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2025年12月15日月曜日

F/A-18スーパーホーネットをヴェネズエラ湾深部まで飛行させマドゥロ政権へ圧力をかける米軍は侵攻に備え、電子戦地図を作成しているのか(TWZ)

 

F/A-18スーパーホーネットがヴェネズエラ湾深部まで飛行した(TWZ)

戦闘機を同湾上空へ公然と派遣することでマドゥロ政権への圧力キャンペーンが新たなエスカレーションに入った

ジョセフ・トレヴィシック

公開日 2025年12月9日 午後4時54分 EST

Online flight tracking data shows that a pair of U.S. Navy F/A-18 Super Hornets flew right into the center of the Gulf of Venezuela earlier today, and stayed there for some 40 minutes.

米海軍のF/A-18Eスーパーホーネット2機のストック写真。

USAF/ジェラルド・R・ウィリス軍曹

ンラインの飛行追跡データによると、本日、米海軍のF/A-18スーパーホーネット 2 機がヴェネズエラ湾の中心部に飛び込み、約 40 分間その場に留まった。同海域は、三方をヴェネズエラの領土に囲まれた比較的小さな海域であり、米軍が以前、同国の防空体制を調査したことで知られる地域だ。この出撃はトランプ政権が数か月前から実施中の、ヴェネズエラの独裁者ニコラス・マドゥロに対する最大限の圧力作戦の新たなエスカレーションである。

2機のスーパーホーネット(コールサインは Rhino 11 と Rhino 12)は、今日の出撃中、国際空域に留まっていたようだが、これは未確認である。オープンソースの飛行追跡システムで偽装は可能だが、今回のケースでは、ヴェネズエラ沖で米国の特定プラットフォームの存在が顕著になっている状況を考慮すると、その可能性は低いと思われる。

湾中央部で緊密な飛行を行っていたとしても、戦闘機がヴェネズエラ沿岸に接近するのは容易だった。この海域は南北に約75マイル(約120km)、東西に最大150マイル(約240km)の幅を持つ。北側のカリブ海から湾への開口部はわずか約52マイル(約84km)で、ヴェネズエラの国家空域は両側から12マイル(約19km)ずつ延びている。ヴェネズエラ当局は同海域全体を自国領土と主張しているが、米国は数十年にわたりこれを公然と異議を唱えてきた

F/A-18に加え、海軍のEA-18G グラウラー電子戦機2機(コールサイン:グリズリー1、グリズリー2)も、ヴェネズエラ湾のすぐ北側カリブ海上で飛行軌道を追跡された。ほぼ同時刻、海軍のMQ-4Cトライトン海上監視ドローン1機も、ヴェネズエラ沿岸の対岸となるカリブ海沖で任務を遂行した。他の米軍機も同海域で活動していた可能性は高いが、オンライン上では確認できなかった。スーパーホーネットとグラーが位置情報を発信していた事実は、意図的に存在をロー露呈し、ヴェネズエラ当局へ明確なメッセージを送る目的があったことを示している。

F/A-18やEA-18Gが作戦行動中にどこから出撃したかは確認されていない。しかし、各機種は現在、海軍の超大型空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載されている。同空母は先月からこの海域を航行中だ。

2025年11月17日、米海軍F/A-18Eスーパーホーネットが空母ジェラルド・R・フォードに着艦する様子。USN同日、フォードの飛行甲板にEA-18Gグラウラーも確認された。USN

フォードは最近、米領バージン諸島のセントトーマス島を出港した。米南方軍(SOUTHCOM)も、スーパーホーネットとグラウラーが空母から作戦行動する写真をソーシャルメディアに投稿した

フォードのスーパーホーネットは最近、プエルトリコのルイス・ムニョス・マリン国際空港でも確認されている。9月以降、海兵隊戦闘機やその他の航空機は、カリブ海作戦支援のため、島内の旧ローズベルト・ローズ海軍基地からも運用されている。本誌は、ヴェネズエラ近海での本日の飛行に関する詳細情報を得るため、海軍および米南方軍(SOUTHCOM)に問い合わせ中だ。

F/A-18とEA-18Gの組み合わせは、後者がスタンドオフ位置で飛行する形態であり、まさにヴェネズエラ国内の標的への実戦攻撃で想定される構成だ。グラウラーは電子戦支援を提供し、敵対的な防空網の脅威圏内を突破して目標に向かうスーパーホーネットをカバーする。このような任務には、目標地域から離れた位置で指揮統制、空中給油、監視偵察、その他の支援を行う多数の追加航空機や資産も含まれる。

本日、ヴェネズエラ国境付近を飛行した米軍機に対し、ヴェネズエラ空軍が迎撃を試みたかは不明だ。ヴェネズエラ湾、その直南に位置するマラカイボ湖及び周辺地域は、いずれも極めて戦略的な要衝である。特にマラカイボ湖は同国最大の石油生産地域である。タンカーが頻繁に出入りするこの海域には主要製油所も立地している。

前述の通り、米軍機が同海域でヴェネズエラ防空網のテストや情報収集を明確な目的として活動するのは今回が初めてではない。

11月20日には、海軍のスーパーホーネットがヴェネズエラ湾のすぐ北上空を飛行した一方、米空軍のRC-135W リベット・ジョイント偵察機がカリブ海沖の遠方から状況を監視した。空軍のB-52爆撃機も現在では定期的にヴェネズエラを標的とした武力示威に参加しており、ほぼ同時期に同海域で追跡記録されている。空軍のリベット・ジョイント部隊の主要任務の一つは、特定地域における敵対勢力または潜在的敵対勢力の「電子戦戦力配置図」作成を支援することだ。特に防空拠点の分析が重点である。EA-18Gもこの情報収集に貢献できる。

「これらは空母フォードおよび訓練演習中のプラットフォームからの通常の作戦訓練飛行だ」と米当局者はTWZに説明した。「ヴェネズエラのセンサーと反応をテストしているのも事実だ。カリブ海における米国の能力を示す圧力作戦の一環である」

ここで留意すべきは、8月以降カリブ海地域で米軍が著しく増強されており、現在約1万5千人が同地域に展開している点だ。これにはフォード含む多数の主要海軍艦艇、各種有人・無人航空機、地上支援部隊が含まれる。特殊作戦部隊も同地域に大規模に展開済みだ。トランプ大統領は中央情報局(CIA)によるヴェネズエラ国内での秘密作戦を承認した事実を認めている。これら全ては表向き「南部の槍作戦」と命名された麻薬対策強化を支援する名目だ。米国政府は、マドゥロ大統領が、太陽のカルテルと呼ばれる組織と結託して麻薬取引に直接関与していると非難している。同組織はテロ組織にも指定された。この関連性については疑問が投げかけられている。マドゥロ大統領は、麻薬関連などの容疑で 2020年から米国で起訴されており、米国当局は現在、本人の逮捕につながる情報に 5,000 万ドルの報奨金をかけている

今日の出撃は、数週間にわたる武力示威のエスカレート、そしてドナルド・トランプ大統領の政権が、ヴェネズエラ国内の標的に対する攻撃の開始その他の直接行動任務の実施に近づきつつあるという報道を裏付けている。カリブ海における米国の作戦は、麻薬密輸船とされる船舶への定期的な攻撃を含む。これらの攻撃の背景にある情報、そしてその合法性について深刻な疑問が投げかけられている

トランプ大統領は本日、Politicoのダーシャ・バーンズとのインタビューで、マドゥロ大統領を退陣させるためにどこまで行動するつもりかとの質問に対して、「そのことは言いたくない」と述べた。

トランプ大統領は、マドゥロ大統領の退陣を望んでいるのかどうかという単純な追加質問に対して、「彼(マドゥロ)の命はあとわずかだ」と付け加えた。

また、ヴェネズエラへの地上侵攻やその他の軍事行動の可能性についても否定しなかった。少なくとも、今日のヴェネズエラ湾周辺での出撃は、マドゥロへ圧力を強め続ける米国政府の決意を明確にしている。■


ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、『Small Arms Review』『Small Arms Defense Journal』『ロイター』『We Are the Mighty』『Task & Purpose』など他の出版物にも寄稿している。


F/A-18 Super Hornets Were Just Tracked Flying Deep Inside The Gulf Of Venezuela

Openly sending fighters over a gulf bounded by Venezuelan territory on three sides is a new escalation in the pressure campaign against the Maduro regime.

Joseph Trevithick

Published Dec 9, 2025 4:54 PM EST

https://www.twz.com/air/f-a-18-super-hornets-were-just-tracked-flying-deep-inside-the-gulf-of-venezuela


2025年9月28日日曜日

米海軍F/A-18スーパーホーネット戦闘機に終わりが近づいてきた(National Security Journal)―生産ラインは27年に閉鎖、新しい脅威環境への対応に限界

 

米海軍F/A-18スーパーホーネット戦闘機に終わりが近づいてきた(National Security Journal)―生産ラインは27年に閉鎖、新しい脅威環境への対応に限界

An F/A-18F Super Hornet attached to Air Test and Evaluation Squadron (VX) 9, the “Vampires,” takes off from Naval Air Station Point Mugu, California, September 11, 2025. Gray Flag 2025 is the naval aviation test community’s premier large force test event, providing unique venues for large scale integration of new capabilities across services and platform. Working with the Joint Force, industry, and our nation’s allies to ensure seamless integration and interoperability is key to ensuring warfighters have a decisive advantage in the field. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class John T. Jarrett)

2025年9月11日、カリフォルニア州ポイント・ムグ海軍航空基地から、航空試験評価飛行隊(VX)9「ヴァンパイア」所属のF/A-18Fスーパーホーネットが離陸する。グレイ・フラッグ2025は、海軍航空試験部門が主催する大規模部隊試験イベントで、各軍や機種を横断した新能力の統合のための独自の場を提供する。(米海軍写真:マスコミュニケーションスペシャリスト2等兵曹 ジョン・T・ジャレット)

要点と概要 – ボーイングはF/A-18E/Fスーパーホーネット生産を2027年に終了すると発表。理由として新規輸出契約の未獲得、海軍の次世代戦闘機F/A-XXへの優先度、セントルイス工場の生産能力をMQ-25など他プログラムへ移行することを挙げた。

-生産終了後も、米海軍艦隊およびEA-18Gグラウラー向けには耐用年数延長改修とブロックIIIアップグレードを継続。

-スーパーホーネットは陳腐化していない。その汎用性、電子戦オプション、低い運用コスト、高い即応性により現役価値を維持するが、現代的な中国/ロシアの防空システムや長距離ミサイルに対してはステルス性と航続距離で劣る。

-海軍がF-35、最終的にはF/A-XXへ移行する過程で、混成艦隊が空白期間を埋める一方、旧式戦闘機は生存性の課題に直面する。

F/A-18スーパーホーネット生産終了の理由は?時代遅れなのか?

ボーイングはF/A-18E/Fスーパーホーネットの生産を2027年に終了する。生産終了の背景には、新規国際受注の不足、米海軍が第6世代F/A-XXプログラムへの資金投入を必要としていること、ボーイングがセントルイス工場の従業員をMQ-25無人機やその他の新プラットフォームを含む先進プログラムへ再配置したい意向があることなど、複数の理由がある。

生産は米海軍からの最終発注分をもって終了するが、同機の耐用年数延長改修プログラムと既存機体のアップグレードは継続される。

ボーイングの声明によれば、「次世代の有人・無人航空機開発を支援するため、ボーイングはセントルイスに最新鋭施設を新設する計画だ。これらの施設に加え、アリゾナ州の新設複合材製造センター、ミッドアメリカ・セントルイス空港の新設MQ-25生産施設は、総額10億ドル超の投資をする」。

ボーイングはMQ-25を含む複数プログラムの生産拡大も計画している。声明は「グローバルなF/A-18スーパーホーネットおよびEA-18Gグラウラーフリート向けの先進能力開発とアップグレードを継続する」と付記した。

「過去数年間、複数の国際的なキャンペーンや競争に参加したが、成功には至らなかった」と、ボーイングの戦闘機担当副社長マーク・シアーズは昨年シー・エア・スペースフォーラムでのインタビューで述べた。「そうした動きはほぼ終息しており、これ以上のF-18追加調達について海軍との活発な協議は行われていない」。

スーパーホーネット、最強中の最強?

スーパーホーネットは優れた戦闘機と評価されている。その汎用性、強力な戦闘能力、空対空戦闘や攻撃任務を含む多様な任務遂行能力が認められており、海軍の空母航空団の中核を成す。ただし、F-35などの新型第5世代戦闘機と比較すると、ステルス性など制限がある。

それでも多くの航空アナリストは、F/A-18E/F スーパーホーネットを海軍史上最高の戦闘機と見なしている。

冷戦時代の海軍戦闘機であるF/A-18ホーネット(1970年代後半初飛行)を基に開発されたスーパーホーネットは傑出した機体である。両機は外観が似ているものの、実際は全く異なる航空機である。

スーパーホーネットは、その前身であるホーネットよりも約 20% 大きい。翼はより大きく、胴体はより長く、水平尾翼もより大きくなっている。外観は似ているが、共通部品はわずか 10% 程度しかない。

スーパーホーネットの F404 エンジンは、より大きな推力と燃料効率を誇り、最大離陸重量も大きくなった。内部燃料貯蔵量が約 3 分の 1 増えたスーパーホーネットは、航続距離と耐久性も大幅にアップしている。

F/A-18 スーパーホーネットは時代遅れなのか?

スーパーホーネットは時代遅れではないが、生産ラインは終わりを迎えつつあり、時間は刻々と過ぎている。2030 年代からは、F/A-XX やその他の先進的な第 5 世代、第 6 世代の航空機に取って代わられる。

現時点では、スーパーホーネットは米海軍にとって有能で現役の主力機のままだ。特にBlock III仕様へのアップグレードにより、今後数十年にわたり運用される。その継続的な有用性は、適応性と電子戦能力、そしてF-35などのステルス機と比較したコスト効率に起因する。同機の整備はF-35よりも安価で実施が容易である。同機の運用準備率は伝統的に80%前後で推移している。

高価なステルス機のみに依存するよりも、スーパーホーネットとF-35などのステルス機を混成運用する方が経済的である。

さらにスーパーホーネットは依然として極めて多用途だ。空対空戦闘や対地攻撃に加え、専用型EA-18Gグラウラーによる電子戦など、多様な任務を遂行する。

海軍は未来に備える

とはいえ、海軍の未来は第5世代ステルス機であるF-35と、将来のF/A-XX(仮称)にかかっている。高度化する中国やロシアの防空システムに対抗するには、ステルス性能とネットワーク能力がますます重要となる。

ステルス機能を持たないスーパーホーネットは、中国が増強するステルス機群や、今春インド・パキスタン紛争で実戦投入された中国製PL-15Eなど長距離防空ミサイルの脅威に脆弱である。

中国の新鋭長距離ミサイルにより、スーパーホーネットの戦闘行動半径がわずか375マイル(約604km)であることは、空母打撃群を大きな危険に晒す。敵艦は自艦の攻撃を仕掛ける前に、敵のミサイル攻撃を受ける可能性があるからだ。さらに、スーパーホーネットの武器ベイは長距離対艦ミサイルを搭載できない。

F/A-18E/Fスーパーホーネットは今後10年以上運用が続く見込みだ。しかし、その運命はすでに決まっており、この象徴的な戦闘機の寿命に終わりが近づいている。■


Military Hardware: Tanks, Bombers, Submarines and More

The U.S. Navy’s F/A-18 Super Hornet Fighter Is Almost Obsolete

By

Steve Balestrieri

https://nationalsecurityjournal.org/the-u-s-navys-f-a-18-super-hornet-fighter-is-almost-obsolete/

著者について:スティーブ・バレステリエリ

スティーブ・バレステリエリは国家安全保障コラムニスト。米陸軍特殊部隊の下士官および准尉として従軍。防衛問題の執筆に加え、PatsFans.comでNFLを担当し、プロフットボールライター協会(PFWA)会員。その記事は多くの軍事専門誌に定期的に掲載されている

2024年10月14日月曜日

ビースト・モードのF/A-18スーパーホーネットは爆弾トラックだ(National Security Journal)―対中戦を睨んで戦術を巧妙に調整している米海軍航空戦力

 (Jan 31, 2009) An F/A-18 Super Hornet assigned to the "Tomcatters" of Strike Fighter Squadron (VFA) 31 launches from the flight deck of USS Theodore Roosevelt (CVN 71). The Nimitz-class aircraft carrier and embarked Carrier Air Wing (CVW) 8 are operating in the 5th Fleet area of responsibility and are focused on reassuring regional partners of the United States' commitment to security, which promotes stability and global prosperity (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Jonathan Snyder/Released)

(Jan 31, 2009) USSセオドア・ローズベルト(CVN 71)から、打撃戦闘機隊(VFA)31 "トムキャッターズ "所属のF/A-18スーパーホーネットが発進。ニミッツ級の同空母と空母航空団(CVW)8は、第5艦隊の責任領域で活動し、世界の安定と繁栄への米国のコミットメントを地域のパートナーに再確認させている(米海軍撮影:Mass Communication Specialist 3rd Class Jonathan Snyder/リリース)


海軍のF/A-18Fスーパーホーネットがここまで武器を満載しているのは見たことがない。私が言っているのは、「ビーストモード」になったスーパーホーネットの最近の写真のことだ。 

 つまり、4発の超長距離AIM-174B空対空ミサイルと3発の中距離AMRAAM、それに2発の短距離サイドワインダーを搭載している。 

 さらに詳しく見てみよう。The War Zoneの鋭い観察眼は、赤外線捜索・追跡システム(IRST)とATFLIR照準ポッドも発見した。 

 The War Zoneは、Instagramの@point_mugu_skiesという謎のアカウントからこの画像を発見した。このアカウントは65,000人以上のフォロワーを持ち、カリフォ-ニア州ポイント・マグ海軍航空基地の所在地を記載している。 

「吸血鬼」が血を求めている  ビーストモードのスーパーホーネットに描かれている飛行隊エンブレムやカラーリングは、VX-9(航空試験評価飛行隊ナイン)のもののようだ。ヴァンパイアの愛称で呼ばれる同隊は、カリフォーニア州の海軍航空兵器基地チャイナレイクにある。 ヴァンパイア隊はEA-18Gグラウラーのテストも行っている。「VX-9は、兵器とその関連システムのテストと評価を支援するために、さまざまな航空機を運用する飛行隊である」と海軍は公式ウェブサイにある。

 チャイナレイクの当直将校の連絡先があり、ジャーナリストを広報将校に紹介し、1、2回引用してもらえるかもしれないが、それだけだ。  私は当直士官に電話したが、この人物は基地に広報室があるかどうか知らなかった。私はシカトされたのだろうか。 とにかく、ウェブサイトにはかなり曖昧な記述があり、おそらく海軍はVX-9の活動を秘密にしておきたいのだろう。 

 ヴァンパイア隊のウェブサイトには、このメッセージのほかには、指揮官と下士官が掲載されているだけで、具体的な活動内容やテストの詳細は掲載されていない。 

 どういうわけか、インスタグラムのアカウントに、ビーストモードのスーパーホーネットのこのエキサイティングな写真があった。 


訓練で実弾射撃はなし 武器については、The War Zoneは「主翼の下に搭載された大型ミサイル4発は、海軍の空中発射型マルチロール長距離地対地ミサイルSM-6の亜種AIM-174Bの訓練バージョンである」とある。VX-9の評価者たちは、ミサイルの実射テストをするよりも、機体の重量増加への対応をテストしているのだろう。 

 AIM-174Bは、海軍にとって危険な時期に登場した。中東は一触即発の状況だ。イスラエルはイランに核兵器を持たせないために先制攻撃する可能性がある。ロシア空軍はウクライナの空で近代的な空中戦に適応しつつある。中国も戦闘機やミサイルの射程距離を伸ばしている。 


海軍戦術の改善 ヴァンパイア隊は、ビーストモードのスーパーホーネットでさまざまな外注を試しているようだ。 成功すれば、空母の飛行士は、スタンドオフ兵器を持つ敵に対して優位に立てるだろう。 

 つまり、空母は中国の対艦ミサイルの射程圏外にとどまり、スーパーホーネットをビーストモードで発進させ、長距離ミサイルを空中目標に使用することができる。 

 これは戦術的にも作戦的にもかなり有利だ。 敵を混乱させる この兵器構成でのスーパーホーネットのターゲットは、おそらく敵のタンカー、電子戦機、指揮統制機だろう。 これは初日の交戦で中国空軍の「目くらまし」に役立つだろう。 


グラウラーをお忘れなく 「ビースト・モード」のF/A-18スーパーホーネットは限界に挑戦しており、昨今の脅威環境を考えれば心強い展開だ。 ヴァンパイアは "血に飢えて"おり、テスト飛行を実際の戦闘作戦につなげようとしている。次のステップは、AIM-174Bの実射テストだろう。 

 インスタグラムの友人は、ヴァンパイア隊の実射テストやスーパーホーネットのビーストモード訓練ミッションの画像を撮影するためにカメラを準備しているようだ。 ヴァンパイア隊がグラウラーをテストしていることもお忘れなく。海軍航空は電子戦と敵のレーダーやセンサーの妨害に依存している。 中国との衝突を想定してグラウラーは常に改良される可能性がある。■



著者について ブレント・M・イーストウッド博士は、『Don't Turn Your Back On the World: A Conservative Foreign Policy』『Humans, Machines, and Data: Human, Machines, and Data: Future Trends in Warfare』のほか、2冊の著書がある。人工知能を使って世界の出来事を予測するハイテク企業の創業者兼CEO。ティム・スコット上院議員の立法フェローを務め、国防と外交政策について同議員に助言した。 アメリカン大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとる。 元米陸軍歩兵将校。 X @BMEastwoodでフォロー可能


Beast Mode: The U.S. Navy’s F/A-18 Super Hornet Is Now a Bomb Truck

By

Brent M. Eastwood


https://nationalsecurityjournal.org/beast-mode-the-u-s-navys-f-a-18-super-hornet-is-now-a-bomb-truck/