スキップしてメイン コンテンツに移動

速報 金正恩がトランプを会談に招待したとの韓国政府発表に見られる奇妙な点

今回の発表にはいくつか奇妙な点があり案す。1)なぜ韓国政府がホワイトハウス前で発表したのか しかも米政府の立ち合いなく 2)外交チャンネルをすべてバイパスしての発表である 3)なぜ米大統領が「格下の」北朝鮮首都を訪問する必要があるのか などなどです。1)については米政府としてコミットしたくないからでしょうし、このまま実現しない場合の責任逃れでは。それよりも韓国は仲介役として点数稼ぎしたいのでしょうが、世界は北朝鮮の使い走りとしか見ないはず。そもそもなぜ北朝鮮が自ら意思を伝えないのか。2)については今後あちこちで軋みが生まれるでしょう。3)については平壌訪問は論外で第三国、中国を大統領は希望するでしょうができれば中立国で会談すべきでは。(ニクソンはいきなり北京を訪問した前例はありますが) 米側もいきなりの発表で驚いている感じで反応はこれからでしょうね。問題は日本です。新しい事態に早く適応してはしごをはずされない=以前の立場に固執しない ことではないでしょうか。それだけに全体像を把握する思考が必要になるはずです。

South Korean leaders announce unprecedented invitation for Trump to meet Kim Jong-un in North Korea 韓国政府高官から前例のない金正恩と北朝鮮での会談にトランプ大統領の招待が発表された



  • 北朝鮮指導者金正恩がドナルド・トランプ大統領を会談に招待し核・ミサイルテストを一次停止すると述べた。
  • 発表は韓国政府政府関係者が行い、先の北朝鮮報恩結果を米側に説明した後のこと。
  • トランプは「背景情報説明に感謝」し、金正恩と5月にまでに会い「恒久的非核化を実現する」ことを目指すと述べたという。



朝鮮指導者金正恩がドナルド・トランプ大統領を会談に招き、同時に北朝鮮は核・ミサイルテストを一時停止すると述べた。
韓国国家保安室長鄭義溶Chung Eui-yongと国家情報院長官徐薫Suh HoonがワシントンDCを訪問しH・R・マクマスター国家安全保障担当補佐官に北朝鮮との外交面での新たな進展を説明した。
この説明で金正恩発の親書が韓国側からホワイトハウスに手渡されたとの報道がある。
「金正恩は非核化に正面から取り組んでいる」とChungは3月8日述べている。「金は北朝鮮はこれ以上の核実験あるいはミサイル試験は行わないと確約した」
「合わせてトランプ大統領とはなるべく早く会談したいと希望を表明した」(Chung)
Chungによればトランプは「情報提供に感謝」し金正恩とは5月までに会談したいと述べ「恒久的非核化の実現」が目標と述べた。
同日はそれ以前にトランプから「重大発表」が出ると思わせぶりな発言が出ていた。「これで当方の成果となるはず」と述べていたとABCニュースのメレディス・マクグローが伝えていた。
トランプはこれまでも北朝鮮と適当な時期に適当な状況で」対話の用意があると繰り返し述べていた。
1月になり北朝鮮から外交面で動きが多数出て、米国、韓国と交渉の用意があると示していた。2018年冬季五輪大会に参加し、韓国とは数回にわたり協議を行っている。
「あちらに誠意はあると思うが制裁はじめこちらの対応があるから誠意を示しているのだと思う。その一つが中国が提供中の強力な支援だ」とトランプは今週火曜日に述べ、包囲網で中国の役割の増大に言及していた。
金正恩が非核化を言葉の上で約束したことで米国には対話の条件が整ったと言える。「当方の条件は非核化だ」と米国務省報道官ヘザー・ノイアートは報道陣に2月末に語っていた。「我が国の政策は不変だ。政権初日から政策を語っており、最大限の圧力についても同様だが同時に朝鮮半島の非核化も一貫して主張している」

ただし米関係者からは北朝鮮との対話に警戒する動きもある。木曜日にレックス・ティラーソン国務長官は「交渉への道のりは遠い」と述べていた。「目を見開いて現実的な対応が必要だ」と長官は報道会見で述べていた。■

コメント

このブログの人気の投稿

漁船で大挙押し寄せる中国海上民兵は第三の海上武力組織で要注意

目的のため手段を択ばない中国の思考がここにもあらわれていますが、非常に厄介な存在になります。下手に武力行使をすれば民間人への攻撃と騒ぐでしょう。放置すれば乱暴狼藉の限りを尽くすので、手に負えません。国際法の遵守と程遠い中国の姿勢がよく表れています。尖閣諸島への上陸など不測の事態に海上保安庁も準備は万端であるとよいですね。 Pentagon reveals covert Chinese fleet disguised as fishing boats  漁船に偽装する中国軍事組織の存在をペンタゴンが暴露   By Ryan Pickrell Daily Caller News Foundation Jun. 7, 3:30 PM http://www.wearethemighty.com/articles/pentagon-reveals-covert-chinese-fleet-disguised-as-fishing-boats ペンタゴンはこのたび発表した報告書で中国が海洋支配を目指し戦力を増強中であることに警鐘を鳴らしている。 中国海上民兵(CMM)は準軍事組織だが漁民に偽装して侵攻を行う組織として長年にわたり活動中だ。人民解放軍海軍が「灰色」、中国海警が「白」の船体で知られるがCMMは「青」船体として中国の三番目の海上兵力の位置づけだ。 CMMが「低密度海上紛争での実力行使」に関与していると国防総省報告書は指摘する。 ペンタゴン報告書では中国が漁船に偽装した部隊で南シナ海の「灰色領域」で騒乱を起こすと指摘。(US Navy photo) 「中国は法執行機関艦船や海上民兵を使った高圧的な戦術をたびたび行使しており、自国の権益のため武力衝突に発展する前にとどめるという計算づくの方法を海上展開している」と同報告書は説明。例としてヘイグの国際仲裁法廷が中国の南シナ海領有主張を昨年7月に退けたが、北京はCMMを中国が支配を望む地帯に派遣している。 「中国は国家管理で漁船団を整備し海上民兵に南シナ海で使わせるつもりだ」(報告書) 中国はCMMはあくまでも民間漁船団と主張する。「誤解のないように、国家により組織し、整備し、管理する部隊であり軍事指揮命令系統の下で活動している」とアンドリュー・エリク...

海自の次期イージス艦ASEVはここがちがう。中国の055型大型駆逐艦とともに巡洋艦の域に近づく。イージス・アショア導入を阻止した住民の意思がこの新型艦になった。

  Japanese Ministry of Defense 日本が巡洋艦に近いミサイル防衛任務に特化したマルチロール艦を建造する  弾 道ミサイル防衛(BMD)艦2隻を新たに建造する日本の防衛装備整備計画が新たな展開を見せ、関係者はマルチロール指向の巡洋艦に近い設計に焦点を当てている。実現すれば、は第二次世界大戦後で最大の日本の水上戦闘艦となる。 この種の艦船が大型になる傾向は分かっていたが、日本は柔軟性のない、専用BMD艦をこれまで建造しており、今回は船体形状から、揚陸強襲艦とも共通点が多いように見える。 この開示は、本日発表された2024年度最新防衛予算概算要求に含まれている。これはまた、日本の過去最大の529億ドルであり、ライバル、特に中国と歩調を合わせる緊急性を反映している。 防衛予算要求で優先される支出は、イージスシステム搭載艦 ( Aegis system equipped vessel, ASEV) 2隻で、それぞれ26億ドルかかると予想されている。 コンピューター画像では、「まや」級(日本の最新型イージス護衛艦)と全体構成が似ているものの、新型艦はかなり大きくなる。また、レーダーは艦橋上部に格納され、喫水線よりはるか上空に設置されるため、水平線を長く見渡せるようになる。日本は、「まや」、「あたご」、「こんごう」各級のレーダーアレイをできるだけ高い位置に取り付けることを優先してきた。しかし、今回はさらに前進させる大きな特徴となる。 防衛省によると、新型ASEVは全長約620フィート、ビーム82フィート、標準排水量12,000トンになる。これに対し、「まや」クラスの設計は、全長557フィート強、ビーム約73フィート、標準排水量約8,200トンだ。一方、米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦は、全長567フィート、ビーム55フィート、標準排水量約9,600トン。 サイズは、タイコンデロガ級が新しいASEV設計に近いが、それでもかなり小さい。Naval News報道によると、新型艦は米海軍アーレイ・バーク級フライトIII駆逐艦の1.7倍の大きさになると指摘している。 武装に関して言えば、新型ASEVは以前の検討よりはるかに幅広い能力を持つように計画されている。 同艦の兵器システムの中心は、さまざまな脅威に対する防空・弾道ミサイル防衛用のSM-3ブロックII...

次期高性能駆逐艦13DDXの概要が明らかになった 今年度に設計開始し、2030年代初頭の就役をめざす

最新の海上安全保障情報が海外メディアを通じて日本国内に入ってくることにイライラしています。今回は新型艦13DDXについての海外会議でのプレゼン内容をNaval Newsが伝えてくれましたが、防衛省防衛装備庁は定期的にブリーフィングを報道機関に開催すべきではないでしょうか。もっとも記事となるかは各社の判断なのですが、普段から防衛問題へのインテリジェンスを上げていく行為が必要でしょう。あわせてこれまでの習慣を捨てて、Destroyerは駆逐艦と呼ぶようにしていったらどうでしょうか。(本ブログでは護衛艦などという間際らしい用語は使っていません) Early rendering of the 13DDX destroyer for the JMSDF. ATLA image. 新型防空駆逐艦13DDXの構想 日本は、2024年度に新型のハイエンド防空駆逐艦13DDXの設計作業を開始する 日 本の防衛省(MoD)高官が最近の会議で語った内容によれば、2030年代初頭に就役開始予定のこの新型艦は、就役中の駆逐艦やフリゲート艦の設計を活用し、変化する脅威に対し重層的な防空を提供するため、異なるコンセプトと能力を統合する予定である。  防衛装備庁(ATLA)の今吉真一海将(海軍システム部長)は、13DDX先進駆逐艦のコンセプトは、「あさひ」/25DD級駆逐艦と「もがみ」/30FFM級フリゲート艦の設計を参考にすると、5月下旬に英国で開催された海軍指導者会議(CNE24)で語った。  この2つの艦級は、それぞれ2018年と2022年に就役を始めている。  13DDX型は、海上自衛隊(JMSDF)が、今吉の言う「新しい戦争方法」を含む、戦略的環境の重大かつ地球規模の変化に対抗できるようにするために必要とされる。防衛省と海上自衛隊は、この戦略的環境を2つの作戦文脈で捉えている。  第一に、中国、北朝鮮、ロシアが、極超音速システムを含むミサイル技術、電子戦(EW)を含むA2/AD能力の強化など、広範な軍事能力を急速に開発している。第二に、ウクライナにおけるロシアの戦争は、弾道ミサイルや巡航ミサイルの大規模な使用、EWやサイバー戦に基づく非対称攻撃、情報空間を含むハイブリッド戦争作戦、無人システムの使用など、新たな作戦実態を露呈したと説明した。  新型駆逐艦は、敵の対接近・領域拒否(A2/A...