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米空軍JSTARS,T-X,OA-X事業の現状と行方

米空軍も大変ですね。技術が進歩する中で機材は老朽化し、地上戦など従来の延長では考えにくい要求に答えねばなりません。お金を出す議会は支出にキャップをはめたままですが、戦力維持のための研究開発、調達など事業は待ったなしですから。技術経営、組織運営、議会対策といろいろ課題が多いようです。 Here's the latest updates on where JSTARS, T-X and OAX stand E-8C Joint Surveillance Target Attack Radar System (JSTARS)の行方がはっきりしないがミッションが不要になるわけではないと空軍首脳部は述べている。 (USAF/Tech.Sgt. Carlos J. Trevino) By: Aaron Mehta    1 day ago https://www.defensenews.com/air/2017/11/10/heres-the-latest-updates-on-on-where-jstars-t-x-and-oax-stand/ WASHINGTON – 米空軍の次期JSTARSと軽攻撃機はまだ方向性が見えないが次期練習機では契約交付は来年早々で生産開始も同年内になる。 空軍長官ヘザー・ウィルソン Heather Wilson は参謀総長ディヴ・ゴールドフェイン大将と三事業の現況を11月9日記者に説明した。 【JSTARS-方向性が見えない】 JSTARS新機種を選定し大型レーダーを搭載する従来通りの事業を想定し国防大手企業数社が各社案を売り込んでおり、基礎作業は完成している。 今秋が大きな山場となり、ウィルソン長官は「迅速評価」で既存機種でJSTARSが実現可能かを判断する。 だが長官と参謀総長は従来のJSTARS機能から大幅にネットワーク機能を強化した構想に関心があるようだ。 ウィルソン長官はJSTARS原案は本人が国家安全保障会議スタッフだった1991年のもので、「それ以降技術は大きく変わっている」と強調。「現行JSTARS機能では第一線指揮官の要求の5%しか満足させられない」と述べ新JSTARSが配備されても「1%がやっと」だろうと認めた。 だがJSTARSを放棄するのは至難の

米空軍向け採用を狙うガルフストリームの狙いは特殊用途機の小型化

以下記事はガルフストリームが行ったメディアツアーの結果なので多分に同社の言い分が中心で内容は要注意です。こんな小型機でボーイング707原型機が行っているミッションがこなせるのなら大幅に運航経費がひらせていいのですが、大きいことはいいことだ、大は小を兼ねると信じる向きには簡単に信じられないでしょうね。 Gulfstream mounts pro-bizjet blitz ahead of major Air Force competitions   ガルフストリームが空軍採用を期待しビズジェットを攻勢中   By: Valerie Insinna, July 18, 2017 (Photo Credit: Gulfstream) http://www.defensenews.com/articles/gulfstream-mounts-pro-bizjet-blitz-ahead-of-major-air-force-competitions WASHINGTON — ガルフストリーム は同社G550が空軍向け次期JSTARSおよびコンパスコールに採用されると期待し、空軍への営業活動を大々的に開始している。空軍は特殊作戦向け機材の次期機種検討も始まる。 ガルフストリームはまず小型ビジネスジェット機でも要求水準は十分実現でき、大型旅客機は不要だと空軍の説得する必要がある。 「米国だけでなく世界各地で進行中の案件で商談していますが、根本的な課題は次世代機材はビジネスジェット機、旅客機のいずれを原型にすべきかという点です」とトロイ・ミラー同社軍用販売営業担当副社長が述べている。同社は報道陣を7月13日サバンナ(ジョージア州)に招き、G550生産拠点を公開し特殊用途への改装工程を見せた。 ガルフストリーム社関係者は ボーイング を名指さなかったが同社プレゼンテーションではJSTARSやコンパスコール向けにG550を提案する方がボーイング737-700のような旅客機を原型にするより優れているとの主張が中心だった。 「空軍が進める構想の方向性そのものについてはコメントできません。空軍上層部とは定期的に意見交換しています。空軍は当社機材の提供する性能に大きく関心を示していますよ」(ミラー)「最終的には空軍は最終決定を迫られます。どちらがふ

★F-22生産再開>空軍へ検討を求める下院予算法案

日のないところに煙は立たず。先日お伝えしたF-22生産ライン再開の構想は突拍子もない思い付きではなかったのですね。ただし文中にもあるように生産再開が経済性を無視した事業になるのは必至です。(その場合は日本やイスラエルに請求書を回せばよいとの主張がでるのでは) さらにA型をそのまま再開するより技術改良を反映したB型(仮称)を生産してこそ意味があるのであり、この開発にさらに資源が必要ですからどう考えてもそのまま実現するとは思えませんね。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- House Legislation Orders F-22 Restart Study Lara Seligman and Joe Gould, Defense News 6:21 p.m. EDT April 19, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/2016/04/19/house-legislation-orders-f-22-restart-study/83248788/ (Photo: JUNG YEON-JE/AFP/Getty Images) WASHINGTON — ロッキード・マーティンがF-22ステルス戦闘機の生産ラインを閉鎖してほぼ5年、米下院は空軍へ組立再開の検討を命じたと4月19日火曜日に公表した。 当時の国防長官ロバート・ゲイツによりロッキードのマリエッタ(ジョージア)、フォートワース(テキサス)両施設でのF-22生産は187機で終了した。当初は749機が調達予定だった。ここにきて米軍の技術優位性がロシア・中国に対し減少中との恐れがましており、下院では今年度の予算審理中に生産ライン再開に特に強い関心が示されている。また運用中のF-22がヨーロッパ、中東に急きょ展開しているのも注目を集めている。 下院軍事委員会の戦術航空・陸上兵力小委員会は2017年度国防政策法案の一部に空軍長官に対しF-22を最低194機追加調達した場合の費用検討を求める項目を追加した。また検討結果を議会内該当委員会に2017年

★LRS-B>選定決定は秋ごろに延期、次期JSTARS機も選定に向かう

LRS-Bの契約選定が遅れるのは結果の重大性を考えると米空軍が相当に逡巡していることの証拠です。LRS-Bは既存技術を多用したかなり「常識的」な機体になりそうですが、受注に失敗した企業にとっては辛い結果になると言われてきましたが、実態はそうでもなさそうですね。注目したいのは下にさり気なく挿入されたJSTARSの次期機体の話題です。技術の進歩でかなりダウンサイズした期待になりそうですね。 Air Force: Next-gen bomber award could slip into fall By Brian Everstine, Staff writer 3:01 p.m. EDT July 9, 2015 http://www.airforcetimes.com/story/military/2015/07/09/air-force-bomber-award-fall/29912075/ 米空軍は新型長距離打撃爆撃機(LRS-B)の契約交付を先送りし、三ヶ月程度遅らせると発表した。 空軍次官(調達)ビル・ラプランテBill LaPlanteによれば公表時期は「でき次第」だとし、拙速より正しい結果を重視するという。導入機材は50年間の供用の予定で、発表時期を急ぐ必要はないとの考えだ。 ラプランテは「正しい結果を得るべく、正しい時期に正しい方法で始めるのが肝要だ」と戦略国際研究センター(ワシントンDC)で7月9日に語った。 ラプランテ発言の前に空軍長官デボラ・リー・ジェイムズがロイター通信に契約交付は9月になりそうだと伝えている。 契約獲得をめぐり争う二社は結果如何で大きな影響を受けそうだ。B-2で実績がある ノースロップ・グラマン と ロッキード・マーティン = ボーイング 共同事業体だ。 B-52後継機として空軍は80機ないし100機の導入を希望し、導入開始を2020年、機体単価を500百万ドル、事業規模は総額800億ドルと見込んでいる。 この事業は議会の批判の的となっており、下院による2016年度国防予算認可法案では460百万ドル減額されたが、実際の開発研究予算は非公開あるいは「闇の」予算に盛り込まれている。 空軍は新型爆撃機について口を閉ざしており、ステルス性以外に核・非核運用、任意で有人

次期JSTARSに737-700改装案を売り込むボーイング

Boeing Eyes 737-700 Solution for New JSTARS Sep. 12, 2014 - 01:22PM   |   By AARON MEHTA   |    ボーイングは空軍向け次期JSTARS機材に737-700を推す(Boeing Illustration) WASHINGTON — ボーイングは米空軍向け共用監視目標攻撃用レーダーシステム (JSTARS) の後継機に737-700を原型とする案を提案する。 「現時点で判明している米空軍の要求内容に基づくと737-700が機体寸法、重量、出力、冷却のいずれも現在および将来のJSTARミッションに最適」と同社広報のカロライン・ハチソンCaroline Hutcheson がeメールで伝えてきた。 現時点で18機あるJSTARSはボーイング707-300を改造して長距離レーダーを搭載し空軍によれば124マイル先の地上車両を発見、追跡、分類できる。 ただし空軍は次期JSTARSの要求性能を整理していない。大型機材を選べば、737は好条件となる。737-800には海軍P-8哨戒機もあり、商用機から軍用機を作ることがボーイングの戦略の一部になっている。ただし空軍が小型機を選ぶ可能性もある。その場合は ボンバルディア や ガルフストリーム が契約を獲得するだろう。 Tealグループ のリチャード・アブラフィアRichard Aboulafia of the Virginia-based Teal Group によれば機体サイズの選択は空軍が一部のデータを機外で処理するのか機内にすべて搭載させるかの選択次第だろうという。 . 「現行JSTARSと同等の能力なら最新のコンピュータやレーダーでガルフストリームにも搭載可能で、処理能力は相当早くなっている」(アブラフィア) どちらにせよ次期JSTARSは民間商用機が原型になる。 「新規開発機体でなく、実証済みの技術をセンサーに使い、実証済みの戦闘管理指揮命令ソフトウェアを使える」とウィリアム・ラプランテ調達担当空軍次官William LaPlante, Air Force undersecretary for acquisition が語っている。