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ドナルド・トランプのロシア戦略がNATOを終焉させかねない(19fortyfive)

  Craiyon ト ランプ大統領とゼレンスキー大統領の不運な大統領執務室での会談以来、 見出しでは NATOの終焉、米国がSACEURポストを放棄、さらに「NATOにおける米国に代わる5〜10年計画」を策定中の欧州の取り組みが飾っている。  大西洋の両岸関係における前例のない混乱の核心にあるのは、米国とロシアとの関係における根本的な変化で、ウクライナ停戦交渉の大きな背景だ。  これまでのところ、交渉プロセスはモスクワに有利に働いている。というのも、政権はロシアを政治的孤立から事実上脱却させており、その一方で、ウクライナにかけた圧力に比べれば、交渉でロシアにかなりの自由度を与え続けているからだ。  キーウが30日間停戦に同意した今回の交渉では、モスクワはウクライナの送電網への攻撃を控えるとだけ発表するとウクライナの民間人標的への攻撃をすぐ再開した。  政策転換の第三の要素は、欧州との関係に関して政権が相対的に距離を置いていることである。 エマニュエル・マクロン大統領は欧州の「戦略的自立」の必要性を再び説き、フリードリヒ・メルツ次期ドイツ首相は欧州が米国から独立する時が来たと宣言している。  要するに、トランプ政権がNATO生態系に与えた衝撃を受け、欧州の最大級同盟国が、自分たちの将来はもはやアメリカとともにあるのではないとすばやく決断したように見え、これは同盟の将来にとって芳しくない。  もしワシントンが大西洋両岸関係に関し現在のまま軌道を歩み続け、ブリュッセル、ベルリン、パリが自国の安全保障を米国なしでもやっていけるかのように振る舞い続けば、論理的な結末は、NATO本部の灯が消え、SHAPEが存在意義を失うことになるかもしれない。  トランプ政権が追求する策略は、ウクライナ戦争を含むストレスの種を排除するために、ロシアとの関係を改善するだけでなく、協力関係を構築することであることは今や明らかだろう。 ワシントンの「逆キッシンジャー」戦略が成功し、ロシアを中国から完全に引き離せなくても、少なくともこのアプローチによって、インド太平洋で米中が衝突した場合にプーチンが習近平を支持することを抑制できる。  これがアメリカのロシアとの和解の背後にある主要なデザインならば、その成功の可能性は非常に低く、アメリカの劇的な譲歩によって代償を払わなければならないだろう。 ...

ルールに基づく秩序は神話だった:ウクライナ危機を煽ったのNATOだった(19fortyfive)

  韓国陸軍の第5砲兵旅団によるMLRS戦闘射撃訓練。 西 側諸国の指導者たちは、ルールに基づく国際秩序を支持すると主張しているが、実際の行動はこの理想と矛盾することが多い。NATOは、ロシアが安全保障上の「レッドライン」を明確に警告しているにもかかわらず、ウクライナには加盟する権利があると主張することで、現在の紛争に大きく寄与している。 NATOがウクライナ危機の火種だったのか? 国際システムがどのように機能するかという神話と、実際にどのように機能しているかという現実の間に激しいコントラストがある。 何十年にもわたり米政府高官は、ワシントンの目的は「ルールに基づく国際秩序」を守り推進することだと主張して、 各国が他国に対して武力を発動すべきではないと主張してきた。各国はまた、近隣諸国の干渉を受けることなく、地域の外交、経済、さらには軍事組織に参加するあらゆる権利を有するべきであると主張してきた。 NATOとウクライナ危機  後者の原則は、ウクライナの地位をめぐるロシアとNATOの対立の主な原因となっている。2014年にロシアがクリミアを掌握し、2022年2月にウクライナに全面侵攻するまでの数年間、西側の政策立案者たちは、モスクワの意向にかかわらず、キーウにはNATOに加盟する国際法上のあらゆる権利があると主張していた。    NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、2021年後半にその点を極めて強調している。  ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とその同僚たちの見方はまったく異なっていた。プーチンは2007年2月のミュンヘン安全保障会議での演説で、ウクライナをNATOに加えようとするいかなる努力も、ロシアの安全保障にとって耐え難い脅威である限り「レッドライン」を越えることになると強調していた。  2022年の侵攻に至るまでの数年間、多くのロシア政府高官がこの警告を繰り返したが、米国とNATOの指導者たちは、問題の兆候が高まっていることに気づかないままだった。  現在進行中の戦争で恐ろしい破壊と人命が失われているにもかかわらず、NATOの欧州加盟国は、ウクライナとロシアの戦闘を終結させる和平合意には2つの特徴が含まれなければならないと主張し続けている。  ひとつは、モスクワが征服したウクライナの領土をすべてキーウに返還すること。  もうひとつは、...

ロシアがウクライナに侵攻した本当の理由は NATO拡大だったのか分析してみた(19fortyfive)

Russian Tanks in Ukraine. Image Credit: Creative Commons. ロシアとウクライナの戦争は、米国の政策コミュニティで進行中の大きな議論を反映している。 最終的に誰が責任を負うのかという議論だ ト ランプ大統領は何度もウクライナ戦争はバイデン政権が無能だったため起きたと主張している。コメンテーターには、ロシアがウクライナに侵攻した最終的な責任は米国にあると主張するものもいる。なぜなら、冷戦末期にソビエトがドイツ統一に同意すれば、ドイツ国境以東にNATOは拡大しないというモスクワとの約束を破ったからだ。  この論理に従えば、ポーランド、チェコ、ハンガリーを同盟に引き入れた1999年のNATO取り組み(ロシアが好んで使う拡大ではない)第一弾でさえ、その後のロシアによるウクライナに対する壊滅的な打撃の原因と見なすべきだろう。非の打ちどころのない学者たちが、講義やポッドキャストでこの議論を繰り返している。  要するに、ウクライナ戦争をめぐる多くの公的議論は、ますます現実から切り離されているように見える。侵略と殺戮の責任は、明らかにウラジーミル・プーチンのものであり、この単純な事実こそが、紛争終結に向けた合理的な道筋の出発点であるべきだ。  基本はこうだ:1991年、ソ連は冷戦に敗れ、経済、政治、軍事のいずれの分野でも競争できなくなった。 レーニン・スターリンの帝国は自重で崩壊し、マルクス主義イデオローグが西側の究極の破滅になると主張した矛盾で引き裂かれた。西側諸国は勝利し、冷戦後の秩序を自国の利益と優先順位に有利な形で形成することができた。  この単純な事実の記述には、不都合も不道徳も「裏切り」もない。 もし逆のことが起きていたら、ロシアは同じことをする権利、つまり自国の利益と優先順位に従って冷戦後の秩序を形成する権利を主張していただろう。もちろん、このようなソ連の勝利シナリオと比べた場合、1999年以降のNATOの拡大には、ソ連のくびきの下からようやく解放された国々の希望と願望が反映されていた。  戦争での勝利には結果が伴う。これが国際問題における現実主義の常道である。  簡単に言えば、冷戦後に起こったことは、ボリス・エリツィンとその後継者たちを裏切ろうとするアメリカの悪巧みではなく、ソ連の敗北の単純な結果だった。エリツィ...

NATOは解体へ向かっているのか?(19fortyfive)―ヨーロッパの民主体制の体裁を重視する姿勢とホワイトハウスの主の思想がここまで食い違ったことはこれまでなく、真剣に議論しないとNATOが本当に分裂しかねませんね

  ド ナルド・トランプの大統領1期目は、米国の保護継続に対する欧州の確信に揺さぶりをかけたが、彼のNATOへの警告は最終的に、前任者のそれよりもしつこいものになった。  ようやく2024年、NATO加盟国の過半数(欧州を代表する大国ドイツを含む)が、年間国内総生産(GDP)の少なくとも2%を防衛に充てるという控えめな約束を果たした。  しかし、トランプ大統領はホワイトハウスで新任期を迎え、負担分担の要求をエスカレートさせている。  トランプは現在、NATO加盟国の軍事費を年間GDPの少なくとも5%に引き上げるよう主張している。このレベルの支出は、欧州連合(EU)と英国を合わせ1兆1000億ドルを必要とする。 JDヴァンスの登場 JDヴァンス副大統領は最近、ミュンヘン安全保障会議での発言で、ヨーロッパに明確なメッセージを伝えるよう命じられたようだ。ヴァンス副大統領は冒頭で、より大きな負担の分担を求めた。「トランプ政権は欧州の安全保障を非常に重視しており、ロシアとウクライナの間で合理的な和解ができると信じている」。しかし、副大統領が強調したのは、同盟を分断する潜在的なくさびとして立ちはだかる別の問題であることがすぐに明らかになった。  「ヨーロッパにとって最も心配な脅威はロシアではない。 中国でもない。心配しているのは内部からの脅威であり、欧州の最も基本的な価値観の後退だ。  「ある元欧州委員がテレビに出演し、ルーマニア政府が選挙を無効化したことを喜んでいるように語っていたのが印象的だった。このままではドイツでも同じことが起こりかねない」。 ヨーロッパが慎重に検討すべきスピーチ ヴァンスは、欧州の政府が民主主義を守るとの名目で権威主義的な政策を採用している例を列挙した。そのような措置には、"ヘイトスピーチ "や "偽情報 "を禁止する検閲措置も含まれる。 ヴァンスや他の批評家たちは、言論の自由に対するこのような例外は本質的に空虚で主観的なものだと主張する。さらに悪いことに、政治的、イデオロギー的な反対者を黙らせる強力なメカニズムになりかねない。  トランプやヴァンス、その他のポピュリスト保守派の立場からすれば、ヨーロッパの多くの国々で起きていることは、彼らがアメリカで直面していた扱いをより悪質なものにしたものだった。  検閲に加...

プーチン最悪の悪夢、NATOがかつてなく強力になっている(19fortyfive)

  現 在のNATOは、冷戦時代より良好な状態にある。欧州の人々は、大西洋共同体の自衛能力で思い悩むのをやめ、21世紀のプーチンのロシアに対し政治的・軍事的優位を保つ方法を真剣に考え始める必要がある。  軍事力の価値は常に敵と相対的となる。今日、NATOは、同盟が防衛にはるかに多くの費用を費やし、ナポレオンを屈服させるような大軍を展開していた冷戦時代よりも良い状態にある。NATOがより良い状態にあるのは、状況が不利なロシアに直面しているせいである。  NATOの最前線が西ヨーロッパの中心部、ドイツのど真ん中にあった冷戦時代と対照的に、今日の同盟には戦略的な深みがあり、NATOのディープ・ストライク・アセットはロシア領土のはるか奥深くまで射程に入れる。 プーチンは、ソビエトのように中盤線で戦争を始めることができるのではなく、自国のエンドゾーンからヨーロッパに侵攻しなければならない。  プーチンは冷戦時代よりはるかに広い戦線に直面している。スウェーデンとフィンランドが加わったことで、ロシアには無視できないもう1,000マイルの側面が生まれた。  冷戦時代、ロシアはバルト海の脅威であり、黒海をほぼ独占していた。今日、バルト海はNATOの湖となり、ロシア軍は黒海の大部分から追い出されている。  ロシアがNATOを攻撃する場合、ウクライナも考慮に入れなければならない。 ウクライナがNATOに加盟しているかどうかは関係ない。 いかなるロシア軍もNATOを攻撃することはできないし、ウクライナに手を振りながら通り過ぎる自信もない。バルト三国への攻撃は、両脇に有能な敵がいる死の谷への突撃のようなものとなるだろう。  前線の要であるポーランドは領土を防衛できる強力な軍隊を保有することに全力を注いでいる。 ルーマニアは、東部フランクを支えるため、有能な軍隊を建設中である。  現状では、NATOは全体として、ロシアとの比較で有利な戦力相関関係にある。  アメリカでは戦略的核の傘を強化・維持することで超党派での支持を得ている。NATOが強力な通常抑止力を維持すれば、同盟の戦略的態勢を計り知れないほど向上させる。 ロシアの対ウクライナ戦争の明確な教訓は、通常戦争に勝てないなら、核戦争は始めないということだ。 プーチンがNATOの通常戦力に勝てないとわかればわかるほど、ロシア軍がロシアに...

バルト海で15ヶ月で11本のケーブルが損傷され、NATOはセキュリティ強化を迫られている(Defense News)

  バルト海の海底ケーブルやパイプラインを妨害破壊行為から保護するNATO任務として、フランス海軍のアトランテーク2のパイロットがドイツのハンブルクで離陸前点検している(ジョン・レスター/AP通信) バ ルト海上空のフランス海軍機機上にて— 強力なカメラ を搭載したフランス海軍の偵察機が バルト海 上空を飛行中、眼下に貨物船が現れた。カメラオペレーターが船の前方デッキや煙突から立ち上る煙の様子を詳細に確認できるまで、貨物船にズームインし、さらにズームインし、さらにズームインした。   NATO の新たな任務を帯びた長距離偵察機アトランテーク2は、ハイテクの視線を別の標的に向け、さらに別の標的にと、5時間以上にわたるパトロールの間に、同機のセンサー群はバルト海の大半をくまなく探査した。 戦略的に重要な海域の上空を飛行機が飛ぶことは、 軍艦が海上をパトロールしている という事実と相まって、紛れもないメッセージを発信している。バルト海を縦横に走るエネルギーやデータケーブル、パイプラインの水中ケーブルが破壊された事件が増加していることを受け、NATOは、破壊工作の疑いに警戒を強めているのだ。  「我々は全力を尽くして反撃し、何が起こっているのかを把握し、二度と起こらないよう次のステップを確実に実行します。そして、敵対者たちにもそれを知らしめるべきです」と、NATO事務総長のマーク・ルッテは 今月 、バルト海沿岸諸国の経済的繁栄に不可欠な海底インフラを保護する新たな同盟ミッション、「バルティック・セントリー」を発表した際に述べた。 バルト海の海底には何が? 電力や通信ケーブル、ガス・パイプライン が、比較的浅く、ほぼ内海であるバルト海に面する9カ国を結びつけている。 例えば、フィンランドとエストニア間の94マイルのバルティックコネクター・パイプライン、スウェーデンとドイツの送電網を結ぶ高圧バルティック・ケーブル、フィンランドとドイツ間のC-Lion1通信ケーブル(729マイル)などがある。 なぜケーブルが重要なのか? 海底パイプやケーブルは、経済を支え、家を暖かく保ち、何十億名をつないでいる。重要な通信ネットワークの追跡と マッピング を行うTeleGeographyによると、月までの往復距離を優に超える807,800マイル(1,301,800キロ)以上の光ファイバ...