中国が原子力空母建造にむかうとのDefense Newsの記事ですが、一番艦は習作として練習用だとしたら二番艦を遼寧そっくりに作るのはロシア技術を国産化するためなのか、であれば三番艦でEMALSを搭載するが、通常動力、四番艦が原子力推進で初めて潤沢なエネルギーを利用できるようになる、というのでは中国空母戦力が四号艦で初めて十分な戦力になるということでしょうか。標準化が完成するのに時間がかかるということで、現離職空母以前の各艦の大きさは「張り子のトラ」となりそうですね。
China to develop its first nuclear-powered aircraft carrier中国が初の原子力空母建造に向け準備中
By: Mike Yeo
習近平主席の訪問直後に中国空母遼寧が香港に到着した。 July 7, 201(Anthony Wallace/AFP via Getty Images)
中国最大の造船企業が初の原子力推進航空母艦建造を加速化すると発表し、2020年代中頃を目標に本格的な外洋海軍の実現を目指す中国の野心の一部となる。
国営中国船舶重工集団 CSICによれば原子力推進艦の実現ほか、原子力潜水艦、より静粛な通常型潜水艦、水中人工知能応用戦闘装備、統合ネットワーク型通信装備の実現に向け技術解決に従来の二倍の人員資金を投入するという。
CSICは民生軍用双方の建造を中国各地で展開する。
同社発表資料では人民解放軍海軍PLANがめざす世界規模で活動可能な海軍力と合わせネットワーク化された外洋海軍の実現には課題解決が数々必要と述べている。
Defense Newsが最初に目にした広報資料はCSICウェブサイトで削除され、かわりに詳細内容を省いた上記声明文が掲載された。そこには「習近平思想のめざす軍の強化と中国の特質を生かした近代戦装備の整備に向けて中核技術の技術突破を目指す」とある。
CSICは中国初の空母となったソ連時代のアドミラル・クズネツォフ級ワリヤーグの改修を行った。艦体は1990年代末にウクライナから購入し、2012年に遼寧としてPLANで供用開始した。
同社は中国初の国産空母も建造中で、遼寧をわずかに改修した艦体だがかなりの改善点もある。同艦はCSICの大連造船所で艤装中だ。
中国はより大型の通常動力空母の建造も計画中と言われ、電磁カタパルト方式で航空機を発艦させ、大量の艦内発電容量がかぎとなるがこの課題は解決しているという。
PLANは遼寧省内の空母運用君歴地に蒸気、電磁双方のカタパルト各1を運用し瀋陽J-15トビハゼを配備している。
PLANの現有空母部隊はスキージャンプ方式で艦載機を発艦させており大型機の運用はできないため、空中早期警戒機などは搭載しない。
これは艦内装備で十分な推力が生み出せないことが理由で、ヘリコプターにレーダーを搭載して運用しているが高度は低く空母防御に適さない。このためPLAN空母の防衛対策は不十分だ。
シンガポールのS・ラジャラトナム国際研究校で海洋安全保障の主任研究員を務めるコリン・コーCollin KohはDefense Newsに中国の原子力空母は中国海軍のプレゼンス強化につながり長期間の航海が可能なため西太平洋やインド洋といった「遠隔地」で作戦が長期化できると意義を述べた。
またPLANは緊急事態への対応も迅速化でき、域内紛争地でプレゼンスを見せることのほかに自然災害の救援活動にも姿をあらわすだろう。
PLANは原子力潜水艦の運用経験を活用して空母導入に進むとコーは見るが、原子力水上艦艇の導入で補給活動や設備面の支援面で当初は困難な事態に直面するとも見ている。■
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