scout Warrorは米空軍関係者から軽攻撃機実証のシナリオ詳細を知ることができた。評価は現在作業中だ。 -基本的対地攻撃---レーザー誘導爆弾、非誘導ロケット弾等の命中率、正確度を試す -近接航空支援(CAS)---敵目標を捕捉、確定、追尾し照準をあわせて標的想定への攻撃を供用現場攻撃統制官(JTAC)と通信をしながら実施する能力を評価する -昼間地上強襲部隊 (GAF) ---機体の航続時間、距離、地上部隊との交信能力を秘匿性のある/ない戦術通信で行えるか評価する -救難隊護衛(R

スコーピオンのサウジアラビア売込みは成功するのか、ドバイ航空ショーに注目

以前から中東某国からの引き合いがあると豪語してきたテキストロンですがまだ成約への道は遠いようです。米空軍の軽攻撃機実証では芳しくない評価だったようですが何が問題だったのでしょうか。 Saudi Arabia Puts Textron's Scorpion Light Attack Jet Through Its Paces  サウジアラビアがテキストロンのスコーピオン軽攻撃機に関心を示す Could the Kingdom be the adaptable jet's first customer?  同王国がスコーピオン初の採用国になるのか TEXTRON AIRLAND BY JOSEPH TREVITHICK NOVEMBER 3, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/15757/saudi-arabia-puts-textrons-scorpion-light-attack-jet-through-the-paces サウジアラビアが テキストロン・エアランド のスコーピオン軽攻撃機の評価を開始した模様だ。ただし残虐なイエメン介入をやめる兆候がない同国へ反感が広まる中で商談は難航しそうだし、破談の可能性もある。 飛行経路追跡ウェブサイトで王立サウジ空軍のキングファイサル航空基地を2017年11月に離陸するスコーピオン実証機民間登録番号N532TXを発見した。FlightGlobalが砂漠上空を飛ぶ同機がを先に確認しており、テキストロンが今年のドバイ航空ショーに出展するとの観測がある。ショーは11月12日開幕する。 「スコーピオンの性能は(サウジの)要求にぴったりです」とテキストロンCEOスコット・ドネリーScott Donnellyが2017年7月に報道陣に語っていた。商談は「まだ初期段階」と述べ、正式商談ではないと強調していた。 だがサウジはスコーピオンにぴったりな販売先と言える。ドナルド・トランプ大統領が同国を2017年5月公式訪問し両国は1100億ドル相当の武器売却で合意していた。 USAF スコーピオン試作機N532TX うち20億ドルが「軽量近接航空支援」機材の想定だった。内容は不明だし、サウジが何機調達する

米空軍がスコーピオンに関心示す、軽攻撃機実証に続き軽ISR機材になるのか

スコーピオンにやっと出番が来るのか、当初は関心さえ示さなかった米空軍もさすがにここにきて時間当たり運航費用が数千ドルですむ同機の経済性を無視できなくなったのでしょうか。でもあれやこれやと大型化してせっかくの経済性が犠牲になっては元も子もありません。あ、まだ採用されたわけではないので心配は不要ですね。それにしても次世代軽攻撃機の実証結果はいつわかるのでしょうか。ここでもスコーピオンの優勢が期待されますね。 テキストロンのスコーピオン、テスト飛行中 (Darin LaCrone/Textron Airland) Light ISR: The Air Force’s next experiment? 米空軍は軽量ISR機材の実証も行うのか。 By: Valerie Insinna    7 hours ago http://www.defensenews.com/digital-show-dailies/air-force-association/2017/09/21/light-isr-the-air-forces-next-experiment/ NATIONAL HARBOR, Md. — 米空軍が安価な既存機材を軽量情報収集監視偵察(ISR)機材として空軍が進める軽攻撃機材検討と並行して機能実証の機会を設けるべきかの検討をしていることが分かった。 空軍は軽攻撃機候補四機種の実証を8月にホローマン空軍基地(ニューメキシコ)で行ったばかりだ。この実証では テキストロン のスコーピオンがマイク・ホームズ大将Gen. Mike Holmes航空戦闘軍団司令官の注目を集めたのはモジュラー機体設計で広範なセンサー装備を搭載できるからだ。 ホームズ大将は同様にISR機能に絞った実証ができないか検討していると述べている。 「機内に相当の格納部分がある機材が多い中でセンサー多数を搭載する余地があるスコーピオンは興味をそそる対象」と9月18日の空軍協会主催年次総会で語っている。 「推力がもう少しあれば冷却能力が増える。この機体をペイロード実験に使えないか提案しており、今後の実験も期待したい」 ただし軽量ISR機の実証実験は正式決定ではないがホームズ大将によれば空軍上層部は既存機材でも航空優勢で心配のない空域を偵察任務をMQ-9リ

テキストロンのスコーピオンは米空軍OA-X選考に残れるのか

以前から気になっているスコーピオンですが、いよいよ運命の別れ目になりそうです。今夏の米空軍実証では同機の性能が嫌でも目に付くはずですが(同機は唯一のジェット機)、予断を許しません。一方、同機に関心を示す海外国がサウジアラビアとはじめて明らかになりましたね 。   Could Textron's Scorpion Light Attack Jet Take Over the OA-X Competition?  テキストロンのスコーピオン軽ジェット攻撃機はOA-X選考に残れるか Dave Majumdar July 20, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/could-textrons-scorpion-light-attack-jet-take-over-the-oa-x-21610 テキストロン は同社が自主開発したスコーピオン軽攻撃ジェット機を米空軍が今夏主催するOA-X実証に出場する準備を進めている。 同社からはビーチクラフトAT-6ターボプロップ軽攻撃機も加わり、OA-X実証が正式な調達事業になり、300機程度の採用を2022年めどでテキストロンとしては期待したいところだ。 OA-X実証の結果でスコーピオン採用となればテキストロンにも意味が出てくるし、海外でも採用国が出てくるかもしれない。反対の場合、スコーピオンはお払い箱行きになりそうだ。 同機の生産型仕様を見たいとする向きも海外にあるが、OA-X結果を待つ向きもある。 「空軍の実証結果を待とうとする動きもあり、他方で当社と詳細を協議中の向きもあり実際の運用想定と予算検討をしている向きもあります」とテキストロンCEOスコット・ドネリーが投資家向け業績報告会で7月19日に述べている。 「今回の実証に本腰を入れているのは米空軍の評価のみならず海外顧客数か国も結果を注視していると思います」 OA-X実証は8月の予定でスコーピオン量産仕様機が投入される。空軍からは評価は厳格に行う旨の連絡があったという。 「空軍の実証では各機に各種のミッションシナリオで性能、実用性を試し、8月から始め9月かまでかかるかもしれない」とドネリーは見る。 「単純な合否の判定はなく、ど

★★★米空軍軽攻撃機OA-X実証は来月実施へ、スコーピオン、AT-6、A-29が登場

Scorpion: Textron Airland 鳴かず飛ばずのスコーピオンですが、ここでひとつ当たりを付けたいところでしょう。しかし軽攻撃機の本命はターボプロップ機でしょうか。ここでも軽攻撃用途以外も想定しパイロット養成が米空軍の急務であるのがうかがわれます 。 Scorpion, AT-6 and A-29 Chosen For Light Attack Demo 軽攻撃機実証の対象に選ばれた三機種はスコーピオン、AT-6、A-29 May 15, 2017  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/scorpion-6-and-29-chosen-light-attack-demo 米空軍が今夏実施する軽攻撃機OA-X実証の対象機に テキストロン からスコーピオン・ジェット機およびAT-6ウルヴァリン・ターボプロップ機、そして シエラネヴァダ = エンブラエル のA-29スーパー・トゥカーノの三機種が選ばれたのは業界で当然との声が強い。 各機は低コスト軽攻撃機として対テロ任務用に採用となる可能性がある。 このうちスーパー・トゥカーノは米空軍軍用機型式証明を有する世界唯一の軽量小型支援機で本命といわれてきた。近接航空支援(CAS)用のターボプロップ機で低脅威環境での対ゲリラ戦や偵察ミッションを想定し、アフガン空軍が供用中だ。高温かつ過酷環境での運用を想定し、操縦性がすぐれ高温を放射しない。またジェット機のほとんどより運航経費が低い実績は、予算が厳しい中で有利だ。米空軍はOA-Xのねらいのひとつが経済性だと述べている。 「A-29は戦闘機パイロット養成にぴったりの機体です」と エンブラエル・ディフェンス&セキュリティ の社長兼CEOジャクソン・シュナイダーは語る。「つまりパイロット訓練を念入りに行い、迅速かつ安価にこれを実施すれば他機材は本来の任務に専念できます」 テキストロン・エイビエーション のAT-6も低価格ターボプロップ機で原型はビーチクラフトのT-6テキサン練習機だ。米軍で広く使われており、カナダ、ギリシア、イラク、イスラエルにも採用されている。

★米空軍が低価格多用途機スコーピオンの性能評価を実施する

いよいよ米空軍も無視できなくなったのか、スコーピオンを海外案件の名目で性能評価することになりました。同機は従来の常識を破る価格のため軍用機の既存体制を破りかねないと白い目で見られていたのでは。F-35がCAS任務を本当に実施できるか疑問ですが、機体単価が何分の一のスコーピオンで任務をこなせるのであれば、F-35の意義がなくなってしまいますからね。高価格機は調達数が少なくなりますから、このような低価格機を調達するのは理にかなっています。とはいえ、ローエンドと片付けるのはまだ早いでしょう。完全自社資金開発であることも含め、今後注目の機体ですね。 Air Force to Certify Scorpion Jet, Broadening Its International Appeal Valerie Insinna , Defense News 11:22 a.m. EDT July 21, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2016/07/21/air-force-scorpion-textron-foreign-military-commerical-sales-international-airworthiness-certify/87382706/ (Photo: Textron Airland) WASHINGTON — 米空軍が自ら調達する予定のない機体の性能テストをする初めての事例が生まれる 。 その結果で同機の海外販売にはずみがつくと期待される 。 7月20日空軍は協力研究開発合意 Cooperative Research and Development Agreement (CRADA) を テキストロン・エアランド と締結したと発表し 、 同社のスコーピオンの性能評価を行う 。 認証が交付すれば 、 同機の海外向け直接販売の可能性が開ける 。 あるいは空軍が同機を導入する場合の調達工程が早まる 。 「今回は初の事例で米空軍が調達契約をまとめていない機体の性能評価をCRADAで行うのは初めて」と米空軍の性能評価部門が声明文を発表。 テキストロンがスコーピオンをロールアウトしたのは2013年で米軍と海外顧客むけに売りだそうとした。

テキストロン・スコーピオン>英海軍・空軍が関心を示していると判明

CASやISR「機材として価格破壊を起こしそうなテキストロン・エアランド(本社テキサス州)のスコーピオンに前々から関心を示している国があるとは漏れ伝わっていましたが、英国だとは思いもしませんでした。謳い文句どおりのパフォーマンスであれば同機はこれまでの常識を破ることになりますがテキサスは大ぼらでも有名ですからね。 Textron’s Scorpion Heads To UK For RAF, Royal Navy Trials By COLIN CLARK on June 17, 2015 at 8:28 AM PARIS AIR SHOW: When テキストロンがスコーピオンを発表した際は正直言って需要があるのか、どこの国がこの機体を買うのか、なぜ自社資金を投入してまでこの機体を作ったのか、解せなかった。 疑問がひとつずつ氷解していった。まずホーク・カーライル空軍大将(航空戦闘軍団司令官)から報道陣にスコーピオンは超低価格版のCOIN(対ゲリラ戦)およびCAS(近接航空支援)用機材として最適だとの発言があった。。 だが単価20百万ドルの同機に真剣な関心を示しているのは英海軍と英空軍だ。パリ航空ショーが終わると、展示機は英国に向かい、一週間にわたる飛行展示を英国の要望に答えて実施する。実施するのは空対空模擬戦(英空軍向け)と海上監視活動(英海軍向け)だ。テキストロン・エアランド社長ビル・アンダーソンと話す機会ができた。 「スコーピオン発表して英海軍が強い関心を示してきたことに一番驚いた」 英国の他に「中央ヨーロッパ三カ国へスコーピオンを派遣する」というが、国名は明かさなかった。 海外からの関心が強いことについてアンダーソンは同機の初期費用及び飛行時間あたり費用が低いことが理由だという。またロイター時間が長いが瞬発速度は高いこと、また新型センサーや兵装の搭載切替が簡単に可能なことも理由に上げた。 例としてアンダーソンは新型アイ・マスター地上監視レーダー(タレス製)の搭載が一週間未満で完了した例を上げた。これが可能なのは同機の基本ソフトウェアはミッションモジュールを内蔵しておらず、フライトごとに再設定が不要なためだという。 アンダーソンは午前中にパイロット訓練用に飛行させ、午後に戦闘ミッションに送ることが

スコーピオンでまだ成約はないが楽観的なテキストロン CAS,T-X,海外採用の可能性

スコーピオンは言ってみれば常識破りの機体であり、既存の機種ヒエラルキーと無関係の期待でもあるので導入したくても一線が超えられずに結局今まで誰も購入していないのでしょう。機体に加えて支援システムもパッケージにして長期間の経済的な運用をうりものにしてみたらどうでしょうね。T-Xへの採用は難しいと見ていますが、どうなりますやら。 Textron Eyes Scorpion CAS, T-X Missions By Aaron Mehta 3:49 p.m. EDT March 31, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/03/31/textron-scorpion-cas-tx-first-customer/70678136/ (Photo: Textron AirLand) WASHINGTON — テキストロン・エアランド  Textron AirLand のスコーピオンは正式採用がまだないが、ISRと軽攻撃を想定した同機の将来に同社は楽観的だ。 同社社長ビル・アンダーソン Bill Andersonは3月の取材時に機体を「公表18ヶ月でまだ成約がないが、社として同機を全面的に支援している」と語っていた。 「販売に大いに自信がある。予算は確保ずみで開発をここで中止する理由は見当たらない」 スコーピオンがあらためて注目されたのはホーク・カーライル大将(米航空戦闘軍団司令官)が同機が近接航空支援(CAS)機材に最適と発言したためだ。 「ローエンドのCAS機材を模索する中で、飛行時間あたり費用が妥当ということで同機に注目し、検討をしている」 アンダーソンはカーライル大将発言に勇気づけられ、スコーピオンで実施可能なミッション各種のデータを米空軍に提供しており、中にCASも含まれている。 「最初から想定している機能です。空対地攻撃ミッションで同機が有する多機能ISR性能と地上部隊との交信能力で難なく実施可能です」(アンダーソン) スコーピオンの設計思想はペイロードの柔軟選択で、六ケ所のハードポイントに各1,700ポンドを搭載できる。同社は各種の兵装搭載を想定し、小口径弾から誘導ロケット弾まで運用できる。