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レイルガンの世界初の海上試射に成功した日本。米国はじめ大口径大出力のレイルガン開発を頓挫する中で、日本の中口径レイルガンが日米協力の事例になる日がきそうだ。(The War Zone)

  ATLA via Twitter/X 日本が長年開発を進めてきた中口径電磁レイルガンは、ポイント・ディフェンス能力を大幅に向上させる可能性を秘めている 日 本は、中口径の海上電磁レイルガンを海上プラットフォーム上で試射することに成功したと発表した。防衛装備庁(ATLA)によると、このような目標を達成したのは世界で初めてだという。この実験は、日本が海上と陸上の両方で利用することを目指している技術にとって、重要な前進となるだろう。 防衛省に属するATLAは、海上自衛隊(JMSDF)と協力し試験に臨んだ。正確な内容や実施時期の詳細は明らかになっていない。 ATLAが公開した試験中のレイルガンのビデオ映像では、様々な角度から発射体を発射している。 Railgun seen firing in the footage. ATLA via Twitter/X ATLA via Twitter/X 今年5月に初公開されたATLAの中型電磁レイルガンのプロトタイプは、重量320g(0.7ポンド)の40mm鋼鉄弾を発射できる。最も基本的なレベルでは、The War Zoneが以前に示したように、レイルガンは化学推進剤ではなく電磁石に依存し、極超音速領域まで高速度で発射体を発射する。 ATLAのレイルガンは約2,230m/s(マッハ6.5)の速度で弾丸を発射でき、5メガジュール(MJ)、つまり500万ジュール(J)のチャージエネルギーを使用する。ATLAは、最終的には20MJの充電エネルギーでの稼働を計画している。 現時点では、日本が将来どの艦船にレイルガンを搭載し、それが実際に運用されるようになるかはわからない。しかし、日本は以前、少なくとも海上自衛隊駆逐艦に搭載する可能性を指摘したことがある。例えば2015年、海上自衛隊の最初の27DDまたは27DDG艦(「あたご」型誘導ミサイル駆逐艦の亜型)が登場したとき、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、艦内発電能力が向上していることから、同艦に電磁レイルガンが搭載される可能性を示唆した。 27DDG艦に搭載されたレイルガンの想像図(下図)を見ると、この兵器が空と海を拠点とするさまざまな目標に対処することがわかる。 An artist's conception of a railgun installation on a 27

★米海軍レイルガン開発はここまで来ている

これも何度も出てくる話題ですが、レイルガンの開発は本当に順調なのでしょうか。レイルガンの基本は電力であり、むしろ運動エネルギーを使う超高速弾に関心が移りそうな気もします。しかし既存装備で運用した場合の運動エネルギーを考えるとそんなにすごい威力はないのではと思えますが、真相はいかに。   U.S. Navy Rail Gun to Test Rapid Fire and Move Closer to Combat 米海軍レイルガンは迅速連続発射テスト中で実戦化に近づいている   Kris Osborn December 17, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/us-navy-rail-gun-test-rapid-fire-move-closer-combat-23699? page=show マ ッハ7.5まで電動加速される米海軍の超高速発射弾はレイルガンから発射 され敵の水上艦船、地上車両、ミサイルを狙い射程は最大100カイリ(約185 キロ)だ。 未来の話に聞こえるがSF映画の世界ではなく、あと一歩で実戦投入できる。実現すれば遠距離攻撃しながら敵は攻撃できなくなるはずだ。投入エネルギーは時速160マイル(約200キロ)で走行する小型乗用車とほぼ等しいと開発陣は説明。 海軍研究本部(ONR)は電磁レイルガンを実験室から海軍水上船センターのあるダールグレンでレップレイトテスト試射場に設置し発射テストを行う。 「初期レップレイト発射(連続発射)は低出力ながら成功しています。次のテストはエネルギーを増加させながら安全を確保し、発射回数も増やし一斉射撃も試します」とONRは説明。 レイルガンのレップレイト発射テストでは今夏に20メガジュールでの発射に成功し、来年は32メガジュールに増加させる。ちなみに1メガジュールとは1トンの物体を時速160マイルで動かすのと等しいとONRは説明。 「レイルガンやその他指向性エネルギー兵器は将来の海洋優位性達成の手段」とONRで海軍航空戦兵器開発部をまとめるトーマス・ビュートナー博士Dr. Thomas Beutnerは述べている。「米海軍がこの画期的技術を最初に実用化して敵勢力への優位性を維持する必要

★米海軍レイルガンの現在の課題は連続発射の実証だ---戦闘艦への導入大日程

Navy Rail Gun to Test Rapid Fire & Move Closer to Combat 海軍のレイルガンの反復射撃テストで戦闘投入が一歩近づく (コメントは下にあります) U.S. Navy   By Kris Osborn Scout Warrior - Aug 16, 3:23 PM http://scout.com/military/warrior/Article/Navy-Rail-Gun-to-Test-Rapid-Fire-Move-Closer-to-Combat-106215098 電流の力でマッハ7.5でレイルガンから発射される米海軍の高速度発射体は敵の艦船、航空機、ミサイルを最大100カイリで撃破できる... この未来兵器はもはや空想やSF映画の世界でなく、実戦投入段階が近づく装備だ。これだけの威力、速度、有効距離を実現する兵器が出現すれば敵攻撃を遠距離で食い止める効果が生まれる。   海軍研究本部Office of Naval Researchは電磁レイルガンを実験室から外に持ち出し海軍水上戦センターのダールグレン施設のレイルガン用反復射撃テスト場で実用試験を行う。 「初期のレップレート(反復射撃率)は低砲口出力で成功しており、次は発射エネルギーを徐々に上げて集中砲撃の発射回数にもっていくのが目的」とONRは発表している。 レイルガンのレップレートテストでは今夏終わりまでに20メガジュール、来年までに32メガジュールが目標だ。ちなみに1メガジュールは車重1トンのクルマを時速250キロで動かすのに相当する。 「レイルガンはじめ指向性エネルギー兵器は将来の海上戦で優位性を約束する」とトーマス・ビュートナー博士(ONR海軍航空戦兵器開発部門長)が述べている。「米海軍が飛躍的技術を先に導入し敵対勢力への優越性を維持することが求められる」 この兵器の作動にはパルス生成ネットワークを充電する必要がある。パルス生成ネットワークには非常に大きなエネルギーを極めて短時間に放出するコンデンサーが必要だ。 一回の作動で3から5百万アンペアの放電が発生する。これは1,200ボルトを千万分の一秒に放出するのに等しいと専門家が説明する。つまり約45ポンドの物

★★米陸軍の考える次期主力戦車の姿

米陸軍は将来の戦闘を市街地戦が中心と見ており、取り回しの良い小型戦車を望んでいるようですが、結局あれもこれもと装備性能を追加すると重量級車両にあなってしまうのですね。エイブラムズが70トン超ですか、日本の10式は44トンということですから相当の差がありますね。艦艇や航空機と同様に今後の装備では発電容量がカギになるということでしょうか。 Milley’s Future Tank: Railguns, Robotics & Ultra-Light Armor   ミリ―参謀総長の考える将来の戦車はレイルガン、ロボット工学、超軽量装甲を搭載   By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on July 27, 2017 at http://breakingdefense.com/2017/07/railguns-robotics-ultra-light-armor-general-milleys-future-tank/ 上写真 ロシアの新型T-14アルマータ戦車。モスクワの軍事パレードで。 NATIONAL PRESS CLUB: 戦車は時代遅れになるどころかこれからも必要だ。米国は1980年代からM1エイブラムズを稼働中だがどんな戦車が必要で、どれだけの時間の猶予がるのか。本日当地で陸軍参謀総長段階的改良でなく一気に技術革新を狙うと述べているが、新型戦車開発は長時間がかかると言いたいのだろう。 マーク・ミリー大将 「機械化車両もかつての騎兵隊や恐竜と同じ道をたどるのか。そうは思わない。ただし自信が持てないのでこの問いを続ける」 「現在の戦車は堅牢かつ優秀だ」とM1を評した。「だが機械科歩兵部隊や戦車の基本となる新型地上車両プラットフォームが必要だ。今後25年ほどは各種車両に相当の役目が期待される」 「どんな技術が導入されるのか」とミリー大将は続けた。「まずアクティブ防御装備として電子ジャマー装置やミニミサイルで対戦車兵器を遮る。乗員数も自動砲塔の採用で減らす」となるとロシアの新型T-14アルマータと同じ発想だ。ミリー大将は米陸軍は同戦車をくわしく研究中という。「技術研究の中心は素材で、装甲そのものだ。大幅軽量化しても同じ装甲性能を実現する素材があれば画期的な技術突破口になる」 レイセオン

★★米海軍レイルガン開発の最新状況

レイルガンは砲弾自体の運動エネルギーで標的を破壊する構想ですが、莫大な電力が必要となるのがネックですね。海軍艦艇で対応が可能な艦が限られます。一方で並行して開発がすすむ新型砲弾HVPは既存火砲での運用も可能で効果が期待できます。 Navy Railgun Ramps Up in Test Shots  はずみがつく海軍のレイルガン発射実験 By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on May 19, 2017 at 4:00 AM http://breakingdefense.com/2017/05/navy-railgun-ramps-up-in-test-shots/ PENTAGON: 重量35ポンドの金属の塊がマッハ5.8で飛翔すると想像してほしい。毎分10回発射でき、砲身が使えなくなるまで1,000回発射できる。これが米海軍が進めるレイルガンで二年間以内に実用化する構想の進捗は順調だ。 「大きな技術進歩に向かいつつあります」と海軍研究部門のトム・バウチャー部長は述べる。バウチャーのチームが記者にペンタゴンで背景説明をしてくれた。省内での科学技術の展示会の席上だ。 三年前、当時の海軍作戦部長ジョナサン・グリナート大将がレイルガン開発を発表した。火薬を使わない電磁パルス効果の発射手段で海上試射をすると述べた。それ以降海軍は開発の方向性を変え、高速輸送艦(JHSVあるいはEFPと呼ばれる)に臨時配備するより陸上の恒久施設でのテストが費用対効果が高いと判断した。昨年11月17日にポトマック川を望む海軍水上戦センター(ヴァージニア州ダールグレン)に BAEシステムズ が32メガジュールのレイルガンを設置し、初の射撃に成功した。(その時の様子は https://youtu.be/Pi-BDIu_umo  を参照されたい)さらにレイルガン二基目が陸軍のホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ州)に搬入中で射撃用の空間が十分とれることから100カイリ以上という最大射程をためす。 ホワイトサンズが長距離射撃性能を試す一方でダールグレンは兵装装備の確認が目的だ。これまでのテストでは中世さながらに砲撃を一日数回行っているだけだ。ダールグレンはバグ修正で毎時数回の発射をしようとしており、今年末までに毎分10回という

米海軍>レイルガン技術を既存砲塔にも応用し高速発射弾を先に実用化する

これはすごい。レイルガンとほぼ同様の効果を既存の砲塔から実現できるとは。でもどうやって一度に射撃速度を2倍にできるのか、電磁効果なしで火薬で行えるのか全く説明がありませんし、原理原則が理解できません。 Navy Researching Firing Mach 5 Guided Round from Standard Deck Guns By: Sam LaGrone June 1, 2015 10:48 AM • Updated: June 1, 2015 11:25 AM http://news.usni.org/2015/06/01/navy-researching-firing-mach-5-guided-round-from-standard-deck-guns Mk45 5インチ軽量砲の試射。USSロス(DDG-71) 2015年4月30日 US Navy Photo 米海軍の艦載砲に新しい意義が生まれるかもしれない。音速の五倍で発射する砲弾テストが成功した場合は。 もともと海軍が開発中の電磁動力レイルガン用に開発された砲弾を使って、海軍海洋システムズ本部(NAVSEA)は超高速発射弾hyper velocity projectile (HVPs) の初期テストを実施中だ。発射には通常の火薬ベースの艦載砲を使うとNAVSEAがUSNI Newsに明らかにした。 BAEシステムズによる超高速発射弾の想像図 BAE Systems Image HVPを艦載砲から発射するとレイルガンよりも速度は劣る。レイルガンのマッハ7に対しマッハ5になるが、それでも非誘導式通常弾を海軍の5インチMk 45砲から発射するより2倍の速度になるとNAVSEAは解説。 艦載砲は海軍艦艇で標準装備だが、誘導ミサイルのような精密着弾ができないため、高度戦では有益度が小さくなっている。 これに対し高速誘導弾が艦載砲で使えれば対空戦や弾道ミサイルへの脅威に対抗できる。その間に海軍はレイルガンを改良できる。 海軍が発表したレイルガンの想定用途リストでは「多用途レイルガンウェポンシステムで弾道ミサイルならびに航空機および水上艦艇の脅威に対抗する」ことを2025年までに実現するとしている。 誘導式HVP弾を Mk