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ボーイングがC-17生産を終了しました

Boeing Ends C-17 Production in California Nov 30, 2015 Guy Norris | AviationWeek.com http://aviationweek.com/defense/boeing-ends-c-17-production-california カタール首長国空軍向けのC-17最終号機がロングビーチ(カリフォーニア州)から移動飛行に入るところ。 Greg Norris/AW&ST LOS ANGELES – ボーイング はC-17生産を終了し、ロングビーチでの航空機生産70年の歴史に幕が下りた。最終号機はカタール空軍向け納入に備え、同社のサンアントニオ事業所へ11月29日出発した。 最終号機はカタール向け4機の一部で別に一機は完成したものの買い手がない状態でテキサスで保存される。C-17の生産は279機で終了している。このうち、試作機、構造試験用機材、未納入の5機等を除くとボーイングは271機を販売しており、うち223機が米空軍向けだった。 カタール仕様のC-17 はボーイングが販売先未定のまま製造した10機「White Tales]の一部。残る機材では一機がカナダへ、またアラブ首長国連邦が追加で2機を受領し合計8機の部隊とする。さらにオーストラリアも2機を追加し、最終8機目を9月に受領している。その他の発注元には英国、クウェート、ならびに12ヶ国からなる戦略輸送能力コンソーシアム(NATO)がある。 ボーイングは引き続き同機を運用する各国向けの支援、保守管理、性能改修業務をC-17グローブマスターIII国際維持管理事業 Globemaster III Integrated Sustainment Program (GISP) として提供するが、生産にあたってきたロングビーチ工場の今後の活用方針は未定だ。ボーイングF/A-18やロッキード・マーティンのF-35の大部分がカリフォーニア州で生産されているとはいえ、C-17が同州内で量産された最後の固定翼機となっている。そのため、最終納入をもって70年に渡るロングビーチでの完成機生産の歴史に幕が降ろされたとともに、カリフォーニア州内での固定翼機の完全生産の一世紀に渡る歴史も同時に終わったことになる。■

次世代爆撃機:税優遇策で安堵したノースロップ・グラマン

Northrop Bomber Team Relieved Over California Legislation Aug 15, 2014 Amy Butler | AWIN First カリフォーニア州議会が可決した法案は米空軍次世代爆撃機開発をめざす企業チーム双方に税軽減策を提供する内容で ボーイング/ロッキード・マーティン 連合だけに420百万ドル分を軽減するとした以前の決定を覆すもの。 米空軍は非公開のステルス次世代爆撃機の提案要求を7月10日に発出している。提案提出期限は発出後90日以内が通例だが、今回は空軍から具体的な締切日の言及がない。この事業は秘匿の厚い壁に囲まれ、情報開示はごくわずかにとどまっているが、空軍は80から100機を、単価550百万ドルで購入する意向で受注成功は各社に死活的な意味を有する。 ロッキード・マーティンの議会対策が功を奏し一方的に税優遇を得たとわかり ノースロップ・グラマン はパニックになった。双方に適用される税優遇でないと、ノースロップ・グラマンは50億ドル近くのハンディを抱えたまま入札することになり、敗北は必至だったからだ。 ロッキード・マーティンの議会対策チームはカリフォーニア州法AB2389として税優遇の適用先をで同州内で雇用を特別アクセス事業に発生させる「下請け協力企業」に提供することに成功した。特別アクセスとは明らかに極秘爆撃機事業のことを指す。ロッキード・マーティンはボーイングの下請け企業の立場となる。ノースロップ・グラマンは主契約企業として事業を進める立場なので税優遇策を全く享受できなくなるわけだ。 8月14日に州議会を通過した法案では主契約、下請け契約問わず同じ税優遇策を提供するもので、空軍にとっては契約のトラブル再発を回避する結果となった。空軍は戦闘捜索救難ヘリ、空中給油機の後継機種開発を巡りまずい処理をしてきただけに積極的に動いていなかった。 ノースロップの支持派からは大幅税優遇を一方にだけ適用するのは、両社とも同州パームデールに生産施設を有しており不公平と主張していた。是正ない場合は同社が提訴するのは必至と見られていた。B-2で実績を有する同社にとって今回の受注はどうしても必要なのだろうと外部は見る。