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12月, 2020の投稿を表示しています

2020年を振り返る。恒例の人気記事のベスト10です。

 今 年もあと数時間となりました。恒例の人気記事のリストです。 まず、今年は10月を境に読者数が圧倒的に増えており、リストも9月までと10月以降の二部構成とします。 第一部 1月から9月末まで 第10位 主張 武漢コロナウィルスは中国共産党体制崩壊の始まりになる 1729 第9位 台湾海峡上空で、台湾機がPRC機を追い払う。その前に米海軍機が台湾島を南北縦断飛行していた 1949 6月 第8位 Ottoのセレラ 500Lは航空業界を一変させる画期的な小型機になる。軍用型も有望。(T1T2共通記事) 2152 第7位 F-3は第6世代戦闘機としてこんな機体になる。2550 第6位 F-3はF-35とこう併用される。2020年、高まるNGFへの期待 2348  第5位 F-3は国内開発へ舵を切った 2500 4月 第4位 超音速飛行に制限がついたF-35C....問題の山はいつ解決される? 2810 5月 第3位 スホイを勝手にコピーして生まれた中国のJ-15は欠陥艦載機だ 2828 6月 第2位 いずもを正規空母に改装しF-35C運用を可能にしたらどうなるか大胆に想像 2926 第1位 動き始めたReforge構想、まず訓練用F-22の用途変更、しかし各機種でトラブル続出 5186 6月 数字は本日現在のPVです。こうやって見るとF-3へのご関心の高さがわかります。広げると戦闘機ということですね。その意味で8位は異色ですが、一位の米空軍の新運用方針についてにも多大なご関心をいただきました。一方で全く伸びなかった記事のひとつが 金正恩死亡で中国はどう動くのかを予測!   345 5月 で金正恩が死んだというのはガセネタとされているようですね。北朝鮮ではいまもときどき元気な姿が公開され、生きていることになっていますが、同様に同国ではコロナウィルス患者もいないことになっています。李雪主夫人が一切姿を見せていないことも憶測を呼んでいますが、金正恩が生きていない少なくとも脳死になっている可能性は排除できないと思います。同様にここに来て習近平の入院説も飛び交い何かと忙しい東アジア方面です。 第二部 10月以降 こちらは第一位から。 第1位 歴史に残らなかった機体 番外編 あなたの知らない機体 5560 11月 第2位 エンジン換装だけじゃない。B-52はここまで性能向上し、205

これでよくわかる 自衛隊の対艦ミサイル整備の道筋。中国海軍の防御能力を上回る新型ミサイルを順次投入し、抑止能力を高める。日本の軍事力整備を恐れる隣国は完全な誤解。

    イマイチわかりにくかった自衛隊の対艦ミサイル整備の全体像がよくわかります。     防 衛省は令和3年度予算で超音速対艦ミサイルASM-3Aの調達費用を計上したと2020年12月25日に発表した。一方でASM-3改を大量配備し、中国の海上兵力拡張に対抗する。 同省は新型重要装備品選定結果の一部でさりげなくASM-3Aに触れている。   岐阜基地所属のF-2戦闘機がASM-3を2発搭載している。 February 2020. Picture by local photographer Takeru Sugiyama.   XASM-3  まず航空自衛隊のF-2戦闘機搭載を想定したXASM-3ミサイルの開発が2010年度に始まった。XASM-3は空中発射式対艦ミサイル(ASM)で固体ロケットブースターとラムジェットエンジンを採用しマッハ3超で飛翔するとした。射程200キロ(108カイリ)だった。     防衛省が発表した ASM-3 (改)の運用構想では射程距離の拡大によりF-2は敵防空手段の有効範囲外からミサイル発射できるとする。   ASM-3(改)  ただし、新鋭中国水上艦で防空性能の高まったため、ASM-3調達は中断し、ASM-3(改)開発を決めASM−3の有効射程を延長するとした。  防衛省は三菱重工業にASM-3(改)の開発契約を89億円で2020年に交付した。ASM-3 (改)開発は令和2年度から7年度の予定。  開発の経費と期間を下げるためASM-3と同じ本体とし、重量軽減で射程距離の延長を狙う。     航空自衛隊岐阜基地のF-2に搭載されたXASM-3。 February 2020. Picture by local photographer Takeru Sugiyama.   ASM-3A  今回発表のあったASM-3AはASM-3 (改)開発の知見を反映するとあるが詳細は不明だ。とはいえASM-3(改)の開発が今年はじまったばかりであり、有効射程は更に伸びると見られる。   ASM-3 (改) 開発は ASM-3A 生産と並行で進むに。このためASM-3Aは中国対策のつなぎと考えてよい。   対艦ミサイル三種類を運用する航空自衛隊  航空自衛隊は対艦ミサイル新型三種類を運用する。 F-35に共用打撃ミサイル(JSM) 改修版F-15J/

ドイツ軍がここまで弱体化したのは政治の責任だ。安全保障における軍の役割を軽視すればこうなる。日本も他山の石とすべき。

      ベ ルリンのドイツ政府は自国の安全確保も放棄したのだろうか。ドイツ軍の予算不足の状態には驚くしかない。ドイツ軍には戦車、航空機はまともに機能しない装備で一杯だ。   今日のドイツ軍は連邦軍と呼ばれ第二次大戦終結10年後に創設された。冷戦の緊張が高まり、東ドイツ、チェコスロバキア、ポーランドに駐屯するソ連軍のプレゼンスが西ドイツ国防軍の創設につながった。   連邦軍は世界有数の規模、装備に恵まれた軍に成長し、陸軍師団12個、戦闘機材数百機、水上艦艇、潜水艦を備えた。   冷戦が終結し、赤軍が東欧から撤退し欧州の安全保障環境に追い風が吹いた。東ドイツ国防軍と連邦軍が統合され国軍となった。艦艇、機材、装甲車両は75%削減され、国防予算はどんどん低下した。現在のドイツはGDP比1.2%を国防に費やし、NATOが求める2%と差が開いている。     連邦軍の即応体制の劣化を伝える記事多数が出ている。固定翼機、ヘリコプター、車両で運用中止多数が発生しているのは交換部品不足が原因で稼働率は50%を割る状況だった。   ドイツ軍の装備品には世界有数の威力を有するものがあるが、同時に直面する課題にも相当のものがある。以下、正常に作動すれば相当の威力を発揮するものの予算を十分受けていない、あるいは別の問題を抱える5例である。   ユーロファイター・タイフーン 英仏独伊西の5カ国が1980年代に共同開発したのが将来型ヨーロッパ戦闘機材FEFAで、これが1994年にユーロファイター・タイフーンになり、ドイツは2003年より導入した。   第4世代機ではユーロファイターはおそらく最強の存在だろう。機敏な操縦性、強力なエンジン、AESAレーダー、赤外線探索追尾センサー、AMRAAM、サイドワインダー両ミサイルを搭載する同機は手強い相手だ。対空対地攻撃能力はさらに進化し、非誘導爆弾、レーザー誘導爆弾、トーラス巡航ミサイルを搭載する。   ドイツは当初180機導入の計画だったが、2014年に一部キャンセルし、143機にした。2014年10月時点で飛行可能な機材は42機で残りは部品不足で地上に置かれていた。同時に搭乗員の年間飛行時間を半減する扱いにしたのは機体が不安定になる現象への対応だった。   ユーロファイター・トーネード これも英伊独の共同開発で生まれた戦闘機で、低空高速で敵地侵入

ロッキード・マーティンがF-35の2020年納入実績は121機と発表。年間目標は20機未達。ここにもウィルス流行の影響。

  2 020年も残すところ数日となったが、 ロッキード・マーティン は本年中のF-35納入は121機の見込みと発表し、年初目標に20機足りなくなる。 コロナウィルス流行で同社もサプライヤー各社含め大きな影響を受け、目標141機を下方修正すると早くも今年上半期に発表していた。 Source: Lockheed Martin この通りだと2019年納入実績の134機から13機減る。▼F-35の納入は通算600機超で運用中の各機合計で345千時間のフライトをこなしている。▼直近では英国向けF-35Bが3機引き渡された。▼各機はテキサス州フォートワースからノーフォーク州マーハム空軍基地までフェリー飛行で11月30日に到着した。▼同国は同型機21機を発注している。 英企業はF-35の15%相当を製造しており、中でも BAEシステムズ と ロールスロイス が大きな比重を占める。▼KPMGの分析ではF-35事業で英国に406億ポンド(552億ドル)の経済効果が2007年から2038年までに実現するとある。 英国が供用中のF-35各機が合計8,500飛行時間を計上し、パイロット46名、整備要員610名を養成したという。 英国についてロッキードは追加発注で合計138機になると期待している。■ この記事は以下を再構成したものです。 F-35 deliveries to reach 121 units this year, Lockheed says https://www.flightglobal.com/defence/f-35-deliveries-to-reach-121-units-this-year-lockheed-says/141668.article By Craig Hoyle 18 December 2020

2020年は米国が中国、ロシアとの戦闘想定に大きく舵を切った年。新海洋戦略の一端で、特殊作戦部隊にも新しい役目が想定されています。

  大 国間戦闘を想定する米国の新海洋戦略で特殊作戦部隊にも新しい役目が与えられる。 夜闇に隠れ暗視装置で小型ボートで高速襲撃、水中を泳いで移動し上陸する、偵察任務を敵地で展開する、敵地で人質を奪還、重要地点を襲撃する...海軍、海兵隊の特殊作戦部隊Special Operations Forces(SOF)に大規模海洋戦でも高リスクミッションが想定されている。   イラクやアフガニスタンで展開されてきた作戦イメージから海軍のSEALsや特殊海軍戦闘部隊は戦闘員相手の戦闘で経験が豊かと思われがちだ。特殊作戦部隊全体としてはそのとおりなのだが、戦闘立案部門は今後発生する可能性のある大国間の海洋武力衝突でも特殊作戦隊員に重要な役割を期待している。   新しい想定に焦点を当てた米海軍、海兵隊、沿岸警備隊の新海洋戦略では特殊作戦部隊に脚光を当て、海軍作戦の基本と特記している。   戦略方針では「特殊作戦部隊は優位性が確立できない、あるいは敵が侵入を許さない場面での作戦環境整備に役立つ。各隊員の技能とアクセス能力により海軍は脆弱な他部隊を守り、海軍部隊を敵支配地域内に進出させられる」とし、「海上優位性...統合全ドメイン海軍力で勝つ」の表題がついている。     海兵隊はMEUSOC(Marine Expeditionary Unit, Special Operations Capable特殊作戦遂行可能の海兵遠征部隊)で情報活動、救助あるいは強襲の小規模作戦を実施する体制を整えている。   特殊作戦を遂行可能な海兵隊員チームを敵地内に投下し、情報収集あるいはヒットアンドランの強襲作戦を行わせる構想だろう。   米海軍艦艇には特殊作戦ミッション支援の改修を受けたものがある。たとえば全長11メートルの硬式空気膨張型輸送艇の搭載、救難ミッションの支援、負傷者搬送、小規模ながら秘密のうちに一撃を加えるミッションを想定している。   ヴァージニア級攻撃型潜水艦にもSOFミッション想定の改良が加えられている。供用中のブロックIII艦にはロックアウトトランクと呼ぶ別区画が艦内にあり海水を引き入れSOFダイバーが偵察あるいは強襲ミッションに潜水したまま出動できる。ステルスで隊員を敵地に送り込むのが可能となり、その分ミッションの成功確率が高まり、特殊作戦部隊ならではの訓練が報われることになる

海上輸送力・兵站の軽視が米軍の南シナ海作戦を困難にする。中国の拡張を食い止めるため新たな投資が必要だ。

  CH-53K キングスタリオンが共用軽戦術車両を吊り下げる能力を実証した。フック一つで重量l18,870ポンドの同車両を100フィート上空まで移動させた。 (U.S. Navy) 戦場で秩序・無秩序を分ける一線は補給活動にある  (孫子)   大 勝利の裏には検討に検討を重ね迅速対応した兵站活動があった。1944年のノーマンディ上陸作戦が好例だ。逆に補給をろくに立案せず大敗を喫したのがナポレオンのロシア侵攻だ。1959年、当時のNATO副参謀総長ヘンリー・エクレス海軍少将は兵站をこう定義した。「補給活動は一国の経済力と自国軍の戦術作戦を結ぶ橋である」。この橋の整備・強化につとめないと装備、糧食が不足し勝利はおぼつかなくなる。  広大な海域に数千もの離島が点在し、インフラが未整備に近いアジア太平洋戦域では米本土と域内展開する米軍部隊を結ぶ課題が多数ある。各部隊は「一国の経済」とは世界最大の大洋で切り離されており、中国は東シナ海、南シナ海の裏庭で影響力を強め、領有権主張も一層激しくなっている。インフラの欠如により大型輸送機や大型補給艦が投入できない。  中国と開戦となれば兵站活動が難題になるのは避けれない。   地理 中国の領土拡張運動の中心はプラトリー、パラセル両島しょにあり、豊富な水産資源、石油ガス埋蔵量が戦略的な狙いだ。また同地域を毎年数兆ドル相当の海上輸送が通過する。こうした島しょは135万平方マイルに数百もの小島・ 珊瑚が点在し、インフラは皆無に近い。  CIA調べではスプラトリー諸島に飛行場は8箇所、ヘリパッド5箇所あるが港湾施設はない。中国軍はパラセルのウッデイ島に人工港と飛行場を構築し、人民解放軍1000名が駐屯している。  中国海軍が隻数で米海軍を上回るまでになった中で、米国は新型垂直離着陸機や海上輸送力の強化でギャップを埋める必要がある。   脅威 中国軍は西太平洋での補給活動の重要性を理解している。東シナ海、南シナ海への進出も補給面の優位性を確立する狙いがある。同海域は中国本土への食料、燃料の補給路であり、ここだけで世界貿易の約2割をコントロールできる。南シナ海での中国の野望を放置すれば、同国の影響力が拡大し国際海洋法は形骸化する。  シンクタンクRandコーポレーションの2020年研究成果では「(中国軍による)占拠を許せば、中国は数千マイル南

1月3日のソレイマニ司令官殺害一周年をめぐり、イランの動きに警戒する米・イスラエル両国。イスラエルは核ミサイル搭載潜水艦をペルシア湾へ移動中。

  Israeli Dolphin sub Credit: IDF spokesperson’s unit イ スラエルのドルフィン級潜水艦がスエズ運河を通過し、ペルシア湾に向かっている。12月22日にイスラエル筋が認めた。エジプトの承認を受け、浮上したままスエズ運河を航行し、イランに明確なメッセージを送ったと同筋は述べた。ドルフィン級は核弾頭つき長距離弾道ミサイルも搭載と海外報道にある。  先週、米統合参謀本部議長マーク・ミリー大将がイスラエルを訪問し、イランがイスラエル攻撃してきた際の両国対応を調整した。  イスラエル情報筋は1月3日のカセム・ソレイマニ(イランクッズ部隊司令官)殺害の一周年が近づく中、イランが米国、イスラエル両国をねらう軍事行動を取る可能性を指摘している。ソレイマニはバグダッド国際空港近くで米無人機のミサイル攻撃を受け死亡した。  イスラエル政府からIDFイスラエル国防軍へ米軍によるイラン攻撃を想定した準備の指示が出ている。これはイスラエルのワラ通信が伝えている。記事によれば「ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスを去る1月20日以前に米軍がイランに何らかの行動を取るシナリオに向け準備せよ」との指示が出た。またベニー・タンツ国防相がクリストファー・ミラー国防長官と2週間で会談を2回も行った。  12月はじめにニューヨーク・タイムズがトランプ大統領がイランのナタンツにある核濃縮施設の攻撃を検討したと報じ、マイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペイオ国務長官他政府高官が攻撃に踏み切れば域内エスカレーションを招くと説得し、実施は断念されたという。  この報道の直後にポンペイオ長官はイスラエル並びに湾岸諸国を訪問している。その訪問中に米中央軍からB-52戦略爆撃機含む抜き打ち演習の発表が出た。声明文では「今回の演習の目的は侵攻の野望を抑止すること」とあり、米国は中東域内同盟国への支援を改めて表明した。B-52の大型貫通爆弾はイランの 地下 核施設も破壊可能だ。 ■ この記事は以下を再構成したものです。 Hey Iran: Israeli Sub Heads To Persian Gulf With Egypt OK https://breakingdefense.com/2020/12/hey-iran-israeli-sub-heads-to-per

砂漠の嵐作戦から30年。現在の米空軍は勝利できるのだろうか。戦時の教訓から空軍はどこまで変化したのか。

          米国はイラクを粉砕し、以後は同様の敵勢力も敗北させている。だが、ペンタゴンは実戦経験から本当に何かを学んでいるだろうか。   2 021年1月に砂漠の嵐作戦の30周年を迎える。6週間の作戦はイラクによる前年のクウェート侵攻の前の状況に復元した。30年が経過し、米空軍は当時の規模から半減されている。イラクを圧倒した当時は画期的だったステルス、精密誘導弾、衛星情報も今では当たり前になっており、敵対勢力もコピーしている。精密戦域弾道ミサイルは精度を上げており、敵対勢力で通常装備になっている。当時のような戦力増強期間や攻撃を受けない聖域の扱いは今では不可能だ。   米国が再度戦闘に突入する事態、さらに大規模戦担った場合、前回同様の急速かつ決定的な勝利を確保できるだろうか。   今も米国は航空戦闘の大部分で優位性を確保しており、人員は優れた訓練を受けており、同盟国協調国は多いと航空戦闘軍団を率いるマーク・D・ケリー大将は見る。 Air Force Magazine 11月号の取材で大将は米国が参戦を余儀なくされれば、「再度優位に戦う」と述べたが、敵の防空体制も一新しており、戦域弾道ミサイルや各種戦闘の技能を考えると戦闘は一層過酷になると覚悟している。砂漠の嵐作戦のような一方的な勝利は起こりそうもない。   米国民は今後の戦闘では一層多くの死傷者を覚悟せねばならないとケリーは述べ、「第二次大戦時の観点に戻り、砂漠の嵐作戦時の水準は参考にならず」勝利の代償は高く付くとする。「無血のまま戦えるはずがない」とし、近代戦は「極端に迅速展開し、...極端なまで混沌とし、極端なまで残酷だ」   規模の問題 1990年から91年当時の空軍は冷戦時に整備され対ソ連戦を想定していた。戦闘機の平均機齡は12年足らずで、準備体制は高く、航空搭乗員は訓練をよく受けていた。当時の空軍に戦闘飛行隊が計134個あったが現在は55隊にすぎない。平均機齡は27年になり、50年も珍しくない。   戦略方針も変わった。9/11事件の2001年は本土防空体制の必要性を空軍に痛感させたが、抑止効果を上げるべく十分な兵力を世界各地に展開する必要もある。   「当時は圧倒的な数の機体があった」とデイヴィッド・A・デプチュラ中将(退役)が語る。現在はAFAミッチェル研究所長のデプチュラはイラク空爆作戦で