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ウクライナ戦が3年目に突入。これまでの教訓をまとめ、今後の展望を陸海空サイバーさらに地政学で占う

  ウクライナ戦開始から2年経過、という表現は実は正しくなく、ウクライナはそれ以前からクリミア半島併合や国境地帯の紛争などロシアとの武力衝突は続いていたわけでずっと緊張状態にあるわけです。とはいえ、ロシアがあらゆる国際規範に反し、国境から大規模部隊を侵入させて、よくウクライナが耐えてきましたが、この先はどうなるのか、また各国への教訓はいかなるものなのか、Breaking Defenseがうまくまとめてくれましたのでご紹介しましょう。 ウクライナ紛争開戦から2年を迎えるにあたり、本誌・チームは、紛争の状況、3年目に何が起こるか、そして米国がこの紛争から学んだ教訓についてまとめた。 ウ クライナ時間の2022年2月24日午前5時前、ロシア軍はウクライナ侵攻を開始し、戦車が国境を越え、長距離攻撃がキーウを襲った。ウクライナの防衛軍は力強く立ち向かい、ロシア軍に衝撃を与えた。だがロシア軍は、最も楽観的なNATOの計画者の想定以上に中途半端な軍隊であることが証明された。  開戦から1カ月が経過するころには、戦争は現代の「衝撃と畏怖」のキャンペーンより、第一次世界大戦を彷彿とさせる泥沼の紛争に落ち着いていた。双方が一進一退し、ともにノックアウトパンチには程遠い。  しかし、2年間で状況が変わらなかったわけではない。また、米国を含む他国が学んだ教訓を自国の戦闘計画に生かすのを妨げるものでもない。  2年目の節目に、Breaking Defenseチームは、紛争の状況、3年目に何が起こるか、そして米国がこの紛争から学んだ教訓について、まとめた。 1.海軍領域 : ドローン、封鎖、そして沈没船 ウクライナ紛争2年目、海軍領域は引き続き優先度の低い領域だったが、ウクライナは、 無人装備 を駆使しロシア海軍に大きな打撃を与えている。  ウクライナは今月初め、まさにこの戦術でロシアの揚陸艦セーサル・クニコフを撃沈したと主張した。これは、ウクライナが海軍ドローンを使用する能力を示す、注目度の高い成功例のひとつだったが、過去2年間、同様の攻撃の動画がソーシャルメディア上で拡散していた。米国防総省高官は先週、記者団に対し、ウクライナ軍は黒海でロシア海軍の中型から大型の艦船少なくとも20隻のとロシア船籍のタンカー1隻を撃沈、破壊、損傷させたというのが国防総省の評価だと語った。  インディアナポリス

ウクライナ戦の最新状況:ウクライナがロシアのA-50早期警戒機、Il-20通信中継機を空から排除。ペイトリオットミサイルによる攻撃が功を奏した模様。

  ロシア空軍の貴重な機材A-50とIl-22が一度に駆逐された模様です。ウクライナは接近阻止領域拒否作戦を展開しており、空のパワーバランスが変化してきました。こうやって見るとペイトリオットをもっと早期に供与していれば、ウクライナ市民の無駄な犠牲も発生しなかったのではないかとつくづくバイデンの優柔不断さが恨めしく思えてきます。 Russian MoD A-50とIL-22Mを失えば、それぞれ数機しか保有していないロシアにとって大きな打撃だ ウ クライナの国防委員会を率いる議員やウクライナのメディアによると、ロシアのA-50メインステイ空中早期警戒管制機(AEW&C)とIl-22M無線中継機が日曜日、アゾフ海上空でウクライナにより撃墜されたという。  ウクライナ国防省はこの主張について公式にコメントしていない。事実であれば、この2機の指揮統制機を失うことは、ロシアにとって大打撃となる。それ以上に、ウクライナ戦線と近辺を飛行することが非常に危険となり、これらの資産を事実上後退させることになる。  「午後9時頃、ウクライナの部隊が、アゾフ海上空のロシア空軍の2機、すなわちA-50 DRLO(空中早期警戒機)とIl-22爆撃機(不正確な表現)に対し発砲した」と、国家安全保障・防衛・情報委員会のユリイ・マイシアギン副委員長はテレグラムで述べた。  A-50は撃墜され、IL-22は「最寄りの飛行場に到達しようとしたが、降下開始後、ケルチ地域でレーダーから姿を消した」とミシアギンは述べ、後に2機目は無線中継型のIL-22Mであったと投稿を更新した。  「ウクライナ国防軍の情報筋からの情報によると、ロシア航空宇宙軍のA-50が撃墜され、登録番号75106のIL-22M11が損害を受けたことが明らかになった」とウクライナのメディアRBCは日曜日に報じた。RBCによると、事件はアゾフ海の西部で起こった。  A-50は「1月14日午後9時10分から9時15分頃、キルリフカ近くの哨戒区域に入った直後に撃墜された」とRBCは報じた。  「A-50はレーダーから姿を消し、応答しなくなった。その後、ロシアのSu-30航空機のパイロットが、火災と未確認飛行体の降下を検知した」。   RBCによると、Il-22M11はストリルコフ地域でパトロール中で、最終的に1月14日午後9時頃、アゾフ海沿

ウクライナ「特別軍事作戦」でやはりロシアは砂漠の嵐作戦に影響を受けたミサイル集中攻撃で一次攻撃を行った。投入されたと見られるミサイル装備をまとめた。

  CSIS.ORG 2 022年2月24日ドンバス地方で始まったロシアのウクライナでの「特別軍事作戦」は、全国規模に拡大し、スタンドオフミサイルが多用された。これまでロシアの軍事作戦では、西側諸国のように精密誘導ミサイルが多用されてこなかったが、今回のウクライナ攻撃では、多種多様な最新鋭のミサイルが使用されている兆しがある。少なくとも当初は、初期目標を達成するため最も効果的でリスクの低い選択肢として、スタンドオフミサイル攻撃が好まれているのは明らかだ。「ドアを蹴破る」と呼ばれる、30年以上前の砂漠の嵐作戦で米国が開発した作戦方法にならっている。 現地時間5時に始まった軍事作戦は、陸・海・空から発射のスタンドオフミサイル攻撃を初動とした。指揮統制施設、防空施設、空軍基地12箇所、黒海の港湾都市オデッサの施設などを標的とし、ウクライナの自衛能力を低下させ、司令部の状況把握と通信手段を奪うことを目的とした。 以下、ロシアの陸上攻撃用巡航ミサイル、弾道ミサイル、空中発射型スタンドオフミサイルを検証してみた。   3M14 カリブル Kalibr ウクライナ国防省によれば、第一段階のロシアの攻撃に3M14カリブル対地攻撃巡航ミサイル(LACM)が30発含まれていた。同ミサイルは、シリア内戦に介入したロシア海軍も使用しており、ロシア海軍の最重要兵器の1つだ。 西側でSS-N-30Aサガリスとして知られる亜音速3M14カリブルは、990ポンド高爆発弾頭を搭載し、930~1,550マイルの射程距離と推定される。 ウクライナ西部のイワノフランキフスク空軍基地がカリブルによる攻撃を受けた映像が流れている。 3M14は、対艦巡航ミサイルや対潜水艦ミサイルを含む、カリブル・ファミリーの一角で、3M14は、共通垂直発射システム(VLS)から発射され、各種水上艦や潜水艦に搭載できる汎用性がある。海防艦ほどの大きさの艦船にも搭載でき、強力な打撃を与える。ロシア海軍は、通常弾頭により長距離の地上固定目標の攻撃に注力している。 ウクライナ攻撃に投入された3M14カリブルミサイルは、黒海から艦艇が発射している。黒海艦隊はクリミアのセヴァストポリを母港とし、3隻のプロジェクト11356R/Мアドミラル・グリゴロヴィッチ級フリゲート艦と4隻のプロジェクト21630ブヤンM級海防艦に加えて、コンテナ型カリ