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今年のメモリアル・デーは同盟関係の大切さを再認識する機会:「Dデイ」80周年が示す教訓

  本日(5月27日)は米国ではメモリアルデーで数々の戦闘で自らの生命の代償を支払った戦士を悼む祝日です。思えば、今日の世界秩序の基礎が第二次大戦中の同盟関係から生まれているのですね。United Nationsは今の日本では国際連合と約されていますが、もともとは大戦中の連合国を指していました。それはともかく国のためになくなった兵士の恩義を忘れないというのは基本的な価値観で、建国後数々の戦役を経てきた米国がこの価値観を堅持しているのはすごいことです。他方で戦争を自然災害並みに受け止めている日本では国民で共有できる価値観がまだでていません。 1944年6月6日、Dデイにオマハ・ビーチに近づくLCVP上陸用舟艇に乗った兵士たち。ヘルメットネット、LCVPのタラップ上のかすかな「禁煙」のサイン、何人かの隊員が携行しているM1903ライフルとM1カービンに注目。 アメリカがメモリアル・デーを祝うとき、国の自由のために戦った人々の犠牲を思い出すことは不可欠である。今年のメモリアルデーは、第二次世界大戦における連合軍の重要な役割を強調するD-Dayの80周年記念日でもある。アメリカ、イギリス、カナダ、そしてその他の連合国軍の共有された犠牲は、強力な国際同盟の重要性を強調している。アメリカ、イギリス、カナダ、その他連合国軍の犠牲の共有は、強力な国際同盟の重要性を強調している。今日、NATOやNORADのような組織がこの教訓を体現し続けており、平和と安全保障は協力的なパートナーシップによって達成されるのが最善であることを強調している。 ま もなくアメリカ人は、おそらく最も厳粛な市民的祝日であるメモリアルデーを迎え、祖国の存続と自由のために戦争で命を捧げた男女に思いを馳せる。  今年のメモリアルデーは、連合軍がナチス占領下のフランスに帰還した1944年6月6日のDデイから80周年を迎える1週間前に行われる。私たちは、その多大な努力の末に戦死したアメリカ人を想起し、その記憶に敬意を表する。しかし、そうするとき、我々はまた、彼らが単独で戦い、死んだのではないことを思い出すべきである。われわれの大義は、多数の国の戦士たちに共有され、ともに戦場に立ったのである。アメリカと同盟国がともに戦うことで勝利が達成されたことを忘れてはならない。 わが軍があの偉大な戦いとそれに続く戦い...

★トランプの外交政策で国際秩序はこう変わる

現時点でトランプ候補はあと数名で勝利、クリントン候補は結果を受け入れられず敗北宣言を拒んでいます。米国民が下した審判は明らかです。民主国家として結果を受け入れた上で新しい思考の指導者を迎え入れ、21世紀型の国際秩序を作り上げるべきなのです。既得権に目を奪われた層は悲惨な目にあうでしょうが、未来を創るという観点で新しい歴史が始まります。 Trump’s Foreign Policy Could Change the Entire International System BY URI FRIEDMAN  THE ATLANTIC   READ BIO NOVEMBER 7, 2016 http://www.defenseone.com/ideas/2016/11/trumps-foreign-policy-could-change-entire-international-system/132973/?oref=d-river 先週のことだが、ブルッキングス研究所で米外交政策を専門とするトーマス・ライトがツイッターで米大統領選挙で大胆な書き込みをした。「ドイツの1932年国政選挙に次ぐ重要な選挙になる」とし、アドルフ・ヒトラーの台頭を許したドイツ事例に言及している。「この選挙ほど国際秩序を崩す結果を産んだ選挙はかつてなかった。世界経済や地政学でも同じだ」 選挙戦ではドナルド・トランプの外交政策観を一貫性がない、知見がないとの批判が相次いだが、ライトはこの点を真剣にとらえイデオロギーと歴史の観点から考察している。ライトはトランプの誇張気味の発言(「オバマがISISを生んだ)とトランプの固有の信念は分けて考えている。トランプの公的発言で国際関係に関するものを1980年代から眺めたライトはトランプは一貫した世界観を有しておりアメリカが超大国になってからの主要政党の大統領選挙候補の中では他に匹敵する対象がない存在と結論づけた。 トランプの孤立主義には3つの構成部分があるとライトは結論づけた。1)米主導同盟関係への疑念 2)自由貿易への反対姿勢 3)権威主義 だという。ライトの見方ではこの3つをトランプ政権が政策に反映すれば、リベラルな国際秩序として第二次大戦後に米国が作り上げた秩序が崩れる。これに対してヒラリー・...