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ロシア機が英スパイ機にミサイルを「誤射」していた。9月、黒海上空で。

    Crown Copyright     この事件を受け英空軍のRC-135は、黒海上空の任務にタイフーン戦闘機で護衛されるようになった   英 国防省は、ロシアのSu-27フランカーが英国空軍のRC-135Wリベットジョイント電子偵察機と遭遇し、ミサイルを「発射」したと明らかにした。この事件は、ロシア軍とNATOの間で緊張が高まる黒海上空で発生し、過去には英軍艦が接近遭遇したこともある。しかし、ミサイルが誤って発射されたかどうかにかかわらず、致命的なエスカレーションにつながった可能性は考えられる。いずれにせよ、英空軍のRC-135は、この事件の結果、黒海上空を飛行する際にタイフーン戦闘機に護衛されることになった。     NATOの同盟国との演習から戻り、イギリスのワディントン空軍に着陸する第51飛行隊のRC-135Wリベット・ジョイント(シリアルZZ664)。9月29日に黒海で発生した事件の関係機と思われる。 Crown Copyright ベン・ウォレス国防大臣は本日、下院で9月29日に黒海上空の国際空域で発生した事件の詳細を説明した。しかし、この事件の多くは依然不明である。「発射された」という言葉は、ミサイルがレールからきれいに発射されたのか、それとも何らかの方法で発射され、誘導も動力もないまま落下したのか、わからないことを意味する。 ウォレスは、この事件で「非武装のRAF RC-135 Rivet Joint」は、イギリスのワディントン空軍基地から飛行し、ロシアのSu-27の2機と合計約90分間「相互作用」したと説明した。国際空域でのこの種の飛行ではごく普通の手順だ。しかし、うちの1機が「リベットジョイント付近で目視範囲を越えてミサイルを発射した」。  この最後の点の表現も少し不思議で、大臣が目視範囲を超えたミサイルの発射を説明しているのか、それともRC-135Wとの関係で目視範囲を超えたミサイルが発射されたのか、あるいはその両方なのかが不明だ。     RC-135W リベットジョイントに関する英国空軍の公式ファクトシート。 Crown Copyright 英国防相は、RC-135Wとその乗員がどの程度危険にさらされていたのかについても、明らかにできないが、「潜在的に危険な交戦」と烙印を押している。同時に、「意図的なエスカレーション」とは考えられな

英空軍が合成燃料の作戦運用構想を示し、前線や艦艇内での燃料供給の可能性に触れた。一方、小型機には電動化技術の進歩が著しい。軍もゼロエミッションを目指している。

Zero Petroleum   ロンドン---英空軍トップが考える未来の姿では前方作戦基地や艦艇内で航空機用合成燃料を製造し、ネットゼロエミッションを2040年までに実現する。   英空軍の環境目標でエコフレンドリーなジェット燃料の実用化がカギとなる。だが、サー・マイク・ウィグストン空軍中将Air Marshal Sir Mike Wigstonはフリーマン航空宇宙研究所での11月24日スピーチで新技術の実用化で生まれる作戦運営上の利点にも触れた。 「再生可能発電は太陽光や小型水素電源とし、莫大な量の燃料や補給活動を不要にし、補給の脆弱性や苦労もなくなる。この動きをさらに進め合成燃料の製造施設を前方配備すれば、基地あるいは艦上でジェット燃料を製造できる。HMSクイーン・エリザベス空母打撃群で燃料を自給できる」 この構想はさほど突飛なものではない。 RAFの迅速戦力室Rapid Capabilities Office (RCO) が合成燃料製造技術に予算を投入しており、試行中の方法のうち少なくとも一方式が移動可能になると期待している。 今月初め、RAFは小型機イカルスC42を世界で初めて100%合成燃料で飛行させた、燃料は英国の小企業 ゼロペトロリアム Zero Petroleumが製造したと発表した。 ゼロペトロリアム以外の企業が手がける合成航空燃料二つ目の事業の詳細も間もなく発表される。 「RAFは民間技術系企業数社と組んでおり、12月初旬にもこれ以外の燃料プロジェクトの追加情報を開示したい」(英空軍報道官) ゼロペトロリアムの合成燃料の原料は空気と水だ。まず水から水素を、空気中の二酸化炭素から炭素を抽出する。風力や太陽光の再生可能エナジーで水素と炭素を結合させる。加熱した金属触媒で圧力をかけて合成燃料が生まれる。 同社はスコットランドの小島に製造プラントを数週間で設置し、今回のフライト用燃料を供給した。 RAFではエタノールやリサイクル廃油など飼料を原料のサステナブル航空燃料sustainable aviation fuel (SAF)をと使用しているが、高コストと小規模製造のため、実用性に疑問が出ていた。 「安価かつ供給に心配がなくなれば利用したいが、中短期的には製造規模が低くサプライチェーンも不足気味だ。この関連でいうと、世界規模のジェット燃料消費量は年間

第二次大戦でのB-17の成功は英空軍が緒戦で経験した惨めな戦果を教訓に改良を実現したためだった....システムの継続改善が必要だとわかる好例ですね

    AIR MINISTRY       第 二次大戦で活躍した ボーイング B-17フライングフォートレスは米陸軍航空軍が昼間爆撃に多用したことで有名だが、初の戦闘投入から本日80年目となった。英軍によるデビュー戦は芳しくない戦果に終わった。にもかかわらず、英空軍が得た初期の不具合から機体や戦術が改良されたことで米陸軍での成功につながった。   B-17の初飛行は1935年だったが、1941年12月の真珠湾攻撃まで生産は限定規模となっていた。1940年春に英国はナチドイツとの戦闘能力拡張を迫られ、英空軍にはドイツ本土爆撃が可能な重爆撃機がない状態だった。   その時点でボーイングはB-17Cを生産しており、防御用に機関銃7門を.30口径.50口径取り混ぜて搭載し、機体下には「バスタブ」型機関銃砲塔があった。これに対し決定版となったB-17Gは.50口径機関銃13門を搭載したが、当時のC型はそれでも防御力が整っていると見られていた。C型で自己修復型の燃料タンクや装甲版が採用された。   爆撃機不足の解消のため英国は米政府とB-17C型20機の調達で1940年3月に合意した。代償として英国は同機の戦闘時の詳しい情報を提供することになった。英国はフォートレスMk Iの制式名称を与え、1941年初頭から英国に到着し、イングランド東部のウェストレインハムに第90爆撃飛行隊が生まれた。   B-17の初の戦闘投入は1941年7月9日のことで、それまでに第90爆撃飛行隊はポールブルックに移動していた。初の爆撃目標はドイツ沿岸のウィルヘルムスハーヴェンでドイツ海軍の基地があった。当時の英報道は同機の飛行高度から「成層圏爆撃」と呼称していた。   昼間爆撃に3機が投入され、各機はC、G、Hと呼称された。午後3時に離陸し、ウィルヘルムスハーヴェンを高高度から狙う計画だった。   同飛行隊の公式記録がミッションで何があったかを伝えている。 G機C機は1650時から1700時の間で第一目標を高度28千、30千フィートからそれぞれこぐ駅下。G機は1,100ポンド爆弾4発を投下し、C機は1,100ポンド爆弾2発が切り離せず、投下したの2発だけだった。   爆弾が「切り離せない」とは爆弾倉から投下できず残ったままの状態で基地に帰投したことを意味する。   AIR MINISTRY RAFの

今後は英空軍。機材稼働率の低下は予算だけの問題なのだろうか

英国でも国防体制の維持は大変なようです。機材価格が上昇していますが国防予算が縮小されると整備や保守管理の費目が後回しにされるのでしょうか。大型装備の導入の話題が続く日本とて笑ってばかりいられません。軍事装備の維持管理は民生部門よりも負担が大きい分だけ予算部門や政治指導層に正しい理解をお願いしたいところですね。 RIP RAF?: One-Third of Britain’s Air Force Can’t Fly  英空軍機材の三分の一が飛行できない状態に by Michael Peck January 14, 2019   Topic: Security   Region: Europe   Blog Brand: The Buzz   Tags: RAF NATO Military Technology Air Force Great Britian https://nationalinterest.org/blog/buzz/rip-raf-one-third-britain%E2%80%99s-air-force-can%E2%80%99t-fly-41527 英 空軍(RAF)で機材三分の一が飛行できない状態にあるとの報道が出ている。 デイリー・ミラー紙は「情報公開法で空軍保有の434機中142機が飛行不能と判明」と伝えた。 一部機材はモスボール状態にされ、大修理中の機材もある。機種も多様で英空軍の主力ユーロファイター・タイフーンも例外ではない。 「RAFのタイフーン155機で55機が『第一線機材』から外れている」と同紙は伝えている。本来ならすぐ稼働すべき第一線機材に「短期間使用不能機」が含まれている。 タイフーン以外でも「20機あるA400Mアトラス輸送機で稼働可能は5機、しかも引き渡しは2014年開始したばかり」とも伝えている。 ジェット練習機は半数超が地上に残る。「81機のホークT1ジェットでは44機が保存あるいは整備中」という。 レーダー警戒監視機材の稼働率が大変だ。E-3Dセントリー早期警戒統制機では6機中3機しか稼働できず、英議会では整備不良で稼働可能なのは一機のみとの指摘もあった。センチネルR1監視機では5機中3機しか飛べず、キングエア350は四機のみだ。 英軍ヘリコプターで

12月4日のヘッドラインニュース

12月4日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 F-35開発推進室の存続はぎりぎりで認められた 2017年度国防予算許認可法案の政治的妥結でJPO共同開発推進室は廃止を免れたが、ペンタゴンは来年3月までに事業統括の代替策の提出を求められている。 http://www.defensenews.com/articles/f-35-joint-program-office-saved-for-now ミニドローンを運用するオスプレイ 先行飛行させ着陸地点の情報を送る無人機をオスプレイに搭載する構想をペンタゴンが検討中。 http://www.defenseone.com/technology/2016/12/pentagon-wants-eye-reading-software-x-ray-tools-and-virtual-facebook-fight-terrorism/133562/?oref=d-river EU防衛行動構想が公表された 加盟国の集団安全保障作として年間55億ユーロを基金に繰入れ、各国の防衛体制の変化を奨励する内容だ。既存の各国防衛方針の調整変更から装備調達までこれまでの方向性を変えようとするもの。 http://www.janes.com/article/65905/ground-breaking-eu-defence-action-plan-unveiled 敵装備を乗っ取る新技術が開発中 米政府は産業界とともに敵通信制御を奪い、無人機など装備を自由に操る技術を開発中。これまでの技術は通信妨害に注力していたが、新技術Mesmerは通信の奪取が目標だ。 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-us-military-has-plan-take-over-potential-enemies-18559 USSズムワルトの修理作業はどこまで進捗しているのか パナマ運河で機関故障が発生し回航途中で修理を受けけている同艦だが、高性能誘導モーターからシャフト周りが浸水していた。出港の準備が整い、サンディエゴへ向かう。 https

★★RAFタイフーン戦闘機他が日本へ、初の日英空戦演習ガーディアンノース16は10月に三沢で開催

三沢の空にタイフーンはじめ英空軍機がやってきます。航空自衛隊による発表と同時に英政府も在京英大使館経由で演習予定を公表しました。 GOV.UK Announcement : RAF Typhoon aircraft to visit Japan From : British Embassy Tokyo First published : 16 September 2016 https://www.gov.uk/government/world-location-news/announcement-raf-typhoon-aircraft-to-visit-japan ( c) Jamie Hunter 航空自衛隊幕僚監部は本日声明を発表し、初の日英航空戦闘機演習を三沢基地を舞台に10月中旬から11月初旬まで開催する。 演習は今年1月の外務・防衛閣僚会合(2+ 2)で実施が合意されていた。 英空軍はタイフーン4機、ヴォイジャー空中給油機、C-17輸送機を派遣し航空自衛隊はF-2およびF-15を参加させる。 航空自衛隊にとって米国以外の国との共同訓練は今回が初となる。演習は相互運用性を確認し、日英の協力関係を安全保障、防衛分野で広げるのが狙い。 演習名称は「ガーディアンノース16」で空自、RAFが安全保障の守り手として日本北部の演習空域を活用する。 日英両国は民主主義国家として価値観を共有し、法の支配原則の信奉でも一致する。ガーディアンノース16は両国が安全保障防衛部門での協力関係を深化させる一環となる。■