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日本がAUKUSに加盟する可能性が増えてきた

  前から話は出ていましたので意外観はありませんが、日本のAUKUS加盟はどんな形になるにせよ、論理的帰結になると思います。その場合JAUKUSになりますが、いよいよスパイ防止法などセキュリティ関連の法整備が待ったなしになります。いままで面倒な話題には蓋をしてきたツケを払わされそうですね。Warrior Maven記事からのご紹介です。 日本がAUKUSに参加すれば大きな利益をもたらす可能性がある 日本がAUKUS協定に貢献する可能性は高い。 高い技術力を持つ日本が第二柱AUKUSに加わることは、大きな利益をもたらす可能性がある。 オ ーストラリア、イギリス、アメリカの3カ国による安全保障パートナーシップであるAUKUS協定は、インド太平洋地域において重要な進展を見せている。2021年9月15日に発表されたこのパートナーシップは、米英が豪州の原子力潜水艦取得を支援するというものだ。 最近の記者ブリーフィングで、サブリナ・シン副報道官は、日本がAUKUSピラーIIに参加する可能性について質問された。彼女は明確な答えを出さなかったが、「日本はこの地域で最も古い同盟国の一つである」と述べた。 ロボット工学、量子コンピューター、人工知能など先端技術分野で知られる日本は、最先端の防衛技術開発を目的とするAUKUSイニシアチブを大幅に強化することができる。 もちろん、AUKUSの第2柱が先端軍事技術の開発に焦点を当てていることは周知の通りだ。報道では、日本のAUKUS第二柱への参加が検討されているとされている。日本がAUKUSの第二の柱に加わることで、軍事技術において画期的な進歩がもたらされる可能性があることは、皆さんにとって興味深いことだろう。 エレクトロニクス、サイバー能力、非従来型戦争技術における日本の卓越性は、特にインド太平洋地域において、AUKUSに競争力をもたらす可能性がある。この協力によって、自律システム、サイバー防衛メカニズム、量子技術などの進歩がもたらされ、AUKUS諸国の作戦能力が強化される可能性がある。 しかし、日本に実効性のあるスパイ防止法がないことが足かせになるという意見もある。日本にはスパイ防止に特化した法律がいくつかある。しかし、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットは、日本がこの地域の潮流に追いつこうとする中で、商業スパイに関する法的枠組みを強

AUKUS協定でオーストラリアは米国からヴァージニア級SSN合計3隻を受け取ることが明らかに。2隻は現在稼働中、1隻は完全新建造の艦。ただし、弱体化シている米国内の建造力でこれが無理なく実現できるのだろうか。

  AUKUSの目玉である原子力潜水艦のオーストラリアへの大工程表が米海軍高官の口から明らかになりました。Breaking Defense からのご紹介です。 オーストラリアへのヴァージニア級潜水艦は2032年、2035年に就役中の艦を、そして新たに建造される艦が2038年に売却される 米 海軍高官によると、AUKUS安全保障条約の最適な道筋は、米国がヴァージニア級潜水艦3隻を2032年、2035年、2038年にオーストラリアに売却することだという。  潜水艦部隊司令官であるビル・ヒューストン中将は火曜日、海軍潜水艦連盟で記者団に対し、2032年と2035年の売却は就役中の潜水艦を予定しており、2038年の売却は米国の生産ラインからの新造艦を予定していると語った。  新造艦はブロックVII仕様で、ミサイル搭載能力を高める中間胴体部分のヴァージニア・ペイロード・モジュールは装備されないとヒューストンは述べた。  AUKUSの安全保障協定で目玉となる原子力潜水艦の供与は3月に大々的に発表されたが、それ以来、この野心的なプロジェクトの実行可能なスケジュールは断片的にしか明らかになっていなかった。 SSN-AUKUSと呼ばれるクリーンシート設計の原子力潜水艦は、ヴァージニア級に続いて建造される予定だ。  ヒューストンは売却の予備的なスケジュールを示したが、ホワイトハウスも国防総省も、オーストラリアの海軍と産業基盤の準備が整うまでは取引が行われないと強調している。  米国、英国、豪州3カ国による安全保障協定のAUKUSは、連邦議会では超党派の支持を得ているが、議員たちはこの協定が米国の潜水艦産業基盤に与える影響について懸念を示している。  ヴァージニア級潜水艦の最近の生産量は、年間2隻という米海軍の目標に対し、年平均1.2~1.3隻となっている。ヴァージニア級潜水艦2隻とコロンビア級潜水艦1隻を合わせて、海軍は "1+2 "と呼んでいる。  海軍首脳は10月25日の議会証言で、「1+2方式を実現するための再資本化プロセスは、2028年までに米国(の潜水艦産業基盤)に対する需要を "仕事量に相当する "5倍に増加させる」と述べている。  その上、豪州の米国産業への投資は、海軍のヴァージニア級潜水艦の生産要件を年間2.0隻から2.33隻に引

AUKUSの現状について米連邦議会に背景説明する議会調査局レポートが公表されました。その要旨をご紹介。

  以下は、2023年6月20日付の米国議会調査局の報告書「AUKUS Pillar 2」の抜粋。 報告書より AUKUSのピラー2とは、AUKUS安全保障条約の下、米国、英国、豪州が「先進能力」の開発と実戦配備のため実施する一連の協力活動を指す。現在までのところ、ピラー2活動は、作業部会によって3カ国政府間で調整されている。現在、8つの作業部会が活動しており、うち6つは技術分野を、残りの2つは広範な機能分野を扱っている。現在の作業部会は以下の通り: 海中能力 量子技術 人工知能と自律性 高度サイバー 極超音速および対人能力 電子戦; イノベーション 情報共有 上記作業部会の活動は、参加各国政府のより広範な地域的・世界的防衛戦略と密接に結びついており、一部議員やその他の利害関係者の大きな注目を集めている。本報告書では、AUKUSピラー2の成り立ち、役割、実施について説明し、議会が検討すべき潜在的な問題を特定・分析する。特に議会が直面する可能性のある問題は以下の通りである: 現在の米国の国防輸出管理体制(防衛品や防衛サービスの輸出を管理する法律、規制、政策)は、AUKUS のピラー2の活動の実施にどのような影響を及ぼす可能性があるのか。米国議会が、米国企業が英国やオーストラリアの企業に規制品やサービスを提供するスピードや容易さを改善したい場合、どのような選択肢があるのか。 議会は、AUKUS のピラー2 の管理と実施について、どこまで効果的な監視を行うことができるか?議会はどのような基準、指標、考慮事項を用いて、ピラー2の活動の進捗と効果を評価することができるか?■ Report to Congress on AUKUS Progress - USNI News June 21, 2023 10:57 AM

オーストラリアの原潜調達計画が明らかに。米ヴァージニア級をまず取得したあと、オーカス級原潜を国内建造すると言うが....米国にも余裕はないはず。むしろオーストラリアが英米潜水艦の作戦拠点になる方が重要か。

  Australian Department of Defense オーストラリアの国会質疑から、同国の原子力潜水艦導入の詳細が明らかになった オ ーストラリア海軍(RAN)の上級司令官は、オーストラリアが米国および英国と行っている三国間原子力潜水艦「AUKUS」取得契約の詳細を明らかにした。国会の国防予算公聴会での激しい質疑で明らかになった詳細は、米海軍の潜水艦能力にも影響を与える。 2021年9月、米国と英国が協力してオーストラリアの次世代原子力潜水艦艦隊取得・配備を支援するという驚きの3国間発表から約2年、5月30日と31日にオーストラリアの首都キャンベラで行われた上院公聴会で、プログラムの主な内容が明らかになった。 オーストラリア海軍の原子力潜水艦タスクフォースの責任者であるジャッキー・ランビ上院議員は、上院の両党議員から激しく、時には敵対的な質問を受け、オーストラリアのAUKUS原子力潜水艦計画について「知られていなかったこと」が多く明らかになった。 2020年3月、西オーストラリアのフリートベースウエストに帰還したコリンズ級潜水艦HMAS Farncombがディアマンティナピアに接岸する際、船員が接岸ラインに身を寄せる。オーストラリア国防総省 まず導入するヴァージニア級攻撃型潜水艦3隻の構成と時期、英国と共同開発で建造される後続のオーカス級原子力攻撃型潜水艦の隻数、オーストラリアの将来の原子力潜水艦艦隊の最終戦力が含まれる。 オーストラリアの原子力潜水艦タスクフォースの責任者ジョナサン・ミード中将は、上院外交・防衛・貿易法制委員会で、ランビ議員から繰り返し具体的な質問を受け、正式な証拠として、「ヴァージニア2隻が我々(オーストラリア海軍)に譲渡され、我々は建造ラインから1隻購入する」と述べた。 「オーストラリアに譲渡される潜水艦の正確な配分は、オーストラリアと米国でまだ決定していない」と、ミード中将は質問に答え述べた。「しかし、我々は各潜水艦が耐用年数20年以上あることを視野に入れている」。 この「耐用年数20年」とは、2023年3月のジョー・バイデン米大統領、リシ・スナック英首相、アンソニー・アルバネーゼ豪首相による共同声明で明らかになった、2032年前後に米海軍からRANに譲渡された後の潜水艦の予想耐用年数を指している。 ミード中将は、最初に譲渡さ

動き始めたAUKUS。豪海軍乗員が新鋭英原潜で訓練。豪州向け原潜建造にむけ、人材養成へ

  オーストラリア海軍の潜水艦乗員が英海軍に加わる。AUKUSで英豪両国の国防面手のつながりが深まっている象徴だ (Picture UK MoD/LPhot Kevin Walton) オーストラリア海軍の乗組員が、新鋭艦HMSアンソンはじめ とするアストゥート級英潜水艦で訓練を行う   英国海軍プレスリリースより 英 国首相は、ベン・ウォレス国防長官とともに、駐在武官リーランド大佐を代表する米国との三国間協力関係(AUKUS)を発展させ、英国=オーストラリア間の国防面での深いつながりの重要性を強調した。  首相と閣僚は、オーストラリアの新政権発足後初めて英国を公式訪問したリチャード・マールズ副首相Deputy Prime Minister Richard Marlesを迎え、英国海軍アスチュート級潜水艦の5隻目、HMSアンソンの引渡式に出席した。  海軍力は両国の将来の防衛関係の中心となり、今回の訪問は、統合見直しの優先事項と、インド太平洋地域の安定を促進する英国、米国、オーストラリアを結ぶAUKUSパートナーシップの重要性を補強するものだ。  英米両国は、すでにオーストラリア海軍の原子力訓練コースに要員を受け入れており、来年はさらに多くが参加する予定だ。この訓練と交流は、AUKUS3カ国による多世代にわたる海軍のパートナーシップの始まりを意味する。  「本日は、自由民主主義秩序、特にインド洋において増大する脅威に立ち向かうため、英国とオーストラリアの準えで重要な節目となる」。  ベン・ウォレス国防相は、「我々は防衛計画を進展させただけでなく、マールズ大臣が最新の攻撃型潜水艦の就役式に参加し、今後数年間で両国の共有能力を発展させるため、オーストラリア海軍の潜水艦乗員が乗り込む」と述べた。  HMSアンソンは、最も高性能な潜水艦で、英国が13億ポンドを投じ建造した。国内外で英国の国益を守るHMSアンソンは、最大38本のスピアフィッシュ魚雷とブロックVトマホーク陸上攻撃ミサイルを搭載し、射程距離1,000マイルまでのの目標に対処する。  HMSアンソンの完成は、英国産業の強さと世界をリードする原子力技術を実証するもので、米国、英国、オーストラリアの3カ国によるAUKUS防衛・安全保障パートナーシップの実現に活用される。  11年以上をかけ、 BAEシステムズ のバロウ

オーストラリア潜水艦基地建設をめぐり、西側報道と中国報道を比較してみた。同じ事実が違うメッセージを発する好例。

  オーストラリアが原子力潜水艦基地を新設すると発表しました。今回はBreaking Defenseと環球時報の伝え方をそれぞれご紹介します。まず、米メディアBreaking Defenseです。 Scott Morrison, Prime Minister of Australia, speaks at UN Climate Change Conference in November. (Ian Forsyth/Getty Images) オ ーストラリアはAUKUSの一環で100億豪ドル(73億米ドル)で原子力潜水艦運用基地を同国東海岸に構築するとスコット・モリソン首相が本日発表した。軍事基地新設は1990年代初めてで、候補地はブリスベーン、ニューカースル、ポートケンブラの三箇所だ。 基地には特別整備施設、潜水艦乗員や基地要員の宿舎等も含み、英海軍米海軍の原子力潜水艦も利用する、とモリソン首相は述べた。戦略的に意味のある地点で各艦を再補給しつつ、三カ国の潜水艦部隊が情報共有しつつ親密度を上げるねらいだ。 基地構築の初期段階は2023年末までに完了する。 モリソン首相は国政選挙前に原子力潜水艦の国内建造あるいは海外調達の大方針を決めたいとし、AUKUSウォッチャーの関心を集めている。 ピーター・ダットンPeter Dutton国防相は、日曜の報道番組で、「今後数カ月以内に決定する」と発言していた。モリソン首相はこれを否定したが、ダットンと意見が対立していると思われるのを避けるため、「ピーターが言ったように、我々は前進できている」と付け加えた。この件では「時間を無駄にしていない」。しかし、意思決定プロセスまで18ヶ月というスケジュールは変わらないというのだ。 モリソン首相はAUKUS原子力潜水艦事業は単なる調達事業の域を超えていると強調している。「パートナーシップ」だという。米国は技術アクセスを統制しており、「我が国が使いたい技術だけでなく、英国に対しても同様に管理している。そのため、パートナーシップの性質として貿易取決め手続き同様にともにスピードを持って進めていくことになる、という。 さらに広い世界に言及してモリソン首相は暗い見方を紹介した。二元論的で、「中国の好戦的な姿勢や独裁体制の台頭、ウクライナ侵攻で明らかになったロシアの脅威へ、西側の開放性と国際機関の利他