台湾の防衛体制強化は日本としても無関心ではいられませんが、F-35導入となれば日本もFACOで後方支援できますね。もっとも北京がどんな嫌がらせをしてくるかわかりませんが。KC-135って剰余機材が米国にあるのでしょうか。あるいは給油機を運営する民間企業経由なのでしょうか。Defense News記事です。
Taiwan renews interest in F-35 to counter Chinese first strike 台湾が中国からの攻撃への対抗策としてF-35へ改めて関心を示す
By: Mike Yeo
F-35B STOVL型は米海兵隊で供用中で英国・イタリアが導入検討中。台湾が取得に前向きになっている。 (Lockheed Martin)
台湾がロッキード・マーティンF-35に再び関心を示している。米国からの武器調達の次期新規案件の一つとの想定だろう。
台湾国防相厳徳発Yen Teh-faは議会で台湾のF-35への長期的な関心に触れたが、F-35のどの型式か何機調達かは触れていない。
以前の報道では台湾はF-35B短距離離陸垂直着陸型STOVLに関心を示していた。同型は米海兵隊で供用中で、イタリア・英国・日本・シンガポールが導入を検討中といわれる。
Yen大臣はボーイングKC-135ストラトタンカーの導入を検討中と述べており、台湾が空中給油能力を整備するのははじめてとなる。
台湾はF-35BのSTOVL性能により中国の第一撃に対抗し滑走路が使用不能となっても空軍力を温存したいとする。
台湾への武器販売に中国が難色を示しており、台湾を自国領土と見る中国は武力での再統一を否定しない。また外交圧力で台湾の孤立化を狙っている。
これに対して米国は台湾政府との事実上の外交関係を維持しており、台湾関係法(1979年制定)で米国は「台湾の防衛力を十分維持するのに必要な量の防衛装備防衛業務を台湾に使用可能にすること」としている。
近年では中国の反発を恐れて高度米製防衛装備は台湾向け売却対象には除外されてきた。
台湾空軍はロッキード・マーティンF-16A/Bファイティングファルコンと現地生産のAIDC製F-CK-1Ching-kuo經國號戰機、フランス製ダッソー・ミラージュ2000-5戦闘機の混合編成だ。三機種とも近代化改修を受けているものの1990年代の作業のため老朽化が深刻だ。台湾はF-16とF-CK-1の改修を進めており、ミラージュについては対応を検討中だ。
中国の軍事優位性が強まる中で台湾は新型戦闘機の導入を望んでいる。■
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