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2017年11月21日火曜日

F-35の戦闘能力をフルに発揮させるソフトウェア・ブロック3Fの完成時期が先送りに



Lockheed Martin delays F-35 Block 3F software final certification to February

ロッキード・マーティン:F-35用ソフトウェアブロック3F完成を2月に延期

Source: USAF
Pat Host - IHS Jane's Defence Weekly
19 November 2017
  1. ロッキード・マーティン幹部がF-35ライトニングII共用打撃戦闘機向けのブロック3F完全戦闘機能ソフトウェアの認証を来年2月に延期するとの見通しを明らかにしており、2017年末との予定が先送りされる。
  2. ジェフ・バビオンJeff Babione執行副社長(F-35事業)で11月16日に Jane’s に述べた。
  3. 遅れが発生するがバビオンはF-35は現状でも完全戦闘能力を有するとみていると語った。
  4. 「現在のソフトウェアでも対応可能」とバビオンは議会議事堂でF-35コックピットシミュレーターを紹介しながら語った。
  5. バビオンはブロック3Fの完成が今年末から2月に先送りとなる理由は示さなかった。同社広報マイケル・フリードマンMichael Friedman によればブロック3Fの最終認証はペンタゴンが決めることだという。F-35共用開発室(JPO)広報のジョー・デラヴェドヴァJoe DellaVedova は論評を避けた。
  6. バビオンによればロッキード・マーティンは今年中にシステム設計開発段階(SSD)のフライトテスト部分を完了しておく必要がある。SSDは2001年から継続中だ。
  7. バビオンによればロッキード・マーティンは11月15日に武器切り離しテストを完了したことでSSDが終了下と見ている。武器切り離しテストではレイセオンの空対空ミサイル(AIM)-9Xサイドワインダーも試した。バビオンは認証までフライト150回とテストポイント1,000点が残るだけと述べた。
  8. 同社の業務開発部長(F-35担当)のスティーブ・オーヴァーSteve Over はブロック3Fソフトウェアの完成は2017年末と9月に述べていた。■

2015年9月9日水曜日

イタリア製F-35が初飛行を実施しました


一足先に業務を開始しているイタリアのFACOから1号機が初飛行したというニュースです。この例によれば小牧にできるといわれる日本のFACOでも三菱重工がロッキードと共同運営することになるのでしょうか。保安体制が課題といわれるので、完成しても秘密のベールに覆われるのでしょう。F-35は50年以上も供用されるとのことなのでFACOの存在は大きいと思います。

F-35 Soars Over Italy, First Time Outside the US

By Tom Kington 12 p.m. EDT September 8, 2015
635772932101439971-Italy-F35-Main-Image-LM(Photo: Lockheed Martin)
ROME — 米国外で生産された初のF-35が9月7日にイタリア・カメリ空軍基地で初飛行した。同基地にJSF組み立て工場が設置されている。
  1. 機体はAL-1と呼称され、1時間22分の飛行をカメリ最終組立点検ライン施設(FACO)から行った。同施設はイタリア政府が所有し、アレニア・アエルマッキロッキード・マーティンが運用している。
  2. 同機は年末までにイタリア空軍に納入された後、大西洋を横断しルーク空軍基地(アリゾナ)でイタリア空軍パイロットの養成に使用される。
  3. カメリFACOは唯一の米国外施設で、ヨーロッパのJSF各機の保守点検業務でハブとなる。
  4. イタリアは90機導入を計画し、その1号機AL-1は3月にラインで完成し、エンジン始動が6月に開始されていた。
  5. 6月時点でロッキード・マーティン関係者は初飛行を10月上旬としていたが、一ヶ月早まった。
  6. イタリアはF-35A合計8機を発注ずみで、うち三機は低率初期生産ロット6号から調達し、LRIP 7からも3機、LRIP 8から2機となる。2020年までに38機を発注する。
  7. イタリア向けF-35Aで最初の6機がそろうのは2016年10月の予定。さらに2017年と18年に各4機が納入され、2019年には7機、2020年に13機となる。
  8. 2019年には生産ラインで初のオランダ向け機体が生産される。オランダは2020年に生産予定の計20機のうち8機を受領する。■