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米空軍F-35Aが飛行業務再開。射出座席部品の再検査終了。ただし、米海軍にも同じ部品が供給されており、こちらは点検が終わっていない模様

  NAVAIR 射出座席の推進システムの懸念のため、F-35は7月29日から飛行を停止していた 米空軍は、F-35の射出座席の安全審査が終了したことを受け、F-35を通常運用に復帰させた。 7月29日付のBreaking Defenseでは、航空戦闘軍団がF-35Aの全機について、カートリッジ作動装置CAD(緊急時に機外脱出するための爆発物)の不具合の可能性を指摘し、点検のために待機を命じたと初めて報じた。国防総省によると、 マーティン・ベーカー の射出座席に使われているCADの一部の製造ロットに欠陥があり、交換が必要であるの同社が確認したという。  当時は、CADに問題があるシートの数や交換にかかる工数などは不明だった。空軍のF-35Aについては、一部CADが「疑いあり」と認定されたが、後に問題なしと判断されたことが判明した。  ACC広報官エリカ・フィーハン少佐は、8月15日の声明で「空軍は、一部を除き、すべてのF-35射出座席イニシエータカートリッジの時間遵守技術指令を完了し、全機が通常運用を再開した」と述べた。「空軍全体で、349機のF-35と追加供給分合計706個のカートリッジを検査した。カートリッジ4個が疑わしいと判断され、交換された。該当カートリッジは、その後、追加検査を受け、適合と判断された」と述べた。  フィーハン少佐は、デポ内の機体はまだ検査を受けていないが、飛行状態に戻る前に検査を受けると付け加えた。  CAD問題は、F-35だけにとどまらない。海軍はF/A-18B/C/Dホーネット、F/A-18E/Fスーパーホーネット、E/A-18Gグラウラー、T-45ゴーショーク、F-5タイガーII練習機の「限られたロット番号」を問題視し飛行を停止している。■ US Air Force F-35s return to service after ejection seat inspections By   AARON MEHTA on August 15, 2022 at 1:07 PM https://breakingdefense.com/2022/08/us-air-force-f-35s-return-to-service-after-ejection-seat-inspections

新型練習機T-7Aレッドテイルの運用が始まらないのに,米空軍が新型練習機の企画を始めたのはなぜか。ヒント F-35の時間当たり飛行経費は35千ドル程度。

    空軍は第五世代機パイロット養成のためT-7Aレッドホークに期待を寄せているが、航空戦闘軍団は高性能戦術練習機構想の検討を始めている。 (Boeing)   米 空軍が新型練習機の検討に入っている。第四世代機第五世代機の特性を再現し、新米パイロットを鍛える機体だ。     これはT-7Aレッドホークのことではない。別の機体だ。おそらく。空軍が10月12日に公表した情報開示請求では高性能戦術練習機(Advanced Tactical Trainer, ATT)と位置付けている。だがT-7の一号機納入が2023年に予定される中、空軍は早くも別の、あるいは類似した練習機へ関心を寄せているという、外部には理解に苦しむ事態となっている。   政府監視団体Project on Government Oversightのダン・グレイジアDan Grazierによれば空軍が別機種の練習機を模索していることから戦略方針と優先順位付けに問題があること、T-7自体に問題があるのだろうと見ている。   グレイジアは11月29日本誌取材で答えた。「今回の動きの裏に空軍が伝えたくない内容があると見ています」   2018年に空軍から92億ドル契約が ボーイング に交付され、次世代練習機T-7Aレッドホーク351機の調達が決まった。デジタルエンジニアリングを駆使し、オープンアーキテクチャを採用したほか、各種の画期的な設計技術で同機は期待を集め、迅速かつ高効率の機体開発の新モデルになるとされた。   ボーイングは航空戦闘軍団が求める高等練習機の実現に向かい、T-7は各種ニーズにこたえるべく進化するとの声明文を出している。   「デジタルを出発点にT-7は今後の成長を盛り込んだ設計になっています」「今後のT-7の成長への道は航空戦闘軍団が求めるATTの方向性に合致しています」   T-7はT-38練習機の後継機種となり、1960年代供用開始したT-38では最近墜落事故がよく発生している。ただし、新鋭F-22、F-35両戦闘機はT-38で想定する性能をはるかに超えている。   「T-38には高性能のエイビオニクス、探知機能、処理機能をもつ新鋭機と乖離が大きくなっており、溝を埋めるのが大変だ」とACC司令マーク・ケリー大将も10月25日のミッチェル研究所主催イベントで発言していた。   ケリー大将

★★動き始めたReforge構想、まず訓練用F-22の用途変更、しかし各機種でトラブル続出

F-22 Raptor 米 空軍でパイロット養成に使用中の旧型F-22ラプター一部を戦闘対応機材に再区分する可能性が浮上している。航空戦闘軍団司令マイク・ホームズ大将が機材の稼働率向上策として言及している。 「初期生産ブロックのF-22は後期型並に改修しなくても十分戦闘に対応可能な機体だ。戦闘投入するならレガシー機材よりラプターを選択するのは明らかだ」とホームズ大将はミッチェル研究所で語った。「戦闘機訓練部隊の要求内容を減らせば、訓練用機材の一部を実戦対応に転換できる」 また正規訓練部隊(FTU)の一部を戦闘任務に転用するには、進めようとしている「リフォージ」つまり鍛錬再構築の訓練再構築構想を使えば可能とも述べた。リフォージには戦闘機パイロット養成期間を半減させる狙いがある。 ただし、ホームズ大将は用途変更について「航空戦闘軍団内部の検討対象にすぎない」とし、実際に何機を転用するか触れなかった。目標は「予算を使わずにどこまで多くの戦力を確保できるか」だという。 ラプターについて現時点の「課題は要求に対応できるエンジン数の確保で、F-22は想定以上の稼働になっているからだ」とする。特に、空軍はF-22をシリアで「想定外の用途に」投入しているという。 ただしホームズ大将はエンジン不足問題に関し悲観していない。メーカーのプラット・アンド・ホイットニーと対処中という。 空軍は機材近代化のニーズと経年化が進む機材の維持コストのバランスに苦慮しているが、各戦闘指揮官からはロシア、中国の挑戦に対し航空兵力への需要は強まるばかりだ。 「戦力規模と近代化の両方にはさまれた格好だ」とホームズも認める。 機材維持でF-22エンジン問題以外に以下の課題をホームズが指摘した。 F-15:キャノピーシルのロンジロンに亀裂が見つかっており、機体にキャノピーを固定する重要部材で安全に関係する。「摩耗しており、耐用年数を超えたため交換が必要だがその間は機材が利用できなくなる」(ホームズ大将) A-10ウォートホグ:各機の主翼で交換が必要な状態。 F-16ファイティング・ファルコン:ホームズ大将は耐用年数は残るものの「近代化改修を相当しないと現在の脅威に対応できない」とし、改修すれば長期間稼働不能となる。 F-

USAF: 戦闘機パイロット養成期間の大幅短縮に向けた改革案出る

米 空軍は新しい戦闘機パイロット養成課程をテストし、パイロット学生から戦闘機パイロットへの養成期間を現状の40ヶ月から22ヶ月に短縮したいとする。 新運用コンセプト(CONOPS)では新練習機 ボーイング T-7レッドホークを仮想現実や人工知能を導入したシミュレーションと組み合わせ期間短縮をめざす。 「鍛錬再構築」を短く “Reforge”と呼ぶCONOPSは6月2日に航空戦闘軍団司令マイク・ホームズ大将が署名し、好結果と確認されれば、戦闘機パイロット養成で1950年代以降最大規模の変革となる。1980年代に導入した専門パイロット学生養成訓練課程Specialized Undergraduate Pilot Training(SUPT)もここまで大きな変革ではなかった。 新制度では戦闘機材パイロット誕生までの期間を将来は18ヶ月まで短縮するねらいがある。 上)ボーイングT-7レッドホークの「グラスコックピット」では表示設定が変更可能で実際と同じセンサー操作や兵装投下を訓練できる。下)T-38Cでもデジタル改修が進んだが、アナログ計器が多数残り、高度な訓練は実施できない。 Boeing video screenshot and USAF photo. 現行の教育科目構成は60年供用中のT-38が前提のため、新制度では不足部分を補うことに加え、第一線機材を使った飛行時間を可能とし、現実世界に対応させる。新CONOPSでは仮想現実、シミュレーション技術に加え、T-7レッドホーク高等練習機が有するインフライトシミュレーション機能も活用する。ボーイングは機体製造以外に教材となるコースウェアとシミュレーターも製造する。 新CONPSではT-7の追加引き渡しを前提とている。現行契約ではオプション調達100機が想定され、341機の契約規模を増やせる。Reforgeで必要なT-7はパイロット学生訓練用の機材と別の制式名称TF-7(例)となり、エンジニアリング開発で別の存在となろう。  専門パイロット学生養成課程の所要期間は現在12ヶ月。その後、戦闘機パイロットをめざすものは戦闘機基礎コースFighter Fundamentalsに進み、T-38操縦後に正式訓練部隊Formal Training Unit (FTU)で戦闘機を操縦する。全体で40ヶ