スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(パイロット養成)が付いた投稿を表示しています

中国空軍が戦闘機パイロット養成時間を短縮へ(Simple Flying)―中国人の思考の限界が現れています。パイロット養成に時間がかかるのが耐えられないのでしょう。新型練習機導入では解決できません。これでは戦争に勝てません。

  Photo: Wikimedia Commons 中 華人民共和国(PRC)の人民解放軍空軍(PLAAF)は、戦闘機パイロット養成の短縮化に取り組んでいる。11月26日付のAir & Space Forces Magazineが取り上げた2024年11月の航空大学中国航空宇宙研究所の論文では、PLAAF飛行アカデミーはパイロット養成を加速しており、この背景には新型ジェット練習機の存在がある。 PLAAFパイロット訓練時間の短縮 ヤコブレフのコンサルティングを受け、Yak-130ジェット練習機をベースに設計されたHongdu 洪都 JL-10ジェット練習機の受領により、PLAAFは、第2世代戦闘機であるMiG-21 Fishbedをベースにした旧型練習機を段階的に廃止することができる。PLAAFがJ-20マイティ・ドラゴンのような第5世代戦闘機の増加とともにJ-10やJ-15のような第4世代戦闘機を運用していることを考慮すれば、PLAAFがL-15をJL-10と呼ぶほど、L-15第4世代練習機はPLAAFにとって切実に必要なのだ。 アメリカ空軍は戦闘機パイロットの飛行訓練に2~3年を要する。空軍パイロットになるのは簡単なことではない。 2010年代までのPLAAFは、戦闘機パイロットを養成するために、主に第2世代の練習機で3年間の飛行訓練を受け、さらに最前線の飛行隊に配属され、最前線のプラットフォームで最後の1年間を過ごす必要があった。しかし、PLAAFは中間訓練を廃止し、パイロットが配属される戦闘機での運用訓練を一元化しようとしており、2030年までに運用訓練を最前線の戦闘機飛行隊から切り離すことを望んでいる。 例えば石家荘飛行学院2021は、上の写真の第4世代J-10の初期戦闘機パイロット学院生を訓練するために、内部に1年制の学校を設立した。 成都J-10はJL-10と同様、高度なエイビオニクスを備えたフライ・バイ・ワイヤ戦闘機だが、カナードと1基のジェットエンジンしか搭載していない。 同紙によると、PLAAFの3つの飛行アカデミーのうち、ハルビン飛行アカデミーと西安飛行アカデミーの他の2つが、瀋陽J-11(下の写真がその例)の飛行訓練を行っているのが目撃されている。 しかし、PLAAFの戦闘機パイロット訓練を、信頼性が低い旧型練習機による20...

中国軍が欧米パイロットを「積極採用」し、自国飛行士を訓練しようとしている、ファイブ・アイズが警告。地道な努力より手軽な近道を躊躇なく選択する中国の思考と金銭の魅力に勝てない西側人材。

  中国人にとって長い間努力して何かを体得するのは愚の骨頂、金さえ出せば何でも手に入るということなのでしょう。たしかに金銭を示せば、動く西洋人はいるでしょうが、本当の実力が金で手に入るでしょうか。その例がエンジンで、あげくのはては電気自動車の時代にすれば手間のかかる内燃機関の技術習得を省略できると考えて、過剰生産に走り今や世界を混乱させていますね。Business Insider がパイロット訓練の関連でやはりこうした中国人の思考方法の危険性を訴えています。 中国が自国飛行士の訓練に西側の現役軍人や元軍人を採用している 北京は自らの欠点を克服するため、西側人材を採用している 米国と同盟国が計画の深さを概説している 中 国が航空教官として西側軍人を「積極的に募集」しており、「有利な」契約や「エキゾチックな航空機」を操縦する機会の約束で人材を誘い込もうとしている、とアメリカと同盟国は警告している。  アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで構成される情報共有機関ファイブ・アイズは6月4日、中国がNATOや西側諸国から現職や元職の軍人のリクルート努力を詳細に伝える情報を掲載した。  中国は空軍と海軍を増強に努めているが、まだ決定的な能力のギャップが残っている。このため、北京は西側の技術や援助を求めている。  中国軍は「PLAとの関係を隠し、法外な給与を提供する世界中の民間企業を利用して、飛行士教官として西側の軍事人材を積極的にリクルートしている」と、アメリカ国家防諜安全保障センターのマイケル・ケイシー所長は語った。  中国の謀略は、欧米のパイロット、フライトエンジニア、航空作戦センター要員、軍事戦術、技術、手順に詳しい技術専門家をターゲットにしている。  「PLAが西側の軍事的才能から得る洞察は、標的とされた新兵、その仲間の軍人、そして米国と同盟国の安全保障の安全を脅かす」と付け加えた。  西側の戦術、技術、手順に関する洞察は、中国が米軍と衝突した場合に貴重なものとなる可能性がある。  一方、仕事の依頼は、PLAと隠れたつながりを持つ民間企業から来ることもある。そして、その機会は中国や世界の他の地域にあるかもしれない。"有利な契約やエキゾチックな航空機を操縦する機会があり、最終的な顧客についての詳細は曖昧"と同報道は述べている。 ...

★★動き始めたReforge構想、まず訓練用F-22の用途変更、しかし各機種でトラブル続出

F-22 Raptor 米 空軍でパイロット養成に使用中の旧型F-22ラプター一部を戦闘対応機材に再区分する可能性が浮上している。航空戦闘軍団司令マイク・ホームズ大将が機材の稼働率向上策として言及している。 「初期生産ブロックのF-22は後期型並に改修しなくても十分戦闘に対応可能な機体だ。戦闘投入するならレガシー機材よりラプターを選択するのは明らかだ」とホームズ大将はミッチェル研究所で語った。「戦闘機訓練部隊の要求内容を減らせば、訓練用機材の一部を実戦対応に転換できる」 また正規訓練部隊(FTU)の一部を戦闘任務に転用するには、進めようとしている「リフォージ」つまり鍛錬再構築の訓練再構築構想を使えば可能とも述べた。リフォージには戦闘機パイロット養成期間を半減させる狙いがある。 ただし、ホームズ大将は用途変更について「航空戦闘軍団内部の検討対象にすぎない」とし、実際に何機を転用するか触れなかった。目標は「予算を使わずにどこまで多くの戦力を確保できるか」だという。 ラプターについて現時点の「課題は要求に対応できるエンジン数の確保で、F-22は想定以上の稼働になっているからだ」とする。特に、空軍はF-22をシリアで「想定外の用途に」投入しているという。 ただしホームズ大将はエンジン不足問題に関し悲観していない。メーカーのプラット・アンド・ホイットニーと対処中という。 空軍は機材近代化のニーズと経年化が進む機材の維持コストのバランスに苦慮しているが、各戦闘指揮官からはロシア、中国の挑戦に対し航空兵力への需要は強まるばかりだ。 「戦力規模と近代化の両方にはさまれた格好だ」とホームズも認める。 機材維持でF-22エンジン問題以外に以下の課題をホームズが指摘した。 F-15:キャノピーシルのロンジロンに亀裂が見つかっており、機体にキャノピーを固定する重要部材で安全に関係する。「摩耗しており、耐用年数を超えたため交換が必要だがその間は機材が利用できなくなる」(ホームズ大将) A-10ウォートホグ:各機の主翼で交換が必要な状態。 F-16ファイティング・ファルコン:ホームズ大将は耐用年数は残るものの「近代化改修を相当しないと現在の脅威に対応できない」とし、改修すれば長期間稼働不能となる。 F-...

戦闘機パイロット養成の民営化に向かう米空軍の事情

なるほど米空軍も背に腹は代えられないほど追い詰められてきたわけですか。今回の民間委託対象は高度空戦訓練だけでないようですが、どうせやるならもっと大幅なアウトソーシングはできないのですかね。第四世代機の中古なら日本のF-4という手もあるでしょう。国有財産の処分手続きがこの度変わったのでまんざら可能性がないわけでもないでしょう。民間業者の狙いは中小国の訓練業務の一括業務受注ではないでしょうか。   The Air Force is getting ready to privatize a big part of its training program 米空軍は訓練民営化にむけ準備中 US Air Force Paul McLeary, Foreign Policy http://www.businessinsider.com/the-air-force-is-about-to-privatize-a-big-part-of-its-training-program-2017-10 米空軍エリック・「ドック」・シュルツ中佐がネヴァダ州での訓練飛行中に9月初め死亡したが、米空軍が事故の事実を認めたのは三日後だった。空軍は中佐の乗機機種で論評を拒んだ。 空軍が新型極秘機材の存在を明らかにしたくないのではとの観測が生まれた。F-35墜落の事実を軍が隠そうとしているとの観測もあったがこれは軍が後日否定している。 その後、シュルツが外国製機材の飛行評価にあたる空軍部隊に所属しロシア製Su-27で空戦訓練中に死んだとの報道が出ると観測が一気に静まった。 航空機愛好家がSu-27がネリス空軍基地上空を飛行する様子をとらえることが以前からあり、同基地にロシア戦術を採用した訓練飛行隊があることが知られている。ただし冷戦中と比較すると今のロシア機材の利用は控えめなものに過ぎない。 1970年代80年代にかけ米空軍は極秘飛行隊通称レッドイーグルズでソ連製機材を飛ばしパイロットに敵対戦に備えた訓練を行っていた。だが同隊は1990年解隊され残存機はテスト飛行隊に移管された。シュルツ中佐が所属したのがはその一つだった。 レッドイーグルズは残存しないが、海外機材をアグレッサー部隊で運用するニーズは残ったままだ。近年のロシ...

★航自パイロット2名がルーク基地F-35養成課程を修了!

以下米空軍第944戦闘機隊のホームページ記事からの紹介です。航空自衛隊ということばも米空軍では親しみを持って発音されている様子がうかがえます。 Members from the 944th Operations Group Detachment 2 “Ninjas” and Japan Air Self-Defense Force, pose for a photo May 18 after the graduating JASDF F-35 pilot’s final flight here at Luke Air Force Base, Ariz. (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Louis Vega Jr.)   JASDF pilots graduate Luke’s F-35 program By Tech. Sgt. Louis Vega Jr., 944th Fighter Wing Public Affairs / Published May 31, 2017 http://www.944fw.afrc.af.mil/News/Article-Display/Article/1198149/jasdf-pilots-graduate-lukes-f-35-program/ LUKE AIR FORCE BASE, Ariz. -- 5月20日、当基地で航空自衛隊パイロット二名が養成課程を修了し日本初のF-35パイロットとなった。 航空自衛隊、944戦闘機隊、ロッキード・マーティンが協力して今回の結果達成が実現した。 「チームとしてゼロからここまで細かく作り上げた。今回のパイロット2名が当地で学んだことを持ち帰り、日本での導入を効果的に進めるよう祈念する」と944FW司令官カート・ガレゴス大佐が祝辞を述べた。 パイロット二名は日本初のF-35A部隊に配属され防衛能力の増強の一助となる。 養成課程は約7か月で詳しい座学の他、シミュレーター訓練でF-35の細部に詳しくなってから実機操縦に入り空対空戦、対地攻撃も経験した。 修了式は簡素に944作戦群第二分遣隊が執り行った。 「航空自衛隊初のF-35パイロットが課程修了したの...

★F-35Aから操縦を開始する新世代パイロット養成を開始した米空軍

F-35でキャリアを始める新世代のパイロット養成を米空軍が開始しました。航空自衛隊ではこうはいかないでしょうね、導入機数が全く違いますからね。米空軍はF-35に相当の賭けをしているようですが、失望することのないよう祈るばかりです。 米空軍初のF-35AライトニングII基礎訓練課程学生パイロットがルーク空軍基地で2017年2月8日に初めて実機で空に飛んだ。B課程学生は経験豊かな第61戦闘飛行隊の教官パイロットが指導中で、課程を修了すれば初のF-35戦闘パイロットになる。 (Courtesy Photo via AF.mil) What It’s Like Training Brand-New Air Force Pilots on the F-35A 米空軍のF-35Aの新規パイロット養成課程の内容は POSTED BY: ORIANA PAWLYK MAY 4, 2017 https://www.defensetech.org/2017/05/04/what-its-like-training-brand-new-air-force-pilots-on-the-f-35a/ 米空軍は最若年パイロットを最新かつ最高水準の性能を有するF-35A共用打撃戦闘機で訓練している。 少尉から中尉六名がF-35の「B課程」つまり基礎操縦訓練をルーク空軍基地(アリゾナ州)で受講中だ。このパイロットたちはライトニングII以外の機材は経験がない。 「新規学生を他機の経験がないまま訓練すると効果が高いです。まっさらな素材でスポンジのように吸収が早いですからね。先を見越した戦術をすべて教えていきます」とイアン・オステリチャー大尉(第61戦闘飛行隊、B課程飛行教官)が言う。 「目標は生徒を訓練課程八か月に放り込み、戦闘準備をさせて実戦飛行隊を準備することです」とオステリチャー大尉はMilitary.com取材で答えている。 米空軍唯一のJSF実戦部隊はヒル空軍基地(ユタ州)にあり、同基地から8機がヨーロッパに移動し初の戦闘訓練展開中だ。 一年間の通常訓練を受けた新規パイロットは昨年12月にユタに移動し、基本システム、シミュレーション、武器取り扱い訓練で同機搭載のエイビオニクスを習熟した。2月に機体をはじめて飛行させた。 訓練...

★★F-35>ドッグファイト結果からパイロットの役割を考えよう

さすがに元空軍士官だけに問題の本質をパイロットの観点から整理しなおしています。このままでは F-35が 空軍の成り立ちを根本から変えるのは必至ですね 結局はパイロットの腕にかかってくるのですね。当面今回のドッグファイト試験の余波はつづきそうですね What the F-35 vs F-16 Dogfight Really Means: Think Pilots By DAN WARD on July 08, 2015 at 4:01 AM http://breakingdefense.com/2015/07/what-the-f-35-v-f-16-dogfight-really-means-think-pilots/feed/ 共用打撃戦闘機にドッグファイターとして欠陥ありとの報道が出るや、JSF推進派の反応は迅速かつ予想通りだった。多くがF-35はそのまま容認できるとし、中にはもともと空対空戦の想定はないのだから問題無いと言う向きまであらわれた。ただこの見解は長くは持ちそうもない。そもそもなぜ米空軍がこの段階になってF-16との模擬空中戦を実施したのか。おそらく空軍参謀総長マーク・ウェルシュ大将が2013年12月に説明しているように、「F-35はF-22を補完して空中優越性の確立のため実戦投入する」からだろう。言い換えれば米空軍にはF-35がドッグファイターとして必要なのだ。 この他にも擁護派の説明では今回の想定は単なるテストで、リークされた報告書は実態をよく理解していない者が抜粋したものだとする。だから機体の価値を本件だけで判断すべきでないという。JSFの開発契約が1996年に成立してからはじめて今回基本戦闘機操縦テストに投入されたわけだが、(量産型機は2020年までこのテストに使われない)、だれも急いで結論を出そうとしていない。ただ軍用機のテストでそれなりの経験と一家言を持つ筆者として、一回のテストでも十分に意味のある性能データを得ることが可能だと断言できる。F-35支持派も逆にドッグファイトに勝利していたら同じ事を言っていただろう。 ただ筆者はこれとは違う擁護派の発言に注目している。FighterSweep  http://fightersweep.com/2548/f-35-v-f-16-article-...