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速報 金正恩の北京訪問の背景---存在感を示さぜるを得ない習近平の苦しい立場と応じた金正恩の打算

米朝韓の一連の進展で最大の疎外感を感じているのが中国です。(日本も程度こそ違え同様)ただ面子を重んじるのはいいのですが、今回の呼びつけは後々に大きな影響を与えそうな気がします。若いキムからすれば中国に対する意識も前の世代と異なるはず。仮に「謎の人物」が金正恩本人だとすれば屈辱がばねとなる可能性もありますね。北朝鮮をめぐっては今後の進展は加速化していきますので硬直した見方をしていては理解できなくなります。


 

Kim Jong Un May Be in China. What Does That Mean for Trump? 

金正恩の北京入りでトランプにどんな影響が出るか


North Korean leader Kim Jong Un visits a factory in this undated picture provided by KCNA in Pyongyang on November 4, 2017. KCNA via Reuters

March 26, 2018


ルームバーグニュースが金正恩が北京に月曜に到着したと報じている。
日本テレビは特別列車の画像を伝え、NK Newsは北京が厳戒態勢に入ったと報じた。
Nikkei Asian Reviewは特別賓客の車列が釣魚台国賓館に入っており、人民大会堂の警備が強化されていると報じた。人民大会堂で中国指導者が各国指導者と会見することが多い。
BBC中国特派員スティーブン・マクダネルは突然の訪問に中国首都が動揺しているとツイッターで伝えた。
本当にキムだとすれば2011年12月に権力を掌握して以来初の国外旅行となる。中国外務省はキムだとは確認していない。
在韓米軍勤務の経験がありペンタゴンへ長年助言しているロバート・コリンズの観測はキムは列車に乗っておらず、中国へ来たのは実妹の金与正だという。
北京入りしたのがキム本人なのか別の高位人物なのかは別としてあらためてPRCがDPRKに異例の影響力を及ぼしていることを改めて思い起こさせてくれる。中国がひもを引いて北朝鮮に何かさせることができる。今回は習近平がひもを引いた。
習がこの時点にキムを呼びつけたのはおどろくべきことではない。北京は北朝鮮が韓国、米国とそれぞれ首脳会談をしようとする中で大事な話し合いの蚊帳の外におかれそうだ。
トランプは5月末までにキムと会談したいと話した。キムは文大統領と4月に会う。
中国は間もなく始まる協議の舞台の中心に戻ろうと必死なのだ。
北京としては面子を保つためにものけ者にされまいと必死だ。「今後の成り行きと関係なく、半島問題の解決は中国の人智と無関係ではありえず、中国の意向と無関係に進めてはならない」との評論を新華社が3月16日に伝えている。「半島問題については中国は多大な努力をし、中国案を提示し、関係国全体をまとめてきた」
北京がそうした役割を本当に果たしてきたのか証拠はない。今回の会談を実現に導いたのは文在寅であり、その安全保障補佐官鄭義溶Chung Eui-yongと国家情報院長官徐薰Suh Hoonの功績だ。
さらに北京は今後の見通しでも誤っている。「中国は朝鮮半島の核問題解決に常に独自の役割を果たしていく」と新華社は伝えている。トランプは中国を一連の工程から排除したいようだ。トランプ-lキム会談は非武装地帯で実現するとの見込みがあり、その他スウェーデン、フィンランドでも可能性があるが、中国の可能性はない。今や機能しなくなっている六か国協議が北京で開催されていた。
したがって中国では警戒の意識が出ているはずだ。「中国にとってのリスクは関係外とされることだ」とミラ・ラップ-ホッパー(イェール大ロースクール)がニューヨークタイムズに語っている。「米朝関係で完全に遮断されるのは中国の想定外」という。
だがトランプが簡単に中国を部外者にしてしまう中で中国は自らが大国だとどうやって納得させられるのか。明らかに習は北朝鮮に影響力を及ぼしキムあるいは実妹あるいは別の高官を中国の首都に来させた。
確かに中国の影響力は相当ある。まず中国は北朝鮮の最大の交易相手で、2016年の貿易量の92.5%が対中国だった。
中国は北に原油の9割以上を供給していると見られ多くは物々交換の形だが、また食料供給の三分の一は中国からで北朝鮮の食糧生産が恒常的に低下する中で重要性を増している。航空燃料は全数中国が供給することもある。中国からの投資だけで対外直接投資の半分を占める。
中国の力は経済分野以外にも広がり、平壌の主要支援国となっており、とくに国連安全保障理事会でその傾向が強い。
もう一つ手段がある。北朝鮮首脳部にとって米国、韓国その他から政権を安泰に維持できるのは中国の存在あってのためだ。
北京には金正恩の考える中核問題を変えることはできないし、だれにもできないのだが、中国にはその気になれば北朝鮮に兵器開発に固執する態度を変えさせることが可能であり、キムが政権内部で人望がないことも明らかだ。
だが原油供給を遮断したり国境を封鎖したり北への投資をすべて禁止すれば平壌のエリート層には中国が支援をしなくなったと受け止められ、中国といえども北に言うことを聞かせるのに数か月もかかることになった。
今こそ中国が影響力を行使すべき時なのだ。「習近平は文やトランプに先に金正恩と会談させたくないのだ」とデイヴィッド・マックスウェル(在韓米軍経験が長い韓国問題専門家)がNational Interstに語っている。「またもちろんキムが習に喉頭の礼を示し習が朝鮮半島の見ならず地域大で影響力を行使できるようにする意味がある」
無論キムには呼ばれる理由がある。コリンズは「金正恩は背後で虚をかかれないようにしたいのだろう。北東アジアでは同盟国がないと安心していられない」と述べた。
いずれにせよキムあるいは別の人物が特別列車で北京入りしたのは中国の北朝鮮への支配力は消えたとの主張に対して決定的な意味がある。金正恩は家臣の役割を演じている。
この見解だと中国には非常に都合がよい。北京には米大統領に習がその縄張りで軽視されているとの観を払拭する必要がある。■
Gordon G. Chang is the author of Nuclear Showdown: North Korea Takes On the World. Follow him on Twitter @GordonGChang.
Image: North Korean leader Kim Jong-un visits a factory in this undated picture provided by KCNA in Pyongyang on November 4, 2017. KCNA via Reuters

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