これによれば中国国内の世論はかなり野蛮ですね。台湾は中国の一部で簡単に武陵併合できると本気で信じ込んでいます。新空母が「台湾」となれば本当に危険な事態で、日本ものほほんとしていられない事態が急にやってくるかもしれません。記事元は環球時報英語版ですから中国共産党の本流の考え方が示されているのでしょうね。中国では建造中は艦名がないまますすめるのでしょうか。変わった慣行です。韓国は平気で人名を戦闘艦にも付けていますが、さすがに中国では命名規則を確立して管理しているようですね。
China’s first domestically made aircraft carrier prepares for sea trial中国初の国産建造空母の海上公試近づく
月曜日に撮影された遼寧省大連での中国初の国産建造空母。 Photo: IC
By Yang Sheng Source:Global Times Published: 2018/3/27 18:58:39
中国初の国産建造空母001A型艦は初の海上公試の準備に入った。台湾問題の解決のためにも中国国民の同艦への期待が高いことが艦名をめぐる意見からうかがえる。
二号艦の現状
大連造船工業(DSIC)の造船現場(遼寧省大連)で撮影された同艦の写真がオンライン上で流布しており、艤装中の足場はすべて除去され、フェイズドアレイレーダーが搭載されたのがわかる。
「艤装関連の設備をすべて取り除き、主機関を初めて始動させた。2018年は中国国民を驚かせてみたい」とDSIC会長 Liu Zhengは中国中央テレビのウェブサイトcctv.comで3月13日に述べている。
同会長は001A型艦建造の総合責任者であり、人民代表会議全国政協の構成員として全人代・全国政協会議開催中にcctv.comへ以下述べている。
「001A型艦は海上公試開始が準備できつつあり、実行日時は天候と海洋状況に左右されます。4月23日がPLA海軍の海軍記念日(1949年)なので当然考慮されているでしょう」と北京在住の海軍関係専門家 Li JieがGlobal Timesに27日語っている。
「海上公試は通常6から12か月かかり、終わればPLANへ引き渡されます。そうなると2018年末に海軍艦艇として就役する可能性が高い」とテレビの軍事評論家Song Zhongpingが解説している。
なぜこんなに早く建造できるのか
001A型艦は2017年4月26日に大連で進水している。艤装工事は一年未満で完成したことになる。
001A号艦の建造は空母建造史上最速でわずか2年で進水にこぎつけた。重要なのは艦体から装備品まですべてが国産ということだとLiuが指摘する。
「国内建造の仕上がりは世界クラスになりました。たとえば飛行甲板の水平度ものばらつきは4パーセントを上回らず、3パーセント以内に仕上げています」
艦名はどうなるか
全人代・全国政協会議の期間中に浙江省Zhejiang Province台州市 Taizhouの全人代代表Yuan Maorongから新空母艦名を"Wei Wen"韋溫とする提案が出た。三国時代の武将で台湾に初めて到達した人物として歴史に名を残している。
Yuan代表はWei Wenと命名すれば台湾が中国の一部である歴史的事実をあらためて示し、海峡関係の発展につながると述べた。
艦名をめぐる議論はソーシャルメディアでも広がりを見せており、中国ネティズンに「台湾」を支持するものが多数あり、一方で清朝で台湾を奪回した提督"Shi Lang"施琅を推すものもある。
「中国国民に台湾問題解決を望む声が高いことの反映でしょう。初の国産空母はこの目的達成への強い決意と能力の象徴で台湾独立派へは強い警告を与えます」とLiは解説している。
ただし同空母は台湾を標的としていないと北京の匿名軍事筋は語る。その説明では中国が軍事手段で台湾問題を解決すると決定すればPLAは完全に任務遂行する能力があり、空母がなくても可能なので001A型艦の任務は別だというのだ。
「PLANには大型艦の命名規則があり空母もここに含まれます。一般に省や都市名称を使います」(Song)
「一号艦遼寧は訓練とともにデータ収集を目的としましたが、001A型艦は中国初の戦闘用空母となりますので艦名は特別なものになります。人名の採用は不可能です。中国で人名がつくのは科学調査船のみですから」と匿名軍事筋は解説してくれた。■
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