ラベル 076型強襲揚陸艦 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 076型強襲揚陸艦 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年12月30日月曜日

中国の怪物級水陸両用強襲揚陸艦076型「四川」が進水式で姿を見せた(The War Zone)―排水量4万トン、ツインアイランド構造、電磁カタパルトを搭載し、UAV運用を視野に入れている模様。

 China has held a launch ceremony for its first super-sized Type 076 amphibious assault ship, now named Sichuan, but the vessel does not look to have gone into the water yet.  

中国ネットからキャプチャ via X


076型水陸両用強襲揚陸艦は、他のどの大型水陸両用艦とも異なり、高度な無人航空機を発進させるためカタパルトを備えているのが特徴だ

国が初の超大型水陸両用強襲揚陸艦「076型」の進水式を行った。 進水式の画像は、ツイン・アイランド構造、電磁カタパルト1基を備えた広い飛行甲板、ウェルデッキ、広範な近接防御など、この艦のこれまででで最も細かい外観上の特徴を映し出している。 Hudong-Zhonghua造船所での進水式は、中国最新鋭戦闘機2機種が公開された翌日に行われた。

 式典は本日12月27日(金)、上海の長興島にあるHudong-Zhonghua造船所の乾ドックで行われた。 Hudong-Zhonghuaは、国営の中国国家造船総公司(CSSC)の子会社。

 本誌が確認したPlanet Labsの衛星画像によると、076型が位置するドライドック(建造中の他の2隻の軍艦とも共有)は入水していない。実際にいつ初入水するのかは不明だ。

 進水式は依然として重要なイベントであり、艦体番号51で知られるようになった四川Sichuanは、真の進水に向け準備が整ったように見える。本誌が過去に詳細に調査したように、076型は現在就役中または建造中の他のどの水陸両用強襲揚陸艦とも異なっている。


進水式での076型の様子。 中国のインターネット


中国人民解放軍海軍(PLAN)の公式声明によると、四川の満載排水量約4万トンになるという。本誌によるこれまでの分析では、全長は約864フィート(約263メートル)、幅は約141フィート(約43メートル)とされている。これにより、076型は中国の既存の075型水陸両用強襲揚陸艦よりかなり大きくなる。 また、米海軍のアメリカ級など、就役中のその他大型甲板水陸両用艦と比べても際立って大きな設計となっている。

 PLANはまた、076型が固定翼航空機の発進と回収のために、艦首に1基の電磁カタパルトと艦尾に向かってアレスティング・ギアを備えていることを公式に表明した。ステルス非搭乗戦闘機(UCAV)を含むドローンが四川の航空団のかなりの部分を占めるという証拠がある。 今年初め、GJ-11シャープソードUCAV、あるいはその亜種や派生型のモックアップが、076型が建造されているすぐ近くの長興島の試験・訓練場に出現していた。


2024年5月、上海の長興島にある試験・訓練場に設置されたGJ-11のモックアップ。 グーグルアース


中国が076型のような艦船からの運用に適した乗員付きの短距離離着陸や垂直離着陸可能な戦術機を追求している兆候は少なくとも公にはない。 四川からは、ドローンに加え、軽量の有人機も運用できる可能性がある。乗員付き、非乗員を問わず、ヘリコプターも主にこの艦の十分な甲板スペースを利用するだろう。

 本日のイベントでは、四川のツイン・アイランド(双子島)構造もよく見えた。 2つの異なるアイランドを持つことで、1つは航行やその他の運航関連のタスクに特化し、もう1つは飛行オペレーションに集中できる。 ドローンを多用する航空団では、飛行甲板や空中で航空機を管理する際にさらなる要求が発生するため、航空活動に特化した物理的構造を持つことで価値が高まる。


四川の2つのアイランド。 中国のインターネット


英国のクイーン・エリザベス級航空母艦も、同じ理由で、特にアイランド2つを配置している。インドの将来の空母ヴィシャールも同様の配置になりそうだ。076型に近いイタリアのトリエステ水陸両用艦も2つのアイランドを持つ。

イギリス海軍の空母HMSクイーン・エリザベスは、特徴的なツイン・アイランド型の上部構造を備えている。 Crown Copyright 英国海軍の新空母HMSクイーン・エリザベスは本日、初の海外寄港のためジブラルタルに到着する。 Image by Dave Jenkins via Wikimedia Commons, CC-BY-2.0


しかし、式典の画像から、076型が揚陸艦を発艦・回収するための後部ウェルデッキを備えていることも確認された。米アメリカ級の最初の2隻のように航空中心の設計とし、この機能が省かれるかは不明だった。


艦尾のウェルデッキを覆う扉の上部を示す四川の艦尾。 中国のインターネット


さらに、四川の新たな外観からは、少なくとも3基のHQ-10地対空ミサイルランチャー(艦尾に2基、前方アイランドの上部に1基)、少なくとも3基の1130型近接武器システム(船体の両側に2基、艦尾に1基)、4基の32管防御ランチャー(船体の両側に2基)と思われるものを含む、近接防御能力がわかる。

 このうちHQ-10は、米海軍やその他の西側軍艦に搭載されているRIM-116ローリング・エアフレーム・ミサイル(RAM)用のランチャーの大まかな類似品で、飛来する巡航ミサイルやその他の空中からの脅威だけでなく、小型ミサイルにも同じように近接防御を提供する。1130型は、30mmガトリング砲を搭載し、近接防御のもう一つの層を提供するシステムである。 中国の軍艦に搭載される防御用発射装置には、おとりフレア、レーダーを散乱させるチャフを満載したカートリッジ、敵ミサイルのシーカーを混乱させるために使用できる小型の高周波ジャマーを搭載したアクティブ・デコイ、潜水艦や戦闘潜水士と交戦するための小型爆雷を搭載したロケット弾を装填すると報告されている。



左から32管式防御ランチャー、HQ-10地対空ミサイル・ランチャー、1130型近接武器システムの例を示す076型左舷船尾。中国のインターネット

多くの大型水陸両用強襲揚陸艦や一部軽空母と比べると、かなりの数のアクティブ・ディフェンスである。 076型の防御能力は、電子戦や電子支援措置システムによってさらに強化される可能性もある。

 全体として、076型はPLANにとって重要な新海軍能力である。本誌が以前書いたように「従来の水陸両用攻撃だけでなく、大規模なドローン作戦にも対応できる非常に大きな甲板の水陸両用攻撃艦の艦隊を持つことがPLANに与える潜在的価値は明らかである。これらの艦船は、GJ-11のようなUCAVや他のタイプのドローンを発進・回収し、海上攻撃から情報・監視・偵察(ISR)に至るまで、多くの任務を遂行するために使用することができる。より大きな空母打撃群の作戦を支援するための追加的な「質量」を提供し、「福建」のような空母航空団を、より適した任務に解放するのに役立つ。 さらに、単独で使用できる海軍航空支援の下層を提供することもできる。

 「台湾への軍事介入や、南シナ海での広大でほとんど認識されていない領有権の主張の防衛を含め、PLANは、より多くの海軍航空能力を持つだけで、本土に近い様々な作戦のための柔軟性を追加することができる。076型は中国沿岸から遠く離れた場所への海軍力と空軍力の投射にも役立つだろう。

 「076型は、人道支援や災害救援活動の支援にも役立つだろう。大きな甲板の水陸両用艦は一般的に、ハードパワーとソフトパワー双方を投射する非常に貴重なプラットフォームをオペレーターに提供する」。

 国防総省が今月初めに発表した中国の軍事開発に関する最新の年次報告書は、こうした評価を強調している。 「ハイブリッド電気推進システムを採用し、攻撃やISR任務のために大型海上UAV(無人航空機)を発進させる電磁カタパルト(EMALS)を搭載する可能性が高い」とし、「カタパルト発進のUAVによって、さらなる制海権を提供する」ことができると、報告書は述べている。

 076型はさらに、中国の実質的な造船能力と、超大型軍艦を生産する能力がますます高まっているスピードを反映している。 中国人民解放軍(PLA)があらゆる領域で近代化を進め、能力を拡大している姿を四川が強調している。

 全体として、076型はまだ本当の意味での進水には至っていないようだが、そのマイルストーンは間近に迫っているようで、PLANへの実際の引き渡しに向け大きな進展が続いていることは明らかである。■


China’s Monster Type 076 Amphibious Assault Ship Seen Like Never Before At Launch Ceremony

The Type 076 is unlike any other big deck amphibious warship, featuring a catapult for launching advanced unmanned aircraft.

Joseph Trevithick

https://www.twz.com/sea/chinas-monster-type-076-amphibious-assault-ship-seen-like-never-before-at-launch-ceremony


2024年8月19日月曜日

中国はカタパルトシステムを搭載した、異例の強襲揚陸艦を急速に建造中だが、その目的は謎に包まれたままだ (Business Insider)



A satellite image of China building its new Type 76 amphibious assault ship in a shipyard.

長興島造船基地で建造中の076型揚陸艦。 CSIS/China Power/CNES 2024


  • 中国の新型揚陸艦は巨大で、異様であり、謎に包まれている

  • 中国海軍にとって注目すべき追加であり、各種目的や任務を遂行できる可能性がある

  • 076型で最も興味深い特徴は、固定翼機を発進させる可能性があるカタパルトシステムだ


国の造船業界は、新型強襲揚陸艦の一号艦を驚くほど迅速なペースで建造している。

 しかし、大型で先進的な076型の役割については、謎に包まれたままだ。同艦については、依然として不明な点が多い。

 ビジネス・インサイダーに提供された戦略国際問題研究所(CSIS)の衛星画像は、上海の長興島造船基地で建造中の076型(別名:楡林型Yulan-class)揚陸強襲艦の進捗状況を示している。7月4日付けの画像には、艦船のさまざまな詳細が捉えられている。

 前身の075型(Yushen級)と比較すると、顕著な違いがあるように見える。最も明らかなのはその大きさだ。076型は075型よりもはるかに長く大型であり、完成すれば、米国や日本の同型艦をはるかに凌ぐ世界最大の揚陸艦となる。これは、この新型艦に関するCSISの分析に基づくものだ。


A satellite image showing China's new amphibious assault ship being built in a shipyard. There is a text overlay showing the length of the trench for launching aircraft.

衛星画像は、076型のトップデッキを示している。CSIS/China Power/CNES 2024


 大型艦の利点には、より多くの航空機を搭載できる可能性、乗船するさまざまな人員のためのより広いスペース、その他の資産を収納する内部スペースなどが挙げられる。

 しかし、076型で最も際立っているのは、固定翼機のカタパルト発射システムを備えているように見える点だ。この技術は、中国の新型空母「CNS福建」にも採用されており、同空母は、米国の最新空母「フォード級」と同様の電磁式航空機発射システムを搭載している。

 「これは今までに見たことのないものです」と、CSISの中国パワープロジェクトの上級研究員マシュー・フナイオールは本誌に語った。「LHAにカタパルトシステムを搭載している国は他にありません」と、彼は揚陸ヘリコプター強襲艦について言及した。この能力により、同艦は従来の強襲艦と空母の中間的な存在となるだろう。

 076型へのカタパルト発射システムの追加は、中国が空母福建で同技術を導入したばかりにもかかわらず、技術に自信を持っているあらわれだと、フナイオールは付け加えた。しかし、中国が076型からどのような戦闘機を発進させるのか、また、搭乗員が搭乗するのか機材なのかは依然として不明である。

 中国は、福建で、従来の空母で使用されていたスキージャンプ式航空機発射システムから、蒸気式カタパルトを完全にスキップして、先進的な電磁カタパルトへと技術的に飛躍した。

 専門家や中国ウォッチャーが指摘しているように、中国はカタパルトシステムを無人機の発艦に利用する可能性がある。しかし、運用面や技術面での制約があるにもかかわらず、76型は一種のハイブリッド型、小型空母となり、特殊な役割を果たすことになるだろう。カタパルト、広い飛行甲板、滑走路の存在がそれを支えることになるが、容易なことではない。

 ハドソン研究所の国防専門家である元米海軍士官ブライアン・クラークは、長時間飛行可能な無人航空機を発進させるのに、新型カタパルトは、「創造的な」方法であると述べた。

 中国軍は、攻撃用および偵察用に無人機各種を運用しており、CSISが分析で指摘しているように、カタパルトのテストコースで無人機らしきものが写った写真が公開された。また、長興の施設では、無人機の模型らしきものがテスト施設で目撃されているが、その目的や意図は不明である。

 フナイオールによると、、中国がUAVを海軍作戦にどのように活用するかという点において、076型がより優れた統合を実現するというのが最も可能性の高い役割である。

 しかし、その能力と同じくらい重要なのは、076型がどれほど迅速に建造されたていることだ。

 「中国の艦船建造能力がいかに驚異的であるかを強調することは、同様に重要である、いや、それ以上に重要であるとさえ言える」とフナイオールは述べた。建造の正確なスケジュールは不明だが、中国は076型を優先的に建造し、新しい乾ドックを完成させつつ建造を開始した。

 これは中国の造船能力の規模と能力を示す一例に過ぎない。クラークは、076型建造の大きな成果は、中国の「生産ラインが非常に効率的であること」と「商業造船能力を軍艦建造に実質的に活用できること」を示していることだと述べた。


A satellite image shows China's new amphibious assault ship being built alongside other vessels.

建造中の076型を示す衛星画像。CSIS/China Power/CNES 2024


 076型が非常に特殊な艦艇であるにもかかわらず、米国も確かにこのような艦艇を建造することが可能であるとフナイオールは述べた。

 しかし、米国は「当然ながら、スーパー空母に傾注してきた」とフナイオールは述べた。スーパー空母は本質的に多用途であり、さまざまな航空機を搭載でき、多様な任務を遂行できる。

 また、米国にはアメリカ級とワスプ級の強襲揚陸艦があり、他のタイプの任務にも対応できる。フナイオールは、「米海軍には必ずしもこのようなプラットフォームが必要というわけではない」とも付け加えた。

 076型が紛争シナリオで果たす役割については疑問が残る。例えば、台湾への侵攻や封鎖作戦の一端を担ったり、無人機やヘリコプターによる監視、対潜水艦戦、その他の偵察活動を支援したりする可能性もある。

 しかし、クラークによると、076型は、自国の沿岸から遠く離れた場所への軍事力投射能力を持つ「外洋海軍」を目指す中国の目標に合致している可能性が高い。おそらく、その柔軟性こそが中国が望むものであり、各種任務を遂行でき、拡大する海軍力で重要な追加戦力となる艦船なのである。■

China is rapidly building an unusual assault ship with an apparent catapult system for launching aircraft, but its purpose is still a mystery

Chris Panella Aug 17, 2024, 8:47 PM JST

https://www.businessinsider.com/chinas-unusual-assault-ship-was-rapidly-built-purpose-a-mystery-2024-8


2024年6月26日水曜日

PLANが建造中の076型強襲揚陸艦に搭載する目論見か。ステルス無人機モックアップの姿が建造場所近くで確認された

 


大型強襲揚陸艦076型の建造が進んでおり、ステルス無人機のモックアップが付近にあらわれたことから、新型艦が無人機を運用する構想で建造されている、あるいは近々『ドローン専用空母』ないし、航空運用可能な艦艇が登場するとの予想が出てきました。米国は空母着艦と云う特殊な技能にプロとしてのアイデンティティがあるため、無人機導入に抵抗があるのでしょうが、中国ではそんな過去のしがらみと関係なく、技術を使いこなそうとしています。では、有人機無人機の優劣はどうなるのでしょうか。混合運用という手もありますが、コストパフォーマンスを考えれば全機無人機運用がこれからの姿のような気がします。The War Zone記事からのご紹介です。



A pair of apparent mockups of the Chinese GJ-11 Sharp Sword uncrewed combat air vehicle (UCAV) have emerged at a site just over a mile from where the country is building the first of its new monster Type 076 amphibious assault ships.

Google Earth


中国のシャープソード・ステルス・ドローンのモックアップが新しい超大型強襲揚陸艦の近くに出現


ステルス無人機GJ-11利剣「シャープソード」が、中国の空母や新型強襲揚陸艦での運用に近づいているとの証拠が増え続けている


国のステルス無人戦闘機(UCAV)「GJ-11利剣シャープソード」のモックアップが、上海・長興島の試験・訓練場に現れた。GJ-11、あるいはその派生型が、人民解放軍海軍の空母や最新の大型強襲艦での将来の航空団の一部になることを示す証拠だ。モックアップは、076型と呼ばれる、大きな飛行甲板を備えた中国の新クラスの強襲揚陸艦の一号艦が建造中の場所から、わずか1マイル以上離れた場所にあることが注目に値する。

 グーグルアース(Google Earth)で入手できる衛星画像では、5月に長興島の南東端の現場で、GJ-11とサイズも形も完全に一致する緑色のUCAVが2機写っている。

 Planet Labsによる追加の衛星画像でも、GJ-11のモックアップと思われるものがその頃にそこにあったことが確認され、しばらくの間そこにあったことが示されている。ドローンが設置されたエプロンのようなエリアとその他の支援施設を含む敷地自体の建設は、昨年秋に始まったばかりで、一部は現在も進行中のようだ。


A close-up look at the GJ-11 mockups at the apron area at the site on Changxing Island. The three structures, as well as what may be a jet blast deflector, are visible. It's possible the gray structure at the left could be intended as a stand-in for the island on a carrier or big deck amphibious assault ship. <em>Google Earth</em>

A close-up look at the GJ-11 mockups at the apron area at the site on Changxing Island. The three structures, as well as what may be a jet blast deflector, are visible. It's possible the gray structure at the left could be intended as a stand-in for the island on a carrier or big deck amphibious assault ship. Google Earth



A likely mockup of a GJ-11 on parade in Beijing in 2019. <em>China Military Online</em>

A likely mockup of a GJ-11 on parade in Beijing in 2019. China Military Online


エプロンの長さは約405フィート、幅は約200フィート。その上に構造物が三棟建てられている。ジェット噴流の偏向装置と思われるものも存在する。最大の建屋は、空母や強襲揚陸艦のアイランドを反映させている可能性がある。


長興島のエプロンエリアにあるGJ-11モックアップをクローズアップ。3つの構造物とジェットブラスト偏向装置と思われるものが見える。左側のグレーの構造物は、空母や大型甲板の水陸両用強襲揚陸艦の島の代用として意図されている可能性がある。グーグルアース


長興島の現場のエプロンの寸法は、少なくともこれまでに確認できた限りでは、076型空母の甲板や中国空母の甲板のサイズと直接一致しないことが注目に値する。別の衛星画像によれば、076型は幅約141フィート、長さ約864フィートで、これは、本誌が以前調査したように、世界各国の強襲揚陸艦より大きい。人民解放軍海軍(PLAN)の最新かつ最大の空母「福建」の全幅は275フィート、全長は1,036フィートである。PLANの他の2隻の空母、遼寧と山東は、それぞれ幅244フィートと246フィート、全長1,000フィートと1,005フィートだ。エプロンは、中国の既存の強襲揚陸艦075型105フィート幅(全長784フィート)の甲板よりも広い。


Left-to-right: A to-scale side-by-side comparison of a Chinese Type 075 amphibious assault ship under construction, the still-under-construction Type 076, and the aircraft carrier <em>Fujian</em>. This underscores the unique dimensions of the Type 076 compared to other large big deck amphibious assault ships like the Type 075. <em>PHOTO © 2024 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION</em>

Left-to-right: A to-scale side-by-side comparison of a Chinese Type 075 amphibious assault ship under construction, the still-under-construction Type 076, and the aircraft carrier Fujian. This underscores the unique dimensions of the Type 076 compared to other large big deck amphibious assault ships like the Type 075. PHOTO © 2024 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

There is no runway at the site currently and the apron where the GJ-11s are is not directly linked to taxiways and attached paved pads nearby.


現在、この場所には滑走路がなく、GJ-11があるエプロンは誘導路と直接つながっておらず、近くに舗装されたパッドが取り付けられている。


長興島サイトの誘導路、付属の舗装パッド、その他の施設を詳しく見る。グーグルアース


中国海軍造船の一大拠点である長興島の敷地の正確な目的は不明だ。しかし、すでに述べたように、そこは076型の建造場所に非常に近い。GJ-11のモックアップが確認された現場が整備されたちょうど昨年の秋に、この艦の主要作業も始まったようだ。


A closer look at the taxiways, attached paved pads, and other facilities at the Changxing Island site. <em>Google Earth</em>

A closer look at the taxiways, attached paved pads, and other facilities at the Changxing Island site. Google Earth


北西に少し行くと、福建が建造された場所でもある。福建は中国初のカタパルト支援離陸・回収(CATOBAR)構成のフラットトップである。建造中の076型の画像では、少なくとも1基のカタパルトが搭載されることを示している。これは、076型に関する詳細が2020年代初頭に初めて明らかにされて以来、広く予想されていたことであり、また、その航空翼ではドローンが重視されることも指摘されていた。


福建は電磁式航空機発射システム(EMALS)のカタパルトを持っており、076型も同様の設計を採用すると予想されている。EMALSは、従来の蒸気式カタパルトに比べ、発進時に航空機に与える力をより細かく調整できる。このため、摩耗や損傷を減らすだけでなく、発進できる航空機の種類、特に小型・軽量の航空機を広げることができる。これは、様々なサイズのドローンを空中に飛ばす上で特に有利であり、場合によっては、特定のタイプのドローンを運用することも可能になる。

以下のソーシャルメディアへの投稿にある動画は、昨年福建省のカタパルトが港で初期テストを行った様子を撮影したものだ。


とはいえ、長興島はカタパルトの試験施設ではない。空母や強襲揚陸艦からの運用を意図した新型機に関するその他の種類の試験や訓練は、飛行甲板での操縦に関係するものを探ることも含め、陸上施設でもよく行われている。特にGJ-11では、昨年、武漢にある有名な実物大空母試験施設に、モックアップがあることが衛星写真で明らかになった。


空母や水陸両用強襲揚陸艦のデッキハンドリングは、スペースの制約など、陸上基地の要員が直面しない要素を考慮すると、そもそ複雑な命題となりうる。パイロットがいないドローンは、遠隔操作で動かさなければならないため、新たな複雑さが加わる。


例えば、ノースロップ・グラマンは、米海軍向けの実験的なX-47B空母搭載型無人偵察機に合わせて、甲板要員向けに手袋のような器具を開発した。ボーイングは、海軍が将来開発するMQ-25スティングレイ・タンカー・ドローンで使用するために、ポータブル・グラウンド・コントロール・システムを開発した。最終的には、大型艦から操作できる無人機は、ある程度までの自律性を持って動き回ることができるだろう。


ロッキード・マーチンのスカンク・ワークスは、MQ-25につながるプログラムの売り込みの一環として、X-44ドローンを使う視覚的キューイング・システムを評価した。中国には、テストをサポートし、艦上でのドローン操縦の訓練を設備に対する明確なニーズがある。


An example of the glove-like controller Northrop Grumman created to help get its X-47B drones around Navy carrier decks. <em>USN</em>

An example of the glove-like controller Northrop Grumman created to help get its X-47B drones around Navy carrier decks. USN



GJ-11の空母ベースの亜種または派生型、具体的には非武装偵察やその他の役割に使用される可能性に関する報告は新しいものではなく、少なくとも2019年までさかのぼる。国営の中国航空工業総公司(AVIC)も2021年の珠海航空ショーで、当時075型水陸両用強襲揚陸艦向けと思われたGJ-11の海軍化バージョンが離陸する様子を描いたプロモーションビデオを公開している。シャープソードの製造元である洪都航空工業集団Hongdu Aviation Industry Groupは、AVICの子会社。


2021年のAVICのビデオには、GJ-11が電子戦システムや指向性エネルギー兵器、そして空中発射デコイを使い、敵水上艦艇を集団攻撃する様子も描かれている。本誌は過去に、非武装の利剣であっても、友軍の照準能力を拡張し、さらに情報、監視、偵察能力を提供できることので、空母航空団にとって重要な戦力となると強調してきた。


武漢の空母試験場でGJ-11のモックアップが公開された後、本誌はこう書いていた:「特に米海軍の空母打撃群やその他の同盟国の艦船など、優先順位の高い目標を捕捉し、ほぼリアルタイムの標的データを提供できるステルス空母ドローンは、中国の対接近・領域拒否能力を大きく押し上げるだろう。そのようなシナリオでは、空母ベースのGJ-11は、対艦弾道ミサイルと長距離対艦巡航ミサイルの両方、および乗組攻撃機にターゲティングデータを供給するかもしれない。

「GJ-11の空母ベースのISRバージョンは、PLANの航空翼に非常に有用な追加となる一方で、武装バージョンはまた、非常に重要な資産となるだろう。


武装した海軍型GJ-11は、現在世界のどこにもない能力となる。米海軍は少なくともそのような計画を将来の不特定の時点まで延期したままだ。


すでに取り上げたように電子戦や、(米海軍のMQ-25スティングレイのような)タンカーとしての役割も、空母や大型強襲揚陸艦からの運用が可能な海軍版GJ-11の将来の潜在的な役割となりうる。ステルスJ-35のような将来の航空機との乗員-非乗員チームも、利剣の将来にはあり得る。PLAは、あらゆる領域で使用される各種非搭乗航空機に多大な関心と投資を行っている。


長興島にGJ-11のモックアップが出現したのは、中国の海軍航空への野心とは無関係の可能性がある。しかし、福建や076型のような艦船建造に直接携わっている同地の海軍造船所に近接していることや、利剣が長年海軍と関係していることを考えると、その可能性は極めて低いと思われる。


衛星写真によれば、長興島の建造はまだ続いている可能性があり、そこで行われている具体的な作業について、今後より多くの洞察が得られるかもしれない。何はなくとも、これはPLAが、近々登場する076型を含む空母や強襲揚陸艦の航空戦力にステルスドローンを統合することにますます近づいていることを示す最新の兆候にすぎない。


中国航空宇宙に関する専門家であり、本誌に寄稿しているAndreas Rupprecht氏と、長興島のGoogle Earth画像を提供してくれたXのユーザー@foolsball氏に感謝する!■


Mockups Of China’s Sharp Sword Stealth Drone Appear Near New Supersized Amphibious Warship.

BYJOSEPH TREVITHICK|PUBLISHED JUN 14, 2024 4:52 PM EDT

AIRNEWS & FEATURESSEA