いよいよ米空軍も無視できなくなったのか、スコーピオンを海外案件の名目で性能評価することになりました。同機は従来の常識を破る価格のため軍用機の既存体制を破りかねないと白い目で見られていたのでは。F-35がCAS任務を本当に実施できるか疑問ですが、機体単価が何分の一のスコーピオンで任務をこなせるのであれば、F-35の意義がなくなってしまいますからね。高価格機は調達数が少なくなりますから、このような低価格機を調達するのは理にかなっています。とはいえ、ローエンドと片付けるのはまだ早いでしょう。完全自社資金開発であることも含め、今後注目の機体ですね。
Air Force to Certify Scorpion Jet, Broadening Its International Appeal
WASHINGTON — 米空軍が自ら調達する予定のない機体の性能テストをする初めての事例が生まれる。 その結果で同機の海外販売にはずみがつくと期待される。
- 7月20日空軍は協力研究開発合意Cooperative Research and Development Agreement (CRADA) をテキストロン・エアランドと締結したと発表し
、 同社のスコーピオンの性能評価を行う。 認証が交付すれば、 同機の海外向け直接販売の可能性が開ける。 あるいは空軍が同機を導入する場合の調達工程が早まる。 - 「今回は初の事例で米空軍が調達契約をまとめていない機体の性能評価をCRADAで行うのは初めて」と米空軍の性能評価部門が声明文を発表。
- テキストロンがスコーピオンをロールアウトしたのは2013年で米軍と海外顧客むけに売りだそうとした。売り込み文句はISR、対ゲリラ戦、近接航空支援、国境海上監視など多様な任務を経済的に実施できるという触れ込みだった。同機は社内資で開発製造され機体価格はわずか20百万ドルで時間あたり運行費用は3千ドルだ。
- だがこれまで関心を示したのはひとつだけで
、 先週のファーンボロ国際航空ショーでタレスとキネティックからスコーピオンで英国の航空支援国防運用練習機Air Support toDefence Operational Training (ASDOT) へ参画を表明したのが唯一の事例だ。 採用となればテキストロンは機体10ないし25機を提供し、 キネティックとタレスが装備の統合事業者として、 合成練習シミュレーション、 センサーを搭載する。 - テキストロンはCREDA関連の質問は米空軍へするよう求めているが声明文を発表している。
- 「テキストロン・エアランドは米空軍が初のDoD契約非対象機材の航空機性能評価を実施する大きな一歩が実現することを嬉しく思います」
- 空軍の評価項目には機体の安全性も含まれる。今回空軍はDoD非採用機体(NDMA)室を創設し、ペンタゴンが採用していない機材でも性能評価をし貴重な情報を得ることができるようにした。NDMAは4月にライトパターソン基地(オハイオ)に開設済みだ。■
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