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2026年10月3日土曜日

エリア51に類似した航空機試験施設が中国北西部で規模を拡大するプロジェクトが進行中

 China is rapidly expanding a secretive airbase in the northwest of the country at Lop Nur that is akin to America’s top-secret Area 51.

ロプノール空軍基地にある4つの新しい大型格納庫。写真 © 2026 Planet Labs Inc. 全著作権所有。許可を得て転載。

中国の「エリア51」が大規模拡張中

Massive Expansion At China’s ‘Area 51’

この人里離れた飛行試験基地で建設が急ピッチで進められており、新しい大型格納庫からは、特定の種類の航空機が配備される可能性があることが示唆されている

中華人民共和国(PRC)は、同国北西部にある秘密の空軍基地を急速に拡張中で。同基地は、アメリカの極秘試験場エリア51に類似している。施設は実験用プラットフォームや次世代戦闘機の試験に使用されており、16,400フィートという世界最長の滑走路の一つを備える。ここ数年で、この施設は比較的質素で人里離れた滑走路から、広大な中国人民解放軍(PLA)の飛行試験センターへ変貌を遂げており、建設が鈍化する兆候は全く見られない。建設は加速しており、最新の特徴の一つが大きな関心を集めている。

2026年8月27日にPlanet Labsが撮影した衛星画像は、この拡張工事の規模と範囲を高解像度の詳細で捉えている。

The facility is used to test experimental platforms and next-generation combat aircraft, sporting one of the longest runways in the world at 16,400 feet. It has transformed from a relatively austere and remote airstrip into an increasingly sprawling People's Liberation Army (PLA) flight-test center over the past few years, and there is no sign that construction will slow anytime soon.

TWZ/IAN ELLIS-JONES WITH DAMIEN SYMON (高解像度)

この施設は、中国北西部の不毛で乾燥した新疆ウイグル自治区にある、悪名高いロプノール核実験場近くに位置している。ロプノールは中国が核兵器の主要な実験施設として利用しており、1964年にコードネーム「プロジェクト596」と呼ばれる初の核装置を爆発させ、世界第5番目の核保有国となった場所でもある。

The base is located near the infamous Lop Nur Nuclear Test Base in the desolate, arid Xinjiang autonomous region of northwestern China.

中国北西部・新疆地区にあるロプノール空軍基地の位置。写真:Google Earth

昨年、本誌は、中国の第6世代ステルス戦闘機の2つの設計案であるJ-36とJ-XDSを、それぞれの製造元成都と瀋陽の拠点飛行場から遠く離れた同基地で初めて確認した。施設は、先進的な空中戦闘技術の開発を支援する以前、2020年当時から軍事宇宙開発の取り組みや試験用の再利用型宇宙機の開発に関与していた。当時、この場所は3.1マイル長の滑走路と小さな格納庫、点在する数台の車両があるに過ぎなかった。

Bird's-eye view of the flight-test facility back in 2020 before the major expansion began.

2020年当時のロプノール空軍基地。写真 © 2026 Planet Labs Inc. All rights reserved. 許可を得て転載。

2023年には、メインエプロンが大幅に拡張され、新しい大型格納庫が追加された。2025年には、拡張工事により、メインランプエリアの両側に新たな格納庫が追加された。各格納庫は、戦術用固定翼機向けに最適化されているようだった。これらの施設が完成して間もなく、第6世代戦闘機が2機現れた。2025年5月以降、さらなる建設のペースは加速し、それ以来その勢いは衰えていない。以下のタイムラプス映像は、過去6年間にわたる、最初は緩やかで、その後一気に進んだ建設の進捗を可視化したものである。

「新しい誘導路、航空機旋回場、格納庫、そしておそらく燃料貯蔵施設が整備されたことで、航空機の発着や継続的な飛行試験活動を支える飛行場の収容能力が大幅に向上した」と、地理情報研究者ダミアン・サイモン(本誌の友人)は語った。サイモンは、本誌がこれらの新しい構造物を特定するのを支援した。

Close up shot of the four large, new hangars under construction below the southern part of the main runway.

2026年8月27日時点のロプノール空軍基地の鳥瞰図。写真 © 2026 Planet Labs Inc. 全著作権所有。許可を得て転載。

年初以来、敷地内のいくつかの主要エリアが再整備されており、本記事上部の注釈付き図にその箇所が示されている。

滑走路の南端の下方では、滑走路と並行して中央エプロンおよびメイン格納庫へと接続する新たな誘導路の延伸工事が急速に進められている。ほぼ完成間近のこのルートにより、航空機は滑走路上でバックタクシーを行うことなく、より自由に移動できるようになる。これは、作戦テンポの向上や、より複雑な出撃・帰還において大きな課題となっていた問題である。

「特に注目すべきは、基地南部に位置する数棟の大型航空機用格納庫で、それぞれ約80メートル×40メートル(262フィート×131フィート)の規模だ」と、サイモン氏は南ランプに建設中の3棟の格納庫群について述べた。さらに南側のエプロンには、それとは別に、寸法が異なる4つ目の格納庫が単独で建設されている。新しい南側誘導路に直接アクセスできるこれらの格納庫は、中国人民解放軍(PLA)の現行機体群に含まれるすべての戦術機および戦略機を収容できる大きさとなっている。規模の参考として、中国で現役唯一の戦略爆撃機である西安H-6の翼幅は約108フィートである。しかし、これらの新施設の焦点は、すでに実戦配備されている機体ではなく、独自の機体クラスにある。その一部は現在試験中であり、将来的にはさらに多くの機体が加わる予定だ。

エプロンを備え、南側タキシングウェイにアクセス可能な4つの新しい大型格納庫。写真 © 2026 Planet Labs Inc. 全著作権所有。許可を得て転載。

これらの格納庫の広々とした規模は、新疆ウイグル自治区のマラン近郊にある、主に無人機開発に重点を置いている中国のもう一つの極秘の主要試験飛行基地に見られる新しい格納庫と類似している。この建設は、2機の巨大なステルス全翼機ドローンが飛行試験中であり、我々がH-20ステルス爆撃機の登場を待ち望んでいる中で行われている。いまだ公の場に姿を現していないH-20が、どこで試験されるのかは依然として不明である。しかし、この計画の機密性を考慮すれば、ロプノールは理想的な場所であり、これらの新しい格納庫はH-20の到着に備えたものかもしれない。また、この施設はマランのようにドローンではなく、有人機プラットフォームに重点が置かれているように見える点も注目に値する。したがって、H-20の試験プログラムの少なくとも一部をここで実施するのは理にかなっているが、現時点ではあくまで推測に過ぎない。

マラン基地を拠点に運用されている、2機の巨大な全翼型ドローンの画像。そのうちの1機はB-2爆撃機並みの大きさだ。3機目の航空機は、同じく試験中の高性能無人戦闘航空機/連携戦闘機材であると思われる。これらの大型全翼型機のために、基地内に最近建設された新しい先進試験施設の一環として、同様に幅広で低床式の格納庫が建設されている。TWZ/IAN ELLIS-JONES

中央エプロンエリアの後方では大規模建設工事が続いており、昨年末に建設中だった建物はすでに完成している。前回の調査以降、保管や宿泊施設として、プレハブコンテナが密に並んだ群れが出現した。建設プロセスを加速させるには多くの労働力が必要となるため、この施設には、急速な開発ペースを支えるための追加の労働者、資材、あるいは機材が収容される可能性がある。近隣でも掘削や建設が始まっているが、これらは開発の初期段階にあり、将来の用途は不明である。さらに東側、施設の周辺部には、洗浄用水の貯水池と分別された骨材の備蓄場を備えたコンクリートバッチプラントが最近建設された。

中央エプロンとメイン滑走路の北部を結ぶ新誘導路の整地作業が進められている。最新画像からは、コンクリート打設が始まったばかりであることがうかがえる。北端には直径400フィートの円形パッドが形作られており、滑走路とメインベースの両方に直接アクセス可能となる。本誌はこれをエンジン試運転およびターンアラウンド用パッドと評価している。シェルターが追加されれば、上空を通過する衛星から機密性の高い試験対象物を隠すための「スクート・アンド・ハイド」エリアとしても機能する。円形パッド付近ではエプロンの拡張工事も進行中で、大型格納庫が少なくとも2つ建設されている。ただし、南側ランプにある幅の広い4つの格納庫に比べると、これらの格納庫はより伝統的なプロポーションとなる見込みだ。

Zoomed in shot of the circular pad with a 400-foot diameter has taken shape at the northern end with direct access to both the runway and the main base, which TWZ assesses to be an engine run and turnaround pad.

基地の北部区画では、さらに大型の格納庫施設や誘導路が整備中である可能性が高い。写真 © 2026 Planet Labs Inc. All rights reserved. 許可を得て転載。

さらに、サイモンは、「基地の航空支援能力をさらに拡大する」とみられる燃料貯蔵インフラの建設が進行中だと指摘した。これが確認されれば、「この追加インフラは、ロプノールでの作戦規模やペースの拡大と一致して、より高い出撃頻度とより長期にわたる持続的な飛行活動を支えることになるだろう」と彼は付け加えた。

Likely fuel-storage infrastructure to support the rapid expansion of Lop Nur Airbase.

建設中の燃料貯蔵施設とみられる施設。貯蔵タンクが3基あると推測される。写真 © 2026 Planet Labs Inc. All rights reserved. 許可を得て転載。

施設は、中国の先進的な航空宇宙開発エコシステムにおいて極めて重要な役割を担いつつあることは明らかで、より多くより大型の機体を受け入れるため拡張されるにつれ、その重要性はさらに高まるだろう。現在確認されている格納庫の増設に伴い、主要なプログラムが、分遣隊単位であっても、大規模試験のために同地へ移転しようとしている。特に南側の新格納庫は、中国人民解放軍がそう遠くない将来、はるかに翼幅の広い航空機の試験を行うことを想定していることを示唆している。

著者注:画像分析にご協力いただいたダミアン・サイモン氏に特別の感謝を捧げます。X(@detresfa_)でぜひ彼をフォローしてください。

イアン・エリス=ジョーンズ

オーディエンス開発責任者

イアンはTWZの包括的なソーシャルメディア戦略を統括し、OSINTアナリスト兼リサーチャーとして編集チームに図表作成のスキルを提供するとともに、週刊の空母トラッカーおよびニュースレターの運営を担当しています。


オリジナル版読者のコメント・ディスカッション

  • [オフトピック] レーザーの実戦投入:

  • 「米国防総省は木曜日、米軍が今週、米国とメキシコの国境沿いで、麻薬カルテルによって操作されていたとされるドローン3機をレーザーで撃墜したと発表した。

  • これら3機の無人航空機システムは、火曜日の深夜から水曜日の早朝にかけて撃墜され...

  • 米軍、南部国境でカルテル所有のドローン3機をレーザーで撃墜、国防総省が発表

  • cbsnews.com

    • 効果があれば安価な解決策だが、ソリッドステートレーザー技術が本格的な運用においてその種の任務に十分適しているとは、まだ確信が持てない。

  • 少し話題がそれますが

  • 最近、中国タバコが中国共産党にもたらす収益が、中国の国防費総額にほぼ匹敵することを知りました。

  • 中国タバコがこれほど多くの役割を果たせるのは、それが驚異的な金儲けの機械だからです。2022年、同社の利益と納税額は中国中央政府に30億(1.44兆元)をもたらし…

  • 大手タバコ企業、税収の急増:中国の喫煙習慣を真に支えているものの内幕

  • worldcrunch.com

    • 公式に公表されている中国の国防予算が、実際の中国の国防予算と等しいと仮定すれば……中国には、独立した野党による監視や政府の監視機関、情報公開法などがないのだから。

  • 追いつくにはまだ長い道のりだが、彼らは急速に動いている

    • 彼らは長期的な戦略を練っている。それが彼らの強みだ。

  • 参考までに:

  • 「張有夏と劉振利の解任により、かつて7名で構成されていた委員会には、習近平主席本人を含め、現役の委員がわずか2名しか残っていない。」

  • 「張氏は、中央軍事委員会(CMC)副主席として習近平氏の次席を務め、中国のエリート…

  • 中国、最高軍事指揮機関から2人の最高級将官を更迭

  • yahoo.com

    • これは本当に不安になる。権力が一人の手に集中することは、常軌を逸した軍事行動への最も明白な前兆だ。

  • 険悪な離婚で現金を浪費していない家庭なら、もっと豪華なものを手に入れられるだろう。

  • どうでもいいことだ。中国は「ハリ・キャリー」を犯してしまった。一人っ子政策はうまく撤回されていないから、あと1世代ほどで中国は消えるだろう。

    • いや、そうじゃない。彼らにとっては救いなんだ。彼らの暴走する人口増加は逆転するだろう。年間2,000万人の卒業生にかかる就職のプレッシャーが解消され、富がより少ない人数に分配されることになる。それによって彼らはより強くなるだろう。

  • おそらくこの基地は、米国や西側の装備を使用しても、模擬戦闘や訓練のための閉鎖空域としても利用されるだろう。ネバダ州で行われる米空軍の「レッドフラッグ」演習が思い浮かぶ。現代の軍隊は、現実的な演習のために「戦闘」モードのレーダーや通信設定を有効にするための安全な演習場が必要だ。

  • これらはすべて、安価な労働力を求めて米国企業が中国に送金した資金で建設されたものだ。

  • ぜひ参加させてください! 🤗

  • OT: 英国軍、足で発進する軍用パラグライダーを試験導入

  • https://ukdefencejournal.org.uk/uk-troops-to-trial-foot-launched-military-paragliders/

  • 英軍、足蹴り式軍用パラグライダーの試験運用へ

  • ukdefencejournal.org.uk

  • 中国は軍備増強に資金を投じている。トランプは、血と財を浪費するために我々の税金を使っている。

  • アメリカ人はまた小細工を仕掛けようとした。却下された。

  • https://www.youtube.com/watch?v=KjF3ubSfq08

  • 動画を見る

  • YouTube

  • 「アメリカ大陸の盾」への参加を求める関税圧力の中、チリと米国の貿易協議は合意に至らず終了

  • H-20の運用基地かな?

  • ミゼリーよりはるかに悪い場所を選んだな……

  • OT ある人の考え

  • https://x.com/DefenceGeek/status/2093389191946162280?s=20

  • 返信

  • 中国の現在の防衛ドクトリンを考えると、なぜ戦略ステルス爆撃機が必要なのか疑問に思う。対艦兵器のためだろうが、その射程を鑑みれば、低速の爆撃機が本当に必要とは思えない。

    • インド、東南アジア、オーストラリア、日本と戦う場合の別の手段となる。

    • また、国内外への働きかけにおいて、優れた政治的ツールにもなります。

  • 記事には爆発についての記述は一切ありません……。

  • 中華人民共和国は、中華民国の解放において、これらおよびその他のあらゆる軍事力を投入するでしょう。

  • OT、良い記事だ。個人的には

  • https://www.meforum.org/mef-online/the-commander-who-smashed-isis-just-surrendered-to-syrias-ex-al-qaeda-president

  • コピーばかり――中身ゼロ

  • これは悪質な西側のプロパガンダだ。中国の兵器開発が挫折に直面することなど決してない。

  • なぜロシアは、グルーム湖上空の静止軌道に衛星を配置して、24時間体制で監視しないのか、ずっと不思議に思っていた。

  • 確かに、それは通常の衛星の軌道よりはるかに高い位置になることを意味するが、何か有用な情報を生み出すようなシステムがどこかにあるはずだ。

  • くそっ、グレース・ローマン・スパ……

  • 標的座標を入力した!!!

  • おや、世界でも有数の模型飛行機クラブじゃないか


2026年5月11日月曜日

東京ドーム1800個以上! 中共による南シナ海人工島構築工事は大規模環境破壊そのものだ―なぜ環境運動家はこの愚行を非難しないのか

 

ResearchGate

中国は南シナ海で「不沈空母」建設のため東京ドーム1800個以上のサンゴ礁を破壊した

19fortyfive

ハリソン・カッス

中国の島嶼造成事業は、軍事的な観点で論じられることが多い。しかし生態学者は、サンゴ礁の破壊を、サンゴ礁の歴史上最も急速なもののひとつだとしばしば指摘している。中国の島嶼造成は、戦略的な観点では理にかなっている――サンゴ礁を浚渫し人工島を建設し、固定航空基地として軍事化する――が、同時に中国は大規模な環境破壊を犯しており、世界で最も生物多様性に富む生態系を南シナ海の支配構造を再編する軍事施設と引き換えにしている。

南シナ海における被害の規模

2万1,000エーカー(約85平方キロ、つまり東京ドーム1820個相当)以上のサンゴ礁が埋没または深刻な被害を受けている。

砂やコンクリートの下に物理的に約5,000エーカーが埋没し、約4,000万~5,000万立方メートルのサンゴや砂が汲み出された。その結果、サンゴ礁システム全体が建設資材へ変貌してしまった。

しかし、被害はさらに深刻だ。ミシフ礁での浚渫は1,200平方キロメートルに影響を及ぼし、堆積物の拡散範囲は一度に250平方キロメートルに達した。これにより近隣のサンゴが窒息状態に陥り、生物学的健全性が低下し、最大350%の減少をもたらしている。

水中に浮遊する堆積物は日光を遮り、サンゴのポリプを窒息させる。つまり、環境への被害は島々の建設そのものを超えて広がっているのだ。

生物多様性と漁業の崩壊

破壊されたサンゴ礁は、膨大な生物多様性の宝庫であった。例えば、約17,000エーカーに及ぶシャコガイの産卵場が影響を受け、漁獲量が減少している。

南シナ海はかつて、世界の漁獲量の約12%を占めていた。しかし今日、一部海域は「死の海」と形容されている。生態系の破壊は、経済および食料システムへの損害に直結する。

被害は恒久的なものか?

被害の多くは取り返しのつかないものである。一部のサンゴ礁は物理的に埋没しており、明らかに再生できない。他のサンゴ礁は構造的に破壊され、その石灰岩の基盤が除去されてしまった。

これらは数千年の歳月をかけて形成された構造物であり、即座に再生することはできない――多くの場合、永遠に再生することはない。南シナ海で起きているのは生態系の恒久的な消失である。

なぜ中国は人工島を構築しているのか?

中国の島嶼建設がもたらす戦略的なメリットは明らかだ。各島は、戦闘機や爆撃機を運用可能な1万フィートの滑走路を備えた、沈没しない空母となる。

行動範囲が800~1,000マイル拡大する。また、各島にHQ-9地対空ミサイルシステムやYJ-12B対艦ミサイルを配備することで、A2/ADネットワークも拡張される。

さらに、レーダーアレイや信号情報(SIGINT)塔を設置することで、監視能力も強化される。その結果、中国は米海軍含む地域の船舶の動向をリアルタイムで追跡できると同時に、沿岸警備隊や海上民兵を通じてグレーゾーン支配を確立することが可能となる。

全体として、新たに建設された島々は、係争水域を中国の支配下にある領域へ変貌させている。

地理が変容

中国の島嶼建設は、軍事地理を変容させた。島嶼建設以前の南シナ海は開放的ながら、争いの的だった。しかし島嶼建設後の中国は要塞拠点のネットワークを享受しており、その継続的な存在はベトナムやフィリピンに圧力をかけている。

驚くべきことに、新たな島の建設を通じて、地理そのものが書き換えられつつある。不可逆的な生態系への被害はさておき、ある意味では見事な戦略だ。

中国は、軍事的優位性と持続的な監視体制を得るために、恒久的な生態系の喪失や漁業の崩壊(およびそれに伴う経済的打撃)を厭わない姿勢を明らかにしている。その暗黙の計算は、環境は犠牲にしても、支配力の確保こそが最優先であるという考え方だ。

この取引は意図的である。すなわち、兵力投射と引き換えに生態系を犠牲にするという選択だ。

今後の展望

中国による島嶼建設は、軍事的にも環境的にも、この地域の物理的構造を一変させた。被害の大部分が不可逆的であり、数千年かけて形成された生態系を事実上終わらせてしまった。

漁業の衰退は地域の食料不安を招き、近隣諸国の輸入依存度を高めることになる。残された資源をめぐる紛争が増加するにつれ、地政学的摩擦も高まるだろう。

環境の損失は算出し難いものであり、世界の海洋生物多様性は壊滅的な減少を遂げている。

また、生態系の破壊と領土拡大とのトレードオフは、他国も追随する可能性がある。もし他国が同様の戦術を採用すれば、生態系への影響は甚大となる可能性がある。■

著者について:ハリソン・カッス

ハリソン・カッスは、国家安全保障、テクノロジー、政治文化を専門とするライター兼弁護士です。彼の記事は『City Journal』、『The Hill』、『Quillette』、『The Spectator』、『The Cipher Brief』などに掲載されています。オレゴン大学で法学博士号(JD)を、ニューヨーク大学(NYU)でグローバル・ジョイント・プログラム研究の修士号を取得しています。詳細は harrisonkass.com をご覧ください。

China Has Destroyed over 21,000 Acres of Coral Reef in the South China Sea to Build ‘Unsinkable Aircraft Carriers’

By

Harrison Kass

https://www.19fortyfive.com/2026/05/china-has-destroyed-over-21000-acres-of-coral-reef-in-the-south-china-sea-to-build-unsinkable-aircraft-carriers/


2026年2月27日金曜日

中国のH-20ステルス爆撃機の実戦運用にはまだ時間がかかると米グローバルストライク司令部は見ている―次々に新型機を登場させているように見せかけている中共の新型機開発能力は実は低いのではないか

 

中国のH-20ステルス爆撃機の完成度は「まだ未完」:グローバルストライク司令部最高司令官

空軍グローバルストライク司令部の新司令官は「中国はせいぜい地域爆撃部隊に過ぎない」と発言している

TWZ

ジョセフ・トレヴィシック、ハワード・アルトマン

公開日 2026年2月10日 13:21 EST

PLAAF/YouTubeキャプチャ

米空軍グローバルストライクコマンド(AFGSC)の司令官は、より広範な到達能力を持つ新型長距離攻撃機を開発する中国の取り組みの現時点での重要性を軽視した。同司令官は、中国は、待望のH-20ステルス爆撃機など、この分野における新たな能力の「積極的な」追求を続けているものの、せいぜい地域的な爆撃力にとどまっていると述べた。

AFGSC司令官 のスティーブン・デイヴィス大将 Gen. Stephen Davisは先月、本誌のハワード・アルトマンに、中国の爆撃機やその他の航空開発について語った。インタビューでは、太平洋地域における将来の紛争における同司令部の役割、B-21 レイダーステルス爆撃機 や LGM-35A センチネル大陸間弾道ミサイル (ICBM) など、現在開発中の米国の新たな戦略的能力についても、その他の話題とともに 論じている。これは、2025年11月にAFGSCの司令官に就任して以来、デイヴィス大将が初めて行ったインタビューである。

 H-20とあわせ昨年中国で登場した非常に大型のステルス全翼機形状ドローン2機種について、デイヴィス大将は「米国並の長距離攻撃能力を望んでいる(中国側の)気持ちはよく理解できる。彼らがそれを積極的に追求していることも知っている」と述べた。本誌 が最初に、この 2 つの設計の登場について、少なくとも開発の初期飛行試験段階にあるようだと報じていた。

H-20 は米国の B-2 スピリットと非常によく似たステルス全翼機型爆撃機と理解されており、開発は 2000 年代初頭にさかのぼると言われている。米軍は以前、同機の最大航続距離は給油なしで約6,214マイル(10,000キロメートル)に達すると推定し、空中給油でさらに射程が延伸可能と指摘していた。過去の報道では、地上攻撃用・対艦巡航ミサイルを含む兵装最大10トンを搭載可能とも報じられている。

「彼らはまだその段階に達していない」とデイヴィス大将は続けた。「敵は、私たちの長距離攻撃能力を見て、それを模倣したいと思っていますが、それは不可能だ。

「(米国以外の)世界には、ほぼいつでも、いつでも、どこでも、長距離攻撃プラットフォームを運用できる国は他にありませんよね?」と彼は付け加えた。「実際、中国はせいぜい地域的な爆撃機部隊です。彼らはその開発を継続しようとしている」。

中国の爆撃機部隊は現在、H-6の派生型で構成されている。その基本設計はソ連のTu-16バジャーに由来する。H-6N型は2019年に公式デビューし、中国人民解放軍(PLA)が戦略核の三本柱を再構築した。N型は主に、機体下部に単一の超大型空対地弾道ミサイル(ALBM)を搭載するよう設計で、空中給油が可能だ。H-6Nにこれまで何種類のミサイルが統合されたかは不明だが、その兵器庫には核搭載可能な淞雷-1(JL-1)が含まれている。

H-6N が、その胴体下に ALBM または」関連する試験用物体を搭載している様子。中国のインターネット

2025年9月に北京で開催された大規模な軍事パレードで、トラックに搭載された景雷-1(JL-1)ミサイル。中国中央軍事委員会

デイヴィスの見解は、H-20 に関する米国当局者のこれまでの声明と一致している。

2024年、Breaking Defense の報道によると、匿名の米国情報当局者は、H-20ステルス爆撃機は「実際には」懸念事項ではないと述べた。

「H-20 の問題は、そのシステム設計を見ると、米国の LO(低可視性)プラットフォーム、特に今後登場予定のより高度なプラットフォームにはほど遠いものだろうということです」と同当局者は述べている。「彼らは設計上の課題多数に直面している。具体的には、B-2やB-21のような性能をどう実現するかだ」。

「H-20は今後10年以内に初飛行する可能性がある」と国防総省は2024年後半に議会へ提出した中国軍事動向年次報告書で記した。同報告書はまた、中国がステルス中距離爆撃機の開発を継続している点を強調しており、これは過去にJH-XXと呼ばれてきたものである。

過去に公開されたJH-XX開発と関連する可能性のある設計モデルのイメージ。中国インターネット

2025年12月に発表された国防総省の最新中国年次報告書では、H-20やJH-XXについて直接的・間接的に一切言及されていない点が注目される。同報告書は、「中国が現在配備しているシステムのうち、DF-26 IRBM [中距離弾道ミサイル] および H-6N の ALBM は、いずれも低出力の核兵器を運搬するのに最適な、高精度の戦域兵器である」と記している。これは、中国の爆撃機部隊が依然として地域的に制限されているというデイヴィスの見解を裏付けるものである。

これまで人民解放軍は、この計画は順調に進んでいると発表してきたが、H-20 の現在の状況は不明である。JH-XX に関する現在の開発状況、およびそれが 先進の無尾翼戦術戦闘機J-36  などの他のプログラムに持ち越されているかどうかについても、不明である。2010 年代後半から、H-20 が「間もなく登場」 という公式および半公式の声明が急増したが、これはこの 1 年ほどでほぼ沈静化したようである。

これは、前述の大型全翼型無人機をはじめ、J-36およびJ-XDS第六世代ステルス戦闘機、GJ-11無人戦闘航空機(UCAV)、KJ-3000空中早期警戒管制機その他など、非常に注目を集める中国軍用航空開発が活発化しているにもかかわらずである。中国人民解放軍海軍(PLAN)も過去1年ほどでその空母搭載航空戦力を飛躍的に強化している。

2025年に中国・ロプノール核実験場近くの秘密基地で撮影されたJ-36(左)とJ-XDS(右)の衛星画像。PHOTO © 2025 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

本誌はこれまでもH-20があればPLAはインド太平洋戦域でまったくあたらしい戦力を手に入れ、場合によっては米国の一部も脅威にさらされると指摘してきた。 長距離攻撃航空戦力の拡大は、米国の島嶼領土グアムやハワイといった戦略的に重要な遠隔地を標的とする能力を強化するだけでなく、日本やインドといった地域競争相手への脅威も拡大させる。前述のJH-XXが配備されれば、将来の地域作戦において重要な役割を担う可能性もある。

人民解放軍は、太平洋西端、特に台湾周辺、そして激しい争奪戦が繰り広げられている南シナ海において、日常的な爆撃機の作戦活動を拡大すべくすでに動いている。中国の爆撃機は現在、ロシアの爆撃機と定期的に連携し、ロシア基地から共同パトロールを行っている。H-6Kミサイル運搬機は、2024年に実施された共同作戦の中で、アラスカ近くの国際空域を初めて飛行した。

最近の 本誌とのインタビューで、デイヴィス空軍大将も同様に、太平洋におけるアメリカの爆撃機の重要性が引き続き高いことを強調した。

「我々は、大統領のため、日常的に実行できる能力を必要としています。敵防空網を突破し、指示された能力を発揮できなければなりません」と、デイヴィス大将は、中国による 拡大し続ける脅威、すなわち アクセス拒否・領域拒否能力について尋ねられて述べた。「私が述べたように、入手できるあらゆる情報を活用し、B-21 を統合することで、今後もその任務を継続していきます。B-21 の優れた点の一つは、その能力が大きく向上し、より多くのセンサーと入力機能を備え、侵入型爆撃機としてさらに強力で高性能になることです」とデイヴィス大将は述べた。

「長距離攻撃能力は、国防総省が担うあらゆる重要任務に貢献する」とAFGSC司令官は、特に中国海軍部隊に対する爆撃機の運用方法について問われて述べた。「現代戦力の特徴の一つは、搭載可能な兵器の種類と数量、そして攻撃可能な目標の数と種類にあることは明らかだ」

「米国が直面するあらゆる重大な対立において、爆撃部隊が技能を発揮する場面が必ず来るだろう」と彼は付け加えた。

こうした状況を踏まえ、中国も新たな長距離攻撃航空能力の開発を継続しているが、H-20がいつ実戦配備されるかは不透明のままだ。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『The War Zone』チームの一員。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、『Small Arms Review』『Small Arms Defense Journal』『ロイター』『We Are the Mighty』『Task & Purpose』など他媒体にも寄稿歴あり。


ハワード・アルトマン

シニアスタッフライター

ハワードは『The War Zone』のシニアスタッフライターであり、『Military Times』の元シニアマネージングエディターである。それ以前は『Tampa Bay Times』のシニアライターとして軍事問題を担当した。ハワードの作品は『Yahoo News』、『RealClearDefense』、『Air Force Times』など様々な出版物に掲載されている。


China “Just Not There Yet” On H-20 Stealth Bomber: Global Strike Command’s Top General

The new head of Air Force Global Strike Command says "China is a regional bomber force at best."

Joseph Trevithick, Howard Altman

Published Feb 10, 2026 1:21 PM EST


https://www.twz.com/air/china-just-not-there-yet-on-h-20-stealth-bomber-global-strike-commands-top-general