2023年8月16日に米空軍が公開したJetZeroのBWB機のコンセプト図。 (Image credit: JetZero/US Air Force). JetZeroはBWB機のデモンストレーター「Pathfinder」に取り組んでおり、ノースロップ・グラマンのスケールド・コンポジットがフルサイズ機体を製造する 米空軍は、BWB(ブレンデッド・ウィング・ボディ)実証機のサブスケール・バージョンの飛行試験からデータを収集し、実物大の航空機の制御ソフトウェアと最終的な構成に反映させる、と『Air and Space Forces Magazine』誌が報じた。 米空軍の広報担当者は、このプロジェクトに関する最新情報を明らかにし、2027年の初飛行に向け順調に進んでいることを確認した。 太平洋でのロジスティクスとコストのギャップを埋める期待 BWBプロジェクトでは、2023年8月16日に空軍省が新興企業 ジェットゼロ を選定し、 同社はその後、2024年4月に将来のフルサイズ機の12.5%スケールバージョンを公開した。このサブスケール航空機の翼幅は23フィートである。 同社広報担当者は、「パスファインダー」の愛称で呼ばれるデモ機に触れ、ジェットゼロが開発中のコンセプトが、このようなBWBサブスケール・プロジェクトとしては最後のものであるボーイング・ファントム・ワークスのX-48と同様の飛行力学を持っていることを確認したと述べた。 B-2スピリットのような 全翼機 と従来型の胴体と翼の構成をミックスしたようなBWB機は、ペイロードのため中央により多くのスペースを持ち、より大きな揚力を提供することで抵抗を減らし、燃料使用量を30%削減することができる。コスト削減とロジスティクスの容易さは、軍民双方の旅客・貨物航空に連鎖的な利益をもたらし、このプロジェクトがエナジー・施設・環境担当の空軍次官補によって主導されている理由でもある。 業界関係者によると、BWBプログラムの費用分担契約では、空軍が2億3,000万ドル、民間投資機関が約3億ドルを負担することになっている。FAA(連邦航空局)は2024年3月、1/8スケールの航空機に飛行試験を開始するための耐空証明を与えた。 テスト飛行は当初2023年に開始の予定だったが、サプライチェーンの問題で延期された。20...
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