スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(トランプ大統領)が付いた投稿を表示しています

トランプ大統領の国家安全保障戦略を読み解く

言われるような軍事のみを重視した安全保障構想ではありません。安全保障と言うと軍事「しか」思い起さない、あるいはそもそもトランプは軍事優先で所との思い込みは危険で、極めて包括的に世界を眺めています。 短くまとめてもこのボリュームなので原文は相当の内容があるのですが、例によってメディアは報道しない自由を行使し軍事力拡大だけを取り上げトランプ政権を批判しているようですね。 しかしよく検討されており、包括的に米国の価値観を擁護、普及させようとしている極めて健全な米保守主義のマニフェストであるのは明らかです。規制緩和と減税で経済を拡大していこうというのはレーガン時代をほうふつとさせるものがありますが、中国の経済「進出」に米国流企業経済を前面に立てた対抗策というのは時代を感じさせます。 また公平な負担があちこちに盛り込まれているのは相当の不満がたまっていることを思い起こされ日本も無関心ではいられないでしょう。国際機関等の枠組みへの関心を呼び掛けているのは内向きになりがちな米国人への注意喚起でしょうか。ともかく無視できない内容を含んでいますので是非ご一読ください。  民主党前政権時代と比較するとやはりトランプが当選してよかったと思えてくるのは当方が「保守」なせいでしょうか。 We Broke Down Trump's Security Strategy Into Bullets So You Don't Have To Read All 60 Pages トランプの安全保障戦略原文60ページを短くまとめてみた The Trump Administration calls for more defense spending, new economic initiatives, and more aggressive diplomacy. トランプ政権は国防支出増を求めながら経済面でも新機軸を持ち出し外交活動をもっと積極的に展開しようとしている KYODO VIA AP BY JOSEPH TREVITHICK DECEMBER 18, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/17078/we-broke-down-trumps-security-strategy-i

次期エアフォースワンに空中給油能力は本当に必要なのか

これはいけません。途中で仕様が変われば価格が上昇し納期も遅れます。政治が介入すると話がややこしくなります。本当に危機状態になれば現在ならE-4Bを使うのではないでしょうか。(同機も耐用年数が切れつつありますが)なんとか現行機とスムーズに交代してもらいたいものです。なお、日本政府向け次期政府専用機777は素手完成してワシントン州で飛行テストしているようです。 Congress Questions Air Force One’s Lack of Refueling Capability  次期エアフォースワンに空中給油能力の欠如を議会が疑問視 Air Force One is taxied into position on the flight line at Offutt Air Force Base, Neb., Jan. 13, 2015. (USSTRATCOM photo by U.S. Air Force Staff Sgt. Jonathan Lovelady) POSTED BY: ORIANA PAWLYK SEPTEMBER 26, 2017 https://www.dodbuzz.com/2017/09/26/congress-questions-air-force-ones-lack-of-refueling-capability/ 次期エアフォースワンの設計陣は再度製図台に戻ることになるかもしれない。議員連が9月26日に同機に空中給油装備がないことを問題にしたからだ。 トム・コットン上院議員Sen. Tom Cotton(共、アーカンソー)がジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長に空軍が空中給油能力の導入を断念した理由を問いただし、核戦争の場合には長距離飛行能力が必須だと疑問を呈した。 「理解に苦しむのは空軍が次期エアフォースワンに空中給油能力がないと発表したことだ。一体どうしてなのか」コットン議員はダンフォード大将に質問を乗員軍事委員会で問いただした。 「決定を下したのは空軍ではなく、ホワイトハウスと思います。その背景には予算上の配慮があったのだと思います」とダンフォード大将は答えている。 さらに「たしかに制約条件になりますがそれに応じた計画立案をするしかありません」と加えた。 次期エ

言葉だけ先行しながら米軍に北朝鮮対応の緊急体制見られず>トランプ大統領の資質が問われそう

言葉の使い方は本人の思考の裏返しで比較するとトランプと金正恩はよく似ているのではないかと思えます。すでに経済界には影響が出ているのですが、このまま言葉の応酬が続くのか、北朝鮮に先制攻撃をあえてさせるのか、どちらにせよ米軍が出動する体制を整えるのにはまだ時間がかかるということでしょう。それまでに言葉を使い果たしてしまいそうです。トランプ大統領の軍事センスが試されそうです。その責任は本人より補佐する面々が大といえますね。 There Are No Signs That US Forces Are About To Go To War With North Korea 北朝鮮と戦闘開始する構えが全く見られない米軍部隊 Despite President Trump's tough talk, America's military posture remains unchanged. トランプ大統領の強硬発言と裏腹に米軍の態勢に変化なし   BY TYLER ROGOWAY AUGUST 11, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/13439/there-are-no-signs-that-us-forces-are-about-to-go-to-war-with-north-korea 写真 トランプ大統領と主要外交チーム AP ことばの応酬が先行し行動がともなっていない。ドナルド・トランプ大統領が思慮にかける声明で北朝鮮を非難したため一気にヒステリー状態になったが米軍が北朝鮮と戦火を開く兆候は見られない。確実に日常活動の範囲のままだ。 数時間前にトランプはこうツイートした。 「軍事解決の準備が完了して、照準を合わせ装填完了した。北朝鮮が愚かな行動に出れば対応する。金正恩には別の途を選んでほしい!」 Follow Donald J. Trump 朝鮮半島や周辺地域に展開中の米軍部隊はもともと「すぐ戦う」準備を維持している。さらにトランプの「炎と怒り」コメント、太平洋軍司令部およびジェイムズ・マティス国防長官も激烈なメッセージを出したが、朝鮮半島の戦場に出動する動きを示す装備は見られない。皆無だ。 戦闘航空機材を各地で支援する給油機の活

USSジェラルド・R・フォード就任式にて、改めて言葉の力に感じるところあり

日本人のスピーチはどうしてつまらないのでしょうか。答えは簡単で波風を立てず建前を重視した表現に振り回されたままで中身は二の次になっているからです。筆者も部下の作ったスピーチ案は全部却下して作り直していましたが、次回も同じように退屈な原稿を渡され閉口しておりました。今回はトランプ大統領よりリチャードソン作戦部長の方がスピーチとして一枚上を行っているのがわかりますね。これからゆっくり戦力化に向けて整備し、2020年すぎると艦隊に加わるとのことでその日が楽しみですね。 Trump: Carrier USS Gerald R. Ford ‘100,000-ton Message to the World’ トランプ「空母USSジェラルド・R・フォードは世界に向けたアメリカの10万トンのメッセージだ」 By: Sam LaGrone July 22, 2017 2:03 PM • Updated: July 22, 2017 9:11 PM https://news.usni.org/2017/07/22/trump-carrier-uss-gerald-r-ford-100000-ton-message-world 写真:米大統領専用ヘリコプター飛行隊所属のMV-22 オスプレイがUSSジェラルド・R・フォード(CVN-78)の飛行甲板に着艦した。ヴァージニア州ノーフォーク海軍基地での同艦の就役式典。July 22, 2017. US Navy Photo ドナルド・トランプ大統領が世界最大の海軍艦船の就任式で米軍事優位性の維持を宣言し国防予算案への議会支持を求めた。 次世代空母USSジェラルド・R・フォード(CVN-78)の就役式典でトランプ大統領は同艦は戦力と抑止力の象徴と述べ、乗組員と建造所のニューポートニューズ造船を称える演説をフォードの格納庫内で行った。 「米国製の鋼鉄と技術で10万トンの世界向けメッセージが完成した。アメリカの力に並ぶものなく、さらに増強拡大を当政権は毎日続けていくとお伝えしておきます」 トランプ大統領は艦名の由来となったジェラルド・R・フォード大統領の軍事即応体制に関する発言中の第二次大戦前の米軍準備態勢が不足していたため当時の敵勢力が好戦的になったとのくだりを引用した。 「フォード