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米中露それぞれの第五世代戦闘機の現状(2023年現在)

  米中露三カ国が第五世代戦闘機を開発してきましたが、運用の現状を見ると程度の差こそありますが、一様に苦労しているようです。Business Insider記事からのご紹介です。 F-35 fighter jets fly in formation. Ritzau Scanpix/Bo Amstrup via REUTERS ロシア、中国、アメリカの各国はそれぞれ第5世代戦闘機計画を有している。 だがロシアのSu-57、中国のJ-20、アメリカのF-35はいずれも各種の課題に直面している。 そこで、計画を阻む要素について専門家に話を聞いた。 世 界の軍事大国は何十年もの間、高性能な第5世代戦闘機隊の開発に取り組んできたが、まだ進行中だ。  アメリカは最初の第5世代戦闘機であるステルス戦闘機F-22ラプターを開発し、F-35ライトニングII共用打撃戦闘機を開発した。ロシアと中国にはそれぞれSu-57とJ-20がある。  アメリカのF-22は生産が終了しており、3機種の最新型機はすべて第5世代ジェット機とみなされているが、それぞれが難題に直面している。  第5世代戦闘機として認められるには、探知を回避するステルス能力や、アフターバーナーを作動させずに超音速で巡航できる能力など、特定の機能を備えている必要がある。  航空専門家は、Business Insiderとの最近のインタビューで、ステルス技術、エンジン開発、メンテナンスの問題など、ロシア、中国、アメリカの第5世代プログラムに関する問題点を概説してくれた。 ロシアのSu-57 スホーイSu-57はロシア初の第5世代戦闘機だが、アナリストたちは、重要なカテゴリーで欠点があることから、この機体が実際に第5世代戦闘機としてふさわしいかどうか疑問視している。  NATOでは「フェロン」として知られるSu-57は、2020年にロシア軍に納入された。モスクワの兵器庫には10機しかないと言われているが、国営メディアはこの数字が2024年末までに22機に増え、2028年までに再び76機に跳ね上がることを示唆している。しかし、この計画が維持されるかどうかは不明だ。  Su-57は2018年にシリア上空で初の戦闘経験を積んだ。昨年、ロシア政府関係者は、同機がウクライナで戦闘経験を積んだと主張したが、これは英国国防省が公表した情報によって

J-20戦闘機の任務、性能について大胆に推理してみた.....実態は予測と大きく異なる可能性

  中国のステルス第5世代J-20...任務なきジェット機? J-20の実際の目撃情報はほとんどなく、同機はステルス性の爆弾運搬機であり、明確な任務のない対地対艦攻撃機ではないかと疑う声もある 中国のJ-20 機動性があり、高速で、空を支配するF-22の競合機、先進的なAI対応の前方センサーノード、陸上攻撃や水陸両用攻撃を支援する爆弾運搬車、敵の防空を破壊できるステルス性の航空覇権プラットフォーム、先進的な空対空攻撃プラットフォーム......これらはすべて、中国の急成長するJ-20で可能な任務である。 公開情報によれば、現在208機以上のJ-20第5世代ステルス戦闘機が運用されているにもかかわらず、同機は不思議なほど姿を見せない。 J-20が実際に「目撃」されたことはほとんどなく、明確な任務もなく、ステルス爆弾運搬機や対地対艦攻撃機ではと疑う声もある。 飛行時間が少ないということは、J-20のパイロット訓練やパイロット経験が少ないということでもあり、J-20の任務や意図、実際の能力について疑問が残るもう一つの理由でもある、と元政府関係者は指摘する。 具体的には、「台湾の防空識別圏におけるPLAの飛行活動」と呼ばれる、専門家研究グループによる未発表の研究論文が、台湾のADIZに対する中国軍機の侵入回数を記録している。台湾国防省がまとめたデータに基づき、調査結果をまとめた。 その調査によると、中国軍機による台湾のADIZ空域侵犯は2020年から2023年の間に3倍に増加し、挑発的な航空機行動や威嚇戦術が大幅に増加している。 台湾ADIZにJ-20はあらわれていない 機種別でのADIZ違反が数年にわたり正確に記録されているが、研究者によれば、台湾のADIZでJ-20が目撃されたことは近年「一度も」ないという。第5世代ステルス戦闘機の準備とパイロットの訓練、そして戦闘機が任務遂行可能であることの重要性を考慮すると、台湾のADIZにJ-20が存在しないことは、特に不可解だ。 確かに、2021年の972機から2022年には3,119機に急増した違反飛行は、戦争訓練や侵略の準備、潜在的な新技術のテストや関連する作戦概念、そしてもちろん台湾や米国の地上・海底資産の広範な監視の実施など解釈できる。 中国は208機以上のJ-20を保有 2022年11月、いくつかのニュース出版物や公的

F-35でJ-20と遭遇した米空軍は同機をこのように評価している

   ア メリカのF-35戦闘機は今年3月に太平洋上空で中国の第5世代機J-20と少なくとも1回接近遭遇したが、空軍関係者の反応はやや複雑だ。 太平洋空軍司令官は、戦闘機そのものは「眠れなくなるほどのものではない」としながらも、中国初のステルス機の運用について肯定的な見解を示した。  太平洋空軍司令のケネス・ウィルスバック大将Gen. Kenneth Wilsbach は、ミッチェル航空宇宙研究所が3月にアップロードしたビデオで、「向こうがJ-20で何をするつもりなのかを語るのはやや時期尚早だ。 「しかし、向こうがかなりうまく操縦していることに気づいている。最近、東シナ海でF-35がJ-20も比較的接近し、交戦ではないものの、J-20に関連する指揮統制に比較的感銘を受けた事案が発生した」と述べた。 J-20 Mighty Dragon (Wikimedia Commons)  2010年にロシアのSu-57フェロンが中国のJ-20を打ち負かしたにもかかわらず、ロシアの限られた防衛予算と苦しい経済のために、ステルス機プログラムの進展は遅く、何度も挫折している。その結果、2011年に初飛行した中国の 成都 J-20マイティドラゴンは、2017年にSu-57を3年の差で破り就航に成功した。それ以来、中国は150機ものステルス戦闘機を生産し、ロシアのSu-57の生産量を急速に追い越し、世界のステルス戦闘機で中国は堂々2位につけている。  J-20のルーツは、1990年代後半に始まった中国のJ-XX計画にさかのぼる。F-22ラプターの初飛行から約11年後の2008年に、成都のプロジェクト718が、中国初のステルス戦闘機の基礎として前進することが決定された。ここで選ばれた設計は、2014年に大幅修正を経て、2017年に「戦闘準備完了」と宣言され、生産が開始されることになる。 F-35 (top), J-20 (bottom)  中国製航空機多数と同様に、J-20はゼロから設計されたわけではない証拠がある。具体的には、アメリカのF-35とF-22プログラム、そして今は亡きロシアのMiG1.44である。しかし、MiGとの比較が主にデザインの類似性に基づいているのに対し、アメリカ製戦闘機との比較は、中国が両プログラムの大量の設計文書にアクセスしたことに基づいている。  2014年8月

J-20は三機種からの技術盗用で実現した。手に入るものは盗めばよい、一から苦労したくないと考える中国人の思考にみる現実と限界。

  中 国には、競合相手から設計や技術、さらには航空機全体を借用(あるいは盗用)してきた長い実績があり、中国初のステルス戦闘機 成都 J-20マイティドラゴンも例外ではない。 J-20は、アメリカ以外で初のステルス戦闘機となり、1983年から34年間続いたアンクルサムの低視認性機独占を終わらせた。J-20が就役すると、アメリカとロシアで、ステルス戦闘機の設計を中華人民共和国が盗んで就役を早めたと非難する声が多く聞かれた。 しかし、J-20は他の第5世代戦闘機とすべて 同じには見えない。J-20が独創的なデザインではないためだろう。J-20は少なくとも三種類の戦闘機計画から要素を盗んでいる。 戦闘機設計盗用の実績 成都J-20 中国の急速な軍拡と近代化は、大規模な経済的、政治的努力の結果として実現した。縁故採用や腐敗が蔓延していた中国軍だが、今や770隻以上の艦船と高性能ミサイルシステムを保有し、多くは南シナ海全域の領有権の防衛に充てられ、太平洋で軍事大国の1つになった。中国が非常に短期間で多く達成したのは否定できない。 また、中国の防衛構想を詳しく見てみると、急速な進歩は、貿易パートナーや友好国含むあらゆる方面から技術上の秘密を抜き取る、極めて大規模なスパイ組織のおかげなのは明らかだ。中国の軍事航空分野ほど、「窃盗による進歩」を生かした分野はない。 例を挙げると、成都J-10は、1980年代に中国がイスラエルから購入した情報がもとで、原型ラヴィ戦闘機は米F-16をベースにしていた。 瀋陽 J-10 (Wikimedia Commons) 瀋陽J-11とJ-16は、いずれも中国が1989年に購入したソ連のSu-27をベースにしている。ソ連は中国に売りたくなかったのだが、当時の絶望的な経済状況から手を出さざるを得なかった。 瀋陽J-11 (Wikimedia Commons) 中国の現在の主力空母艦載戦闘機である瀋陽J-15も、ロシアのSu-33をベースにしているが、ロシアから入手したのではない。モスクワが設計図提供を拒否したため、北京はウクライナからこの戦闘機の試作機(当時はT-10K-3と呼ばれていた)を購入し、それをリバースエンジニアリングした。 瀋陽J-15  他の例もある。中国は、地球上最強の軍事大国と競合し、追い越すためには、迅速に能力を同水準にする必要があ