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3月, 2018の投稿を表示しています

★韓国の原子力潜水艦建造は結局実現できないのではないか

オーストラリアで本命と言われていた日本のそうりゅう級を破り採用されたフランスDCNSのバラクーダがまた韓国の原子力潜水艦建造計画でふたたび出てきました。フランスは商売上手ですね。韓国がこのまま原子力潜水艦建造に向かう可能性が低いとのThe Driveの分析ですが、パッションだけで突っ走る韓国はその通りにならないかもしれません。でもそもそも韓国に原子力潜水艦が絶対不可欠とは思えないのですが。 Why Would The South Korean Navy Be Eyeing A Nuclear Submarine Capabilit韓国が原子力潜水艦に注目する理由は何か A nuclear boat would offer significant additional capabilities for the service, but could come at a high cost, practically and politically.原子力潜水艦投入で韓国海軍の威力が高まるが、予算・政治面で代償は高くつく DCNS BY JOSEPH TREVITHICK MARCH 29, 2018 http://www.thedrive.com/the-war-zone/19735/why-would-the-south-korean-navy-be-eyeing-a-nuclear-submarine-capabilit y 韓 国海軍が原子力潜水艦取得の政治技術両面での可能性の検討に入った。北朝鮮が潜水艦弾道ミサイル開発をしており緊張が高まる中だが原子力潜水艦は技術的に複雑であり先に開発成功しても半島関係は緊張を増すばかりだ。 2017年10月に韓国海軍が委託したシンクタンクKorea Defense Network (KDN)が原子力潜水艦の基本設計を検討し始めた。最終報告書ではフランスのバラクーダ級を原型にした原子力潜水艦の開発を提言している。 「国産建造を提言したKDN報告書は慎重に精査している」と韓国海軍はDefene Newsに述べている。「原子力潜水艦建造案には微妙な内容がありとくに南北朝鮮頂上会談や米朝頂上会談が行われる中で慎重に扱う必要がある」 現時点の韓国海軍にはドイツの209型の派生型チャンボゴ

★★台湾向けF-35B売却の可能性浮上

台湾問題がここにきて関心を集めているのは習近平体制が強硬な外交を展開しようとしていることと無関係ではないでしょう。南シナ海の実質的支配を確立した次は台湾なのか東シナ海なのか、今は台湾に関心が集まっていますが、日本ではまだ関心が低いようですね。F-15リース案件は実はF-35をリースするための布石だったのでしょうか。販売を回避し、「一つの中国」のまやかしも打破できるのですが。だが肝心のF-35Bの生産ってそんなに余裕がありましたっけ。   China's Worst Nightmare: Would America Sell the F-35 to Taiwan? 中国の悪夢になるのか、米国が台湾にF-35を販売する可能性 Asia Times March 28, 2018 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/chinas-worst-nightmare-would-america-sell-the-f-35-taiwan-25107 トランプ政権に台湾向けF-35売却を求める米有力上院議員 米上院の有力議員二名がトランプ政権にF-35の台湾売却を承認するよう今週月曜日に求めてきたとの報道が入った。台湾の「民主体制を守るため」と中国の軍事脅威の高まりを意識している。 「同戦闘機により台湾の防衛体制が向上し中国のアジア太平洋大での軍事姿勢に対する抑止力になる」とジョン・コーニンJohn Cornyn共和党院内副総務とジェイムズ・インホフェJames Inhofe軍事委員会有力議員がトランプ大統領に書簡を送った。 「軍事近代化を続ける中国は台湾を軍事統合する実力を1950年代以降初めて手に入れている」と両議員は指摘。「しかしながら大統領の指導力により台湾は民主主義国家として存続でき、軍事力の脅かしに屈しない関係を中国と築くことが可能だ」 報道陣から論評を求められたがホワイトハウスはまだコメントを出していない。だがジョン・ボルトンが国家安全保障担当補佐官に任命されており書簡内容も無視できない。ボルトンはかねてから対中強硬派で「一つの中国」論にも疑問を隠していない。 F-35Bを求める台湾 Defense Oneでは台湾がF-35B

中国空母二号艦の海上公試近づく---首をかしげたくなる中国一般国民の考え方

これによれば中国国内の世論はかなり野蛮ですね。台湾は中国の一部で簡単に武陵併合できると本気で信じ込んでいます。新空母が「台湾」となれば本当に危険な事態で、日本ものほほんとしていられない事態が急にやってくるかもしれません。記事元は環球時報英語版ですから中国共産党の本流の考え方が示されているのでしょうね。中国では建造中は艦名がないまますすめるのでしょうか。変わった慣行です。韓国は平気で人名を戦闘艦にも付けていますが、さすがに中国では命名規則を確立して管理しているようですね。 China’s first domestically made aircraft carrier prepares for sea trial中国初の国産建造空母の海上公試近づく 月曜日に撮影された遼寧省大連での中国初の国産建造空母。 Photo: IC By Yang Sheng Source:Global Times Published: 2018/3/27 18:58:39 http://www.globaltimes.cn/content/1095467.shtml 中国初の国産建造空母001A型艦は初の海上公試の準備に入った。台湾問題の解決のためにも中国国民の同艦への期待が高いことが艦名をめぐる意見からうかがえる。 二号艦の現状 大連造船工業(DSIC)の造船現場(遼寧省大連)で撮影された同艦の写真がオンライン上で流布しており、艤装中の足場はすべて除去され、フェイズドアレイレーダーが搭載されたのがわかる。 「艤装関連の設備をすべて取り除き、主機関を初めて始動させた。2018年は中国国民を驚かせてみたい」とDSIC会長 Liu Zhengは中国中央テレビのウェブサイトcctv.comで3月13日に述べている。 同会長は001A型艦建造の総合責任者であり、人民代表会議全国政協の構成員として全人代・全国政協会議開催中にcctv.comへ以下述べている。 「001A型艦は海上公試開始が準備できつつあり、実行日時は天候と海洋状況に左右されます。4月23日がPLA海軍の海軍記念日(1949年)なので当然考慮されているでしょう」と北京在住の海軍関係専門家 Li JieがGlobal Timesに27日語っている。 「海上公試

★沖縄で空戦技能の腕を上げるF-35Aパイロットたち

見かけと違ってF-35Aは相当の空対空戦能力があるようです。しかも訓練をつむ米空軍パイロットにとっては燃料不足でろくに訓練もできない北朝鮮空軍戦闘機など相手にもならないでしょう。航空自衛隊も先行して米F-35Aと対戦して同機の知見を積んでいる途中なのでしょう。ともに頼もしいことではあります。 Reporting from Kadena Air Base How is the F-35 improving its dogfighting skills in Japan? F-35は日本でどこまでドッグファイトの腕をあげているのか---嘉手納基地に配備中のF-35A実戦部隊の様子を見てみよう By: Valerie Insinna     https://www.defensenews.com/smr/kadena-air-base/2018/03/27/how-is-the-f-35-improving-its-dogfighting-skills-in-japan/ 嘉手納航空基地にヒル空軍基地から移動したF-35A(第34戦闘機飛行隊)が翼を休めている (Jeff Martin/Staff) KADENA AIR BASE, Japan, and WASHINGTON —F-35はドッグファイト性能不足がずっと批判対象にされている。 だが嘉手納航空基地の頭上でF-35はそんな批判は誤りと証明している。 .昨年10月に要員300名がF-35A12機とともにユタ州ヒル空軍基地から日本へ移動し、米空軍初のアジア太平洋地区でのF-35展開となった。その後、パイロットはF-35の空対空戦訓練に中心をおいているが、対地攻撃能力で知られる同機としては珍しいことだ。 嘉手納基地は466平方マイルと小ぶりの基地で周囲は太平洋に面しF-35部隊の空戦訓練に最適と第34戦闘飛行隊のライアン・ファンタシア大尉が述べている。「空域が全部洋上なので下を見ても何も見えないのが難易度を高めます。さらにここにはイーグル隊がいます」と大尉は嘉手納のF-15C/Dイーグル二個飛行隊に言及した。 F-35A隊はF-15C/Dと毎月二三回から毎週二三日のペースで訓練していると大尉はDefense Newsに語ってくれた。F-15は嘉手納基地の米空軍第

★ロッキードのCFR小型核融合炉が米特許を取得-----人類の生活を一変させる可能性と疑問

うーんあれから4年ですか。ロッキードが画期的な小型核融合技術を鳴り物入りで公表していました。今回は特許取得まで行きましたが、記事でも指摘しているとおり特許成立と技術の実現は別の話ですが、本当に実現すればロッキード株式に投資すべきでしょう。(当方は損失の責任は有しません) 日本ではそもそも原子力の原理が分かっていないまま感情で排斥する傾向が3/11以降定着しており、その根源は「穢れ」を排除する思想だと当方は見ていますが、核融合が普通に使える時代がそこまで来ているとすれば今から本気で核分裂と核融合は違うと社会に理解させていかないといけませんね。軍事利用を考えると今までの制約から自由になれればどれだけ画期的な装備が生まれるでしょうか。むしろレーザーやレイルガンのような高エネルギー消費装備の実現が容易になることでしょうか。ともあれ、五月雨式にしか出てこないロッキードのCFRですが今後も要注意ですね。 Lockheed Martin Now Has a Patent For Its Potentially World Changing Fusion Reactor ロッキード・マーティンが世界を一変させる核融合炉の特許を取得 When it first announced the project, the company said it could have a working prototype of the revolutionary power source as early as 2019.  同社は革命的な動力源をめざすプロジェクトを初めて公表した際に実用試作機をはやければ2019年に完成させると述べていた BY JOSEPH TREVITHICK MARCH 26, 2018 http://www.thedrive.com/the-war-zone/19652/lockheed-martin-now-has-a-patent-for-its-potentially-world-changing-fusion-reactor LOCKHEED MARTIN ロッキード・マーティン が世界を一変させる可能性のある小型融合炉(CFR)で特許を交付された。予定通り進展すれば同社は、ニミッツ級空母一隻あるいは一般家庭8万

速報 金正恩の北京訪問の背景---存在感を示さぜるを得ない習近平の苦しい立場と応じた金正恩の打算

米朝韓の一連の進展で最大の疎外感を感じているのが中国です。(日本も程度こそ違え同様)ただ面子を重んじるのはいいのですが、今回の呼びつけは後々に大きな影響を与えそうな気がします。若いキムからすれば中国に対する意識も前の世代と異なるはず。仮に「謎の人物」が金正恩本人だとすれば屈辱がばねとなる可能性もありますね。北朝鮮をめぐっては今後の進展は加速化していきますので硬直した見方をしていては理解できなくなります。   Kim Jong Un May Be in China. What Does That Mean for Trump?  金正恩の北京入りでトランプにどんな影響が出るか Gordon G. Chang March 26, 2018 http://nationalinterest.org/feature/kim-jong-un-may-be-china-what-does-mean-trump-25088?page=show ブ ルームバーグニュースが金正恩が北京に月曜に到着したと報じている。 日本テレビは特別列車の画像を伝え、NK Newsは北京が厳戒態勢に入ったと報じた。 Nikkei Asian Reviewは特別賓客の車列が 釣魚台国賓館に入っており、人民大会堂の警備が強化されていると報じた。人民大会堂で中国指導者が各国指導者と会見することが多い。 BBC中国特派員スティーブン・マクダネルは突然の訪問に中国首都が動揺しているとツイッターで伝えた。 本当にキムだとすれば2011年12月に権力を掌握して以来初の国外旅行となる。中国外務省はキムだとは確認していない。 在韓米軍勤務の経験がありペンタゴンへ長年助言しているロバート・コリンズの観測はキムは列車に乗っておらず、中国へ来たのは実妹の金与正だという。 北京入りしたのがキム本人なのか別の高位人物なのかは別としてあらためてPRCがDPRKに異例の影響力を及ぼしていることを改めて思い起こさせてくれる。中国がひもを引いて北朝鮮に何かさせることができる。今回は習近平がひもを引いた。 習がこの時点にキムを呼びつけたのはおどろくべきことではない。北京は北朝鮮が韓国、米国とそれぞれ首脳会談をしようとする中で大事な話し合いの蚊帳の外におかれそうだ。 ト