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ジブチで発生したレーザー照射による飛行妨害で米国が中国に正式に抗議

中国のジブチ基地から強力なレーザー光線が照射されパイロットの視力に障害が発生したという事案ですが、外交ルートで米国が抗議したということは尋常ではありません。中国も公式説明を求められますが、共産党の軍隊である解放軍はおそらく政府省庁の外交部にはろくな情報も与えないので事件は解明できないでしょう。こうした透明性の欠如が中国の大きな問題です。   US warns China after lasers injure American pilots in Africa BY ELLEN MITCHELL - 05/03/18 01:51 PM EDT 394 http://thehill.com/policy/defense/386090-us-warns-china-after-lasers-injure-american-pilots-in-africa 米 国が中国に公式警告文を送付した。ジブチの中国軍基地が米軍機にレーザーで妨害を加えたためで米パイロット二名が軽傷を負ったとペンタゴンが説明。 国防総省広報官デイナ・ホワイトが5月3日報道陣に「非常に真剣な事件数件」がここ数週間にわたり発生しているが中国の関与は確実と米国が見ていると語った。 「軽傷二件が発生しています。わが方の航空要員に深刻な脅威になっています。中国政府へ外交経路で通告しました。また中国側による調査の実施を求めています」 米政府は一連の事件のため航空要員にジブチ国内の特定空域での飛行に注意を喚起している。 「うち一件ではC-130乗員が眼球に軽微な損傷をうけ、軍事用レーザー照射を浴びたのが原因で、照射は近隣の中国基地からだったと報告している」(ホワイト報道官) 同様の事例は「二件以上10件以下あり、いずれも高出力レーザーでパイロットの集中力を妨害している。いずれも以前から発生していたが、ここ数週間で急に頻度が増えている」という。 「米国は懸念せざるを得ない....深刻な事態であり非常に深刻に受け止めている」 ペンタゴンはジブチのキャンプ・レモニエにおよそ4千名を駐留させており、アフリカでゆいいつの恒久的米軍基地となっている。米軍はソマリア、イエメン空爆を同基地から発進させている。 一方で初の海外軍事拠点となった中国基地はキャンプ・レモニエ

中国軍のジブチ基地新設の意味を考える

AP すでにお知らせしている話題をさらに掘り下げた内容です。ソマリア海賊対策は中国が各国と協調せず単独行動しているのですね。とにかく中国は戦略思考で次の手を打ってきますので対抗するためにはこちらも小手先の対応ではなく戦略思考が必要なのです。将棋に関心が集まっているのは良い兆候かもしれません。 Here's What You Should Know About China's New African Base  中国のアフリカ新基地で知っておくべき事項 Chinese forces in Djibouti are just the latest sign that the country wants to expand its military presence abroad. ジブチの中国軍部隊は中国が軍事プレゼンスの海外拡大を願目指す最新のあらわれ   BY JOSEPH TREVITHICK JULY 14, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/12482/heres-what-you-should-know-about-chinas-new-african-base いかに規模が大きくても自国外で長期間活動できない軍事力は国土防衛の域を越えられない。冷戦終結後の中国人民解放軍は世界規模のプレゼンス拡大に向け努力してきた。中国軍はアフリカの角を回り初の恒久的海外基地を手に入れ、アフリカ各地への展開の拠点にしようとしている。 2017年7月12日国営メディア新華社が同国初の「支援基地」があるジブチに向けた隊員装備の第一陣が出発したと報じた。中国は2015年に構想を発表し翌年から首都ジブチシティで施設建設を始めていた。 「支援基地は中国部隊によるアデン湾商船護衛任務、人道救難活動他国際責任の執行に役立つ」と新華社は述べ、中国外務省報道官 耿爽 Geng Shuangの発言内容を伝えた。「さらに同基地はジブチの経済社会的発展を推進し、中国によるアフリカ並びに世界全体での平和安定への貢献の一助となる」 確かに上記の機能は実現するだろうが、基地をよく見ると国際的な活動強化を進めるPLAの動きに一致する点が見られる。この基地は中東、欧州さらにその先に展開する中国の拠

中国初の海外軍事基地ジブチが完成目前、第一次派遣部隊が中国を出港

中国が初めて手に入れた海外基地をどう活用するのか、各国が注視するでしょう。説明と実態にかい離があれば大変です。また今後も別の場所に中国が狙う海外基地の運用にも参考となるはずです。この話題は重要なので後日別途記事を掲載します。 China sends first troop contingent to Djibouti base 中国が海外軍事基地ジブチへ初の戦闘部隊を派遣   Andrew Tate - IHS Jane's Defence Weekly 12 July 2017 http://www.janes.com/article/72247/china-sends-first-troop-contingent-to-djibouti-base 写真:7月11日PLAN揚陸強襲艦が ジブチの中国軍支援基地に向け 広東省 湛江を出港した。(新華社) 中国人民解放軍海軍(PLAN)がジブチに向け初の部隊を派遣している。ジブチでは中国初の海外軍事支援拠点がまもなく正式に発足し、派遣はそれに先立つもの。 071型揚陸艦井岡山 Jinggangshanおよび半潜水型支援艦東海島Donghaidaoが南海艦隊基地のある をPLAN陸戦隊員を乗せ7月11日出港した。出港式はPLAN司令官 沈 金龍 Shen Jinlongおよび海軍政治委員苗華Miao Hua大将が見送った。 陸戦隊派遣はPLAN施設がまもなく稼働開始することを意味している。隊員は基地保安あるいは海賊対策の予備兵力の想定だろう。 出港式典中の井岡山の飛行甲板上に陸戦隊員80名ほどが確認できほかにも隊員がいるのかは不明。071型は兵員650名の収容が可能と見られ、そのほか車両装備も搭載できる。 ジブチ施設は中国の軍事・人道支援活動を支援する目的があると2015年11月に中国外務省が声明を出していた。 「該当施設の建設により中国の海軍陸軍は国連平和維持活動に一層参加しやすくなり、海賊対策の海上護衛ミッションをソマリア沖およびアデン湾で展開し人道支援を提供する」と外務省報道官は述べていた。 施設の場所はドラレ多用途港湾施設(MPP)の付近であり、同MPPの建設は中国国家建設技術企業(CSCEC)が今年5月に完工した。同MPPは石油貯

中国初の海外基地がジブチに開設されたことの意味:中国による説明はこうだ

帝国としてのロシアは中国よりはるかに精緻な思考訓練を積んでいると思いますが、いかんせん経済の勢いが足りません。逆に中国は経済が先行している印象がありますが、政治を担当する党員は長年にわたりレトリックの訓練をしていますので、日本が対応するのは大変です。以下の公式説明はプロパガンダですがきわめてわかりやすく中国人の考え方を伝えています。中国がすでに国境線でななく利益線で世界を見ていること=地政学思考をしていることがわかります。日本もうかうかしていられません。しかし遠洋航海をした任務部隊で乗組員の半数以上が精神上の問題を抱えていては任務が遂行できません。中国人にとって外洋航海を続けることはそんなに負担なのでしょうか。またジブチが第一歩なら次はどこなのか、今後の拡大を堂々と主張する中国に注視していく必要があるでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- PLA's first overseas base in Djibouti Source: China Military Online Editor: Zhang Tao 2016-04-12 11:280 http://english.chinamil.com.cn/news-channels/pla-daily-commentary/2016-04/12/content_7002833.htm ジブチには各国基地がある (File Photo) BEIJING, April 11(ChinaMil) -- 2013年に人民解放軍(PLA)付属の国防大学(NDU)から調査報告が中央軍事委員会 (CMC) に提出され軍事基地をジブチに設置することを提言していた。 習近平主席は中央軍事委員会の委員長も兼ね、この報告書を承認した。その瞬間からジブチという中国人には耳慣れないアフリカの小国が中国初の海外軍事基地の場所として歴史に残すことになった。 中国に海外基地が必要な理由 PLAの第一線将兵はかねてから海外基地を求めていた。このことが海外に基地を設ける際に重要な理由になった。