スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(中国の軍拡 ペンタゴン年次報告書)が付いた投稿を表示しています

ペンタゴンの中国警戒②宇宙空間 衛星攻撃も覚悟する米国

Pentagon Cites New Drive To Develop Anti-satellite Weapons By Reuters aviationweeek.com May 08, 2013 Credit: USAF アシュトン・カーター国防副長官Deputy Defense Secretary Ashton Carterから懸案の国家安全保障に不可欠な衛星群の防護策づくりに米軍が着手したこと、潜在敵国の宇宙作戦実施能力への対抗策の検討に乗り出したと発言が出た。 「わが国の宇宙計画をとりまとめ衛星への脅威に対応すべく各界の最良の知識を動員します。必要であれば宇宙機を用いずに実施します」とナショナルプレスクラブで発言。 カーターが言っているのは敵の脅威に対して軍用・情報収集衛星群の生存性を確保する方法、衛星群が利用できなくなった場合の作戦運用方法である。 2014年度予算に関係支出が入っており、「わが軍へ不利な状況を生む相手の宇宙利用を拒否する能力」も支出が認められているという。副長官は具体的に何を意味するのかは説明していない。 国防総省はほぼすべての軍事機能が米国の衛星群で支えられていると強調してきたが、重要な通信機能、目標捕捉、気象データ、敵ミサイルの発射の警報が提供されている。 ペンタゴンが公表した中国の軍事力開発の年次報告書では中国がコンピュータ・スパイ活動で技術を入手し近代化をねらっているとするが、中国からは根拠がない、と一蹴されている。 同報告書では中国の宇宙空間での能力拡充を取り上げ、「多方面でプログラムを同時に進めており、有事に敵の宇宙配備アセットの使用を制限するか防止させる能力の向上をめざしている」と記述している。 中国の軍事戦略立案者は宇宙空間を自国の目的に利用するが敵には利用させない事が鍵と見ている。報告書では中国の軍事分析から「有事の際に敵の衛星ほかセンサーを破壊あるいは捕獲する事が重要だ」との記述を引用している。 米国は中国の衛星攻撃能力開発を憂慮しており、実際に中国は2007年に老朽衛星を標的にミサイルを発射し莫大な数のデブリを宇宙空間に飛散させた。 米国の最重要軍事情報衛星への妨害能力を拡大中との情報報告が昨年に出てから中国の動向にいっそう注意を向けている。