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中東の武器市場で中国が得をし、米国が損をする構造になっているのは米国が自ら課した政策が原因だ(Defense One)

  2019年、北京の人民大会堂で習近平国家主席(左)との会談に臨むサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(右)。  敵対的な周辺国に対するイスラエルの軍事優位性 qualitative military edge を保証した2008年政策がその他安全保障パートナー向け軍事装備品販売に足かせとなっている 米 国の武器販売に占める中東のシェアは過去10年間で低下しているが、これはイスラエルの軍事的質的優位を確保するという米国の政策のせいである。  2024年のSIPRI報告書によれば、2014年から18年と2019年から23年の5年間で、米国の武器輸出に占める中東の割合は50%から38%に低下した。 この減少の主な要因は、QMEに関連した制限である。  2008年以来実施されているこの法的義務化された政策は、イスラエルが敵対的な近隣諸国に対し技術的・戦略的優位を確保することに米国を縛り付けている。このアプローチは、この地域の他の米国の安全保障パートナー、例えばエジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦との関係を緊張させた。こうした国々は中国等の供給国に目を向けている。  米中央軍司令官はこうなるかもしれないと2020年に警告していた。 「中東における米国のパートナーが)中国に目を向けることは避けたい。 ケネス・マッケンジー元司令官は、「我々は、彼らがシステムの購入でロシアに頼ることは望んでいない」と語った。  世界がますます不安定になる中、各国が国防支出を急増中の今、より広範な地域的パートナーシップよりイスラエルのQMEを優先させるというアメリカの政策により、中国が中東の武器市場で手強い競争相手となり、パワーバランスを大きく変化させる可能性がある。すでに中国は、欧米サプライヤーに代わる柔軟で現実的な選択肢として自らを位置づけており、政治的・作戦的なしがらみの少ない競争力のあるソリューションを提供している。 この地域の主要国の武器プロジェクトを見てみよう: エジプト エジプトのフランス製ラファール戦闘機は、先進的ではあるが、メテオール空対空ミサイルのような重要な長距離システムなしで納入された。イタリアとのユーロファイター・タイフーン24機(30億ドル相当)の交渉や、アメリカとのF-15ストライク・イーグルの潜在的な契約も、同様の制約に直面して...