情報工作、情報戦は今年各国で選挙があることもあり、特に警戒すべき事項です。その中で例によってロシア、中国にAI技術を悪用した有害な工作がすでに始まっており、無垢な大衆がこれに騙されつつあると警鐘を鳴らすDefense One記事のご紹介です。ただやられるばかりではなく、そうした悪辣な集団を破滅に追い込む攻撃ができないものでしょうか。 ロシアと中国につながるアクターが偽情報による工作でOpenAIを利用している アメリカ製AIツールが世界中で偽情報の流布を後押ししており、ツールのメーカーが懸念している。 AI企業OpenAIの新しい報告書は、ロシアと中国に拠点を置く勢力が、ウクライナ、台湾、モルドバ、米国などのトピックに関し偽情報活動を強化するために生成人工知能を使用していることを明らかにした。 OpenAIツールを使って効果やリーチを向上させた過去3ヶ月の情報工作5件を報告書が詳しく述べており、敵対勢力がどのように高度なAIツールを使って、地政学的な出来事の認識に影響を与えているかを示している。 中心的な発見:生成AIは、英語(または他の言語)の能力が非常に低いオペレーターでも、より本物らしく聞こえるようにでき、投稿やコメントに個性を与え、ネイティブスピーカーのように見せることができる。このツールを使って、投稿コメント数を増やし、米国やウクライナなどに対する大規模な民衆感情を印象づけたアクターもいた。オンライン・ユーザーがインターネットのコンテンツが合法的かどうかを判断する際の数少ない兆候が言葉遣いの悪さがあるため、これは非常に重要だ。 Bad Grammarと呼ばれる親ロシア派グループは、OpenAIのツールを使って「ウクライナとモルドバの大統領は、汚職、民衆の支持の欠如、欧米の『干渉』に自国民を裏切っている」と非難した。Telegram上の英語コメントは、移民、経済的苦境、その日のニュース速報といったトピックに集中していた。これらのコメントは、時事問題の文脈を利用して、米国はウクライナを支援すべきではないと主張していた」という。ロシアは最近、モルドバへの情報工作を強化しており、モルドバがロシア侵攻の標的になる可能性を示唆している。 Doppelgangerと呼ばれるロシアで活動する別のグループは、このツールを使い英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語...
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