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F-35を防空センサー機材として注目する米陸軍

ついにF-35はセンサー機材になってしまうのでしょうか。米海軍は最初からそのつもりですよね。面白いのは米陸軍が注目している点で、まさか陸軍が同機を保有することはないと思いますが、今後の動向に目が離せませんね。 U.S. Army Eyes F-35 As Missile Defense Sensor 米陸軍がF-35をミサイル防衛用センサーとして注目している Aug 8, 2017 James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/us-army-eyes-f-35-missile-defense-sensor Lockheed Martin HUNTSVILLE, Alabama—米陸軍が ロッキード・マーティン F-35ライトニングIIに関心を深めるねらいは対地攻撃、近接航空支援、ドッグファイトのいずれでもない。 陸軍はF-35の空中センサー機能を統合防空ミサイル防衛の要にしようというのだ。 陸軍はF-35で米海軍の ノースロップ・グラマン E-2D高性能ホークアイが米海軍と同様に空を飛ぶ脅威の早期探知追尾を期待する。目標情報を陸上の迎撃部隊に提供しペイトリオットミサイルで地上レーダーが探知するより早く撃破する構想だ。 米陸軍宇宙ミサイル防衛司令部/陸軍戦略司令部(USASMDC/ARSTRAT) の関係者によれば秘密会合でF-35部隊で防空ミサイル防衛ミッションの支援が可能か検討したという。 USASMDC/ARSTRATの将来戦闘センター長リチャード・デ・ファッタによれば共用打撃戦闘機を弾道ミサイル・巡航ミサイルへの対抗策にどう活用するか検討中だという。 検討にはF-35事業推進室や米空軍など同機の運用側も加わっている。 米陸軍がF-35に関心を示したのは2016年に海軍が行った実証がきっかけで海兵隊F-35Bがレイセオンのスタンダードミサイル-6の誘導に成功した。テストはホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ州)で行われている。 ロッキードによれば標的の質量中心に初回で命中した。テストではF-35とイージス戦闘システムというロッキードの重要装備二種類が使われた。

★電子戦能力整備が今後急成長分野になる。専用電子戦機材開発も検討中

空軍最後の電子戦専用機材EF-111Aレイヴンは1998年に退役している。 ステルス命だった空軍がやっと現実の厳しさに気付いてこれまでの努力の不在を一気に埋めようと必死になっているのでしょうか。電子戦の技術が相当進展し、装備の小型化も進んでいますが電力、容量を考えると737サイズは必要ではないでしょうか。空軍としては次期主力戦闘機PCAの派生型にして投資効率を高めたいでしょうね。各軍共同研究しても結局はそれぞれの仕様に落ち着くのではないでしょうか。ここでもF-35の悪夢は繰り返したくない思惑があるようです。 Electronic Warfare ‘Growing’; Joint Airborne EW Study Underway 電子戦は「成長分野」、各軍共用EW機材開発の検討が進行中 By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on June 23, 2017 at 3:22 PM http://breakingdefense.com/2017/06/electronic-warfare-growing-joint-airborne-ew-study-underway/ ARLINGTON: 二十年間も放置されたままだった電子戦での対応がゆっくりだが良い方向に向かっているとEW担当国防副長官が評している。予算増に加え、(非公表の)新戦略案が国防長官官房で準備されており、各軍トップから一様に関心が高まる中、将来のジャミング機材で共同検討が続いている。 ウィリアム・コンレイは「一か月、二か月いただければ」もう少し詳しくお話しできると現在進行中の統合空中電子攻撃の代替策検討について空軍協会で語っている。 William Conley この件の背景に触れよう。電子戦とは敵の無線周波数(RF)を探知し、欺瞞し、妨害する科学技術と言える。また無線通信網からレーダーまですべてがRFを使っていることからEWは近代戦の成否を握っているといえよう。冷戦終結後のロシアがソ連時代のEW機材を確保したままだったのに対し米陸軍と空軍は装備を大幅に減らした。特に空軍は最後の高性能ジャミング機EF-111レイヴンを1998年に用途廃止した。EC-130Hが少数残っているが、EWは海軍に任せている。空軍はステルス機のF-2

★★米陸軍が韓国から事前集積装備を米本国に送付するのはなぜか

一見すると韓国の防衛を放棄するような話ですが、よく見ると米陸軍が即応体制の高い部隊を交代で各地に派遣する体制づくりに投入されるのですね。朝鮮半島の危機はまだ続くと思うのですが、もっと大きな視野で運用を考えているようです。 Pre-positioned US stock leaving South Korea to create armored brigade  前方配備装備品を韓国から米本土に送り装甲旅団編成に投入する米陸軍 By: Jen Judson, May 26, 2017 (Photo Credit: Capt. Jonathan Camire/U.S. Army) http://www.defensenews.com/articles/prepositioned-stock-in-south-korea-to-create-armored-brigade WASHINGTON — 米陸軍は韓国国内に集積した事前装備を米本土に呼び戻し装甲旅団戦闘集団(ACBT)の編成にあてる検討中と米陸軍参謀総長マーク・ミレー大将が明かした。 この動きは旅団戦闘チームで軽装備歩兵中心から強力重装備の装甲旅団戦闘チームに再編成する意味がある。米陸軍は歩兵旅団戦闘チームを第15装甲旅団戦闘チームに再編成し、第16旅団用には韓国内の事前配備装備を活用する。 陸軍の事前集積装備はAPSと呼ばれ、各戦闘司令部下で迅速即応が必要な事態で緊急作戦用に使う想定だ。ただし陸軍は装備品セットを訓練で消費した分の補充に振り向け、さらに必要に応じ部隊規模を拡大する。このため事前配備装備を払い出し以前よりも頻度が高くなっている演習に投入する。 参謀総長の発言では従来の中心が対テロ作戦や国内治安確保作戦がイラク、アフガニスタンにあったが、部隊戦力を再構築し再び大国を相手にした本格戦闘に備える必要を実感しているのだという。 議会公聴会ではテッド・クルーズ上院議員(共、テキサス)がミレー参謀総長に韓国内装備を米本国に送還する必要について問いただした。参謀総長は装備品の本国送付で編成する第16ABCTは交替配備で後日韓国に展開され、陸軍の戦略方針の一環となるとし「リスクもたしかにあるが、許容範囲のリスクだ」と答えた。 韓国内にABCT

★★米海軍レイルガン開発の最新状況

レイルガンは砲弾自体の運動エネルギーで標的を破壊する構想ですが、莫大な電力が必要となるのがネックですね。海軍艦艇で対応が可能な艦が限られます。一方で並行して開発がすすむ新型砲弾HVPは既存火砲での運用も可能で効果が期待できます。 Navy Railgun Ramps Up in Test Shots  はずみがつく海軍のレイルガン発射実験 By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on May 19, 2017 at 4:00 AM http://breakingdefense.com/2017/05/navy-railgun-ramps-up-in-test-shots/ PENTAGON: 重量35ポンドの金属の塊がマッハ5.8で飛翔すると想像してほしい。毎分10回発射でき、砲身が使えなくなるまで1,000回発射できる。これが米海軍が進めるレイルガンで二年間以内に実用化する構想の進捗は順調だ。 「大きな技術進歩に向かいつつあります」と海軍研究部門のトム・バウチャー部長は述べる。バウチャーのチームが記者にペンタゴンで背景説明をしてくれた。省内での科学技術の展示会の席上だ。 三年前、当時の海軍作戦部長ジョナサン・グリナート大将がレイルガン開発を発表した。火薬を使わない電磁パルス効果の発射手段で海上試射をすると述べた。それ以降海軍は開発の方向性を変え、高速輸送艦(JHSVあるいはEFPと呼ばれる)に臨時配備するより陸上の恒久施設でのテストが費用対効果が高いと判断した。昨年11月17日にポトマック川を望む海軍水上戦センター(ヴァージニア州ダールグレン)に BAEシステムズ が32メガジュールのレイルガンを設置し、初の射撃に成功した。(その時の様子は https://youtu.be/Pi-BDIu_umo  を参照されたい)さらにレイルガン二基目が陸軍のホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ州)に搬入中で射撃用の空間が十分とれることから100カイリ以上という最大射程をためす。 ホワイトサンズが長距離射撃性能を試す一方でダールグレンは兵装装備の確認が目的だ。これまでのテストでは中世さながらに砲撃を一日数回行っているだけだ。ダールグレンはバグ修正で毎時数回の発射をしようとしており、今年末までに毎分10回という

★★大規模戦に備える米陸軍の切り札は内部シンクタンクだ

リトアニアで演習する米陸軍とハンガリー軍。 16年も対ゲリラ戦に費やしてきてロシア等の脅威から大規模交戦に対応する体制ができていないのに気付き愕然としているのが米陸軍の現状でしょう。予算が厳しい際に節約ののりしろにされてはたまらないというのが陸軍の立場でしょう。国防とはバランスをとった戦力整備が必要なはずで、その意味で米陸軍が自ら「考える」課程を重視し始めたのは心強いことで数年後に大きな成果が出そうです。変化に適応できる組織になれるかが問われています。考えることがなければ行動は変わりません。では陸上自衛隊は? Army Chief’s Thinktank Studies Major War  陸軍参謀総長のシンクタンクで次の大規模戦闘に備える米陸軍 By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on May 01, 2017 at 2:16 PM http://breakingdefense.com/2017/05/army-chiefs-thinktank-studies-major-war/ ARMY WAR COLLEGE: 米陸軍参謀総長が何を考えているのかを知りたければ、ペンタゴンに尋ねても無駄だ。ワシントンDCから数時間北へ移動し、ペンシルバニア郊外に入りゲティスバーグ古戦場を経由して陸軍大学校へ行くべきだ。静かなカーライルにある。 ここ数年同大学校の影響は衰退していたが、現在はマーク・A・ミリー大将の個人用シンクタンクになり、陸軍の中で異例の予算増をうけ大国間の本格戦争の研究という緊急課題に取り組んでいる。直近の図上演習では国名を伏せた「ほぼ同格の戦力を持つ国」との戦闘を想定し、別の研究では陸軍予備役、州軍も動員した全面戦を想定している。陸軍大学校では6月にも同様の大国想定の図上演習をミリー参謀総長出席の下で行う。 Maj. Gen. William Rapp 「参謀総長の要求は厳しいですね。同等戦力を持つ大国との図上演習は能力面でのギャップ解消の必要があるためでギャップを陸軍上層部に認識してもらいます」とイラク、アフガニスタンで戦歴を残し2014年から大学校校長を務めるウィリアム・ラップ少将が述べる。「対ゲリラ戦は学生全員が熟知しているが90年代当時は大国相手の本格戦を想定して部隊を繰り

米陸軍でのレーザー兵器開発の最新状況 半導体レーザーで陸軍の姿は変わるか

  Army Lasers Will Soon Destroy Enemy Mortars, Artillery, Drones and Cruise Missiles KRIS OSBORN 12:25 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1677075-army-lasers-to-incinerate-enemy-attacks-2023 米陸軍はレーザー兵器で前線作戦基地(FOB)を防御し、敵の無人機、砲弾、迫撃砲弾、巡航ミサイルを瞬時に焼くと関係者が ScoutWarriorに明らかにした。 前線配備部隊ではアフガニスタンのように迫撃砲弾、ロケット弾、銃器の攻撃にさらされているが将来の敵は無人機、巡航ミサイル、重火器他をFOBに向けてくる可能性がある。 そこでレーザーを加え、センサー装備や火器管制レーダーと統合すれば米軍は秒単位で敵の攻撃手段を破壊し、兵員の安全が保てると陸軍上層部は考える。 レーザー兵器を陸軍は長年にわたり開発中だとメアリー・ミラー国防副次官補(技術研究担当)はScout Warrior取材に答えてくれた。 U.S. Army 「UAV対応に効果があることはすでに実証ずみだ。今度は迫撃砲弾やミサイルにさらに巡航ミサイルに対応できるかが課題だ」 今後登場する兵器は間接火力防護能力Indirect Fire Protection Capability(IFPC Increment 2)と呼ばれ陸軍は2023年までに前方基地防御手段としてセンサー装備と組み合わせて投入する。 前方作戦基地の現行防衛装備ははロケット弾・火砲・迫撃砲弾対応C-RAMと呼ばれ飛来する敵の砲弾等を撃破する。C-RAMの構成はセンサー装備、垂直搭載20mmファランクス近接対応兵装で毎分4.500発を発射する機関銃だ。一帯を大量の小口径飛翔体で包み込み飛来する敵の砲弾等を迎え撃つ考え方だ。 レーザーでは迅速に敵標的の広い面積を焼き尽くしながら費用は最小限にできるとミラー次官補は説明してくれた。 「破壊一回ごとのレーザー発射コストは数百万ドルもする迎撃ミサイルと比較にならないくらい安い」 ボーイングのアヴェンジャーレーザー兵装システムは

米陸軍の次期中型垂直離陸機材調達事業

事業名が垂直航空機なのはヘリコプターになるかティルトローターになるか未定のためですね。ともあれ大型調達案件がスタートしそうです。今後も動向に要注目ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- U.S. Army Seeks Ideas On Medium-Lift, Scout/Attack FVL Feb 24, 2016  Graham Warwick | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/us-army-seeks-ideas-medium-lift-scoutattack-fvl Boeing/Sikorsky 意表を突く形で米陸軍が高速軽量偵察・多用途および中型攻撃輸送用の回転翼機を検討中。国防総省の進める次世代垂直飛行機(FVL)の「ファミリー整備」構想によるもの。 米陸軍は2月22日に情報提供要請(RFI)をFVL性能セット1(CS1)とともにFVL中型と呼ぶセット3(CS3)で発出した。まず シコースキー UH-60ブラックホーク後継機を2030年代中ごろに作り、その後 ボーイング AH-64アパッチ後継機種づくりをめざす。 中型FVLの前に位置づけられる共用多用途機(JMR)技術の実証事業で ベルヘリコプター とボーイング/シコースキーがそれぞれ輸送用途の高速回転翼機を製作中で2017年末に初飛行の予定だ。 RFIによればCS1は「一番機体が小さいが機動力が最高の機体」というのがFVLファミリーでの位置づけで、使用用途は「偵察、軽攻撃、軽襲撃撤収作戦用」としている。陸軍は「民生用、民生機の転用、軍事用あるいは概念上の機体技術」を広く求める。 性能要求原案には「地形追随あるいは地形回避で飛行速度200ノット超」で無給油で229カイリの飛行半径としている。この速度要求では通常型のヘリコプターは対応不能だがシコースキーの同軸リジッドローター方式S-97レイダー複合機はここに入る。 S-97の設計速度は220ノットで陸軍の求める武装航空偵察機材の要求に合致し、現行のベルO

★ ベルは新型ティルトローターV-280 ヴァラーを製造中 次世代多用途垂直離陸機需要を狙う

ここにきてヘリコプターの技術革新が具現化を始めています。これまでのヘリコプターの限界が破られる一方で膨大な数の既存機種の更新需要は大規模です。ただしいったんは競作に敗れた各社にも研究資金が回されているのはまだ次代の主流技術を絞り込めていないことのあらわれでしょう。 V-280 Valor: Bell Starts Building Joint Multi-Role Prototype By RICHARD WHITTLE  on June 19, 2015 at 4:00 AM http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fbreakingdefense.com%2F2015%2F06%2Fvalor-gets-real-bell-begins-building-v-280-for-joint-multi-role-demo%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNHuQWPf_-6KrTdefpTz3KhJnr62UA 陸軍航空兵力の未来を形に示すメーカーfあらわれた。 ベル・ヘリコプター の契約企業 スピリット・エアロシステムズ (本社カンザス州ウィチタ)が V-280 ヴァラーの試作1号機の複合材機体の組立作業を開始した。ヴァラーはベルの新型ティルトローター機だ。 ヴァラーは洗練された形状で小型かつベル・ボーイングV-22オスプレイより陸軍用途に適合した設計になっている。両機種ともティルトローター機構を採用している。 ヴァラーは技術実証機の役割を担うが、同社による提案であり生産が決定した事業ではない。ただしペンタゴンが従来型ヘリコプターの速度や航空機の滑走路長の壁を崩そうと補助を出して開発を進める技術事業のひとつである。V-280ともう一社の競合作はUH-60ブラックホークやAH-64アパッチの後継機種となり、機体重量3万ポンドほどで230ノット以上の速度で飛行して従来型より100ノットも高速になる。またハチドリのようにホバリングし、陸軍以外の部隊も欲しがる機体になろう。 もう一つの実証機が シコルスキー・エアクラフト と ボーイング が共同開発したSB>1ディファイアントで、名称のSB>1とは「シコルスキーとボーイングの和は1よ

JMR実証にベル、シコルスキー/ボーイング二案が採択

Bell, Sikorsky/Boeing To Build Army JMR Rotorcraft Demonstrators Aug 12, 2014 Amy Butler and Graham Warwick | AWIN First Boeing/Sikorsky . ベル・ヘリコプター 、 シコルスキー / ボーイング の二社が米陸軍向け高速飛行回転翼機技術実証機の生産に当たることになった。ニ社の機体は2017年に初飛行する。 ベルは280ノットのV-280ヴァラー Valor ティルトローターを、シコルスキー/ボーイングは230ノットのSB.1ディファイアント Valor 硬式同軸ローター複合ヘリを共用多用途技術実証機(JMR TD)のフェーズ1として217百万ドルで生産する。 JMR TDは米陸軍が構想する次世代垂直中型輸送機 Future Vertical Lift Medium (FVL-M) の原型機となりシコルスキーUH-60ブラックホークを2030年代から更改していく。その後攻撃能力を付与した型がボーイングAH-64アパッチの後継機となる他、海軍用にMH-60も更改する構想だ。 選にもれた AVX と カマン は陸軍から限定的な技術開発契約を認められると見られる。AVXは230ノットの同軸複合機、カマンは可変式ティルトローター機案を提案していた。 FVL-Mの大量受注を期待して業界は陸軍の予算をはるかに上回る投資をしていると業界筋は見ているが、JMRは政府と業界が費用分担をする考えで進めており、AVXとカマンにどれだけの予算が回せるかは不明だ。 ディファイアントとヴァラーの両機は高速ヘリコプター技術を実証し、FVL-Mに道を開くものとなるが、陸軍が最終的にUH-60後継機種として高速ヘリを選択するかは不明だ。 ディファイアントは硬式同軸ローター複数、推進用プロペラ、高性能フライバイワイヤと「実証済みX2技術を使いこれまでの設計上の制約に挑戦する」ものとシコルスキー社長ミック・マウラーは語る。同機にはハネウェルT55ターボシャフト2基が搭載される。 ベルV-280はジェネラル・エレクトリックT67ターボシャフト2基を翼端に搭載し、現行ヘリと比較して航続距離、最高速度それぞ