ホーワ1500シリーズは不当に低い評価だが、頑丈な構造で耐久性があり正確な射撃が可能なボルトアクションライフルで狙撃、狩猟ともに対応する。
ボルトアクションライフルの売れ筋というとレミントン、ルガー、ボスバーグ、ウィンチェスター、CZ-USAの名前がうかぶ。ではNRAの狩猟用ライフルのトップリストにあるホーワ1500とは?
一般が知らなくても火器ユーザーにはあたりまえということだ。日本の豊和工業は米国大手ブランドほどの知名度はなく、事実ホーワ1500についてここまで不当な扱いを受けるライフルはないとまで書く銃火器ライターもいる。同製品は新製品でもなく、まったくのオリジナル製品でもない。
まず豊和工業のボルトアクションライフルはフィンランドのサコ製品を原型とし、M1500は大口径ボルトアクションライフルで、ブローニングアームズのAB3、X-Boltとならぶ三型式のひとつだ。その中でホーワ1500は今日も生産が続く、世界市場で販売中の唯一の製品だ。
豊和工業とは
豊和工業は1907年創業で小銃の生産開始は1936年で砲弾、航空機部品とともにだった。第二次大戦中は99式小銃とあわせ38式小銃用部品を製造した。
戦後は繊維機械メーカーになったが、1952年に米軍制式装備のM1ガーランド、M1カービン銃のコピー品を創設間もない自衛隊向けに製造したほか、米軍用に航空機用投下爆弾も製造した。
冷戦を通じ、現在も同社は自衛隊専用に小火器を製造し、輸出はごく少量にとどまる。
現在の同社は他社向けに製品部品の製造も行っており、米火器メーカーのモスバーグ、スミス&ウェッソン、ウェザビーも顧客だ。M1500は他社も世界各地で別ブランドで販売している。ウェザビーのヴァンガードは事実上ホーワ1500だ。
狩猟ライフル、狙撃ライフル
もう一つ注目されるのはホーワ1500はもともと狩猟ライフルとして1970年代末に開発され、M1500として発売開始され、大型銃身モデルは日本警察が採用している。海上保安庁のSST特別保安チームも64式小銃と併用している。
M1500は各種仕様で販売されており、口径サイズも異なるが、共通して三点式安全装置が付き、射手は安全にM1500から銃弾を外し、ボルトシャットをロックできる。
ホーワ1500は40年以上前の発売開始だが、しっかりした作りで耐久性に富みかつ正確なボルトアクションライフルで狙撃や狩猟に使える。中射程だが買いやすい価格で、確かに優秀なライフルは他にもあるが、これだけの価値をこの価格で実現している例は皆無といってよい。■
この記事は以下を再構成したものです。いかんせん銃火器にくわしくないので、今回の記事には多少なりとも誤りがあるかもしれません。ご容赦ください。
それにしても豊和工業のホームページにこの製品の紹介はありませんでした、変ですね。
The Howa 1500 Bolt Action Rifle Is Well Worth Its Price
December 18, 2020 Topic: Security Region: Americas Blog Brand: The Reboot Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarGuns
by Peter Suciu
Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.
This article first appeared earlier this year.
Image: Howa USA
HOWA1500はHOWA M1500のことでしょう。国内では警察、自衛隊で使用され、銃身と作動部を海外にOEM供給しています。写真はウェザビーのモデルではないかと思います。
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