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フーシは無人水中機も準備していた。米軍の事前攻撃で実行は阻止したものの、紅海方面の海上交通には依然として不安が消えない。世界経済への影響も無視できない

  The Navy USS Carney defeats a combination of Houthi missiles and drones in the Red Sea, Oct. 19. (Mass Communication Specialist 2nd Class Aaron Lau/U.S. Navy). 米軍がイエメンのフーシ支配地域を攻撃、ミサイルと水中ドローンを破壊 イエメン人グループが攻撃用に水中ドローンを用意したのは初の例だ    米 軍はイエメンにおいて5つの標的を攻撃し、フーシ派が使用する武器を破壊したとCENTCOMが本日発表した。CENTCOMは、これまでの行動と同様、紅海を航行する船舶を守るための「自衛攻撃」と称した。▼今回の攻撃は、対艦弾を搭載した3基の移動式ミサイル砲台と、2種類の海軍ドローン(無人の水中機と水上機)を標的とした。▼CENTCOMによれば、フーシ派は複数形式のUSVを保有しており、何度か民間船に発射する構えを見せていたが、10月に船舶への攻撃が始まって以来、UUVを準備したのは今回が初めてだという。▼「CENTCOMは、対艦巡航ミサイル、無人水中装備、無人水上装備をイエメンのフーシ支配地域で確認し、それらがこの地域の米海軍艦船と商船に差し迫った脅威をもたらすと判断した」とCENTCOMはソーシャルメディアに投稿した声明で述べた。▼イエメンのどこを攻撃したのか、どのような軍備で攻撃したのかは発表がない。▼この攻撃は、フーシ派がイギリスの民間船を攻撃したと主張した後に行われた。▼英国海事貿易運行本部は、同船がミサイルで攻撃され、至近距離で爆発したが、乗組員は全員無事であることを確認した。▼CENTCOMによれば、この船はMTポルックスで、デンマーク所有だが、パナマ船籍で、パナマ国旗で航行していた。▼火曜日、フーシはイランに穀物を運ぶギリシャ船にミサイルを撃ち込んだ。攻撃が小康状態になって以来、イエメンへの攻撃とイエメンからのミサイル発射が再開されている。▼フーシ派は、無人機、巡航ミサイル、装甲車、F-5タイガー戦闘機など、多種多様な兵器を保有しているが、無人水中艦船が確認されたのは今回が初めてだ。▼その性質上、いったん発射されると探知が難しくなる。▼紅海とアデン湾でアメリカ軍が阻止したフーシ派の攻撃のほとんどは、空

水中無人機マンタレイの開発が第二段階へ。UUVが海軍の主要装備になる日がやってくる。

  米軍研究開発部門が開発を進める水中機装備のひとつがマンタレイだ。 無人水中機マンタレイの想像図 (Photo courtesy of DARPA) 国 防高等研究プロジェクト庁DARPAが ノースロップ・グラマンシステムズ Northrop Grumman Systems Corp .および マーティンディフェンスグループ Martin Defense Group を選定し、無人水中機マンタレイ Manta Ray の開発は第二段階へ進むことになった。 両社で実寸大実証モデル機を製造し、「長期間長距離ミッションを海中環境で実施する」と12月20日付のDARPA発表にある。 「DARPAのマンタレイ事業は大きな突破口を開き、ペイロード搭載可能な自律運用水中機が有人艦艇の支援なしで行動可能となった」とマンタレイ事業主管カイル・ウーマー中佐 Cmdr. Kyle Woerner が述べている。「マンタレイにより新型水中機が実現するだけでなく、今後の水中装備開発につながる主要部品も実現した」 マンタレイの第一段階は2020年に開始され、機内エナジー管理、信頼性、航法、障害物回避等の初期テストを行った。 DARPAが公開の video ではUUVの運用方法、海底すれすれを移動する姿、センサーなどペイロードをUUVから発進回収する様子がわかる。 「マンタレイ事業は第一段階を終え、重要設計審査で設計の完成度を示し、第二段階に進む準備が完了していると示した」とDARPA発表にある。「今回選定された機体ではサブシステムのテストを実機完成後に実施する」 マンタレイはDARPAなど国防総省の研究開発部門で進める無人水中装備のひとつで、ゆくゆく海軍に採用をめざすものだ。海軍からはカリフォーニアに同様の装備品を運用しテストする施設の建設を開始したとの発表が出ている。■ DARPA taps Northrop, Martin Defense Group for Manta Ray UUV Phase 2 -  The Manta Ray is one of several unmanned vehicles moving through the military's research and development enterprises. By   JUSTIN KATZ on

空母の将来を脅かす5つの軍事技術

All of the Reasons America's Aircraft Carriers Are Doomed by Robert Farley   September 22, 2019  Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Aircraft Carrier Military Technology World Navy https://nationalinterest.org/blog/buzz/all-reasons-americas-aircraft-carriers-are-doomed-82621 空 母の攻略方法は知れ渡っている。あるいは攻撃を試みる方法というべきか。潜水艦発射の魚雷、巡航ミサイル、弾道ミサイルはいずれも空母に最悪の事態を与えかねない。もちろん、現在の空母は各種攻撃への防御手段を備えているが、攻撃と防御のバランスが確保されているかは残念ながら未知数である。 だがこれからはどうなるのか。30年後なら空母への攻撃方法が変わるのだろうか。空母建造者の頭を悩ませそうな5分野に触れてみたい。 水中無人機 空母にとって潜水艦が長きに渡り最も大きな脅威である。第二次大戦時には、ほぼすべての空母部隊で潜水艦による損失が発生した。冷戦時に米海軍はソ連潜水艦の存在を重要ととらえていた。対潜技術が進歩したとはいえ、潜水艦で最大の課題は空母の捕捉であり、攻撃射程内への接近である。しかも空母部隊の対潜機能の餌食になる前にこれを実施しなければならない。潜水艦には脱出経路を見つけることも重要だ。 無人潜水機は以上の問題をいくつか解決できる。接近を予期してほぼ無期限にわたり水中待機できるし、空母捕捉に成功して初めて移動すればよい。またロボット潜水艇には陸上に残した家族を心配する乗組員は皆無だ。武装がわずかでも事前設定した条件で自律運用する無人機は空母にとって厄介な存在になるだろう。 サイバー攻撃 空母は今でも頭が痛くなるほど複雑なシステムの塊だ。艦だけでなく航空団さらに護衛艦艇もある。フォード級空母ではさらに発展しており、ウェポンシステムの一部となりセンサーも同時にシステムを構成し数百、数千マイルの範囲を探査する。ネットワークはデジタル化し防御も厳重だ

無人水中機を巡り中国の技術スパイ事件が摘発されました 

中国関連のスパイ事件がまた摘発されました。今回は中国の国立大学が意外なところで米海軍とつながっていたという皮肉な話になっています。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Details Emerge in Secretive Chinese Drone Case Wendell Minnick , Defense News 1:25 p.m. EDT April 26, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/homeland-security/2016/04/26/florida-chinese-drone-case/83545872/ (Photo: Th Eng Koon/AFP via Getty Images) TAIPEI — フロリダ州在住の中国国籍女性が非合法活動計18件の嫌疑で起訴された。マネーロンダリングや無人水中機(UUV)の技術を中国に非合法に持ち出したためだ。起訴内容は4月21日にフロリダの連邦検察局が公表している。 それによるとアミン・「エイミー」・ユーはフロリダに本社を置くIFour International Inc.で2009年から2014年にかけて、オハイオにあるAmin Internationalで2002年から2009年に勤務し人民解放軍海軍(PLAN)および 哈爾浜工程大学( HEU)のため装備品・システムを入手した。 ユーは米国に来る前にHEUの海洋制御装置システム研究部で部門長だった。 起訴状ではユーに協力者5名があり多くはHEUに勤務していた。ユーはカナダ、ヨーロッパ、米国内の企業から各種装置を入手し、輸出した装置はHEUよびPLANでUUVに使われているほか、遠隔操作水中機(ROV)や自律運用水中機(AUV)にも取り付けられた。 起訴状によれば共犯「A」がHEUとの窓口で、本人はHEU自動化研究学部の教授だ。「A」はHEUの海洋装備研究部長、海洋制御装置システム研究所長も務め、2002年に「A」はUUV開発研究国家プロジェクトの主任技術者に任

米海軍>無人システムズ開発に真剣へ 統括ポストを新設 

海軍の場合は無人システムというと、空、海上、海中の各次元があるのでそれぞれ異なる解決策が必要です。今回の人事は統括部門を特立させるもので、米海軍が真剣に無人兵器システムの開発にとりくんでいることを示すものです。ただし、いまだに結論が出ないUCLASS無人機(偵察なのか攻撃手段なのかで一向にコンセンサスが取れない、国防総省・議会も巻き込み、とりあえず議論は棚上げ)の例のように開発の目的をしっかり舵取りしないと開発が遅れる・どうでもいい装備が生まれる弊害が発生するので、N99室のお手並み拝見ということでしょうか。 Navy Names First Director of Unmanned Weapon Systems By: Sam LaGrone June 26, 2015 5:46 PM http://news.usni.org/2015/06/26/navy-names-first-director-of-unmanned-weapon-systems 新任兵曹長を前に講演するロバート・ギアイア少将(米太平洋艦隊副司令官)。パールハーバー合同基地内ヒッカム将校クラブにて。 US Navy Photo 米海軍の無人兵器システムズで初代部長の人事が発表された。海軍向けの将来無人装備で空中、海中で技術開発を進める職務である。 ロバート・P・ギアイア少将(現太平洋艦隊副司令官、水上戦士官のキャリアが長い)が新設N99室長となる。この職位は海軍作戦部長付官房 (OPNAV) の幕僚相当となる。レイ・メイバス海軍長官が発表した。 メイバス長官からは無人装備担当の海軍副長官(DASN)職を新設すると発表もあった。ただしDASN人事はまだ発表がない。 MQ-4Cトライトン無人機システムは初の米国横断フェリー飛行に成功し、パタクセントリヴァー航空基地(メリーランド州)に2014年9月18日に到着している。US Navy Photo N99室は海軍向け無人航空機(UAV)業務をOPNAV内N2/N6情報支配・ISR装備開発担当から引き継ぐことになりそうだ。これに対し水上、水中の無人装備は海軍内の複数部門が担当している。 新ポストは「すべての無人装備の開発の統合調整」を狙うものとメイバス長官は説明している。N99と未

海中無人機はここまで構想ができている。海底に無人補給処を作る

The 7-11 For Robot Subs: Underwater Plug And Stay Hubs By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on May 21, 2015 at 4:51 PM http://breakingdefense.com/2015/05/the-7-11-for-robot-subs-underwater-plug-and-stay-hubs/feed/ 空港でスマートフォンの充電場所を探すのに苦労したことがあれば、充電場所を海中で探すのがどれだけ大変か想像できるだろう。 海軍の無人ミニ潜航艇を想定してほしい。中国の人工島を監視しバッテリー残量が減ってきた。現在だと一度陸上基地あるいは水上艦まで戻り充電する。だがもしマイク・ワードロー Mike Wardlawの構想が実現すると、2020年代に海軍は無人海中ポッドを展開し、探知される心配はなく自動的に充電する。同時に収集した極秘情報を海軍の情報ネットワークにアップロードできる。 「海中のセブン-イレブンになります」とワードロー(海軍研究所FDECOの研究主幹)は言う。FDECOとは「前線配備エネルギー通信拠点Forward-Deployed Energy & Communications Outpost の略。無人潜航艇(UUV)が横付けし、充電し、データをアップロードし、新しい任務をダウンロードして出発する。 「UUVの制約条件は電力と通信機能だ」とポール・シャーレPaul Scharre(新しいアメリカの安全保障を考えるセンターで20YY戦闘構想を主宰)は言う。FDECOなら両方を解決できる。 基本的問題は電力だ。大型潜水艦はディーゼルエンジンあるいは原子炉で電力を確保しているが、ロボットミニ潜航艇はバッテリー頼りで重量あたり出力は小さい。そこでUUVで長時間航行すれば船体が大きくなり、それだけ建造費が上昇しかつ敵探知を受けやすくなる。 課題は通信機能だ。通常無線は水中に届かない。超長波や音波は長距離を伝播するが帯域が狭くなると元海軍次官ボブ・マーティネージ Bob Martinage は説明する。新技術である通信レーザーやLEDを使うと帯域を広くとれるが有効距離が短い。海中にFDECOのような拠点があればマ

無人潜航艇UUVは潜水艦不足の解決策

先週は潜水艦連盟の総会があり、水中戦の話題がたくさん出てきました。UUVの実用化を急ぐ背景には潜水艦の建造が間に合わないことがあるのでしょうね。台湾がUUVで中国に対してA2/ADを展開すると言うシナリオは非現実的でしょうか。日本もこの分野の研究を進めていますので、実用化を目指すのであれば早晩日米の協議の議題になるでしょうね。 CNO Greenert Bullish on Unmanned Underwater Vehicles By: Dave Majumdar Published: October 23, 2014 4:31 PM Updated: October 23, 2014 4:31 PM 大型無人潜水艇UUVの想像図 米海軍制服組トップから自律型無人攻撃機の登場はまだ先だが、自律型無人水中艇unmanned underwater vehicles (UUV) は非常に実用的だろうと発言があった。 海軍作戦部長ジョン・グリナート大将 Adm. Jon Greenert が10月23日に海軍潜水艦連盟主催の講演で発言した。 グリナートが無人攻撃機の実現に悲観的なのは自律的に武器を投下する作業が複雑なためだ。 これに対して潜水艦では話が違うとする。「潜水艦の建造隻数は限られている。この分野を進めるべきだ」とした。. 年間二隻のヴァージニア級原潜を建造しても、攻撃潜水艦部隊は今後縮小を免れない。ロサンジェルス級が退役をはじめるからだ。 グリナートの主張は秘密のうちに開発中の技術を海軍に応用できるはずというもの。2010年代末までに自律型大口径水中無人潜航艇を各種任務に投入したいとする。 「あまりにも複雑な地点には投入は無理としてもこの方向を模索するべきだ」とした。■