2016年7月15日金曜日

判決後の中国の行方は不明、今の段階では、だが...



中国も閉塞状況に陥ることを防ぐため、急いで手を打ってくるでしょう。どうでもいいようなアフリカやパキスタンといった中国友邦国の中国支援の合唱なのか、フィリピン等関係国への懐柔策なのか露骨な軍事力の誇示なのかまだわかりません。一方で東シナ海情勢についても注目が集まると思いますが、対称的な情勢の違いは日本の抑止力から来ているのでしょう。その意味で今回の選挙でも有権者はまだ意識していませんが、しっかりした安全保障の観点を維持していく、必要な軍事力を整備していくことの重要性は明らかです。日本としては東シナ海で中国の暴走がおこならないようにする一方で、南シナ海の各国との連携で日米豪のプレゼンスを展開していくべきです。だからこそ中国は先回りして日本を牽制しているのですね。

  Experts Say China’s Path After South China Sea Ruling Unclear

By: John Grady
July 13, 2016 3:14 PM


中国が国際仲裁裁判所決定を拒絶する姿勢を明らかにしている中、米中で軍事緊張が高まるのか、交渉の可能性が広がるのか現段階で断言できない。

  1. 元自衛艦隊司令官の香田洋二海将(退役)は今回の裁定結果について日米両国政府には「既成事実」と述べている。
  2. ワシントンDCの戦略国際研究センターに集まった聴衆に香田はスカボロー礁で中国が土地造成に踏み切れば軍事的観点で「情勢が大きく変わる」と指摘。.
  3. 軍事三角形が完成すれば中国は九段線に向け自国本土から兵力投射が可能になることを香田が言及した。「すぐ開戦にならないとはいえ十分備えておく必要が生まれます」仲裁裁判所決定には法的強制力はない。
  4. 王立国際問題研究所で国際法を専門とするジュリア・シュエ主任研究員は今回の決定への中国の反応は「一時的に緊張を高める」効果を該当地域にもたらすが、同時に「各国を将来を考えさせる」結果を生む。同研究員は中国外務省の声明文で交渉に応じるとのくだりに注目し、在米中国大使も同様の発言をしている。
  5. 中国は1970年代から自国を海洋大国とみなし、この五六年に動きを加速し国家指導部も「海から変える」思考で世界における自国の役割を想定してきた。台頭する海洋国家として中国は内陸部では「新シルクロード」で西方への通商をめざし、アジア向けの投資銀行も設立したと同研究員は指摘。
  6. 投資機関エイジアグループを主宰するブライアン・アンドリュースからは「南シナ海問題で中国の負けは米国の勝ち、とゼロサムゲームで見る」のは米側の思い違いと指摘。
  7. 米国のアジア再バランスについて香田は「短期間で成果は出ていない」とし、同盟国同士の日米両国は今回の決定を受け「新しい戦術を生み出す必要がある」という。
  8. 「米国のプレゼンスはインド洋から太平洋まで安定をもたらす存在で、南シナ海はその途中にある」と指摘した。
  9. マレーシアの戦略国際研究所で外交政策と安全保障研究をとりまとめるエリナ・ノールから東南アジア沿海諸国で南シナ海の主権領有権が未解決と指摘が出た。「資源問題もある」とし漁業からエネルギーの存在も指摘した。またマレーシア固有の問題として首都クアラルンプールがある半島部と三時間かかる東のボルネオ島の大部分が同国の主要部分で南シナ海が隔てていることを言及した。
  10. 東シナ海では引き続き日本と中国が尖閣諸島をめぐり緊張しているが、安定した状態だと幸田は指摘した。その理由として海上保安庁の体制が冷静だがしっかりしていること、その背景に海上自衛隊と米太平洋艦隊が必要あれば対応できると指摘し、同地点は「当面は安定した状態」と、五年から七年間先を見越した。■





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