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初飛行から50年となったF-15。104対0と圧倒的な戦績を誇るイーグルだが、いつまで供用されるのか注目

    1972年7月27日、初飛行時のF-15Aイーグルのプロトタイプ。 (Photo: U.S. Air Force)     1 972年7月27日、敵機に一度も撃墜されず104勝を挙げた戦闘機の初飛行で、制空権の新時代に幕が開いた。  マクドネル・ダグラス(現 ボーイング )のF-15イーグルは、50歳の誕生日を迎え、半世紀にわたり世界の空を支配してきた。試作機YF-15A(機体番号71-0280)は、1972年6月26日、F-15全機が生産されたセントルイスのマクドネル・ダグラス工場からロールアウトした。1ヵ月後の7月27日、マクドネル・ダグラスのチーフテストパイロット、アーヴィン・L・バロウズの操縦で、イーグルはエドワーズ空軍基地からカリフォーニア上空を初飛行した。  バローズは米空軍向けの新型制空戦闘機を50分間、12,000フィート、速度250ノットで問題なく飛行させ、着陸装置のドアに小さな問題があることだけを発見した。「シミュレーターと同じだった。この機体は最初の1分から性能がよく、最初から勝者になるのが分かっていました」。  YF-15Aプロトタイプは、アメリカ空軍の「Air Superiority Blue」のカラーリングにオレンジ色の飛行試験マーキングが施され、四角い翼端とノッチのないスタビレータが残っていた。しかし、飛行試験中に翼が大きく曲がり、バフェッティング発生が判明したため、仕様が変更された。新しい「ラック式」翼端形状の試験後、空軍はそのバフェッティング特性に完全に満足した。  初飛行に続く1週間の間にさらに数回の飛行が行われ、マッハ1.5の速度達成や高度45,000フィートへの到達などのマイルストーンを達成した。しかし、F-15はそれ以上の性能を発揮し、ソ連のMiG-25が持っていた8つの上昇時間記録など、複数の記録更新に使用された。  そのためにF-15は、スピードブレーキやフラップアクチュエータ、レーダー、キャノン、テールフック、発電機1基、ユーティリティ油圧システム、塗装に至るまで、飛行に無用と思われるものはすべて取り除いた。その機体は「ストリーク・イーグル」と呼ばれ、1975年1月16日から2月1日の間に8つの上昇時間世界記録を塗り替えた。8つの記録のうち最後は、離陸時のブレーキ解除からわずか3分27.8秒で高度9万8425