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★★退役して8年たつF-117はネヴァダ上空を飛行して何をしているのか

Watch two F-117 stealth jets fly over Nevada together….8 years after “retirement” Sep 23 2016 - 1 Comment By David Cenciotti https://theaviationist.com/2016/09/23/watch-two-f-117-stealth-jets-fly-over-nevada-together-8-years-after-retirement/ F-117数機が飛行可能状態でトノパ射爆場(ネヴァダ州)で残っていることは秘密でもなんでもないが、二機のブラックジェットが引退後8年経っても編隊飛行しているのはやはり奇異だが興味深い。写真を御覧いただきたい。 ここ数年に渡りF-117ナイトホークがトノパ射爆場(TTR)から東のネヴァダ上空を飛行しているのが報告されている。 今回はAviationistへ寄稿している「Sammamishman」氏が2016年7月末に撮影した写真、ビデオをご覧いただく。 2014年に映像や写真がオンラインで出るや米空軍はブラックジェットが「タイプ1000」保存機としてTTRにあることを認めた。この符号は機体が戦闘に必要になるまで状態を維持することを示す。 ネヴァダの砂漠地帯は機体保存に最適で乾燥性気候は機体腐食を進行させない。 機体は四年単位で保存状態におかれ、保存状態によるが必要なら30日から120日で現役復帰できるよう整備されている。すごい。 ということは米国はF-117が将来の戦争シナリオで活用できると見て、保存機材を時折飛行させ、パイロットに習熟させているのだ。では何に備えているのか。 1970年代に企画された亜音速でC、X、Kuの各帯域での探知から逃れることに特化したもののF-22やF-35よりステルス性に欠けるF-117は「おそらく」一部の低中程度の脅威環境なら投入できるのだろう。だが今後の敵の進歩に追随できない。 空軍が一部現役機材かつ交替が難しい機種(A-10サンダーボルトなど)を退役させようとしているのは最新防空装備に対抗できないためで浮いた費用で高性能機種(F-35など)を調達しようとしている。 そ

B-1Bにちょっかいを出すと痛い目にあうぞ 北朝鮮を睨むランサーの韓国臨時派遣飛行

なるほどB-1Bでも中国、ロシアへの侵攻は不可能になっているわけですか。でも北朝鮮なら可能なのですね。そうなれば北朝鮮もグアムを狙ってくるはずで、グアムのミサイル防衛はどうなっていましたかね。 We go to war so you don’t have to 韓国オサン基地上空を飛行する B-1B ランサー。Sept. 21, 2016. U.S. Air Force photo It’s Still a Bad Idea to Mess With the B-1B Bomber The Lancer shows off near North Korea by DAVE MAJUMDAR https://warisboring.com/its-still-a-bad-idea-to-mess-with-the-b-1b-bomber-1d9dadb7923b#.eho9lwpw6 ロックウェル・インターナショナルB-1Bランサー戦略爆撃機一機がオサン空軍基地(韓国)に着陸した。ペンタゴンは同機の臨時派遣は韓国防衛の意思を核をちらつかせる北朝鮮に示すものだ。 「米韓のつながりは鉄並に堅く、北朝鮮の強硬な態度が出てもコミットメントが揺らぐことはありません」とトーマス・バーゲソン中将(第7空軍司令官)は語る。 B-1Bはグアムのアンダーセン基地から9月21日、北朝鮮が新型潜水艦発射ミサイルのテストに成功したあと韓国に飛来した。 B-1B一機が9月13日に韓国上空を飛行したが着陸はしていない。 韓国空軍作戦司令官リー・ワン・クエン中将は「韓半島は深刻な安全保障上の危機状態にあり、その原因は北朝鮮が五回目の核実験、SLBM発射、弾道ミサイル発射で、国際社会の懸念を招いている」との声明を発表している。「韓米空軍部隊は状況の変化を意識し密接に情報交換し運用能力を高めている。敵が再度挑発してくれば合同空軍部隊は迅速に対応し、敵の戦闘意欲と能力を排除する」 北朝鮮との国境線付近を韓国空軍F-15Kスラムイーグル二機編隊と飛行するB-1B Sept. 21, 2016. South Korean air force photo B-1Aは1970年代に高高度をマッハ2で飛行する戦略核爆撃機として構想された。しかし当時

歴史に残らなかった機体(1)F-103は設計に終わったラムジェット・マッハ3迎撃戦闘機

The F-103 Could Have Been America's Mach 3 Ramjet Fighter The XF-103 was an amazing design best left on the drawing board. Michael Peck September 22, 2016 http://nationalinterest.org/feature/the-f-103-could-have-been-americas-mach-3-ramjet-fighter-17807 ICBMが登場する前の1950年代はワシントン、モスクワ双方が高高度飛行爆撃機で核攻撃する想定だった。 当時の主力戦闘機F-86セイバーでは迎撃できないと考えられ、米空軍は1949年に高高度超音速迎撃戦闘機をもとめソ連爆撃機が爆弾投下する前に撃墜をめざした。 構想は1954年型迎撃機事業と命名され、その年に供用開始を見込んだ空軍に提案9件が寄せられた。そのうち三案が初期開発に進んだ。 コンベア はその後F-102デルタダガーとなる案、 ロッキード はF-104スターファイター、 リパブリックエアクラフト はAP-57を提案しXF-103と命名された。 三案でXF-103がずばぬけて先端的で、リパブリックは時速2600マイル(音速の三倍)で高度80千フィートを飛行するとした。1950年代初頭ではF-86とMiG-15が朝鮮半島で数百マイルの速度でドッグファイトをしていた中でXF-103は航空機と言うよりロケットのようなだった。 図面から起こした想像図は巡航ミサイルのように見える。高速度を得るためリパブリック(のちにF-105サンダーチーフを製造)は複合推進方式を想定した。ライトXJ-57ターボジェット一基で離陸と通常飛行し、ソ連のバジャー、ベア、バイソン各爆撃機にダッシュが必要となればラムジェットを始動する。ラムジェットは前方から空気を吸い込み、燃料と混合させ、後方に排出する比較的単純な構造だが前提は機体なりロケットがすでにマッハ1以上の速度で飛行している必要がある。ラムジェット効果を得るための空気圧縮度のためだ。そこでXF-103はまずターボジェットで速度を稼いでからラムジェットを始動する。 装備に

日曜特集 B-21名称募集にこんな応募が....米空軍隊員の考えは多様です

アメリカ文化の広がり多様性を物語るようなエピソードであり、空軍という軍組織でも隊員はいろいろな価値観を持っていることを伺わせます。かつて航空自衛隊でも機体愛称をつけておりF-104が栄光だったりした時代があったのですが定着せず中止になりました。今回、F-35一号機に航空自衛隊内部に限り愛称を公募したらどんな結果になるでしょう。その応募こ組織文化を反映するものになるはずです。一部よくわからない名称もあり、ご存じの方は教えて下さい。 We go to war so you don’t have to Here Are the Names the Air Force Didn’t Pick For the B-21 Raider Bomber McBombface didn’t make it by JOSEPH TREVITHICK https://warisboring.com/here-are-the-names-the-air-force-didnt-pick-for-the-b-21-raider-d62bc0501790#.umjxg1byc 9月19日のこと、101歳の退役中佐リチャード・E・コールは有名なドーリットル日本爆撃隊(レイダーズ)の生き残りの一人でジミー・ドーリットルの副操縦士を務めた人物でB-21を「レイダー」と命名した。 高齢の元中佐が数千におよぶ名称提案すべてに目を通すなくてよかった。 四ヶ月前に空軍は異例な決断で空軍隊員に爆撃機名称をインターネットで広く集めることとした。レイダーは4,600件を超える応募で重複を除くと2,100件の名称から選ばれたものだ。 その後空軍は名称候補を15件に絞ったとしていた。コールが発表したのは空軍協会主催の年次大会の席上だった。 本誌は情報公開法でその他の候補内容の開示を求めていたが9月21日に空軍から完全な一覧表が示された。 多くの提案が真面目な内容で空軍の伝統や歴史にふさわしいものだったが、ふざけたものや侮蔑的な名称もあった。空軍広報部門のアン・ステファネックは上位15件の名称を教えてくれた。 アルファベット順にならべると、ブーメラン、ゴースト、ホライゾン、ルメイ、リベレーターII、ミッチェルII、ナイトフューリー、フェニックス、レイダー、シャ

もし戦わば⑤ J-20対F-16(台湾)、F-15(日本)

日台両国とも主力戦闘機の性能改修を着実に行わないと、中国新型機に対応が難しくなるね、という主張です。中国のエンジン技術が遅れていることが救いですが、長距離誘導ミサイルの登場で空戦の様相が相当変わってきているようです。J-20はむしろ支援機としてのAWACSや空中給油機を緒戦で撃ち落とすのが目的と思っていましたが、日本の防空体制に穴が開けば各地の自衛隊基地へのミサイル攻撃も視野に入ってくるでしょう。 China's J-20 Stealth Fighter vs. America's F-35, Taiwan's F-16 and Japan's F-15: Who Wins? TNI Staff September 22, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/chinas-j-20-stealth-fighter-vs-americas-f-35-taiwans-f-16-17794?page=show 中国軍がわずか四分の一世紀で劇的に進歩している。 中国は米国を標的とした機材に多額の投資をし、アジアの覇権を賭け米軍と対抗する動きを示している。その例が台湾であり東シナ海、さらに緊張が高まる南シナ海だ。装備には議論の種となるDF-21D(「空母キラー」ミサイル)、巡航ミサイル、高性能機雷、潜水艦、無人機等接近阻止領域拒否を狙う装備が目白押しだ。 空の上でも進展がある。特にJ-20新型第五世代戦闘機が注目される。米第四世代、第五世代機並びに日本、台湾他の機材を相手に設計された同機には米国のみならず各国防衛関係が大きな関心を寄せている。 だが戦闘になれば同機はどんな活躍を示すだろうか。台湾のF-16や日本のF-15との対決はどうなるか。そこでカイル・モチズキの以前の記事をお届けする。アジアの空を制するのは誰か。 台湾空軍が相手の場合 台湾をめぐる軍事優位性のバランスはゆっくりと変動中だ。中華民国空軍の戦闘機部隊が確保してきた優位性は台湾国防予算の減少とともにゆっくりと中国の側に向かっている。 内戦に敗れた中華民国政府は台湾に逃れた。大陸とは二百マイルと離れないままで台湾が強力な海軍空軍を維持し、中国が貧しいままなら月の裏側に

★★KC-46の対日販売を米国務省が認可

KC-46も小牧基地に配備するのでしょうか。実機が現れればKC-767との区別が話題になりそうですね。しかし小牧基地にそれだけのスペースがありましたかね。追記)読者の方からご指摘あり、KC-46は美保基地配備になるとのことです。訂正します。 State Department Clears $1.9B Sale of KC-46A Tankers to Japan By: Valerie Insinna, September 22, 2016 (Photo Credit: Boeing) http://www.defensenews.com/articles/state-department-clears-19b-sale-of-kc-46a-tankers-to-japan WASHINGTON —  米国務省は21日、19億ドルでKC-46空中給油機の日本向け売却を承認し、 ボーイング は同機で初の海外販売の実現に一歩近づいた。 国防安全保障協力庁(DSCA)によれば案件はKC-46A四機、 プラット&ホイットニー 製4062型エンジン予備一基を含む。日本は運用訓練も契約の一部として受ける。 各機はALR-69Aレーダー警告装置および小型空中GPS受信機を装着する。ともに レイセオン 製で、さらに ノースロップ・グラマン のAN/AAQ-24(V)大型機用赤外線対抗装置も搭載する。 日本は昨年10月にKC-46導入の意向を表明していた。海外販売を模索していたボーイングには初の海外販売成約となった。 KC-46は エアバス A330多目的給油輸送機としのぎを削る商戦を展開しており、軍用実績ではエアバスのほうが多く低リスク選択肢と受け止められてきた。韓国は2015年にボーイングを退けA330MRTTの採用を決めている。 アジア太平洋の同盟諸国は米政府に装備提供と訓練実施を求めて中国、北朝鮮への対応を急いでいる。対外軍事販売は米議会の承認が必要だが 今回の案件は議会を難なく通過するだろう。日本との軍事上の密接な関係があるためだ。この点はDSCAも声明文で強調している。「今回提案されている売却により日本の太平洋地区における安全保障活動能力が強化され、米国の主要同盟国たる日本の防衛体制も向上します」

★もし戦わば ④  F-35対 中国J-31、ロシアSu-35、そしてイーグル最強のF-15SAの勝利の行方は?

F-35を前面にたてた作戦ではこれまでの機材の場合と相当異なる様相になることが想像されます。しかし問題は何でもかんでも戦闘任務をこなさなければならない同機がどれをとっても中途半端な戦力になりそうなことで、今後数十年に渡り西側防衛体制で頭痛のたねとなるでしょう。 THE BUZZ America's F-35 Joint Strike Fighter vs. China's J-31, F-15SA and Russia's Su-35: Who Wins? Dave Majumdar September 20, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/americas-f-35-joint-strike-fighter-vs-chinas-j-31-f-15sa-17767 ここ数十年で最も議論の対象になった兵器体系が米F-35共用打撃戦闘機で論議の種となっている。理由は明確だ。供用期間通じ1兆ドル超の事業経費、戦闘のあり方を根本から変える技術革新、ゆくゆく第四世代機に取って代わる期待も大きい。 F-35が戦闘に投入されたらどんな活躍をするのだろうか。たとえばF-15最新型にどこまで優勢なのか。中国の新型ステルス戦闘機に対してはどうか。また、ロシアの最新第四世代機Su-35が相手なら? そこでデイヴ・マジュンダー(TNI防衛デスク)にそれぞれの予想を尋ねてみた。以下の記事を楽しんでもらいたい。執筆は数ヶ月前であると申し添えておく。 1)  J-31対F-35 瀋陽J-31戦闘機の詳細情報が最近入手できたが、ロッキード・マーティンF-35に類似しているのは外観だけでなく空力学的性能も同等だとわかった。だが真の問題は中国がレーダーやエンジンのようなサブシステムをどこまで完成させているかだ。また中国が各種技術内容を機体と統合できているのかも疑問だ。 外観上はJ-31は双発にしたF-35クローンと言っても通用する。中国がJSF技術を盗んで同機を開発したと見ていい理由がある。ゆくゆくは米側戦闘機と互角の実力になるのか。「最終的には中国は米第五世代戦闘機と同等の性能を手に入れるでしょう。産業スパイ活動は今でも活発です」と米軍航空関係者が昨年記