日本のEC-2スタンドオフ電子妨害機に注目
The Aviationist
公開日: 2026年2月17日 午後8時26分
ステファノ・ドゥルソ
入間航空基地で確認された川崎EC-2 SOJ。(画像提供: メル・アマハ
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川崎C-2輸送機を改修した新型EC-2スタンドオフジャマー機は、1986年から運用されてきたEC-1と交替する。
日本の特殊改造機の中でも最新鋭となるEC-2スタンドオフジャマー(SOJ)が、ついに姿を現した。2021年から開発が進められてきたこの機体は、岐阜航空基地で確認された。
老朽化したEC-1の後継機
本記事の写真としてご覧いただける画像は、2026年2月17日にMel Amahashi氏(@CirqueduCiel)が撮影し、当サイトへの使用を快く許可してくださったものです。同機は、川崎P-1海上哨戒機の離陸を捉えた写真の背景に遠方に写り込んでいました。
この機体は旧C-2 18-1203とみられ、これまで防衛省のレンダリング画像でしか公開されていなかったが、今回が実機の初写真となる。特筆すべきは、別のC-2(18-1202)が以前、信号情報収集(SIGINT)任務用に同様の(ただし小型の)膨らみを装備して改造され、2018年にRC-2の名称で初飛行している点である。
EC-2 SOJとは
この新型プラットフォームは、川崎重工業(KHI)C-2輸送機をベースに開発された。写真からも確認できるように、機体はEC-1と同様の球状ノーズに加え、胴体上部に2つの大型膨らみが設置されている。さらに、主翼と水平尾翼の間にある胴体側面にも2つの膨らみが配置される予定だ。
EC-2スタンドオフジャマー(SOJ)は、敵の電子戦(EW)能力を妨害しつつ、脅威の射程外を飛行し続けるために開発されている。防衛省は以前、本機が他の戦術資産と連携し対空作戦支援に活用されると表明していた。
EC-2 SOJの完成予想図(画像提供:防衛省)
本機は1986年から運用されてきた特殊仕様機EC-1の後継となる。ただしEC-1計画が単一機で終了したのに対し、EC-2は4機体制で運用され、防衛省予算文書によれば開発費として414億円が計上されている。
EC-2およびRC-2プラットフォームの開発は、防衛省が掲げる「電子妨害・電子防護に必要な電磁情報収集能力の向上」および「特に日本周辺における軍事動向に関する情報を持続的・継続的に収集・処理・分析するための必要装備の開発」の一環である。
本計画は新能力の統合と改良をそれぞれ重点とする二段階に分かれる。装備にはJ/ALQ-5電子妨害(ECM)システムや高度電波測定システムなどEC-1から継承される構成要素が含まれる。
本機は入間航空基地の電子作戦群が運用する予定で、同部隊はEC-1を運用中であり、将来的にはRC-2も運用する見込みである。
老朽化したEC-1の代替
EC-1は、航空自衛隊(JASDF)が運用する専用電子情報収集(ELINT)および電子戦機で国産川崎C-1戦術輸送機をベースとしている。
EC-1仕様に改造された機体は1機のみで、試験機および実験プラットフォームとしても使用されてきた。機体は大幅改造され、独特の黒い球状の機首、尾部レドーム、そして各種センサーを収容する胴体沿いの複数の膨らみが特徴である。
入間航空団に配備された唯一の川崎EC-1(画像提供:Misael Ocasio Hernandez)
搭載システムには国産XJ/ALQ-5電子妨害装置(ECM)や東芝製電子情報収集(ELINT)システム(米国製ECM・ELINT航空電子機器と併せて)が含まれる。これらはレーダー放射波やその他の電子信号を傍受・解析・記録するために設計された。
プラットフォームの国産開発は、日本の電子戦・監視能力を強化すると同時に、プログラムとその能力に関する機密性を維持することを目的としていた。機体搭載システムは主に日本の防衛産業パートナーと共同開発され、外国技術への依存度を低減している。
この極秘航空機は、東京の北西約35マイル(55km)に位置する埼玉県入間基地の電子戦支援部隊で運用されている。
同基地では402戦術空輸飛行隊がC-1を運用しており、現在はC-2も配備されている。■
写真提供のメル・アマハシ氏に感謝!氏の作品はX(旧Twitter)の@CirqueduCielで閲覧可能。
Japan’s EC-2 Stand-Off Jammer Aircraft Breaks Cover
Published on: February 17, 2026 at 8:26 PM
https://theaviationist.com/2026/02/17/japans-ec-2-stand-off-jammer-breaks-cover/