B-21については、ここまで情報ががっちり管理された機体開発はあったでしょうか。それが意外に早く姿を現しそうです。と言うことは開発がそこまで進んでいるということでしょう。デジタル方式の開発生産でこれまでの常識を破るスピードなのかもしれません。
B-21 Raider Officially Heading To Edwards Air Force Base For Testing B-21レイダーがエドワーズ空軍基地に移動しテストを開始するThe commander of the 412th Test Wing made the official proclamation at a local business conference and teased that testing would begin soon.412試験飛行団司令から現地ビジネス界にテストは早期に開始と思わせぶりに発言があった
BY TYLER ROGOWAYMARCH 5, 2018
この五年間、米国の次期ステルス爆撃機のテストがどこでいつ始まるのかで観測がしきりに出ていた。このたび現地のビジネス会合に出席したカール・シェーファー准将Brigadier General Carl Schaefer(エドワーズ基地第412試験飛行団司令)から注目される発言が出た。准将はB-21テストはエドワーズ基地で行い、大方の予想より早く同機が同基地に移動すると述べた。
准将は2018年3月3日にアンテロープ渓谷商取引委員会会議の席上でB-21の同基地配備について明確に発言した。
「B-21はエドワーズ空軍基地でテストに入ると公表します。...エドワーズは各種爆撃機のテストに使われてきましたがB-21もエドワーズに移動し近い将来にテストを開始します」
シェーファー准将はさらにチーム・エドワーズとして同機受け入れ態勢を整備中でテスト用人材も拡充中と述べた。
USAF
B-21についてはUSAFは構想図のみ数年前に公開したがその後に画像がひとつも出ていない。
記者が前回エドワーズを訪問したのは5年ほど前だが南基地の施設が大幅に改修中だった。USAFのB-52、B-1爆撃機テスト部隊が別のエプロンに移動し、南基地は空にされB-2テスト部隊はあったもが別の謎の事業に備えているのは明らかだった。
記者の同基地訪問後に軍事航空畑で噂が出始めた。何か大きなことが南基地にやってくる。それが当時は長距離打撃爆撃機LRS-Bと呼ばれていた機材で現在B-21レイダーなのは確実だった。同機はゆくゆくは「ファミリー」構成の新装備となり、極秘開発で米国に追いつきつつある他国に優位性を確保するのがねらいとされてきた。
USAF/EDWARDS AFB PAO
1997年7月1日にエドワーズ基地でB-2の技術生産開発段階が完了したことを受け、空軍フライトテストセンターがB-2運用を基地南で行う体制になった。 (File photo dated May 2000)
それから5年ほど経過し同機に制式名称がつき、高度極秘体制のもと一般公開と正式なフライトテスト開始が近づいてきた。このような新型機の支援体制がエドワーズAFBほど整備された場所はほかにない。
GOOGLE EARTH
エドワーズの南基地の広大な施設は保安体制の強化に加えハイエンド戦略装備用の特殊施設を提供できる。かつてはB-2がここに入り、その一方でB-52はB-1B、さらに空中レーザー実験他が展開された。その他格納庫が南東部にあり、空にされ新型ハイテク機材受入れが準備中だ。
一部にはエリア51を新型爆撃機の受入れ施設と見る向きがあるが、極秘施設の同地がフライトテストに使われる兆候はない。ただしB-2同様にB-21が「牧場」で短期間一部テストに投入される可能性はある。
新型爆撃機のテストが各地を渡り歩くことは少ないはずだ。初期テスト後は運用テスト評価段階に入り、少なくとも100機のレイダーが調達され従来の爆撃機より高性能かつ柔軟に運用できるため、テストは初期導入後も並行継続の公算が高い。
NORTHROP GRUMMAN
B-2の場合は実戦配備後もエドワーズAFBとプラント42で活発に開発作業が継続されていた
エドワーズ空軍基地でのB-21のテストに加えノースロップ・グラマンはカリフォーニア州パームデイルのプラント42を大幅拡張中で社員2千名を追加する。さらに将来増強されB-21関連事業は「フライトテスト」で有名な同地経済に経済ブームを生む可能性がある。
同地にとっては一部テストがエドワーズAFBから流れてくるだけでなく同機のロールアウトが近づいてきたことが大きな効果を生む。また生産開始に先立つ5年間が試作型テストに投入されることがわかる。これはB-1BとB-2Aの現役引退の時期とも符合し、2020年代中ごろに開始するB-21への交代が2030年代中頃まで続く。
FACEBOOK GIF
B-2がノースロップのプラント42上空を超低空飛行し関係者の努力に敬意を表した。1990年代初頭。
新型爆撃機のロールアウトあるいは画像公開があれば現在は詳細不明のままの構想図しかないところに大きな意味が生まれ、の航空業界並びに軍事技術上で最大級の事業の全体像が明らかになる。その場面が実現寸前と想像するだけで興奮してくる。
B-2スピリットのロールアウトから30年となる2018年11月22日に要注意だ。この日付はB-2後継機種でノースロップ・グラマンの全翼機形状ステルス爆撃機第二号の公表にぴったりではないか。
同社およびUSAFが現時点で理解している内容を1998年時点と比較すれば、B-21がついに公開され高性能戦闘用航空機の頂点に立つ日には誰もが圧倒されるのは想像に難くない。■
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